注文していた靴が届いた。


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神戸の小さなメーカーで職人二人がコツコツ手仕事で作っている。一般市販するほど作れないので、年に二回、春と秋に全国数箇所で受注会を開いて注文を受ける。実は昨年秋に初めてその受注会とやらに行き、そのとき頼んだものが気に入ったこともあって、今回二回目の注文となった。三ヶ月ほど前に頼み、意外と早く届いた。
ダービーシューズというのかな。これ以上ないくらいプレーンなデザイン。ちょっとキザですが…英国トラッド。革張りの底もいい感じ。靴紐はもちろん平紐。注文といっても、足型を取って…というものではなく、デザインとサイズのサンプルを実際に履いてみて、あとは皮の色を選んで注文確定。従来、女性物がメインだったが、最近は男性物も徐々に増やしている様子。 メンテナンスしながら、一生とはいえないまでも、十年や十五年は履けるだろう。値段も思ったほど高くはない。もう少し若い頃にこういうものを選んでおけばと後悔するが、まあ、その頃はそういう余裕も考えもなかったから仕方ない。


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一年近く前に、とあるブランドの既製品で同じ系統の靴を黒とこげ茶の二足購入しているのだが、まだ実際に履いていない。今回のものを頼むとき、デザインがかぶるかなあと思ったが、出来上がってみると、雰囲気はかなり違うので、まあよかったかなと。

左:某英国ブランド 右:今回注文品
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手前が今回のもの 右二足が昨年買った色違い二足
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就職してからメーカーの工場勤務が長く、着る服といえば会社支給のユニフォームだったが、還暦を過ぎて、今更ながら少々身支度に気を遣うようになった。ようやく涼しくなって秋到来も間近。この靴に合うようなセットアップを着てコンサートにでも行こうかと、落ち込みがちな日々にあって、気分をあげるべく画策している。


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朴葵姫(G)来演 群馬交響楽団演奏会



きのう土曜日は久しぶりに群馬交響楽団(群響:グンキョウ)の演奏会へ。本拠地高崎で行われる通常の定期演奏会とは別枠の演奏会。少し前から思案していたのだが、野暮用の予定がなくなり、チケットもまだあるとのことで足を運ぶことにした。


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フォーレ/ペレアスとメリザンド組曲 作品80
ロドリーゴ/アランフェス協奏曲
ドヴォルジャーク/交響曲第9番ホ短調作品95「新世界より」
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ギター: 朴葵姫(パク・キュヒ)
指揮: 円光寺雅彦 管弦楽:群馬交響楽団
2017年7月15日(土)18:30~ 前橋市民文化会館
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当夜の目玉はギターの朴葵姫をソリストに迎えてのアランフェス協奏曲。アランフェス協奏曲が演奏されることも、そうめずらしいことではないが、当地のようなローカルで聴けるのは貴重な機会だ。これも群馬交響楽団があるおかげだろう。それに、そもそもギターの代表的な協奏曲であるこの曲を、コンスタントにステージにのせられる国内の演奏家は何人いるのだろうか。思いつくままに指を折ってみても(…この曲がクラシックギターの代表的な協奏曲であるにも関わらず)、その数は少ない。だからどうだというわけもないが、ギターのおける協奏曲の位置付けは、やはり他の楽器とは異なる。 朴葵姫はアイドルのようなその風貌からちょっと想像しがたいが、いくつかの国際コンクールでの優勝や入賞、国内外でのソロリサイタル、オケとの協演等、十分な実績がある。もちろんアランフェス協奏曲やジュリアーニの協奏曲なども手の内にあって、本格的プログラムに取り組んでいる貴重な存在かもしれない。

アランフェス協奏曲だけでなく、ギターとオケとの合わせ物では、その音量ギャップにどう対処するかが大きな問題になる。昨今ではPA使用がごく普通になり、当夜もギター用PAとしてよく使われる卵型のスピーカECLIPSEが使われた。ギターの前にマイクと置き、スピーカはギター奏者のごく近くに目立たないよう置かれていた。PAがあるためにオケパートの編成もさほど小さくせず、12型(12_10_8_8_6)の前後の曲から各パート1プルトずつ減らした程度。2管編成の管楽器群とのバランスも良好に保たれながら、弦楽群の量感も十分。第1楽章では少々ギターが埋もれることがあったが、全体を通してはよいバランスが確保されていた。PAから出る音も、音量・音色とも自然で、おそらくこれ以上PAからの音を大きくすると、例えば有名な第2楽章などではギターの音が不自然意に大きくなり過ぎるだろう。

アランフェスの演奏は、第1楽章冒頭から落ち着いた運びで余裕があり好印象。ギター・オケともに賑やかに走り回る演奏もあるが、少し余裕のあるテンポの方が、管弦楽曲としてのこの曲の魅力がよく分かる。朴葵姫のソロも危なげなく余裕を感じさせる。もっぱら第2楽章ばかりが有名だが、この曲の第1、第3楽章は近代スペインの響きを伝える管弦楽曲としてよく出来ていると、ぼく自身は感じている。特に管楽器の扱いや弦楽群と交錯するような構成など、ギター付き管弦楽曲として魅力的だ。当夜の演奏は先に記した通り、オケパートが充実した響きを保っていたことが奏功して、音楽全体として、この曲の魅力を十分表現していた。

アランフェスをはさんで演奏されたフォーレ/ペレアスとメリザンド組曲とドヴォルジャークの「新世界より」。こちらも群響の弦楽セクションが好演。当夜のホールは定員1200名程の、どこにでもある多目的ホールではあるが、比較的音響特性も良好で、特にホルンや木管群が適当な距離感をもって聴こえてくることから、いずれの曲も響きの調和、迫力ともに不満なく楽しめた。指揮者の円光寺雅彦もドヴォルザークは暗譜で指揮。手馴れた曲だろうが、細かな指示を出しながら、終楽章ではテンポ設定に意を配した熱演だった。

穏やかな淡い光を感じるフォーレ、コントラストの強い太陽を感じさせるロドリーゴ、夕暮れの郷愁を誘うドヴォルザーク。フランス~スペイン~ボヘミアと欧州を巡り、これでイギリスでも加われば欧州一周かと思っていたら、思い通じてか、アンコールにはロンドンデリーの歌(ダニー・ボーイ)が弦楽合奏で演奏され、終演となった。


カタルーニャ奇想曲


ジュリアーニの作品30イ長調の協奏曲第3楽章。


山下和仁によるアランフェス。この人ならPAは不要か(笑) 愛器ラミレスの弦高をめちゃくゃ高く設定しているのが映像からも分かる。第3楽章冒頭、山下のギター導入部が終わってオケパートが出るところ、テンポ設定がまるで違う(笑)



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新日本フィル:室内楽シリーズ#110



きのう7月12日の夜は、久しぶりにすみだトリフォニーへ。
都内での仕事が夕方までに終わる見込みだったので、昼前に新日本フィル事務局へ電話。当日券も余裕があるというので、それではと、仕事を終えたその足で錦糸町へ向かった。


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新日本フィルの室内楽シリーズを聴くのは二年ぶり。これまでも面白そうなプログラムは何度かあったが、失念したり、タイミングが合わなかったりと、縁遠くなっていた。今回の演奏会は少し前に知り、そのプログラムに惹かれ、興味をもっていた。今回の主役はコントラバス。それもカルテットでイタリア協奏曲をやるというので、これは聴き逃せないと思っていたのだ。演奏曲目他、以下の通り。

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J.S.バッハ:イタリア協奏曲ヘ長調 BWV971(コントラバス四重奏、編曲:村松裕子)
J.S.バッハ:狩りのカンタータ BWV208より アリア「羊は安らかに草を食み」(コントラバス五重奏、編曲:渡邉玲雄)
―休憩―
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲ト長調BWV988(弦楽三重奏、編曲:ツィンツィエフスキ)
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ヴァイオリン:松崎 千鶴  ヴィオラ:濵本 実加
コントラバス:竹田 勉、渡邉 玲雄、城 満太郎、片岡 夢児、村松 裕子
2017年7月12日(水) 19:15~ すみだトリフォニーホール・小ホール
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日頃、管弦楽を聴くとき、しばしばコントラバスパートの動きに耳がいく。低音フェチというわけではないが、オーケストラにおけるコントラバスは、その音響の根幹を成す。和声の基音を支えるのはもちろんだが、ルートをはずして三度や減七の構成音をピチカートでポンと響かせる場面や、オスティナートで曲の進行を支える場面など、他のパートを差し置いて、ヨシヨシと一人合点しながら聴く。そんなコントラバスが主役になってバッハをやるというから、これには大いに期待した。
まずはイタリア協奏曲。原曲はチェンバロでもピアノでも親しんでいて、バッハの鍵盤曲の中でもっとも好きな曲の一つだ。この曲は第1楽章最初のフレーズで全体の印象がかなりの確度で決まる。決然としたグールドの開始はその最たるものだ。さて、コントラバスの4本の響きやいかに…。

…う~ん、少々期待が大き過ぎたか…。冒頭の4小節でそんな印象を受けた。
コントラバスの音域のうち低い方、3弦C以下の音域での三度のハーモニーや動きの速いパッセージは、いくら上手く弾いても音響的には効果的でない、あるいはむしろ逆効果になる場合が多いように感じる。ハーモニーを構成する音自体の純度が下がるし、速いパッセージはゴソゴソと響くだけで、極端にいえば何を弾いているの分からないことがある。オーケストラではそういう響きが全体の音響に効果的に働いて、低音域の迫力につながることも多いが、一つひとつの構成音が命のカルテットではマイナス面が多いと感じた。
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロなどとは違うヴィオール族をオリジンにもつコントラバスは、4度調弦であることや胴から出たネック部の音域などの制限からだろうか、中高音以上での速いパッセージは運動性、音程とも、想像以上に難しいのだろう。新日本フィルの4名の奏者はみな闊達な弾きぶりであったが、さすがに最高域でのコントロールは甘くなりがちだった。もっともそれは聴く方も折り込み済み。むしろ最低域での速いパッセージや和声の純度がポリフォニックな部分で足を引っ張ってしまう感じであった。それが証拠に、第2楽章や2曲目<狩のカンタータ>のアリアなどでは、抑え気味の伴奏パートと、中高音を駆使して歌うソロパートとのコントラストが明確で、4本のコントラバスが効果的に役割分担していて十分楽しめた。


さて、休憩をはさんで、弦楽三重奏によるゴルトベルク変奏曲。
ゴルトベルクの弦楽版はシトコヴェツキーによるものが有名で、手元にも彼が主宰した弦楽合奏版の音盤がある。三重奏版はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロによるが、今回のものはチェロに代わってコントラバスが使われている。ヴィオラの音域からかなり離れたコントラバスがどんな風に響き、全体を支えるのか、そのあたりに興味がいく。
コントラバスアンサンブルの勇壮なステージから打って変わって、ヴァイオリンとヴィオラをもったドレス姿の女性奏者がステージに立つと、一気に華やいだ雰囲気に。 ゆっくりめのテンポで出だしのアリアが奏される。伸びやかなヴァイオリン、中声部を埋めるヴィオラの暖かい音色、そしてコントラバスはチェロの中低域あたり、コントラバスでは中高音あたりを中心とした音域を使い、程よい重量感で全体を支え、実にいい響き。出だしのワンフレーズで懸念も不安も払拭され、音楽に惹きこまれる。
例によって<三>を基調とするバッハ特有の修辞が込められた曲の構成は、3曲ごとにカノンを配してギアチェンジしている。音盤では何度も聴いている曲だが、これほど集中して聴くのは初めてだ。そして、各変奏曲に施された多様な和声と曲想にあらためて驚嘆した。弾き手にも相当な緊張感を強いるのだろう、途中何度もハンカチで汗を拭いながらの60分を超える熱演。そして、最後にアリアが回帰されたとき、聴き手、弾き手ともに心の中の安堵を感じたに違いない。

コントラバスアンサンブルという貴重な当夜の演奏会。イタリア協奏曲ではやや期待が過ぎた感があったが、果敢な試みにはブラヴォー!ゴルドベルク変奏曲のチェロ版三重奏に勝るとも劣らない効果的な出来栄えにもブラヴォー! 終演9時。緊張も解け、程よい疲労感の中、昼間の熱気がまだ残る道を錦糸町駅へと向かい、帰途についた。


シトコヴェツキー編の弦楽三重奏版(Vn、Va、Vc)によるゴルドベルク変奏曲。


今回演奏されたツィンツィエフスキー編(Vn、Va、Cb)による音源。今回の演奏会をプロデュースした新日本フィルのコントラバス奏者:城満太郎氏はツィンツィエフスキーと古くからの知り合いで、この編曲をツィンツィエフスキーから知らされたとのこと。今回の演奏がツィンツィエフスキー版の日本初演だろうとのこと。


これは番外。リコーダーを弦楽合奏によるイタリア協奏曲。



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プチ夏休み~続き



いや~…暑いッスね。
きのうきょうと、関東地方は軽く三十度越え。あちこちで猛暑日にせまる暑さに見舞われた。梅雨明けもまだだというのに…。 さて、そんな中、少し早いプチ夏休み進行中。きのうはおのぼりさんとなって東京見物。この時期恒例の入谷朝顔市めざしてお江戸下町巡りとなった。基点は日本橋人形町。なぜまた人形町から…

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まずは腹ごしらえ。気取った構えの対極にして渋い庶民派、五郎君も舌鼓を打った天ぷらの「中山」へ。実はこの店へ行くのことがこの日の一つの目的。開店30分前に到着。まだ待ち列なし。ジリジリと陽射し照りつける中、じっと待つうちにボチボチ列が出来始め、11時15分に暖簾が出て店内へ。

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テレビの映像通り、手際のいい所作と気持ちのいい客対応。待つほどのこともなく注文の品が出来上がる。天丼(えび、魚、野菜)、穴子天丼、精進定食のご飯抜き。家人と二人分。評判通りの<黒>天丼。先日のうなぎ同様のブラックビューティー。甘辛の具合も絶妙で箸が進む。
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さて、腹が満たされたところで、この日最初の業務は、日本橋七福神巡り。おおおそ1キロ平方にまとまったコンパクトかつ効率的な神配置。お参りのあとには、ご朱印もいただきましたよ。

水天宮:お馴染み人形町の代名詞。昨年新社殿となった。
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茶の木神社:ビルの谷間の小さな神社。周りをお茶の木が取り囲む
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松島神社:ビルの一角というよりはビルの一部に組み込まている。
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末廣神社:小さいながら鳥居・狛犬等バランスよい景観
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笠間稲荷神社:周囲のオフィスビルに囲まれながらも堂々とした鳥居
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椙森神社:リニューアル中でした
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小網神社:銭洗いする人達多数。周囲はポケモンGoの出没ポイントとか。
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ひとしきり歩いたところで一服。こちらも五郎が訪れた甘味処「森乃園」へ。各種甘味を自家焙煎ほうじ茶でいただきます。
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さてさて、人形町を後にしてこの日ふたつ目の目的のため上野入谷へ。恐れ入谷の鬼子母神…で開かれる朝顔市。毎年この時期に催される下町の一大イベント。例年40万人の人出とのこと。浴衣女子もちらほら見かけ、夏の風情もMAXでした。
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ひと鉢買い求めた朝顔。一夜明けて、けさ可憐な花が咲きましたよ。
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…ということで、おのぼりさん与太、江戸下町を楽しむの巻のお粗末。これにて失礼。
ここ数日は音楽も縁無し。プチながらの休日で心身弛緩のひととき。これもまた一興であります。





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ちょいと先取りプチ夏休み中



まだ梅雨も明けていないが、ちょっと先取り、プチ夏休み中。
きのうは昼から外出…と、その前に腹ごしらえ。土用には早いが、鰻でも喰おうかと市中へ繰り出す。


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詳しいことは知らないが確か昭和三十年代からある店。半世紀越え。万事車社会の当地では、食事処もみな郊外型になってしまったが、ここは市街地中心のビルに囲まれた一角にひっそりとたたずむ。11時の口開けと同時に入ったので、待ち客はなし。六畳二間の小奇麗な部屋にあがってうな重を注文。値段も良心的。


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客の顔を見てから裂きに入るのか、先客無しにもかかわらず待つこと45分。出てきた重には漆黒の鰻が…
よくある甘辛だれとはまったく異なる味。甘み少なく、見た目の色に反してさっぱりとした味付け。この歳になると濃い目の甘辛だれだと、重の隅をつつく頃には少々持て余し気味になるが、本品はまったくその気配なく、すいすいと胃に収まる。蒸し、焼き共に完璧な出来栄え。食べ始めは甘さ少なめの味付けに少々物足りなさを感じたが、最後にはこれがいい塩梅と納得。すぐにでもおかわり出来そうな腹具合に、納得の老舗お手前でありました。

竹ギター製作家:中山修氏を訪問した際に御馳走になった久留米大川「富松」、都内随一と評判の高い南千住「尾花」、当地東群馬地区の「小堀」…鰻にはいくつか思い出の店あり。当地「古久屋」もまったく趣き異なる名店であります。


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きょうの日経文化面



きょう6月21日の日経新聞文化面をみて驚いた。 九州久留米で竹製ギターを製作している中山修氏の記事があったからだ。


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日経文化面に音楽ネタが登場することは珍しくないのだが、ギターの、それもクラシックギターの製作家の登場は過去にあっただろうか。紙面の三分の一ほどを割いて中山氏の現況と今に至る経緯がうまくまとめられている。購読されている方はもちろん、勤務先の書架に配られる方は廃紙コーナーへ回らないうちにチェックしてみてほしい。ぼくと中山氏との出会い、工房を訪問したときのことなど、以前書いた記事<ギター工房訪問記 九州・久留米 中山修>をご覧いただければと思う。その後中山氏とは2014年の弦楽器フェアでもお会いした。きょうの記事によるとますます活躍されている様子。嬉しい限りだ。


◇これまでのギター工房訪問記◇
庄司清英(大阪)
野辺正二(浦和)
中山修(久留米)
堤謙光(浦和)
廣瀬達彦/一柳一雄・邦彦(名古屋)
松村雅亘(大阪)
西野春平(所沢)
田邊雅啓(足利)
田邊工房2014年


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大萩康司Gt&小池郁江FL@横浜美術館



きのう水曜日は都内での仕事を昼で終え、予定していたコンサートへ。
大萩康司のギターと小池郁江のフルートによる…横浜美術館「ファッションとアート 麗しき東西交流」展に寄せて…と題された平日のマチネ・コンサート。


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開催中の展覧会は…江戸末期の開港以来、横浜を一つの拠点とする東西の文化交流が、人々の生活や美意識にどのような影響を及ぼしたのかというテーマを、19世紀後半から20世紀前半のファッションと美術に焦点を当てて紹介する…ものとのこと。その展覧会に似つかわしいプログラムということで、大萩・小池両氏が選んだ曲は以下の通り。20世紀初頭から現代までの時系列を追いながら、理詰めではなく、時代の感性に響くような選曲が並んだ。

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イベール:間奏曲(1935年)
ドビュッシー:シランクス~パンの笛(1912年)※フルートソロ
武満 徹:海へⅠ~toward the SEA~(1981年)
ラヴェル(ロンラン・ディアンス編):亡き王女のためのパヴァ―ヌ(1910年)※ギターソロ
吉松 隆:デジタルバード組曲 作品15(1982年)
~アンコール~ラヴェル:ハバネラ形式の小品
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小池 郁江(フルート) 大萩 康司(ギター)
2017年6月14日(水)15:00~ 横浜美術館レクチャーホール
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ファッションがテーマの展覧会に寄せたコンサートということもあってから、小池郁江は黒のドレスの上から鮮やかな前結びのだらりの帯を下げ、大萩康司は古代日本をイメージする黒のセットアップ(イッセイミヤケ作品とのこと)で登場。曲が始まる前から聴衆のため息がもれる。
幕開き冒頭から疾走するイベールでスタート。この曲のエキゾティズムを殊更強調することなく、軽やかで流麗なフレーズが続く。小池郁江は循環呼吸を駆使しての演奏だろうが、無窮動風に際限なく続くメロディーをいとも軽々と吹き抜けていく。大萩氏のギターも曲の起伏に合わせて絶妙の音色配分を施し、音量乏しいギターのハンディを感じさせない。会場の横浜美術館レクチャーホールは完全にデッドなアコースティックであったが、ほどなく耳が慣れ、フルートとギターというコンパクトでフレンドリーなアンサンブルの良さをあらためて感じた。続くドビュッシーの「パンの笛」は弱音のコントロールが見事。ぼくはフルートにはまったく不案内だが、あれほど安定したピアニシモのロングトーンは並みのテクニックでは出来ないだろうと感じた。続く武満徹のアルトフルートとギターのために書かれた「海へI」。アルトフルートの深く渋い音色と、武満徹の透徹したハーモニーを聴いていると、当日の美術館ホールそのものが海になり、ぼくら聴衆がその深く青い世界に沈み込んでいくようにさえ感じる。大萩氏の愛器1962年作ロベール・ブーシェからは透明感ある高音と深い低音が響き、申し分がない。

昨年秋に亡くなったローラン・ディアンス編の「亡き王女のためのパヴァ―ヌ」は、ディアンスらしい和声の付加と大萩康司の音色コントロールが光る。今回のコンサートに誘ってくれたフルート&チェロ両刀使いの知人がコンサートのあと、「こんなパヴァーヌは初めて。ギターの多彩な音色は素晴らしい。」と絶賛。もちろんその通りだが、ギター弾きの視線で見ていると、いかにも難易度の高そうなディアンスのアレンジに内心落ち着かない。見知った楽器の演奏というのは純粋に音楽に浸るとのはちょっと違った要素が入ってきて良し悪しだ。

コンサート後半。小池氏は大萩康司のソロの間に緑の帯に替えて<お色直し>。会場からは二度目のため息。フルート吹きには人気のある吉松隆デジタルバード組曲は、オリジナルのピアノパートをギター用にアレンジしたもの。楽譜も出ていて、大萩康司は過去にもこの曲を何度か弾いている様子。今回小池氏との合わせは二度目とのことだったが、そんなことを感じさせない息の合った演奏だ。冒頭のフルートとギターのユニゾンによる高速スケールからしてアマチュア中級ギター弾きには手が出そうにない。現代曲ではあるが、吉松隆らしい歌、意表をつくアクセントや、リズムの決めどころなど、聴きどころ満載。それを名手ふたりが鮮やかに決めていく様は圧巻だった。

日本でもっとも都会的風景の一つ横浜みなとみらい地区で聴く、梅雨の晴れ間のマチネコンサート。耳にも目にも洒脱でファッショナブルな午後のひとときを堪能。終演後は、同行したフルート&チェロ両刀使いの職場の同僚にして小池郁江の高弟でもあるK氏、そしてその知人の某老舗楽器店幹部Y女史と共に隣接のカフェでひとしきり音楽談義のオマケもついて楽しい一日を終え、帰途についた。


武満徹 海へI


吉松隆 デジタルバード組曲抜粋。これはオリジナルのピアノ伴奏。当日のギター伴奏版もよく出来ていて聴き劣りしない。



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プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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