フェルナンド・ソル/ソナタ ハ長調作品15-2



数日前から手を焼いていた案件がようやく収束見通しとなり、ルンルン…まではいかないが、少々安堵して退勤。ホッとひと息の週末金曜日となった。 そういえば、このところまともに楽器を触っていないなあと思い、今夜の音盤タイムは取り止め。やおらギターを取り出した。


201707_Sor_Sonata_Op_15_2.jpg


昨年から今年年頭にかけて、小品を気ままに宅録して遊んだが、その後、演奏録音はすっかりご無沙汰だ。そもそも楽器に触れることが少なくなってしまった。時間がないわけというのは言い訳にもならないだろうが、楽譜をみて初見プラスアルファで弾けるような小品ばかりなぞっていないで、少しは気合入れてチャレンジするような曲に取り組もうとも思うが、それから先が進まない。まあ意欲減退という感もある。…と、ブツブツ言ったところで始まらないなあと思い、今夜はソルの作ったソナタから作品15-2をさらってみた。

フェルナンド・ソル(1778-1839)はいくつかの重要なソナタを残しているが、その中で作品15-2ハ長調のこの曲は、単楽章ながらセオリー通りのソナタ形式を踏襲し、しかも中級程度の技巧レベルで何とか楽しめる貴重な作品だ。全体と通してストレートな古典的表現が貫かれ、ソルの真骨頂である多彩な和声感には乏しい。モダンギターで弾くと手の小さいぼくなどは左手の拡張で少々難儀するところがあるが、その他は何とか通せるレベル。弦長640mm以下の19世紀ギターなら、ずっと弾きやすくなりそうだ。
曲はハ長調の明快な主題で始まる。そのまま弦楽四部で弾けばカルテットで成立しそうな曲想。程なく柔和な第2主題がト長調で現れ、一旦終始してから展開部へ移る。初めて弾いても曲の構成が一度で理解できるほどで、ソナタ形式の入門にはうってつけの曲だ。

少し前の記事に書いたマティエカのソナタやジュリアーニのいくつかのソナタ、そしてこのソルの作品15あたりは、自称中級のギター弾きが古典様式を実感しつつ楽しめる曲。流行りのカッコいい曲あるいは弾けそうにない大曲ばかり追いかけないで、こうした古典中の古典のアレグロをしっかり弾くたしなみも大切だろう。


Boijeコレクションにある楽譜はこちら

セルシェルの音源。


少々録音状態に難有りで残念だが。



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ん~。私の手に負えますかね~?
クリスマスのコンサートに向けて何か新曲にトライしようかと思ってはいるのですが。自分の本棚に楽譜があるかどうか探してみます。

Re:

記事にリンクを示した楽譜をDLして、あたってみてはどうでしょう。私の感じでは…同じソルのグランソロと同等の難易度かなと。グランソロは右手の難所がありますが、この曲は左手の拡張を要するところがいつくかあります。右手は大丈夫でしょう。

どちらの演奏も…

コーダ末尾の二小節が欠落しています~😵⤵

Re: どちらの演奏も…

いずれも使っている版の問題ということですね。例のメッソニエ版の…
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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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