リパッティのバッハ



プレミアムなんとかだそうだが、当方おかまいなくいつもの週末金曜日。それでもきょうで三月、そして今年度終了ということで、何となくひと区切り感ありの週末だ。きょうは朝から花曇り。さらに夕方からは雨も降り出した。夜半近くになるとまだ暖房がほしくなる。エアコンをスイッチオン。風速設定を最弱にして、さて音盤タイム。こんな盤を取り出した。


201703_lipatti.jpg  201703_lipatti_Bach.jpg


ディヌ・リパッティの2枚組。もう十数年前に出ていた<Great Pianists of the 20th Century>というシリーズの中のもの。2枚組の1枚は協奏曲で、カラヤンとのシューマン、ガリエラとのグリーク、共にオーケストラはフィルハーモニア管。もう1枚はバッハのパルティータ第1番の他、モーツァルトのイ短調のソナタKV310、ショパンの3番のソナタ、ブラームスのワルツなどが収められている。ぼくは熱心なリパッティファンではないのでよくは知らないのだが、リパッティの録音は多くないはず。現在CDで簡単に手に入るのはおそらく数枚ではないか。

バッハのパルティータ第1番を聴く。端整なバッハ演奏。ぼくの中にあるリパッティのイメージではもっと前世紀的なロマンティシズムを引きずっていると思っていたのだが、あらためてパルティータ1番を聴くと、その予見は見事に外れた。プレリュードは速からず遅からずの中庸のテンポ設定で、大きなルバートをかけることなく、トリッキーな仕掛けもなく、淡々と穏やかに進む。1950年の録音だから音の状態は決してよくはないが、彼の音楽作りの方向性はよく聴き取れる。アルマンドは粒立ちのいいスケールがよどみなく流れる。サラバンドももたれるところがなく、遅すぎないテンポであっさりと弾き切っている。もっぱらショパン弾きのイメージが強いリッパティだが、バッハからもそのリリシズムは十分伝わってくる。


この盤の音源。バッハ:パルティータ第1番BWV825


ギターによるパルティータ第1番。ストニコヴィッチというポーランドの若いギタリストによる演奏。この演奏は動画に付されたコメントによればマルティン・ディラに師事しているとのこと。この曲はいくつかのギター編曲版が出ているが、ストニコヴィッチは自身が編んだ版を使っているとのこと。 オリジナルと遜色ないと思えるほどさりげなく自然に聴こえる。巧い!



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ディヌ・リパッティのバッハ

Great Pianists of the 20th Century ありましたね。この全集分売されていたので、確か輸入盤で購入しました。リパッティーは聴いてるだけで何か浸れる演奏家なので、個人的に好きです。バッハも「何も足さないなにも引かない」みたいな所がありますね。

Re: ディヌ・リパッティのバッハ

Great Pianists of…いま思うとめずらしいピアニストの盤も含まれていて、もう少し拾っておけばよかったと後悔しています。リッパティは若くして亡くなっってしまったのが残念です。年代的にはステレオ全盛期からCD期隆盛期にかけて活躍してもいい世代でしたから。
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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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