2016年回顧 <六弦編>


本年回顧<音曲編>に続き、きょうは<六弦編>。マイ・ギターライフを振り返る。
クラシックギターを始めたのは1970年高校一年のときだから、足掛け四十年余ということになる。といっても長いブランクもあり、本格再開したのは50歳になってからのこと。再開後は遅れてきた道楽バブルよろしく、楽器調達に他流試合にと楽しく過ごしてきた。幸い、若い頃に比べて指が動かなくなったという感じはない。当時弾けたものは今も弾ける、弾けなかったものは今も弾けない。しかし還暦オーヴァーとなった今、それもいつまで続くか。短時間でも毎日楽器に触れるようにしたいと思うが、中々それもできずいる。


201612_Guitar_Rec.jpg


◇チョイと宅録◇
今年は何度か宅録を実施。初見+アルファで何とかなる小品やエチュードを弾いてみた。あちこちで見聞きした受け売りのブログ記事など書いているよりは、下手でも演奏録音のアップの方がずっとオリジナリティーがあるだろう。録音して聴いてみると、自分が意識せずに弾き飛ばしているところ、意識しているが理にかなっていないところなど、よくわかる。楽器弾きは録音すべし。実はごく最近、数曲録音したのだが、うっかりミスでデータを消去!近いうちに気を取り直して再録音予定。

カルカッシ:作品60(25のエチュード)より
第1番
第2番
第3番
第10番
第12番
第13番
第14番

佐藤弘和:48の小品集より
<思い出 Remembrance>
<聖ヴァレンタイン・ワルツ St.Valentine Waltz>
<メランコリー Melancholy>
<家路 Homeward>
<子守唄 Lullaby>
<パストラーレPastorale>
<前奏曲 Prelude>
<悲しいワルツ Sad Waltz>
<夏の朝 Summer Morning>


◇アンサンブル◇
2011年からmixiの集まりに時々出向いて下手なソロや旧友Y氏のギターとのデュオを楽しんできたが、このところmixiはご無沙汰。一方で以前から、ヴァイオリンやチェロ、フルートとのクラシカルなアンサンブルをやりたいという気持ちがあったのだが、運よく三年ほど前に、チェロ弾き、フルート吹きのハイアマチュア2名と知り合い、ときどき合わせる機会を持つに至った。残念ながら今年はぼくの個人的な事情で全員集合はなかったが、来年は三月末に、チェロ相方が予定している本番のヴィヴァルディ:チェロソナタ第1番変ロ長調に通奏低音で参加予定。久々のアンサンブルが楽しみだ。

以下は昨年までのアンサンブル演奏音源。
-チェロとのデュオ-
メンデルスゾーン<無言歌>作品109(抜粋)
エルガー<夜の歌>(抜粋)
ジャズ・ボッサの定番<ブルー・ボッサ>(抜粋)
-フルート、チェロとのトリオ-
ピアソラ<チキリンデバチン>
ピエール・ジャン・ポッロ(仏1750–1831)の三重奏曲。モーツァルトのヴァイオリンソナタK.304を元曲にしたもの。
-フルートとのデュオ-
イベール<間奏曲>(抜粋)


…というわけで、今年の述懐<六弦編>のあれこれ。楽器探しの放浪も一旦終息し、長期安定の見込み(ホントに?)。アンサンブルに関しては相手に恵まれながら、ぼくの個人的事情でお誘いに応じられていない状況だが、アンサンブルはソロ演奏よりずっと楽しいもの、来年は何とか時間を作ってトリオやデュオで遊ぶ機会をもちたいと思っている。


以下の本ブログのギター関連記事リンク。
◇ギター工房訪問記◇
庄司清英(大阪)
野辺正二(浦和)
中山修(久留米)
堤謙光(浦和)
廣瀬達彦/一柳一雄・邦彦(名古屋)
松村雅亘(大阪)
西野春平(所沢)
田邊雅啓(足利)
田邊工房2014年

◇本ブログのギター関連カテゴリー◇
カテゴリー<楽器談義>
カテゴリー<ギター全般>
カテゴリー<演奏録音>


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No title

いつも楽しく拝見させて頂いております。
特に、楽器談義などは非常に参考になっており、
私がオルディゲスを入手したのも、実は与太様のコメントを読んで感化された
という経緯がありますから、貴兄は有る意味で私の恩人のような方です。
私は30代前半ですが、まだまだギターライフを楽しめそうです、これからも
楽器との出会いは楽しめたら良いなあと思っています。

そしていつかは、憧れのアグアドの全盛期の作品が私の中での最終目標かもしれません。ブーシェもハウザー1世も私が入手するのは無理でしょう。
だからコピーモデルで納得している部分もあります。
でも、アグアドならいつかはチャンスがあるかもしれません。

ところで、ヤマハの量産モデルですが、実は私もあれには注目していて
出先や日々のちょっとした練習の際に、使うのに良さそうだなと思っていたのですが、その後、どんな感想をお持ちになられたでしょうか。

今年は良い楽器との縁がたくさんありましたが、唯一の心残りは
ホワイトマンさんの楽器を格安で入手するチャンスを逃した事ですかね。
あれはもしかしたら、かつて与太様所有の楽器だったかなと思ったのですが
あれは実に私好みの楽器だったような気が致します。
T内さんにも問い合わせたのですが、彼の楽器は日本にはなかなか入ってこない逸品なのですね。う~、残念です(笑)。
まあ、お気に入りのオルディゲスがあるから良しとします。(笑)
でも、いつかは直接オーダーしてみたいです、
作りとコストパフォーマンスが素晴らしいので。

では、良いお年を。

本年は寺町誠ギター傷事件(笑)以降、特にお世話になりました。お付き合いとご教授に心から感謝します。
いまだ演奏会でのメインの座に昇格は果たしていませんが、これからも寺町ギターをどんどん弾きこんでいきます。演奏会前に音量重視で弾き比べるとオーディション落選な寺町君ですが、ふとした時にポロロンと弾いて出てくる寺町ギターの音は心を癒してくれる良い音です。
いつか機会があれば、お互いのギターを交換しあって弾き比べの儀を実現しましょう。(^-^)v

来年もよろしくお願いします。

No title

流れるような演奏、とても素敵でした。僕もかつてギター教室に通っていた頃、25のエチュードをやりましたが、今はもう指が回りません。僕は中三から始めました。先生はNHKの「ギターを弾こう」の荘村清志、渡辺範彦、芳志戸幹雄の三氏でした。その後、地元のギター教室に初めて通いました(佐藤寿一先生)。大学で上京してからは、しばらく北林隆先生に教わりました。その後は我流で、あれこれ弾き飛ばしたり、マンドリンアンサンブルでギターパートをやったりで今日に至っています。明日は友人宅で忘年会です。一杯飲みながら、友人の所有するメンヒを遠慮なく弾かせてもらおうと思っています。与太さんもどうぞ、よき年末年始をお過ごしください。

Re: No title

ブチャラティさん、こんばんは。
オルゲディス取扱店回し者の与太です。…ウソです(^^;
私の与太記事がきっかけでオルディゲスというのは、責任を感じますが、でも良い楽器なので…。三十代前半とのこと、うらやましい限りです。オルディゲスも十年後、二十年後には枯れてますます素晴らしい音になるものと思います。
ホワイトマンの楽器については最近記事にしていませんでしたが、実はこの夏に竹内さんがアップされた、トーレスモデルとハウザー1世モデル共に結果的には購入は見合わせましたが、私が最初に日本で荷受して試奏しました。その後、無事に嫁いだようです。また関西某ショップでこの夏に出ていたホワイトマンは、私が@恵比寿で手放したものです。回りまわって大阪へ…ですね。
マイナーなブログといってもやはり情報公開されるので、楽器の評価等、書き方には気を使います。もし、メールアドレスでもお知らせいただければ、ブログ上はオフレコ扱いのことなども、お伝えできますので、よろしければいつでもどうぞ。ヤマハのCG192については近々記事にするつもりです。はっきりしているのは、オルディゲス相手には完敗ということです。どうかご安心を(^^

Re: タイトルなし

寺町ギターも製作者による完璧な修理をへて、これからますます本領発揮かと思います。音量、音質、弾きやすさ…何かを得れば、何かを失う。すべて満点はないでしょう。それぞれの個性を楽しめばいいのだと、最近ようやく達観するようになりました。
ギター試奏の件、以前メールの提案は本気ですよ。そのうち突然、宅配便でドーンと荷物がいくかもしれませんので(^^

Re: No title

しょうむらのりひこさん、こんばんは。

> 流れるような演奏、とても素敵でした…な~んて、過分なお言葉!ありがとうございます。

NHKのギター教室は…
1970 奥田紘正 寿楽光雄
1971 高嶺巌 阿部保夫
1972 京本輔矩
1973 阿部保夫
1974 荘村清志
1975 渡辺範彦
1976 芳志戸幹雄
1977 鈴木巌
1978 小原聖子

このあたりが私の高校から大学時代で記憶にあるところです。書棚にはいくつか当時のテキストも残っています。
酔った勢いでメンヒに傷を付けませんように(^^ どうそよいお年をお迎えください。

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プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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