荒井由実「14番目の月」



周回遅れも甚だしい、今更聴くか?荒井由実…。先日の記事で取り上げた初期2作の続きで、きょうはこの盤を取り出した。


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荒井由実4作目のアルバム「14番目の月」(アルファレーベル盤)。1976年録音・リリース。例によって20年近く前、リサイクルショップのジャンク箱で捕獲した帯付き・ミントコンディション。収録曲は以下の通り。

side1
さざ波/14番目の月/さみしさのゆくえ/
朝陽の中で微笑んで/中央フリーウェイ
side2
何もなかったように/天気雨/避暑地の出来事/
グッド・ラック・アンド・グッドバイ/晩夏(ひとりの季節)

先日の記事に書いた「ひこうき雲」1973年、「MISSLIM」1974年に続き、1975年の「COBALT HOUR」と続いた荒井由実のアルバムリリース。この頃までにシンガーソングライターとしての地位を確立。レコードのセールスも順調に伸びて荒井由実ブーム(第1次)ともいえる状況となっていた。 1976年にリリースされた本作「14番目の月」はそれに続く4作目のオリジナルアルバム。同年、松任谷正隆と結婚したこともあって、荒井由実名としては最後のアルバムとなった。

初期二つのアルバム「ひこうき雲」と「MISSLIM」がモノトーンあるいはそれに近いジャケットデザインであったのに比べ、4作目のこの「14番目の月」はどこから見ても目を引くピンク。リボンをあしらったデザインもあって、結婚する彼女の心の内を見るかのようだ。タイトルチューンの「14番目の月」では…つぎの夜から欠ける満月より14番目の月がいちばん好き…と歌い、当時22歳の彼女自身を映している。 そしてこのアルバム中のもっともポピュラーな「中央フリーウェイ」。秀逸なコードワーク、ギターの軽快なカッティング…当時、松任谷正隆が仕事の帰り、ユーミンを八王子の自宅まで送っていた頃の思い出を曲にしたという逸話がある。なるほどそんな光景がリアルに目に浮かぶようだ。


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アルバム「14番目の月」から25年後の2001年にLAで録られたのプライベート・ライヴ。同アルバムから数曲が演奏されている。
「さざ波」 


同 「中央フリーウェイ」


同 「晩夏」


「中央フリーウェイ」のアナリシス



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由紀さおり&Pink Martini「1969」



きょうで十月も終わり…といっても何の変りもなく日々過ぎゆく。気付けば立派な前期高齢者。オジサン通り越してジイサン…まあ、ぶつぶつ言っても仕方ない。年を取れば取ったでいいこともある。昔の音楽に懐かしさを感じる度合いが強まることもポジティブ・シンキング。楽しみは増える一方だ…と粋がりながら、さてきょうはこんな盤を取り出した。


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由紀さおりがピンク・マルティーニのバンドをバックに歌ったアルバム「1969」。
2011年に米国他海外で火が付き、逆輸入の形で日本でもリリースされて話題になった。なんでも全世界で260万枚売れたそうだ。当時、由紀さおりが長らく続けてきた姉妹デュエットとしての活動をクローズすると聞き、いよいよ保守本流の歌謡曲に回帰してくれるかと期待をしていた矢先に突然海外で大ブレイクの報に接した。

ここだけの話だが、由紀さおりLOVE状態になって久しい。まず由紀さおりという名前の響きがいいではないか。さおりさん、さおりちゃん、さおちゃん…なんてね(爆)!  彼女の生まれは当地群馬県の桐生市。由紀さおりに篠原涼子…小さな町だがべっぴんさんを輩出している。この盤も話題を聞きつけ、すぐにCDショップへ急いだ。ぼくが買ったのは輸入盤。収録曲は同じだが曲順が違うらしい。多分輸入盤の方がオリジナルコンセプトだろうとそちらを選んだ。まあ、値段が国内盤の半額ということもあったのだが。収録曲は以下の通り。アルバムタイトル通り、ぼくら世代に懐かしい1969年当時のヒット曲が並ぶ。

1. ブルー・ライト・ヨコハマ (いしだあゆみ)
2. 真夜中のボサ・ノバ (ヒデとロザンナ)
3. さらば夏の日<Du soleil plein les yeux> (フランシス・レイ)
4. パフ<Puff, The Magin Dragon> (ピーター・ポール&マリー)
5. いいじゃないの幸せならば (佐良直美)
6. 夕月 (黛ジュン)
7. 夜明けのスキャット (由紀さおり)
8. マシュ・ケ・ナダ<Mas Qua Nada> (アストラッド・ジルベルド)
9. イズ・ザット・オール・ゼア・イズ<Is That All There Is?> (ペギー・リー)
10. 私もあなたと泣いていい? (兼田みえ子)
11. わすれたいのに (モコ・ビーバー・オリーブ)
12. 季節の足音

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少々危惧していた海外勢によるバックオーケストラの伴奏は、予想外に素直なアレンジで昭和40年代の歌謡曲全盛期のテイストを十分感じさせる。もちろん歌は文句なくいい。ラテンムード歌謡風アレンジに由紀さおりのまったりしたヴォーカルがのる「ブルーライトヨコハマ」。ヒデとロザンナよりずっと落ち着いた雰囲気の「真夜中のボサノバ」。彼女にしては低いキーでしみじみ歌い、こんなにいい曲だったかとグッときてしまう「いいじゃないの幸せならば」。伸びやで透明な歌声がぴったりくる「わすれたいのに」は当時モコ・ビーバー・オリーブが歌ったオリジナルの記憶がないのだが、こうして聴くとまったく由紀さおりのためのオリジナルではないかと思うほどだ。ボーナストラックの「季節の足音」ではスロー・ボッサのアレンジにのって穏やかに歌い、このアルバムを締めくくっている。


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このコンビによるライヴ「ブルー・ライト・ヨコハマ」


同 「真夜中のボサノバ」


この盤全曲のプレイリスト



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荒井由実「ひこうき雲」「MISSLIM」



高校時代からの友人とのメールで先日、…社会人になったばかりの80年代初頭も40年前のことになったが、感覚としては「ついこの間」でしかない。ミレニアムに沸いた21世紀の始まりは「きのうのこと」。健康寿命の尽きるであろう20年後もあっという間にやってくる…と、そんな話になった。高齢者のたわ言ではあるが、リアルな真実だ。そうか、あっという間に人生も終わりか… そんなことを考えつつ、秋の夜長に取り出したのはこの盤だ。


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昨年デビュー50周年を迎えた松任谷由実。そのキャリアのスタートを飾った荒井由実時代の2枚のアルバム「ひこうき雲」と「MISSLIM」。それぞれ1973、1974年のリリース。収録曲は以下の通り。

「ひこうき雲」
ひこうき雲/曇り空/恋のスーパーパラシューター/
空と海の輝きに向けて/きっと言える/ベルベット・イースター/
紙ヒコーキ/雨の街を/返事はいらない/そのまま/ひこうき雲

「MISSLIM」
生まれた街で/瞳を閉じて/やさしさに包まれたなら/
海を見ていた午後/12月の雨/あなただけのもの/魔法の鏡/
たぶんあなたはむかえに来ない/私のフランソワーズ/旅立つ秋

手持ちの盤は当時のLP盤。この盤が人気になっていた頃、ぼくはまだ学生。すっかりクラシックに傾倒し、世の歌謡曲もポップスもほとんど興味を持たなかった。この盤も後年リサイクルショップのジャンクコーナーで手に入れたものだが、帯付き美品で今でもいい音を聴かせてくれる。


アルバム「ひこうき雲」は一時期アルファレコードから出ていた時期がある。手持ちの2枚の盤、左:アルファレコードレーベルALR-4006 右:東芝EMIレーベル ETP-72051
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荒井由実の音楽については門外漢のぼくなどが付け加えることはない。アルバムに収められた曲はヒット当時から半世紀を経てもなお生き生きと響くことに驚く。荒井由実の登場によって、それまでの邦楽ポップスとは一線を画す音楽的手法が当時の気鋭の若者たちによって世に出た。コードワーク、ベースライン等、荒井由実の作曲センスも素晴らしいが、アレンジやバックを務めたメンバーの手腕もそれまでの邦楽とは別次元だったことが、今こうして聴いてみるとよくわかる。

出会いや別れも、それまでの歌謡曲や四畳半フォークと違って暗さや悲痛さを訴えない。恨みつらみもなく、暗くうらぶれた居酒屋も出てこない。どの曲も穏やかな抒情をたたえ、温厚な言葉によって語られる。こうした曲想は一部の人から「山の手育ちの良家の子女的」と揶揄されるかもしれないが、今は次第に失われつつあるそんな感覚を伝えてくれる貴重な遺産だ。当時もその後もほとんど顧みることのなかった荒井由実だが、周回遅れの今頃になって妙に心に響く。残る終盤人生はこんな穏やかな音楽を聴いて過ごしたい。


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「ひこうき雲」  アルバムにはフルアレンジとピアノソロ伴奏版が収められているが、この曲はシンプルなバックが合うと思う。


荒井由実が影響を受けたプロコルハルム「青い影」から「ひこうき雲」へ


「12月の雨」


「瞳を閉じて」誕生秘話を伝えるNHK「新日本紀行」



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八神純子



八神純子…ぼくら世代が青春真っ只中だった70年代の終わりに突如として現れ、これまで聴いたことのない伸びやかなハイトーンを印象付けた歌手だ。当時ヤマハが開催していた新人登竜門ポップコンで頭角を現し、1978年・昭和53年の1月にシングル「思い出は美しすぎて」でプロデビューを飾った。


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「思い出は美しすぎて」はいきなり10万枚を越すヒットとなり、同年6月にはファーストアルバムもリリース。この曲が出た当時ぼくはすでにクラシックに傾倒していたが、彼女の歌声はテレビ・ラジオからしばしば流れ、その声と印象的なメロディーとで脳裏に焼き付いた。同じ年の9月にはシングル「みずいろの雨」がリリースされ、こちらもあっという間にヒットチャートを上昇し、この年1978年だけで八神純子は邦楽ポップス界で確固たる存在になった。

手元にはそのヒットしたシングル盤が2枚とアルバムが2枚がある。例によってその当時手に入れたものではなく、20年以上経過した2000年前後にリサイクルショップを巡回しては古めの盤を漁っていた頃、懐かしさもあって手に入れた。こうして久しぶりに聴いてみると、唯一無二の彼女の声の魅力はもちろんながら、曲そのものそしてアレンジを含む楽曲としての完成度が高いことに感心する。

この曲が巷に溢れていた頃、ぼくはちょうど社会人となり、そののち経験する、今となっては過去の出来事のあれこれを知る由もなく、日々鬱々としながらも仕事に追われ始めていた。45年を経て聴くヒット曲は、その間の年月を無にするように懐かしく響き、柄にもなくセンチメンタルになる。


1978年二十歳の八神純子。ヒット最中の映像 「思い出は美しすぎて」 サンタナ風のラテンテイストアレンジ、サンバホイッスルも懐かしい。


同上 「みずいろの雨」


ああ、あれから44年…変わらぬクリスタルボイス!@2022


6枚目のシングル「想い出のスクリーン」もいい曲だ



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アン・ルイス



さしもの暑さも次第にいえ、ようやく秋の気配。まだまだ日中は30度超えの日があるが、ついこの間までの常軌を逸した暑さはなくなった。しばらくは何をするにもよい時期だ。気付けば十月。このブログも14年目に入ることになった(ブログの経緯他はこちらを参照されたし)。しかし何も変わることなくマンネリルーチン。きょうはこんな盤を取り出した。


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アン・ルイス(1956-)のベスト盤LP。1985年発売。手持ちの盤は…う~ん、いつどこで手に入れたかはっきり覚えていない。おそらく90年代の終わり頃、相変わらず仕事は多忙を極めていたものの四十代半ばとなり、それまでクラシック一辺倒に近かった方針を修正し、芸域拡大を図っていた時期に手に入れたものと思う。今から20年以上前、近所のリサイクルショップをハシゴしてはジャンク箱に放り投げられていた古い音盤の救出に奔走していた。この盤もおそらくそんな中で見つけた一枚。収録曲は以下の通り。

side_A
01.六本木心中
02.薔薇の奇蹟
03.I LOVE YOUより愛してる
04.LUV-YA
05.ラ・セゾン
06.IN PLEASURE
07.恋のブギ・ウギ・トレイン
side_B
08.グッド・バイ・マイ・ラブ
09.女はそれを我慢できない
10.甘い予感
11.湘南の男たち
12.グッドバイ・ボーイ
13.シャンプー
14.リンダ

アン・ルイスが活躍した70~80年代、ぼくはクラシックと少々のジャズ以外はまともに聴いた記憶がない。もちろんアン・ルイスのファンでもなかったし、彼女の持ち歌で知っていたのはテレビで見知った「六本木心中」と「グッドバイ・マイ・ラブ」くらいなもの。青春の思い出ともダブらない。この盤を見つけたときも、まあ押さえておこうか…くらいの気持ちで手に取ったはずだ。
しかし、この歳になってあらためて聴いてみると、やはりよく出来た曲が多い。作詞・作曲もそれぞれのプロフェショナルの手になるもので、隅々まで手馴れていると同時にスキがない。いずれの曲のアレンジが周到で、当時全盛だったフュージョンの影響も強い。タイトなリズムや時々聴こえてくるベキベキのスラップベース、ファンク系のリズム…ぼくのようなカシオペアLOVEのインスト・フュージョン好きには間奏のギターリフだけでも楽しめそうだ。

アン・ルイス=ロック寄りアイドル歌謡という感じかな。しかしヒットした2曲を聴くと、明るく穏やかに歌い上げる「グッド・バイ・マイ・ラブ」の方が彼女の資質にあっているような気さえする。収録曲の作詞作曲家には、平尾昌晃、山下達郎、沢田研二、加瀬邦彦、伊藤銀次、吉田美奈子、三浦(山口)百恵などが名をつらねる。中ではやはり山下達郎の曲には彼の個性と周到なアレンジが組み込まれて、一頭抜きんでている感がある。


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84年にヒットした「六本木心中」 1986年ライヴ


芸域の広い夏川りみ!


山下達郎作曲の「恋のブギ・ウギ・トレイン」 1986年ライヴ



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テレサ・テン



今から20年程前。2000年から2003年頃、仕事で中国や香港を何度か訪れた。夜の食事を終えると下戸のぼくも否応なしに付き合ってカラオケバーへ。現地でのテレサ・テン人気は大そうなものだった。


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彼女の歌を誰かが歌うとヤンヤの喝采。そんなにいいのかと、その後この2枚組ベスト盤を手にして聴いてみると…ケッコーいいじゃん。というわけで、周回遅れのにわかファンに。 彼女の数奇な運命についてはよく知らず。三木たかし作曲のメロディーと荒木とよひさの歌詞がピタリとはまる「つぐない」、タイトルからして今ではアウトの「愛人」…これぞ昭和歌謡の王道というべき歌が並ぶ。 日頃から分別くさくクラシックなど聴いてはいるが、10代の頃、耳に入ってきた音楽は圧倒的に歌謡曲・ポップス。渋茶をやりつつ、そんなかつての響きを思い出しながら残暑の夜は更けていくのでありました。


「つぐない」 この曲のポイントは倚音と増5和音(aug)。歌い出しフレーズの音はほぼすべて倚音で始まり、フレーズのつなぎ目には増5和音を巧みに配して変化をつけている。


下戸のぼくでも入店OKだろうか…スナックJUJU 「つぐない」


「空港」 トランペットのイントロメロディー、これぞ昭和歌謡。


曲名からして今ではありえない「愛人」。視聴回数3750万回!



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ザ・タイガース!



昨日の日曜日。部屋の片付けをしながら音盤棚を見回し、こんな盤を見つけたので取り出した。


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グループサウンドGSの雄:ザ・タイガースのヒット曲を4曲収めた33回転7インチ盤。「ステレットstelet33」という名が付いたシリーズで昭和43年・1968年のリリース。収録曲は以下の通り。それぞれシングルでリリースされたA面・B面の曲。CD時代の言い方ならマキシシングルというところか。

君だけに愛を/落葉の物語
花の首飾り/銀河のロマンス

この盤こそ紛れもなく、我が音盤道楽の出発点。中学2年の秋、人生で初めて買ったレコードだ。当時まだステレオはおろか簡単なプレイヤーさえ持っていなかったが、ぼくら世代がガキの頃を回顧する際よく出てくる「親戚のオジサン」という存在のおかげで、当時流行していたコンソール型ステレオをしばらく借りていた。ジャケット裏を見ると500円とある。大卒公務員初任給が2万5千円、ラーメンが75円、コーヒー1杯が80円の時代だった。

「別の」親戚のオジサンからギターをもらったのもこの頃だった。今もヤフオクあたりで稀に見かける古賀ガットギター。すぐにコードによる歌伴も覚え、テレビから流れる「GSサウンド」に合わせて掻き鳴らしていた。やがてその技量もアップし、不良番長グループのGSコピーバンドから声がかかってリードギターを務めた…まあ、そんな武勇伝はともかく、結局当時から半世紀以上経ちながら、やっていることは何も変わっていないことに我ながら失笑する。

久々に取り出して聴いたが、当時まだ二十歳になるかならないかのメンバーの声は当然だが若い。ジュリー(沢田研二)もトッポ(加橋かつみ)もよく通る声だ。「君だけに愛を」は彼らの出世作にして代表作。冒頭ジュリーのOh!Please~に同級生の女子たちはうっとりとしていた。「落葉の物語」は明治チョコレートのCMにも使われ、B面にも関らずヒットした。「花の首飾り」ではトッポのハイトーンに初めて触れた…と書き出すと、あまりに記憶が鮮明で我ながら驚く。中坊だった当時、クラシックのクの字も知らず、ギターはコードを掻き鳴らすことしか知らなかった。数年後には一端にベートーヴェンを聴き、ソルのグランソロに挑み…十代とはそういうものかと、今になって納得する。


落葉の物語


銀河のロマンス


君だけに愛を



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プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
音楽とクラシックギターに目覚めて幾年月。道楽人生成れの果てのお粗末。

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