武満徹ギター作品集



好天に恵まれた週末を終え、さて明日からまた仕事スタートという日曜日。陽が西に傾きかける時刻。ちょっと空いた時間にトワイライトリスニング。こんな盤を取り出した。


201705_Suzuki.jpg


鈴木大介(1974-)が弾く武満徹のギター作品集。1996年フォンテック録音。手持ちの盤は2005年にミドルプライスで出た再発盤。以下の曲が収録されている。

 森のなかで/ギターのための12の歌/フォリオス/不良少年/
 ヒロシマという名の少年/エキノクス/すべては薄明の中で/ラスト・ワルツ

武満徹(1930-1996)は言うまでもなく日本の前衛音楽の旗手として活躍し、「世界のタケミツ」として高く評価された。ぼくも学生時代に初期の代表作である「弦楽のためのレクイエム」や「地平線のドーリア」などを幾度となく聴き、その静寂感や調和感、透明な響きにひかれた記憶がある。そうした前衛的な作品を発表する一方で、美しくメロディアスな調性音楽にも多くの傑作を残した。また武満徹は生涯ギターを愛し、貴重なギター曲も残している。この盤からも彼の多様な音楽のエッセンスと同時に、ギターへの愛着も感じ取とることが出来る。

最晩年に作られた「森のなかで」はそのタイトル通り、北米にある美しい大、小の森のなかで感じ、考えたこと、また行動を共にした人々の懐かしい想い出を描いたものだ、と武満徹がライナーノーツに記している。ほのかな調性感を伴いながら、ときに神秘的、ときにノスタルジックにギターの美しい余韻が響く。
70年代半ばに発表された「ギターのための12の歌」は、当時広く世界や日本で愛され歌われていたポピュラーソングを編曲したもので、ビートルズのイエスタデイやミッシェルなども収められている。いずれも限りなく美しい和声に彩られていて、静寂と安らぎと慰安に満ちたアレンジだ。12曲目に革命歌「インターナショナル」が入っているのも、時代と彼の人生の背景によるものか。ショット版の楽譜が手に入るが、びっしりと書き込まれた楽譜はいずれも難易度は高く、聴くほどに優雅なハーモニーを奏でるのはアマチュア中級では難しい。

鈴木大介の演奏は、武満自身が彼を格別に評価したこともあって、いずれもギターの美しい音色と武満作品の透明な響きが表出されたよい演奏だ。クレジットによれば、長らく彼の愛器になっている今井勇一作のギター他、ダニエル・フレドリッシュ、マルセロ・バルベロ・イーホなどの名器が使われている。秩父ミューズパークの自然で美しいアコースティックをとらえた優秀な録音と相まって、静かに深く武満ワールドにひたれるアルバムだ。


鈴木大介による<すべては薄明の中で> 2014年のライヴ。


「森のなかで」 <ウェインスコット・ポンド-コーネリアスの絵画から-><ローズデール><ミュアー・ウッズ>の3曲からなる。


「ギターのための12の歌」から<虹の彼方へ> マルチン・ディラによる演奏。海外のギター販売店(独Sicca_Guitar社)によるもの。


同じく「ギターのための12の歌」から<イエスタデイ>



★★追伸★★
ブログランキングポイントは下降傾向。引き続き、下記のバナークリック<一日一打>のほど、お願いいたします。
■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
関連記事

大木和音チェンバロリサイタル



五月最後の週末。昼過ぎから霞ヶ関某庁で仕事。「与太さん、きょうはプレミアムフライデー。テキパキやって早めに片付けましょう!」と面会した担当官の言葉通りスムースに終了。五時前の新幹線に飛び乗り、高崎での予定していたコンサートへ向かった。


DSCN5866 (560x560)


今週火曜日のイヴリー・ギトリスに続いてのコンサート三昧。ギター弾きにはお馴染みのアルベニスやグラナドスの曲をチェンバロで弾くという一風変わったプログラム。それだけでなくモンポウもチェンバロで聴けるということで、はて、どんなものかと足を運んだ。

===========================
・ドビュッシー :グラドゥス・アド・パルナッスム博士(子供の領分より)
・グラナドス : オリエンタル、アンダルーサ
・アルベニス :アストゥリアス
・ファリャ :火祭りの踊り
・J.S.バッハ :フランス組曲第6番ホ長調BWV817
 ―休憩―
・モンポウ :「内なる印象」より 哀歌I~IV、悲しい鳥、小舟
・モンポウ :歌と踊り 第6番
・ソレル :ファンダンゴ
~アンコール~ バッハ:ゴルトベルク変奏曲よりアリア、ラモー:一つ目巨人
---------------------------
チェンバロ:大木和音
使用楽器:クリスチャン・クロール(リヨン・1770年)レプリカ
オリヴィエ・ファディーニ(パリ)制作
2017年5月26日(金)19:00~ 高崎シティーギャラリーコアホール
===========================


『Latina‐内なる印象‐』CD発売記念コンサートと題されたコンサート。演奏曲目はフランス組曲をのぞき、アルバム収録のもの。昨年ほぼ同じ曲目でDSD11.2MHzレコーディングされたライヴはすでにネット配信で好評とのこと。今回のアルバムをそれを受けて今年3月にセッション録音されたもの。大木和音は藝大チェンバロ科を出てからすでに十数年のキャリアがあり、アルバムも数枚リリースしている。ぼくは今回初めて聴くことになったが、当地高崎でのリサイタルもキャリア当初からのもので、今回が15回目とのことだ。

1曲目のドビュッシーが始まってすぐ、チェンバロの放つ響きの調和感に驚く。ビジネスライクに平均律で整えられたピアノとは明らかに違う。三度音程の美しさ、いくつもの音が分散和音風に響いたとき、それぞれの音の相互変調成分も加わって出来るトータルの響きの純度が高く美しい。チェンバロの調律を担当したのは、今回のコンサートやCDのプロデューサーでもある狩野真氏。大木和音が曲間のMCでも、その狩野氏が今回の曲目に合わせて楽器の調整を追い込んで素晴らしい響きと作ってくれたと語っていた。楽器そのものもオリジナルが1770年というチェンバロとしては最後期のものということもあって大型で、1オクターブのペダルキーもあって、最低音域のサステインを確保できる機能が付いている。この低音域はバスパートとしての役割以上に、曲全体のダイナミクスの拡張や、和音の下支えの強化に威力絶大だった。

ぼくがこのブログの楽器談義の際に必ずといってよいほど6弦の低音ウルフトーン音程やボリューム感を引き合いに出す理由は、それが単音としてのボリューム感だけでなく、和音や楽器全体の響きの印象にとても影響するからだ。そのことを事あるごとにギター販売店店主に訴えたこともあってか、最近では販売する楽器に関してのコメントで低音ウルフの音程を記したり、そのボリューム感をコメントしてあるのを時々に目にするようになった。そんなギターの響きも思い出しながら、大型レプリカ楽器の豊かな低音と、微に入り細に入り調整した当夜のチェンバロの響きを楽しむ。

そうした響きの純度、多くの音が重なっても濁らない調整が生きているなあと感じたのは、冒頭のドビュッシー、アルベニスのアストゥリアス、そしてモンポウ。一方、メロディーや曲のダイナミクスに耳がいきがちなアンダルーサ、火祭りの踊りなどは、チェンバロで弾いている…という以上の積極的な面白さをあまり感じなかった(もちろんそれだけでも価値あるチャレンジだが)。そしてフランス組曲やスカルラッティ、さらにアンコールで弾かれたラモーなどは、チェンバロオリジナルの貫禄とでもいうべき相性の良さ、他に代えがたい良さをあらためて感じた。

曲間のMCで、チェンバロ弾きからみるとギターは、多彩な音色表現やピアニシモからフォルテにいたるダイナミクス表現、美しい音色など、うらやましく感じると語っていたが、ぼくなどはいつもギターの制約事項ばかり気になって鍵盤楽器はいいなあと指をくわえていた。きょうのチェンバロを聴いて、ギター演奏も響きの美しさや調和感に自ら耳を傾けながら弾くことの大切さを学んだような気がする。


スカルラッティのソナタニ短調 K.213


同曲のギターアレンジ。谷辺昌央氏の演奏。



★★追伸★★
ブログランキングポイントは下降傾向。引き続き、下記のバナークリック<一日一打>のほど、お願いいたします。
■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
関連記事

イヴリー・ギトリス in 高崎



暫時休止…なんて大げさなことを言っておきながら、一週間でのこのこ復帰。 ちょっと早すぎるかな…(^^; 更新なき間もアクセス、拍手、ランキングバナークリック等いただき恐縮至極。引き続きよろしくお願いしますね。


DSCN5832 (560x560)


さて、少し前の記事に書いた通り、きのう23日はイヴリー・ギトリスのコンサートへ。90歳を越えてなお毎年のように来日しているギトリス。今回は別府でのアルゲリッチ音楽祭にあと当地群馬、そして今週末東京での三公演とのこと。今年8月には95歳を迎えるギトリスの今を聴こうと脚を運んだ。

===========================
ヒンデミット/ヴァイオリンソナタ 変ホ長調 作品11-1
ベートーヴェン/ヴァイオリンソナタ ヘ長調 作品24 「春」
 ―休憩―
パラディス/シシリエンヌ
クライスラー/シンコペーション
成田為三/浜辺の歌
モーツァルト/ヴァイオリンソナタ ホ短調 K.304
クライスラー/ウィーン小行進曲
チャイコフスキー/なつかしき土地の思い出より
ドヴォルザーク/わが母の教えたまいし歌
クライスラー/美しきロスマリン
~アンコール~ タイス/瞑想曲
(休憩後の曲はプログラムに記載はなく、イヴリスがステージ上で曲目紹介しながら進んだ)
---------------------------
ヴァイオリン:イヴリー・ギトリス
ピアノ:イタマール・ゴラン
2017年5月23日(火)19:00~ 高崎シティーギャラリーコアホール
===========================

身近に90歳を超えた人がいる方はお分かりだろうが、90歳を超えてなお元気であっても、さすがにこの年代での半年、一年の変化は大きい。ぼくは2014年にギトリスを聴く機会があったのだが、今回の演奏を聴いて、やはり三年間の年月は大きいと感じざるを得なかった。音は小さく、しばしばかすれ、音程も不安定になりがち。特にヒンデミットのような予定調和的な調性感と機能和声だけではカバーしきれない曲になると(作品11-1のソナタは調性感の強い曲ではあるが)、不安定な音程を聴き手のイマジネーションでカバーし切れなくなる場面があった。

期待が大き過ぎたか…そう思いながらヒンデミットが終わり、曲がベートーヴェンになった辺りから、少し様子が変わってきた。愛器ストラディバリウスから放たれるかすれがちで小さなその音に不思議な浸透力を感じるようになってきたのだ。単に耳が慣れたということだけではなく、力ずくで楽器を鳴らしたときとは明らかに違う、浮遊感のある音が、こちらの耳と心をひきつける。音量は小さいのだが、フルサイズのピアノにまったく負けずに音が通ってくる。聴き手側の耳と心がギトリスの弾く手元に吸い寄せられるかのように感じる。後半の小品プログラムでは、ギトリスの自在な歌いっぷりも加わって、まったく不足感のない音楽が響いてきた。 ぼくはギターしか弾かないが、プロ・アマ問わず、音量を稼ごう、感情を込めようと、強いタッチで弾けば弾くほど、その楽器が本来もつ豊かな響きが失われる場面がしばしばある。楽器から生み出される倍音成分を感じながら、音が空間に放たれるイメージをもって弾くと、小さな音でもあっても弱さはなく、十分聴き手に浸透する音が出ることは経験しているが、ギトリスの当夜の演奏はまさにその究極といってもよい音だった。

そしてギトリスのそんな音作りをサポートするイタマール・ゴランのピアノがまた実に素晴らしかった。イタマール・ゴランは庄司紗矢香のアルバムで知ってはいたが、実演は今回初めて。イヴリスの自在な歌いっぷりにぴたりと寄り添うのはもちろんのこと、ダイナミクスやアーティキュレーションのコントロールがこれ以上ないくらいに完璧で、ピアノパートも雄弁に聴かせてくる。ピアノ伴奏を聴くだけでどういう音楽を作ろうとしているのかが明確にわかる。加えて、使用したベーゼンドルファーの最高位モデル290インペリアルの音もまた素晴らしく豊かだった。全域で柔らかな音色、たっぷりとした低域の響き。300席程の当夜のホールで無理なく弾かれて、豊かな響きを伴った音響は、ピアノ演奏のひとつの理想のようにも思えた。

三年前のコンサート同様、ギトリスは椅子に座り、ヴァイオリンのヘッドを譜面台脇の置いた台に添えるようなスタイルで弾いていた。ステージへの出入りはピアニストのイタマール・ゴランの手を借りていたが、曲の合間に軽いジョークや表情豊かなしぐさで会場を和ませるフランクなキャラクターは以前のままだ。ほどなく95歳を迎えるギトリスの至芸に触れ、彼の演奏同様、明るく軽やかな気分で会場を後にした。


クライスラーの<シンコペーション> 当夜の雰囲気もこんな感じだった。



★★追伸★★
ブログランキングポイントは下降傾向。引き続き、下記のバナークリック<一日一打>のほど、お願いいたします。
■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
関連記事

暫時休止

しばらく記事更新を休止します。
過去記事でも覗いてやって下さい。
                与太拝


★★追伸★★
ブログランキングポイントは下降傾向。引き続き、下記のバナークリック<一日一打>のほど、お願いいたします。
■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
関連記事

カザルス<ホワイトハウスコンサート>



五月も半ばを過ぎた。きょうの関東は、東北では<やませ>と呼ばれる北東からの冷たい風が入り込み、日照なく気温上がらず。夜半近くになったこの時間も少々肌寒い。冷蔵に入っていた麦茶をレンジでチンして一服。アンプのスイッチを入れ、こんな盤を取り出した。


201705_Casals_WhiteHouse.jpg  201705_Casals_WhiteHouse2.jpg


パブロ・カザルス(1876-1973)が1961年秋、時のケネディ大統領に招かれて行なわれたホワイトハウスでのコンサートライヴ。モノクロの印象的なジャケット写真を見ると、中央にケネディー大統領、またこのジャケット写真では切れてしまっているが、夫人のジャックリーヌも写っている。この盤についてはこちらに詳しい。収録曲は以下の通り。

 1. メンデルスゾーン;ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 作品49
 2. クープラン;チェロとピアノのための演奏会用小品
 3. シューマン;アダージョとアレグロ 変イ長調 作品70
 4. カタロニア民謡(カザルス編);鳥の歌

この演奏には学生時代からFMをエアチェックしたカセットテープで親しんでいた。手持ちの盤は80年代前半に再発されたLP盤だ。久々に針を落として、かつて聴き親しんだ懐かしい音がスピーカーから流れてきた。モノラルながら鮮明な音、そして愛器ゴフリラーから繰り出される立ち上がりのいい、しかし深みある音が素晴らしい。

いずれも一時代を成した演奏であり、ピアノのホルショフスキー、ヴァイオリンのシュナイダー共々、解釈がどうの、技術がどうのという言葉を差し挟む余地もなく、そういう気持ちにもならない演奏だ。熟練の老年に達したこのトリオが歌い上げる若きロマンにあふれるメンデルスゾーン、仏人チェリスト:バズレールがチェロ用に編曲したクープランの演奏会用小品、いずれも味わい深い。特にクープランは出だしのプレリュードからカザルスのチェロが悲しみをたたえた音で響く。
そして最後の曲『鳥の歌』。いつも冷静に聴こうと思うのだが、当時84歳だったカザルスの震えるような、しかし渾身の力を込めたボーイングと、低いうなり声と共に、ついぞ帰ることのなかった故郷カタローニャへの想いのせた曲の運びに、いつも心打たれる。


この盤の音源。


多分ホワイトハウスでのコンサートと同時期、60年代前後のものと思われる映像。



★★追伸★★
ブログランキングポイントは下降傾向。引き続き、下記のバナークリック<一日一打>のほど、お願いいたします。
■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
関連記事

フンメル ピアノ協奏曲集



天気図を見ると日本の南には前線が東西に連なり、まるで梅雨時のよう。何となく当地の今年の梅雨入りは早そうな気がするがどうだろう。さて、週明け月曜日。本日も程々に働き、定時に退勤。いつもの日常…。ひと息ついてブログの古い記事を見ていたら、こんな盤を見つけ、久々に聴くことにした。


201705_Hummel.jpg  201705_Hummel_Pcon.jpg


ヨハン・ネポムク・フンメル(1778-1837)のピアノ協奏曲を収めたナクソスの盤。
チャン・ヘーウォンという韓国人女性がソロを弾き、タマーシュ・パール指揮ブダペスト室内管弦楽団がバックを務める。ナクソスがまだ今ほどに市民権を得ていなかった頃、1987年の録音。フンメルの5曲ある番号の付されたピアノ協奏曲のうち第2番と第3番のいずれも短調の作品が収められている。

先日アップした私家版年表でも確認できるように、フンメルはベートーヴェンとほぼ同時期の作曲家。ウィーン古典派の最後期、ロマン派へ移行する時期に活躍した。ハイドンのあとを受けてエステルハージ家の宮廷楽長に任に就き、ベートーヴェンはもちろん、メンデルズゾーンやショパンとも交流があり、当時ヨーロッパでの実力・人気ともベートーヴェンと二分したというから巨匠の一人といっていいだろう。その大物ぶりに比して現代での知名度、人気はいま一つといわざるを得ない。そういう先入観を横において、あらためてこの盤の2曲の協奏曲を聴くと、いずれも30分を要する堂々とした構成、短調らしい劇的な展開等、これが中々素晴らしい。

第2番イ短調の第1楽章は序奏なしで冒頭からキャッチーな短調の主題で始まる。古典的構成と穏やかなロマン派初期の肌合いが心地いい。ベートーヴェンほどの展開力はないが、第1楽章だけで16分を要する規模は当時としては大きい方だし、数々の魅力的なフレーズや経過句は十分美しい。ピアノ独奏部分の扱いにも中々テクニカルだ。第3番も冒頭から魅力的な短調フレーズが連続する。かなり斬新な和声もみられ、メンデルスゾーンの作風を思わせる初期ロマン派テイストの佳曲。第2楽章ラルゲットには美しいホルンのアンサンブルによる長い導入部があって印象的だ。


第2番イ短調全曲。第3楽章(20分過ぎから)の導入部はショパンを思わせる。


第3番ロ短調全曲。第2楽章の美しいホルンのアンサンブルを伴った導入部は16分55秒から。



★★追伸★★
ブログランキングポイントは下降傾向。引き続き、下記のバナークリック<一日一打>のほど、お願いいたします。
■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
関連記事

閑話休題2017年5月半ば



きのうからの雨があがり、暑からず寒からずの穏やかな日曜日。午前中、楽器を取り出しユル~い練習をしていると玄関でピンポ~ン。 金曜の晩にアマゾンで注文した無線LANルーターが早々に到着。昼をはさんで入替えセットアップ。スマートフォン、PC共スムースに移行完了となったが、11ac対応の恩恵はイマイチ実感なし。近々PCも入れ替え予定。数年ぶりに諸々更新計画進行中だ。


201705_3.jpg

201705_4_201705150007297ed.jpg  201705_5_201705150007287a5.jpg


三時少し前に外出。時流に遅れまじと、今更ながらの御朱印巡り。当初計画ではゴールデンウィークに明治神宮よりスタートの予定であったが、諸般事情により頓挫。本日、安直ながら少々縁のある地元神社へ初出動。家人セレクト鳥獣戯画柄の御朱印帳に初押印となった。


201705_1.jpg  201705_2.jpg


神社からの帰途、上州群馬のB級グルメ筆頭<焼きまんじゅう>を調達。ちょっと遅い三時のおやつ。もっぱら民度底辺争いの自虐ネタでテレビに登場する群馬・栃木・茨城の北関東三県。当地群馬登場の際にかなりの高確率で登場するのが、この<焼きまんじゅう>だ。関東ローム層に覆われ水田には不向きな当地で栄えた小麦文化のひとつ。麹で発酵させた生地は、まんじゅうというよりパンに近い。直径数センチのまんじゅうを竹串に刺し、甘辛い田楽みそダレの塗って焼いたという、他県人から見ると中々シュールな一品だ。香ばしくて美味と感じるには、幼くしてその洗礼が必須のまさにソウルフード。アラカンになっても一口食すと、ハナタレ小僧時代にタイムスリップする温故知新の逸品…はちょいと言い過ぎ。まあ、お気軽な駄菓子のたぐい。機会あればぜひ御賞味を。


群馬といえば何だろう…温泉、山、スキー…NO!まずは群馬交響楽団。
閣下光臨!with 群馬交響楽団



★★追伸★★
ブログランキングポイントは下降傾向。引き続き、下記のバナークリック<一日一打>のほど、お願いいたします。
■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
関連記事
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
QRコード
QR
閲覧御礼(2010.10.01より)