映画「マエストロ:その音楽と愛と」



先日観た映画を思い出しながら、例のバースタインとニューヨークフィルによるマーラー交響曲全集から第2番ハ短調「復活」を取り出し、絞り気味のボリュームで聴いている。


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昨年末にNetflixと一部劇場で公開された映画「マエストロ:その音楽と愛と」。レナード・バーンスタイン(1918-1990)の生涯を彼の妻フェリシア・モンテアレグレ(1922-1978)とその家族とを中心に描いたというもの。少し前に当地でも公開されると知り、先日雨上がりの午後、市内のミニシアターまで足を運んだ。


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ブラッドリー・クーパー演じるバーンスタインが未明の電話で起こされ、「男友だち」と居たベッドから飛び起きて劇場に向かうシーンから物語は始まる。その電話で急遽ブルーノ・ワルターの代役を依頼されたバーンスタンは、シューマンの「マンフレッド序曲」で始まるそのコンサートを見事に振り、スター指揮者への道を歩み始める。その後は妻となるフェリシア・モンテアレグレ(キャリー・マリガン)との出会いや子供たちとの幸せな日々が時代に合わせてモノクロームで描かれる。中盤以降、画面はカラーに変わり、スター指揮者としての多忙さや「男友だち」との関係が落す影により、バーンスタインと妻フェリシアそして子供たちとの家族関係が次第に軋んでいく様子が描かれる。やがて妻フェリシアが病魔に侵され…と、この辺にしておこう。

この映画で何よりも目をひいたのは、バーンスタイン役のブラッドリー・クーパーの「成りきりぶり」だ。バーンスタインは壮年期からTV番組に出ていたり、70年代から晩年に至るまで多くの映像作品も出していることから、その姿や話しぶりはぼくにも馴染みがある。ブラッドリー・クーパーの成りきりぶりは若い頃はもちろん、特に晩年の設定では、声質や喉の奥から声を絞り出すような話し方、そして特殊メークも手伝い、ほとんどバースタイン本人ではないかと思うほどだった。
「音楽映画」という性格ではないので演奏光景の連続というわけではないが、作曲家バースタインとしての作品や指揮者としてマーラー他の指揮ぶりなど変化に富み、また妻や家族とのやり取りもロマン、シリアス、コミカル等、様々な要素が散りばめられ、飽きることがない。物語り中盤でマーラー「復活」のフィナーレを振るブラッドリー・クーパーの熱演ぶりにも拍手を送りたい。

ぼくは若い頃、映画館に入ると何故か頭痛に見舞われるという癖があり、映画とはほとんど縁のない日々を過ごしてきた。最近は加齢ゆえか、そうした頭痛癖も緩和されてきた。これまでの不義理を悔みつつ、これからは映画館へも出向こうと思う。


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本作の予告編


バーンスタインが1974年にロンドン交響楽団と残した映像作品。マーラー交響曲第2番「復活」のフィナーレ。映画の中でもこの設定でバースタイン役のブラッドリー・クーパーが熱演した。


同 フィナーレ聴き比べ



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迎春令和六年甲辰



新年の始まりに諸々思いを新たにいたしましょう。本ブログ恒例、年頭の世相回顧クロニクルで過去を見据え、今年そして未来を占いましょうか。


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■20年前 2004年 平成16年
小泉首相訪朝・拉致家族被害者5名帰国。芥川賞19歳綿矢りさ20歳金原ひとみ最年少受賞。吉野家BSE対応新メニュー・カレー丼発表。アテネ夏季五輪。アニメ映画「ハウルの動く城」公開。「世界の中心で愛をさけぶ」 <物故>カルロス・クライバー。世良譲。いかりや長介。芦屋雁之助。レーガン元米大統領。鈴木善幸元首相。中島らも。

■30年前 1994年 平成6年
村山連立内閣成立。大江健三郎氏ノーベル文学賞。関西国際空港開港。向井千秋さんコロンビアで宇宙へ。松本サリン事件。リレハンメル冬季五輪。中華航空機着陸失敗・名古屋空港264人死亡。アップル「PowerMac」シリーズ発売。 <物故>安井かずみ。アイルトン=セナ。ヘンリー=マンシーニ。石橋エータロー。京塚昌子。中条静夫。バート=ランカスター。乙羽信子。

■40年前 1984年 昭和59年
グリコ・森永事件。東京世田谷ケーブル火災で電話マヒ。ロサンジェルス夏季五輪・サラエボ冬季五輪。iイギリス・中国香港返還に関する文書合意。アップル社初代Mac:Macintosh「128K」発表。ソニー携帯用CDプレーヤー・ディスクマンD-50発売。システム手帳ファイロファックス国内販売開始。トルコ風呂からソープランドへ。ab-road・FRIDAY創刊。 <映画>お葬式。風の谷のナウシカ。アマデウス。<ヒット曲>浪花節だよ人生は。雨音はショパンの調べ。涙のリクエスト。<物故>長谷川一夫。霧島昇。カウント・ベイシー。有吉佐和子。大川橋蔵。美濃部亮吉。

■50年前 1974年 昭和48年
元日本兵・小野田寛郎30年ぶりに救出。三菱重工ビル爆破事件。田中首相退陣三木内閣誕生。コンビニ1号店東京都江東区セブンイレブン豊洲店開店。ピッカリコニカC35EF。幸福行き切符・北海道広尾線「愛国-幸福」間切符人気。トンボ蛍光ラインマーカー発売。シャープ3ドア冷凍冷蔵庫。新宿西口に超高層ビル:新宿住友ビル・KDDビル・三井ビルの3ビル完成。長島引退。FMレコパル・週刊TVfan創刊。<TV>鳩子の海。ニュースセンター9時。世界の料理ショー。レットゴーヤング。<ヒット曲>襟裳岬。昭和枯れすすき。傷だらけのローラ、私は泣いています。<物故>山本有三。花菱アチャコ。山本嘉次郎。いわさきちひろ。


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NTT本社機能を群馬県高崎へ…もとい本社機能の「一部」を…


閣下with群馬交響楽団



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令和五年卯年回顧



今年も残すところわずか。記事も単調・マンネリとなって久しい本ブログだが、恒例により年の瀬の本年回顧。あらためて書き残す出来事もないが、以下ブログタイトルに沿って備忘を記して今年最後の更新としよう。


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■六弦■
勤め人生活を終えたこの春以降、可能な限り毎日ギターに触れ、午前中2時間程の練習を続けている。練習メニューはほぼ変わらず、カルカッシ作品26のアルペジオでウォーミングアップし、続けて同じカルカッシ作品60「25の練習曲」をさらう。1~25番までおおよそ難易度順に並んでいるが、時にランダム、時に番号順に数曲をまとめて弾いている。ここまででおおよそ40~50分が経過する。ひと休みしたあとは取り組んでいる曲の練習に移る。

昨年から目を付けたアーネスト・シャンド。その曲集を手に入れてから、つまみ食い状態で弾いていたが、この春からは数曲を選び、運指も考慮しながら弾いている。もっとも曲の性格からして、そううるさいことを言いながら極める曲でもないだろうが、合理的な運指はやはり有効だ。慰安的な曲ばかりだがギター的な音使いで、それなりに楽しい。

小品を数曲さらったあとは少し骨のある曲に移る。4月以降、トローバのソナチネ第1楽章バッハのBWV998に取り組んだ。いずれも自己判定「可」で一次試験合格レベル。今も引き続きさらっているが、更なる向上は限界がありそうで、次の曲に移るべく思案中だ。

そんな日々の練習が続けられるのも、健康な身体あってこそ。2年前に発症したへバーデン結節の具合は一進一退で、左手の押弦に制限がある状態はあまり変わっていないが、折り合いをつけて弾いていくしかないなあと観念している。そうした心身の持ち様をサポートするため、新しいギターが出来上がったことも、今後の練習の励みになるだろう。

■音曲■
意識してクラシックを聴き始めて半世紀。手元にも相応の数の音盤があるが、最近は真剣に聴く機会は少なくなった。そもそもオーディオセットに灯を入れる時間が減り、夜半のダイニングテーブルでPC経由のYouTube音源をヘッドフォンリスニングという時間が増えた。その結果、音盤購入はゼロ。聴くジャンルもクラシック以外が多くなった。

昨年あたりから70~80年代の日本のポップスを周回遅れで聴き出したのも、そうした変化の現れだ。こんな日が来るだろうとはっきり予感していたわけではないが、かなり前に手に入れた当時のレコードも幾らかあり、今になってそれらに針を落としている。 クラシックの新しいアーティストにも関心なく、聴く盤といえば往時のものばかり。周回遅れで聴き出したポップスも古いものばかり。まあ、こんな状態で残る人生も暮れていくのだろうと実感する。

■覗機関■
ブログ記事には書いていなかったが、ごく最近になって手持ちのアキュフェーズのセットをすべて売却した。正確かつ忠実で信頼性も高いアキュフェーズ。相応の費用を投じて手に入れ「一生添い遂げる」つもりだった。しかし少し前から感じていた「面白味のなさ」が次第に増幅されきた。同時にかつて使っていた古い機械への恋慕が頭をもたげる。ふと横をみると世には魅力的なヴィンテージもあるではないか。ピカピカで立派なアキュフェーズとこのまま退屈でつまらない人生を送るのか、それとも…。 イジイジ考えていても先に進まないのでアキュフェーズとの別れを決めた。6年間の付き合いだった。引取りに来た秋葉原中古オーディオ専門店の担当者曰く「アキュフェーズを手放す方は、みな同じことを言う」そうだ。 才色兼備で性格もよく、丈夫で長持ち…そんな伴侶を「面白くない」という理由で自ら手放す…勝手なものだが、アキュフェーズあるあるらしい。
そんなわけで呆気なく終わったアキュフェーズとの蜜月時代。今後は単身、いやオーディオ装置なし、というわけにはいかず、次なる伴侶を迎えるべく準備中。年明けには身勝手な変わり身の顛末を記事にするつもりだ。


さて、今年もいよいよ終わり。一年間凝りずにアクセスしていただいた方々に感謝いたします。ありがとうございました。マンネリブログながら来年も引き続きよろしくお願いいたします。最後に、コロナ禍の先が見えなかった2年前の暮、仕事帰りに撮った東京駅・丸の内周辺の様子と、年末必聴志ん朝の「二番煎じ」を貼って年内最後の更新といたします。
それではみなさま、よいお年をお迎え下さい。

与太拝


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六頭目の盲導犬パピー



数年前に始めた盲導犬パピー育成のボランティア。そろそろ店じまいかと思っていたが…


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今年4月末から新しいパピーを預かっている。
以前からこのブログをご覧いただいている方は覚えているかもしれないが、今回で六頭目になる。やってきたのは黒ラブ(黒毛のラブラドールレトリバー)。上の写真は我が家に来てまもなく、初めて外に出た頃のものだ。まだ体重は6キロ程度だった。生後二ヶ月のパピーを預かり、ほぼ一年間育てる。以前も書いた内容だが、この間のプロセスを以下に記しておこう(少々偉そうに書いているが、ほとんどは妻に任せきりです)。

まずは排泄のトレーニング。盲導犬として好きな時に勝手に排泄することは出来ない。人間の声掛けに促されて排泄するよう習慣付ける。次いで基本的なコマンド(sit,down,wait)の修得。盲導犬としての仕事のほとんどは待つこと。人のコマンドに対応出来るようにする。生後3カ月を過ぎた頃から外散歩。よく見かける散歩のように犬の気ままで右左、そちこちで臭い取りの道草、連れいてる人間達の犬トモ井戸端会議…という散歩はいけない。常に人(リーダー)の左横について速めのピッチで歩く。リーダーの歩く止まるに合わせるようにする。もちろん散歩に出る前に排泄は済ませる(排泄をしたら散歩に行ける!と習慣付ける)。そうすれば散歩途中で粗相することはない。

食事は決まった時間に決まった量だけ。人間の食事の際、犬に何かを与えてはいけない。人間の食事は自分とは関係ないことと認識させないと、盲導犬としてレストランに入ることも出来なくなるからだ。「うちの子はご飯になると吠えて教えてくれるのよ」と近所の奥様が言っていたが、それは単なる要求吠えだ。盲導犬として仕事をするには要求吠えがあってはいけない。小さいうちは何かと吠えたりクンクン言ったり、一緒に遊んで!ご飯頂戴!と要求するものだが、そうした犬からの吠えや声には、静かにしなさい!といった応答はしない。吠えたら黙って部屋から出て行ってしまうくらいの対応をする。そのうち吠えても無駄と知り吠えなくなる。

…と書くと随分窮屈そうに見えるだろうが、習慣性の強い犬はこうしたことをよく修得する。素人のボランティアであっても初期のトレーニングは十分可能だ。もちろん窮屈な思いばかりをさせているわけではなく、一緒にボール投げで遊ぶこともある。がしかし、過度に興奮させないということは常に念頭におく。これまで経験したパピー達も、生後半年までにほぼこうした習慣付けが出来上がり、一緒に食事に行ってもいたずらに騒ぐようなことはなかった。もっとも犬種としてラブラドールレトリバーの特性も大いにあるだろう。また、こうした習慣付けは、愛玩用として犬と暮らす場合にも有効だと思う。

さてさて、すでに預かってから数ヶ月が経ち、体重も20キロを超え成犬並みになった。残る期間は半年程。秋風が吹き始める頃には、ギターを弾くぼくの傍らで静かにダウンして待っていられるようになるだろうか…


■■■盲導犬に出会ったら…愛ある無視を!■■■
・声をかけたり、じっと前から見たり、口笛をならしたりしない。
・食べ物を見せたり、あげたりしない。
・盲導犬をなでたり、ハーネスを触ったりしない。
・自分のペットと挨拶させようと近づけたりしない。

■■■犬の十戒■■■
<1> 私の一生はだいたい10年から15年です。あなたと離れるのが一番つらいことです。どうか、私と暮らす前にそのことを覚えておいて欲しいのです。
<2>あなたが私に何を求めているのか、私がそれを理解するまで待って欲しいのです。
<3> 私を信頼して欲しい、それが私にとってあなたと共に生活できる幸せなのですから。
<4> 私を長い間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないで下さい。あなたには他にやる事があって、楽しみがあって、友達もいるかもしれない。でも、私にはあなたしかいないのです。
<5> 時々話しかけて欲しい。言葉は分からなくても、あなたの声は十分私に届いています。
<6> あなたがどのように私を扱ったか、私はそれを決して忘れません。
<7> 私を殴ったり、いじめたりする前に覚えておいて欲しいのです。私は鋭い歯であなたを傷つけることができるにもかかわらず、あなたを傷つけないと決めているのです。
<8> 私が言うことを聞かないだとか、頑固だとか、怠けているからといって叱る前に、私が何かで苦しんでいないか気づいて下さい。もしかしたら、食事に問題があるかもしれないし、長い間日に照らされているかもしれない。それとも、もう体が老いて、弱ってきているのかもしれません。
<9> 私が年を取っても、私の世話はして下さい。あなたもまた同じように年を取るのですから。
<10> 最後のその時まで一緒に側にいて欲しいのです。このようなことは言わないで下さい、「もう見てはいられない。」、「居たたまれない。」などと。あなたが側にいてくれるから最後の日も安らかに逝けるのですから。忘れないで下さい、私は生涯あなたを一番愛しているのです。


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今秋も来演!ブロムシュテット



この7月に96歳となった指揮者ヘルベルト・ブロムシュテット。昨年に続き今年も10月のNHK交響楽団定期演奏会に登場予定だ。


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今や最長老の指揮者といってよいブロムシュテット。80年代からN響への来演が続いていたがここ数年も、高齢にも関わらず毎年のようにやってきて日本のファンを喜ばせてくれている。ぼくも昨年10月、運よくその姿に接することができた。周辺では「今年が最後になるか」といった声も聞こえていたが、その後発表になったN響定期2023年シーズンのプログラムにその名をみつけ、大いに喜び期待もしていた。今回の来演ではN響定期のA・B・Cプロそれぞれで以下の曲が予定されている。

Aプロ:10月14・15日 NHKホール
ブルックナー/交響曲第5番変ロ長調

Bプロ:10月25・26日 サントリーホール
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 作品73「皇帝」
ブラームス/交響曲第3番ヘ長調作品90
ピアノ : レイフ・オヴェ・アンスネス

Cプロ:10月20・21日 NHKホール
ニルセン/アラジン組曲作品34
シベリウス/交響曲第2番ニ長調 作品43


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N響定期会員を除く一般向けチケットのネット販売が7月30日にスタート。開始時刻にさっそくアクセスし、ブルックナー第5のAプロのチケットを何とかゲット。さらにブラームスも聴きたいなあと思ったが、Aプロのチケット確保で少々時間を使っているうちにBプロはSOLDOUT。もともと一般向けの席が少ないこともあるのだろう。仕方ないブラームスは諦めようかと思っていたところ、所沢ミューズ(所沢市民文化センター・アークホール)で同じプログラムの公演があることに気付いた。早速同ホールHPにアクセスすると幸いまだ空席有り。小躍りしながらこちらも無事押さえることができた。

昨年7月、95歳となった直後に転倒・入院とのニュースが舞い込み、秋の来日があやぶまれたが、幸いその後回復して無事すべての公演が行われた。現在マエストロは引き続き元気な様子。来演まであと二ヶ月余、この間もいくつかのオケを振る予定のようだが、元気に過ごされ、その姿に触れられることと楽しみにしている。


今回のBプロで予定されているブラームスの第3交響曲。ブロムシュテットとコンセルトヘボウ管 2014年1月ブロムシュテット86歳。演奏は17分50秒過ぎから始まる。



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門前仲町・木場界隈



仕事を辞めて三ヶ月が経った。


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勤め人生活四十五年。職歴・業績、語る程のものなし。終わってみれば呆気ないものだ。電機メーカーに長らく勤務したのち、セカンドキャリアとして都内で新たな仕事に就いた。当地群馬から100キロの新幹線通勤。勤務先までドアtoドアでちょうど2時間。7時に家を出て19時に帰宅の日々。八王子や横浜の少しはずれから通勤する同僚からは「オレとあまり変わらないなあ。群馬はそんなに近いのか」と言われた。JR東日本の売上げには随分と貢献。もう少しやらないかとも言われたが、いくつかの事情が重なりこの三月末で退職した。

最後の職場は地下鉄東西線の門前仲町(門仲)と木場のちょうど中間にあり、その日の気分で下車駅を変えて下町散歩を楽しんだ。門仲・木場界隈は東京駅・丸の内といった都心からわずか数キロメートルだが、雰囲気はまったく違う。富岡八幡宮や深川不動尊を中心に繁華な門仲、「木場」としての機能はすでになくなり名前だけが残る木場、ともに庶民的な風情色濃いエリアだ。

勤務先周辺はかつて古くからの工場群があったが、十数年前にオフィス商業エリアとして再開発された。門仲付近を流れる大横川沿いの見事な桜。春には桜吹雪の舞う中を通勤。
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勤務先から南方を望む。遠くに見えるのは新たなウォーターフロント豊洲のタワマン群
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通勤路にあった「東富橋」。リベット打ちトラス橋。昭和5年に関東大震災からの復興で架橋された。
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勤務先近くにあったビオガーデン。春にはカワセミも営巣。季節の折り目によく散歩した。
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木場駅から数分の洲崎神社。キャラクタの「玉の輿たまちゃん」。かつては東京湾を望む景勝の地で遊廓もあった洲崎地区。昭和30年代初頭まで洲崎パラダイス(いわゆる赤線)として栄えた。今はもうその面影はほとんどないようだ。
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地名の由来となった木材集積場は昭和40年代半ばに新木場に移転されたのち、公園として整備された。一部に親水エリアがあって、かつての面影も残している。陽気のいい時期には昼飯がてら足を延ばした。
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四月からサンデー毎日の日々となって三ヶ月。行政・年金等の身辺手続きもひと通り終えた。思えば自堕落な社会人で、就職したときから、これから始まる仕事人人生よりも、退職後の道楽生活を夢想していた。ようやくそれが実現し、さて道楽人生万歳!…と意気込んではみたが、そうそう人生甘くはない。あれこれ新たな悩みも出てきて安穏としていられないことに気付いた。そうこうしているうちにお迎えが来るのだろうなあと、妙にリアルになる今日この頃であります。







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モンブラン#149



かつて愛用していた万年筆がオーバーホールから戻ってきた。


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モンブランのマスターシュトゥック#149。40年程前、80年代初頭に手に入れ、折にふれ使っていたもの。かつてのように手書きの機会もなくなってきた20年程前から出番なく、引き出しの奥で眠っていたが、ふと思い出して手にしたくなった。年月が経っていることから、いきなりインクを入れるのもはばかられ、この際だからとメンテナンスに出すことにした。日本橋丸善に持ち込むと、モンブランのメンテンナンスは内容に関わらず一律料金とのこと。思いのほかリーズナブルな料金で、ひと月ほどで戻ってきた。

かつて使っていたといっても、物書きでもない市井のサラリーマン。万年筆の出番などそうそうあるわけでない。旧友宛の書簡、仕事上の走り書き、ちょっとした書類へのサイン、冠婚葬祭等での記帳など、やおら取り出しペンを走らせ、一人悦に入っていた。昨今、万年筆はブームに近い流行アイテムのようで、年齢性別問わずファンが多いようだ。ぼくが万年筆や筆記道具に興味をもっていた70年代から80年代も一部に熱心な愛好家がいたが、今ほどの広がりはなかった。


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モンブラン#149は同社のフラグシップ品番として70年以上の歴史がある。日本ではかつて文豪御用達アイテムとして知られ、社会人になるとあこがれから手に入れる輩も多かった。ぼくもそんな一人だ。初めて手にしたとき、書き味あれこれの前に、重厚な軸と豪奢なペン先の存在感に圧倒されたものだ。

久々にインクを入れてペンを走らせると、ちょっと気障だが、青春の一コマが蘇ってくるようで何とも懐かしい気分になった。40年前手に入れたときのインクボトルはその後形状が変わり、モダンなスタイルになったが、万年筆自体は何も変わっていない。進化、進化とうるさい世の中だが、変わらないことの貴重さをあらためて実感した次第。リフレッシュした万年筆とリニューアルした渋い色合いのミッドナイトブルーインクで、さて何を書きましょうか…


#149あれこれ




モンブラン社ハンブルク工場



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プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
音楽とクラシックギターに目覚めて幾年月。道楽人生成れの果てのお粗末。

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