伊東ゆかり <メモリーズ・オブ・ミー2>



業務多忙につき、週明けから飛ばして今夜も居残り少々。九時過ぎに帰宅。ひと息つくともう日付が変わる時刻だ。還暦過ぎの老いぼれにはチョイとしんどいぞ…。そんな憂さを晴らそうかと、アマゾンでCD調達。ほんの数枚なのでかわいいものだ。その中からの今夜はこの盤を取り出した。


DSCN4380 (560x560)


伊東ゆかりが歌うカヴァーアルバム<メモリーズ・オブ・ミー2>(こちらで試聴も)。ミケランジェリの次に伊東ゆかりって、どうよ…。2とあるからには、2なしの<メモリーズ・オブ・ミー>もあって、今回は2枚セットで手に入れた。ともに昭和の定番ソングを歌っている。昨今のこうしたカヴァーアルバムは山ほど出ているが、この伊東ゆかりのアルバムは、アレンジが取り分けナイス。それもそのはず、かのデヴィッド・マシューズがアレンジを担当。オーソドクスなジャズテイストながら、ひとひねりあるコードワークで中々聴かせる。<メモリーズ・オブ・ミー2>はちょうど一年前、2014年11月リリース。収録曲は以下の通り。

 1. どうぞこのまま
 2. ウナ・セラ・ディ東京
 3. Mr.サマータイム
 4. フィーリング
 5. ミスティ・トワイライト
 6. セカンド・ラブ
 7. とまどいトワイライト
 8. 思い出は美しすぎて
 9. 愛するあした
 10. もう一度
 11. シルエット・ロマンス
 12. Blue Moon Blue
 13. あの日にかえりたい

ぼくら世代にお馴染みの曲が並ぶ。2013年発売の前作<メモリーズ・オブ・ミー>とほぼ同じジャズテイスト路線の編曲だが、この盤<メモリーズ・オブ・ミー2>はボサノバ風アレンジが中心。先に記したとおり、デイヴィッド・マシューズはジャズ・フュージョン界の大御所にして名アレンジャー。マンハッタン・ジャズ・オーケストラ:MJOのボスとしても知られる。その彼のアレンジは決して奇をてらったところがなく、原曲のもつ昭和歌謡としてのメロディアスでノスタルジックな味わいをそのまま残しつつ、ほんの少しのスパイスを効かせるとどめている。この手のアレンジがときにやり過ぎになってがっかりすることがあるものだが、そのあたりの塩梅が絶妙だ。
ぼくは決して伊東ゆかりのファンでもなんでもないのだが、彼女の<ごく普通の>歌いっぷりも、普通であるがゆえに味わい深く、歌唱よりむしろ語られる歌詞に耳がいく。伊東ゆかりの歌手としての息の長さも、そうしたところ辺りに要因があるのだろうか。


この盤とは別のアルバム<タッチ・ミー・ライトリー>に収録されている<どうぞこのまま>。
これも秀逸なアレンジ。この盤も追加調達予定(^^;



前作<メモリーズ・オブ・ミー>の<ゆうべの秘密>



★★追伸★★
ブログランキングポイントは下降傾向。引き続き、下記のバナークリック<一日一打>のほど、お願いいたします。
■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

伊東ゆかり

伊東ゆかりの大ファンです。もともと洋楽系の歌を歌っていた方だと認識しておりました。今にして思えば日本の歌謡曲なんかよりもジャズシンガーになっていた方が自然だったかもしれません。私が大学時代バンドを一緒にやっていた有名歌手TMも伊東ゆかりの歌が好きだと言っていた記憶があります。

Re: 伊東ゆかり

ケインさん、こんばんは。
筋金入りのゆかりファンなのですね。三人娘と比べるまでもなく、伊藤ゆかりの歌手としての資質は60年代のヒット歌謡を聴いてもよく分かります。同時に、過度にアイドルにならなかったのが、かえってよかったという側面もあるかもしれません。芸達者で多様な側面を打ち出す歌手ではないでしょうが、その普通さ加減が貴重かと。
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

カレンダー
08 | 2023/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新記事
最新コメント
カテゴリ
検索フォーム
月別アーカイブ
QRコード
QR
閲覧御礼(2010.10.01より)