ラヴェルの弦四



きのうきょうと暖かい陽気が続く。薄手のコート、巻物もリネン素材に替えて出勤。程々に働き、七時過ぎに帰宅した。ひと息ついて、ぬるっとした空気感の春の宵。こんな盤を取り出した。


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ブダペスト弦楽四重奏団によるラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調。1957年録音。仏物のお約束通りドビュッシーとのカップリング。これも十数年程前にネットで箱買いした数百枚の中に入っていたもの。70年代初頭の盤と思われる。<SX68サウンド>のマークが懐かしい。

牧歌的な主題が歌われる第1楽章。1stVnとVaで奏される第2主題はとりわけ美しい。闊達な第2楽章。夜のとばりにささやくような第3楽章。8分の5拍子という珍しいリズムをベースに時折5/4、3/4を折りまぜて進む第4楽章。フランクゆずりの循環形式をさり気なく使い、いずれの楽章にも第1楽章の主題が回顧される。幾多のピアノ曲をはじめとして、現代に通じる美しい和声の曲を残したラヴェルだが、このカルテットは中でも傑作の誉れ高い。ぼく自身はフランス音楽にはまったく不案内だが、こうして久々にこの曲などを聴くと、その革新性や今日につながる現代的和声感に心打たれる。

カフェに流れる軽くジャジーな音楽を<オシャレ~>といって有り難がる輩も多いが、どれも有り体なお子ちゃまメニュー。物憂い春の宵にラヴェルの弦四などをさりげなく流している店があったら、それこそ最高にオシャレだ。


ABQによる全曲。楽譜みながらどうぞ。


ハーゲンSQによる第3楽章。なんて美しいのだ!



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モーツァルト K.563


二月半ばの日曜日。朝から野暮用高速ドライブ。昨年末に納車されてから二ヶ月になるVWゴルフでのドライブは快適そのもの。剛性の高い作りによる安定した走りと車格を上回る上質な乗り味。特に高速道では定速走行制御に加え、先行車を一定車間距離で追尾し加減速を自動的に行う制御にも不自然さがない。車線キープの制御も介入度合いが絶妙。総じて運転支援システムとしての出来は、当初の期待を裏切らないもので、よい買い物だったと満足至極のドライブだった。 帰宅後、ひと息ついて二日ぶりの音盤タイム。休日の昼下がりに相応しい、こんな盤を取り出した。


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パスキエトリオによるモーツァルト「弦楽三重奏のためのディベルティメント変ホ長調K.563」。パスキエトリオの名盤として昔から知られるものの一つ。詳細データを確認していないが、60年代初頭のステレオ録音。手持ちの盤は例によって出張の折に梅田の名曲堂阪急東通り店の60年代コーナーで見つけたもの。1965年の日本コロンビア盤で、こうしたものにコスト削減のメスが入る前の時代の分厚い盤質。聴いていてもノンノイズの美しい再生音が楽しめる。

この曲は作品番号からもわかるようにモーツァルト最晩年の作品の一つ。39、40、41のシンフォニーを一気に書き上げた年にこの曲も書かれている。ディベルティメントの定石通り全6楽章構成。両端のアレグロ楽章の間にメヌエットを二つおき、その間にアダージョ、アンダンテの変奏曲をおく構成。
弦楽三重奏という編成は楽器を弾かずにレコードやCDで音楽を聴いて楽しむだけの愛好家にはあまり馴染みの深い編成ではない。しかし、プロアマ問わず弦楽器をたしなむ人にとっては室内楽はその楽しみの多くの部分を占めているし、弦だけの二重奏や三重奏も、練習用課題としても演奏会用ピースとしても重要なものらしい。

この曲はさすがに楽聖モーツァルトの晩年作品だけに、技量、音楽性とも高いレベルが要求される作品と思われる。こうして聴いていると、弦楽四重奏とはまったく違う響きと楽しみを感じる。ヴァイオインが1本少ないことにより響きが薄くなる反面、その透明度は高まり、和声の移ろいやフレーズや曲想の変化はむしろ明瞭に聴く側に訴えてくる。響きのボリュームやダイナミズム以外の要素に対して、より耳を傾けるようになる。耳のダイエットという言葉が適当かどうか分からないけれど、聴く側の耳にも時には一汁三菜の味わいを教えておかないといけない。


全曲。YOUTUBE上で上位の視聴回数を誇る演奏。


スコア付き音源。グリュミオートリオ(Va=ジョルジュ・ヤンチェル、Vc=エヴァ・ツァコ…と思われる)の演奏。



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ベートーヴェン 弦四第四



北陸からは大雪の報。雪国だから…というレベルを超えている様子。彼の地で過ごした学生時代にも一度かなりの大雪に見舞われた。積雪は1メートルを超え、安アパート1階にあった下宿の窓も半分ほどは雪で外が見えなくなった記憶がある。そんな日の朝はカーテンを開けるなり「きょうも雪か」と自主休講を決め込み、四畳半の部屋で飽かずに音楽を聴いていたものだ。あれから四十年余。やっていることは大して変わっていない。 さてさて、そんなニュースを聴きながら本日も7時を少し回って帰宅。ひと息ついて、ふと思い出し、こんな盤を取り出した。


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ライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のメンバーを中心に構成された、その名もゲヴァントハウス四重奏団によるベートーヴェンの弦楽四重奏全集盤。1808年創設というから、オケ同様世界でもっとも古いアンサンブルの一つだ。数年前にリリースされ、ぼくはアマゾンで叩き売られていたのを見つけて昨年手に入れた。手元にあるベートーヴェン弦四は、バリリSQのモノラル盤全集LP、ABQの中期作品、メロスSQの後期作品がある。このゲヴァントハウス四重奏団の盤は、比較的新しい録音で何か全集盤リファレンスをと思い、手に入れたもの。今夜はその中から第4番ハ短調作品18-4を取り出した。フルートとチェロ両刀使いの知人が年頭のメールで、正月にこの曲で遊ぶ予定だと書いていたのを思い出したからだ。

ベートーヴェンの弦楽四重奏の中で初期作品と言われる作品18の6曲にあって、この作品はハ短調という調性とその曲想から、中期以降の作品につながる重要かつ優れた作品とされている。第1楽章冒頭から熱のこもった印象的なハ短調のメロディーで始まる。しかし中期以降のベートーヴェン作品に見られるような激しさや苦悩というのは違って、どこか若さとしなやかさを感じるハ短調だ。それは快活な第2主題や全体と通して長調フレーズも多いことによるのかもしれない。第2楽章はスケルツォと記されているがテンポの指示はAndante quasi Allegroで、最初に聴いたときメヌエット楽章かと思ったほどだ。しかし聴き進めるとソナタ形式で出来ていることが分かり、終盤にはフーガを付されているあたりは、スケルツォらしい自由さの表れかもしれない。続く第3楽章がAllegrettoの指示があるメヌエット。一聴するとこちらが方がスケルツォ風か。 終楽章はハ短調のラプソディックなフレーズが軸になるロンド形式。第1楽章同様、長調部分も多く、いわゆる「苦悩から勝利へ」というようなベートーヴェン公式は希薄に感じる。全曲を通してぼく自身の印象は軽みのあるハ短調。ベートーヴェンのハ短調作品に付いてまわる悲劇的要素はあまりなく、古典様式に軸足を置いていたベートーヴェンが次第にロマン派の扉を開けようとしている、そんな様子をうかがわせる曲。あまりシリアスにならずにベートーヴェンらしさを楽しむのいは好適な佳曲だ。


全4楽章


コンクールの覇者らしい若々しい演奏。1st prize winner of 2015 Joseph Haydn Chamber Music Competition。



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シューベルト ピアノ三重奏曲変ロ長調作品99



正月気分もすっかり抜けて、本日も業務に精励。7時ちょうどに帰宅した。寒波到来中で寒さもピーク。今夜も冷え込んでいる。このところほとんど24時間連続運転状態のエアコンで暖を取りつつ、週末夜更けの音盤タイム。久しぶりに室内楽でもと思い、こんな盤を取り出した。


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ぼくがもっとも敬愛するチェリスト:アントニオ・ヤニグロ(1918ー1989)が参加しているシューベルトのトリオ。ピアノはバドゥラ・スコダ(1927-)、ヴァイオリンはジャン・フルニエ(1911ー2003 チェリスト:ピエール・フルニエの弟)。ヤニグロとトリオを組んでいくつかの録音を残したメンバーだ。手元に資料がないのではっきりしないが、おそらく50年代初頭の録音。手持ちの盤は60年代の日本ウェストミンスター社による盤。これも出張先の大阪で梅田に投宿した際、近くの名曲堂阪急東通り店で買い求めた記憶がある。

この曲を耳にするのは本当に久しぶりだったが、第1楽章が流れてきて一気に学生時代にフラッシュバックした。かつてこの曲をよく聴いたことを思い出す。堂々とした第1主題が朗々と歌われる。しかしそこはもちろんシューベルト。朗々といってもベートーヴェンのように強さが前に出ることはない。整ったソナタ形式のこの楽章は聴いていて本当に落ち着く。意表をつく展開はないが、すべてが音楽的に程よく収まる。展開部ではヤニグロのチェロも大活躍する。第2楽章もヴァイオリンとチェロの掛け合いが美しい抒情的なアンダンテ。スケルツォを挟んで、終楽章のロンドはかなり長く、やや冗長になる感も否めないが、まあこれがウィーン古典派の流れを汲むロマン派の特徴でもあり、ゆったり付き合うべしというところだろう。


この盤のLP音源。録音は1951年とある。CDでは復刻されていないのかな…


エベン・トリオというチェコの若い三人組による演奏。



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ハイドン 三重奏曲集



穏やかな日曜日。どうしようかと考えていた車の件で近所のディーラーへ。実は先週すでに成約し、きょうは関連する諸手続き。納車まで二か月程度かかるかと思っていたが、思いのほか早く、年内に入るらしい。 帰宅後、ひと息ついて渋茶で一服。昨夜からの放射冷却もあって気温は低いが、当地名物の空っ風もなく、陽射し差し込む室内は程よく暖かい。久々にアンプの灯を入れ、こんな盤を取り出した。


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スイスの名門クラヴェスレーベルから出ていたハイドンの三重奏曲を収めた1枚。以前ネットで箱買いした数百枚の中に入っていたもの。1974年録音。まったくのMINT状態で盤質・音質共に極上だ。収録曲はHob.XV:16、XV:17、XV:15の3曲(この盤の表記ではぞれぞれ第30番、29番、31番)。

この盤に収めされている三重奏曲は、ハイドンが60歳になる直前の作品。若くしてエステルハージー家に抱えられ順調な日々を30年近く送っていたハイドンであったが、初老を迎えてもうひと花さかせたいと思っていたらしい。折りよくロンドンのプロモーター:ペーター・ザロモンからの誘いがあってロンドン行きを決めた。有名な後期の交響曲集ザロモンセットはそのデヴューみやげだ。この盤の三重奏はその出発前に書かれたもので、ハイドン自身「…特別なものではなく、退屈の折などにためのごくつまらぬものです…」と書簡に書き付けているそうだ。

実際、ハンマークラヴィーア、フルート、チェロのための三重奏曲を題されてはいるものの、曲の主導権を握っているのはピアノで、チェロはピアノの低音部をユニゾンでなぞる程度に終始している。フルートはかなり重要な役割を担っていて、曲としてはほとんどフルートとピアノのためのソナタ、あるいはフルートオブリガード付きのピアノソナタという感じだ。この盤では名手;ペーター=ルーカス・グラーフがフルートを吹き、イェルク・エーヴァルト・デーラーというピアニストが1820年ブロードマン社製のハンマーフリューゲルを弾いている。 曲はいずれもハイドンの手馴れた手法で古典的な様式感を持ち、肩の凝らない楽曲。ハイドンとしてはロンドン出発前の軽い筆のすさびといったものだったろうが、どの曲も一定以上の水準を保ち、かつ多くの作品を残したハイドンはやはり大したものだとあらためて関心する。


Hob:XV16ニ長調の第1楽章。展開部以降(3分24秒から)が中々面白い。第1主題をイ短調にして始まるが、すぐにホ短調に転じたかと思うと、1小節の休止が入るなど、意表をつく展開が続く。


フルートに代わってヴァイオリンを用いた演奏。Hob:XV16全楽章。コーガン、ロストロポーヴィッチ、ギレリスによるもの。この曲には少々重厚に過ぎる布陣か…いやいや速めのテンポで軽快に進みます。6分40秒過ぎからのニ短調の第二楽章も中々可憐な佳曲。



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メンデルスゾーン ピアノトリオニ短調


週明け月曜日。きょうもぼちぼち業務に精励。7時ちょうどに帰宅した。少し前の記事に給湯器が故障したと書いたが、入替え工事が今週後半ということで、それまでの間、近くの<温泉>に通っている。驚くなかれ、わが町はJR駅前徒歩2分のところに天然温泉がある。さすが温泉天国グンマ。いやいや群馬の温泉といえども古くかある伊香保、草津は山あいの出湯。海抜100mの当地駅前温泉は十数年前に1500mボーリングして掘り当てたというもの。57℃の泉質良好にして湯量豊富な天然温泉。街なかのスーパー銭湯という感じだが、お湯は立派な源泉かけ流しだ。きょうも帰宅後、そこでひと風呂浴びてリラックス。まだ身体に残る湯の温かさを感じながらの音盤タイムは、こんな盤を取り出した。


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数年前に手に入れたポール・トルトゥリエ(1914ー1990)のボックスセット中の1枚。disk#12。収録曲は以下の通り。

1. メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49
2. シューマン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.63
   アンドレ・プレヴィン(ピアノ)、チョン・キョンファ(ヴァイオリン)
   1978年12月11,12日、ロンドン録音
3. メンデルスゾーン:民謡(編:デ・ハルトマン)
4. ヴェーバー:アダージョとロンド(編:ピアティゴルスキー)
   マリア・ドゥ・ラ・ポウ(ピアノ)
   1975年10月4,5日、ロンドン録音

トルトゥリエに加え、アンドレ・プレヴィンにチョン・キョンファという豪華メンバーよるメンデルスゾーンのトリオを聴いている。ニ短調という調性と第1楽章冒頭のモチーフから悲劇的な曲想を想像するが、そこはメンデルスゾーン。穏やかなロマンティシズムに富む美しい歌にあふれる。第1楽章はagitatoの指定があるが差ほど激さず。第2楽章のtranquilloも品のいい歌心に満ちている。第4楽章は各パートのテクニカルな掛け合いが緊張感を高める。プレヴィンは滅法上手い。チョン・キョンファもこの頃はまさに売り出し中の若手筆頭。年功のトルトゥリエが要か。 シューマンのピアノトリオ、ウェーバーの<アダージョとロンド>もチェロの音色が美しく、またときにテクニカルな佳曲。トルトゥリエのいきのいい弓さばきが冴える。


中村 紘子・海野義雄・堤剛@2007年。 かつてトリオを組んでいた三人。例の事件で活動停止後、二十数年ぶりの復活ライヴ。


この盤の音源でメンデルスゾーンの第1楽章



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バッハ・トリオソナタ集



関東地方は11月に入って気温の低い状態が続いていたが、きょうは昼前から暖気流入。久々にコートを脱いで歩ける陽気になった。さて11月最後の週末金曜日。そういえばプレミアムフライデーはいずこに…。もっともバリバリの現役世代と違って、もはやピークアウトした万事ほどほどの仕事人にとっては、金曜の開放感も月曜の憂うつもほどほど。プレミアムと聞いても、傍目に手を叩くくらいになってしまった。まあ、ちょっと寂しくもありますけどね…。 さて、今夜も@ダイニングテーブルでの音盤タイム。きのうのバッハ・フルートソナタに引きずられて、こんな盤を取り出した。


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バッハのトリオソナタ集。例の何代目かのブリリアントレーベル:バッハ全集ボックス中の1枚。元々はスウェーデンBISレーベルのもので、スウェーデンのオルガニスト:ハンス・ファギウスによる1986年の録音。

バッハはオルガンのためのトリオソナタとしてBWV525-530の6曲を残していて、オルガニストのアルバムでは6曲セットで録音されることが多い。ブリリアント版のこの全集ではオルガン作品が全17枚に収められているが、残念ながらトリオソナタの6曲はバラバラに収録されている。本当はまとめて聴きたかったのだが、仕方なくBWV526ハ短調が入っているVol.8を選んだ。

トリオソナタというと、旋律楽器2本と通奏低音の組み合わせが一般的だが、バッハのこの作品では、オルガンの右手・左手・ペダルで3声を構成している。この6曲のセットだけでも、対位法、フーガ、モノフォニーな旋律美、無限に続くかのような転調の妙等々、バッハ作品のエッセンスを楽しむことができる。調性に従ったそれぞれの色合いが感じられるのもこの6曲の特徴だろうか。このセットはオルガン以外に、各声部を旋律楽器や通奏低音に割り振ったトリオ編成でもしばしば演奏される。

先ほどから聴いているBWV526は、第1楽章ヴィヴァーチェ(ハ短調)、第2楽章ラルゴ(変ホ長調)、第3楽章アレグロ(ハ短調)から成る。これがバッハでなくて一体誰だ、とでもいうべき曲調。バッハのオルガン曲というと華麗な前奏曲やトッカータ、壮大なフーガを連想するが、トリオソナタはずっとチャーミングで人に寄り添う感じが、夜のこんな時間に聴くには相応しい。オルガン曲の醍醐味であるオーディオ的側面も、ペダル音の最低音は40Hzを下回り、優秀録音で知られたBISレーベルらしく素晴らしいレンジ感とSN比で、ヘッドフォンで聴いていると、収録された教会の空気がふるえる様まで聴き取れる。


BWV526ハ短調。


全曲の楽譜付き再生リスト。楽器仲間が3人いればパートを割り振ってすぐに楽しめる。もちろんギターでも。そんなときのためにギター弾きもヘ音記号は読めるようにしておきたい。
YOUTUBEのオーディオ仕様について詳しくないが、(圧縮音源であっても)音の前後左右への広がり、空間表現などに影響が出てくる高音の倍音成分をあきらめれば、低音に関してはあまり問題なく聴けるように思う。ヘッドフォンで聴くと空気をふるわせる50Hz以下の重低音もしっかり聴き取れる。


ジョン・ウィリアムス(G)がオルガンのピーター・ハーフォードを従えてBWV530ト長調を弾いている盤の音源。



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プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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