レスピーギのピアノ曲



11月も半ば。関東地方は好天続く。
先週から難儀していた案件が何とか片付き休心。気分もいくらか軽い週末金曜日の夜。仕事帰りに調達してきた深入り珈琲豆を挽き、濃い目の一杯とチビチビやりながら、久々にこんな盤を取り出した。


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オットリーノ・レスピーギ(1879-1936)のピアノ曲集。コンスタンティン・シチェルバコフというピアニストが弾いているナクソス盤。1996年録音。収録曲は以下の通り。

 リュートのための古風な舞曲とアリア(抜粋)
 6つの小品
 ピアノ・ソナタ ヘ短調
 グレゴリオ旋律による3つの前奏曲

この盤はレスピーギのピアノ曲がコンパクトにまとまっていて、彼の作風の一面を知るには好適だ。<6つの小品>や<グレゴリアン聖歌による前奏曲>など、こうして夜更けにやや絞り気味の音量で聴くに相応しい。大音量でばく進する管弦楽曲<ローマ三部作>と同じ作家というのがにわかに信じがたいほどだ。 レスピーギはラヴェルなどフランス印象派の影響を強く受けたという解説がなされているが、そこに元々の擬古典風の作風が加味され、耳に馴染みやすく心地よい。小品はややサロン風に過ぎると軽んじられるかもしれないが、ヘ短調のソナタなどは古典回帰の彼の作風がよく出た充実した響きで、ブラームスを思わせるところなどあり、中々聴かせる。

<リュートのための古風な舞曲とアリア>のピアノ編曲版を聴くと、もちろんロマン派の味付けはあるのだが、オリジナルの和声感は崩しておらず、違和感なく聴ける。例えて言うなら、ブゾーニ編のシャコンヌほどにはデフォルメしていないというところか。 <6つの小品>も粒揃いの美しさと多彩な表現。ワルツは可憐だし、夜想曲は深刻にならない程度に心を沈静させてくれる。 どの曲も美しいが甘過ぎず、ときに渋さもただよう。

ピアノを弾いているコンスタンティン・シチェルバコフは1963年シベリアの中心都市ノボシビルスク生まれ。バリバリの技巧派として知られ、超絶技巧を要する曲を多数録音しているようだが、そんな彼が、かすかな甘さや控えめな抒情を漂わせるレスピーギのピアノ曲を丁寧に弾いていて好感がもてる。


この盤の楽譜付き音源で<6つの小品>。仏印象派の影響を受けた作風。サティーを思わせるサロン風の「甘美なワルツ」から始まり、「カノン」「ノクターン」「メヌエット」「練習曲」「間奏曲・セレナード」と続く。


<グレゴリアン聖歌による三つの前奏曲>。 この曲を元にした大規模な管弦楽曲「教会のステンドグラス」という作品があるが寡聞にして不案内。


ピアノ・ソナタ ヘ短調。19世紀末の作品ながら、作風はロマン派MAX。ときにシューマン、ときにショパン、ときにブラームス(^^;



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R・シュトラウス ピアノソナタ ロ短調作品5



昨夜は、先日来のパピー24時間監視による寝不足がたたってか、PCに向かいながら爆睡。書きかけた記事を一日遅れでアップする。なんだか、間抜けだけれど…


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きのうの続きでグールドが弾くリヒャルト・シュトラウス(1864-1949)のピアノ作品。今夜はソナタロ短調作品5。この作品は彼には珍しいピアノ曲の一つで、しかも十代の後半に書かれた曲。ぼくもこのグールドのボックスセットで初めて接した。1982年録音。本ブログでも過去何度か記事に取り上げている。

R・シュトラウスと聞けば、もっぱら管弦楽技法を駆使した管弦楽曲やオペラなど、後期ロマンティシズムの濃厚な音楽を思い浮かべる。しかし、このピアノソナタはそうしたイメージとはまったく異なる。もちろん時代としてはロマンティックな要素を持ち合わせているが、同時に、若き日のシュトラウスが学んであろう古典派の様式と和声感をしっかり伝承している。その結果、彼の管弦楽曲のような技巧やモチーフてんこもり曲想とは違い、シンプルにして明快かつ美しい。グールドの弾くブラームス間奏曲集のアルバムと同列のロマンティシズム、美しさと慰安に満ちていて、聴き進めるほどに心穏やかになる。きのう記事にした<5つの小品>同様みずみずしく簡素なロマンティシズムをたたえた美しい曲だ。


第2楽章。美しい…


全楽章



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R・シュトラウス<5つの小品>



週半ばの木曜日。朝の通勤途中で眺める市中の街路樹もすっかり色付き、欅はそろそろ葉を落とし始め、代わって銀杏が朝日に輝く。晩秋だなあ…オラが人生も。落ち葉のごとく、あとは散りゆくのみか…と朝から厭世気分MAXに(^^; いかんいかんと気を取り直し、本日も業務に精励。 帰宅後ひと息ついて、投げやりになりがちな気分を鎮めようと、こんな盤を取り出した。


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例のグールドボックスセットの中の一枚。R・シュトラウス作品を収めた盤から<5つの小品>を選んでプレイボタンを押した。1979年録音。併録のピアノソナタの録音が1982年9月3日。その数週間後9月27日にグールドは病院に担ぎ込まれ、翌月10月3日死去。リリースは1984年。彼の盤歴中、最後期のものの一つだ。

穏やかに始まる第1曲アンダンテ。第2曲スケルツォは「愛の賛歌」中間部を思い出す。第3曲はもっとも長いラルゴ。深く内省的に沈みこむ。若さの芽吹きを感じる第4曲。終曲アレグロ・モルトでは途中フーガも交えてバロック舞曲風に華やかに終わる。 坂本龍一が推薦してからにわかに取り上げられるようになったブラームスの後期作品あたりに通じる曲想。R・シュトラウス16歳のときの作曲だそうだが、16歳の少年が一体どんなことを夢想しながら、こういうロマンティックな曲を書いたのだろうか。しかしここでのグールドの演奏は決してブラームスのときのような老成した感が強いものではなく、軽いタッチともたれないフレージングで、むしろ若き日のR・シュトラウスを連想させて心地よく、心和む。


第1曲、第2曲。



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ピリスのショパン



日経新聞文化欄の「私の履歴書」。九月から湯川れい子(1936-)が登場している。すでに十話。戦中の幼少の頃を過ぎ、戦後の青春時代から大人の女性に成りつつある頃まできた。きょうは初めてダンスホールへ行き<マンボズボン>を履いたカッコいい男性に誘われるくだりだった。
「私の履歴書」は各界の著名人、第一人者の生涯を連載でたどる。日経新聞という性格上、登場するのは企業人・財界人が多いが、政治家や文化人などもしばしば現れる。いずれも一時代を成した人、その道の第一線を切り開き歩んできた人ということもあって、年齢的には70歳から80歳位の人が多いだろうか。人生の節目になった出来事など、それぞれに面白いが、ぼくが最も興味をもって眺めるのは、それぞれの時代の様子、空気、雰囲気…そんなものだ。
例えば、いま登場している湯川れい子。父は軍人、母は武家の娘。幼少の折は東京山の手に住む。父は務めから帰ると着物に着替える。無駄のない所作でそれを手伝い、脱いだ衣服を手際よくたたむ母。終戦の玉音放送のあと母に呼ばれ、「これからはいろいろな人間がやってくる。もし辱めを受けるようなことがあったら、これで自害しなさい」と、懐刀の使い方を教えられる…。そんな描写を読みながら、ぼく自身の記憶にもない、今となってはおそらく日本のどこにも見られなくなった光景を想像すると、意外にリアルなイメージが頭の中に広がり、もしそうした時代に生きていたら、どんな風に過ごしていただろうかと、とりとめもなく考える。数分で読める連載だが、そこから広がるイメージが存外に大きく、職場の書架から取り出して休憩時間に眺めるのはちょっとした楽しみだ。ちなみに連載小説も今月から新たに林真理子の「愉楽」が始まった。初回からシンガポール駐在の男と人妻との情事の場面で始まり、こちらも仕事の手を休めてリフレッシュするにはちょうどいい塩梅だ。


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さて、きょうは前ふりが長くなってしまったが…週明け月曜の夜。久しぶりにこんな盤を取り出した。
マリオ・ジョアン・ピリスの弾くショパンの後期作品集。2008年録音の2枚組。収録曲は以下の通り。

<ディスク:1>
ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 作品58
2つの夜想曲 作品62 夜想曲 第17番 ロ長調 作品62の1
2つの夜想曲 作品62 夜想曲 第18番 ホ長調 作品62の2
3つのマズルカ 作品59 マズルカ 第36番 イ短調 作品59の1
3つのマズルカ 作品59 マズルカ 第37番 変イ長調 作品59の2
3つのマズルカ 作品59 マズルカ 第38番 嬰ヘ短調 作品59の3

<ディスク:2>
1. ポロネーズ 第7番 変イ長調 作品61≪幻想≫
3つのマズルカ 作品63 マズルカ 第39番 ロ長調 作品63の1
3つのマズルカ 作品63 マズルカ 第40番 ヘ短調 作品63の2
3つのマズルカ 作品63 マズルカ 第41番 嬰ハ短調 作品63の3
3つのワルツ 作品64 ワルツ 第6番 変ニ長調 作品64の1≪小犬≫
3つのワルツ 作品64 ワルツ 第7番 嬰ハ短調 作品64の2
3つのワルツ 作品64 ワルツ 第8番 変イ長調 作品64の3
マズルカ 第45番 ト短調 作品67の2
マズルカ 第47番 イ短調 作品67の4
チェロとピアノのためのソナタ ト短調 作品65
マズルカ 第51番 ヘ短調 作品68の4

ショパンは1810年に生まれ、1849年に39歳で亡くなっている。この盤にはその晩年1844年以降の作品がほぼ網羅されている。この頃ショパンは体調を崩し、父を失い、ジョルジュ・サンドとの別れもあった。まさに失意の晩年だったろう。若い頃はショパンに対して<女学生が甘ったるい小説を小脇に抱えながら聴く音楽>といった、いささか偏見めいた印象もあって、積極的に聴くことはなかった。しかし近年、特に後期作品やマズルカなどは頻繁に聴き、その良さを実感するようになった。この盤はそんなぼくの最近の心情にジャストミート。滅多に新譜には飛びつかないが、この盤は発売されてまもなく出会い、迷わずレジに持っていた。

ピリスは抑え気味の抑揚で静かにショパン晩年の心情をなぞるように弾いている。オーディオの音量をやや控え目にして聴くとより味わい深く響く。<子犬のワルツ>もピアノ発表会聴くような陽気にパラパラと弾く様には遠い。マズルカは沈み込んだ音調がいっそう聴く側の心を打つ。
チェロソナタは多くのピアノ独奏曲にはない渋い曲想の佳曲。晩年の作品あるいはショパンの作品とは思えない起伏と力に満ちたフレーズもときにあるが、しかし底流には心折れるような悲痛でメランコリックな曲想が流れる。この盤ではパヴェル・ゴムジャコフという1975年ロシア生まれのチェリストが弾いていて、やや暗めの音色でよくこの曲のイメージをつかんでいる。


この盤のプロモーションビデオ。ショパンの晩年作品について語り、弾くピリス。


チェロソナタ。この盤の演奏音源。


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グールドのブラームス



9月に入って一週間。肌寒いほどの日が続いている。また暑さが戻るだろうと思っているうちに、彼岸の頃を迎えてしまうかもしれない。不順な夏で終わりそうだが、秋は秋らしくなってほしい…と、そんなことを思いつつ、秋かぁ…やっぱ秋はブラームスだよなと、こんな盤を取り出した。


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グールドの弾くブラームスの間奏曲集。東京オリンピックの5年前、1960年秋に録音されている。グールド28歳の秋。この盤はブラームスの間奏曲に新たな光を当てた演奏として古くから知られていた。ぼくは最初CDで聴いたが、手に入れたCDはバラードやカプリツィオと、ごった煮の酷い編集だったこともあり、後年オリジナル選曲通りのこのLPを手に入れた。数年前、NHKTVで坂本龍一が取り上げ、多くの人の知るところとなった盤でもある。もっとも坂本龍一を待たずに、多くのブラームスファンにとって、必ずお気に入りの曲の一つであったはずだ。

孤独と向き合い、深く瞑想する演奏。グールド自身が10曲を選び、曲順を考えて、そして当然A面・B面の構成も考慮して作ったに違いない。1枚のアルバムとしてこちらも向き合って聴きたくなる。そんな盤だ。ブラームスの間奏曲はその渋めの曲想にも関わらず、ロマン派的側面の一部を拡大解釈したような、豪勢な演奏を耳にするが、この音楽はそういう性格ではない。誰に聞かせるでもない、もっぱら個人的なつぶやき。だから、そう大声で叫ばないでほしい。グールドの演奏はそこを完璧に示していて、聴く側も、そうだったのかと気付かされる。グールドのバッハもいいが、このブラームスは数あるグールドの盤の中でも出色のアルバムだ。


アルバムの最初の曲。 変ホ長調作品117-1


アルバムの最後の曲。 イ長調作品118-2



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ハスキルの<狩>



スイスで開かれていたクララ・ハスキル国際ピアノコンクールで、18歳の音大一年生藤田真央さんが優勝した。きょう昼間の移動中カーラジオから流れるニュースで知った。若手新人の登竜門での快挙。大いに祝福したい。おめでとうございます。
クララ・ハスキルといえばぼくらより少し上の世代により馴染みがある往年の名演奏家だった。きょうのニュースで思い出したこともあって、久々にハスキルの盤を取り出した。


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クララ・ハスキル(1895-1960)によるベートーヴェン。ハスキル晩年1959~60年録音。手持ちの盤はまだフィリップスレーベルが健在だった2005年に廉価盤で出たときのもの。協奏曲第3番ハ短調(マルケヴィッチ指揮ラムルー管弦楽団)と、ピアノソナタ第17番ニ短調<テンペスト>と第18番変ホ長調<狩>が収録されている。今夜はこのうち18番を選んでプレイボタンを押した。

モーツァルト弾きとして名高いハスキルだが、もちろんベートーヴェンはピアノ弾きとして重要な作曲家だったに違いない。とはいえ、むやみにれパトリーを広げる演奏家ではなかったとようで、ベートーヴェンではこの盤に収録された3曲を取り分けよく演奏したそうだ。

ベートーヴェンのソナタ18番はそう多く取り上げられる曲ではないかもしれないが、よりポピュラーな第17番<テンペスト>と好対照を成している佳曲。全楽章を通じて、ベートーヴェンとしてはやや珍しく、チャーミングで軽みのある曲想だ。第1楽章は付点音符によるリズミックなモチーフが印象的な明るい楽章。2楽章に4分の2拍子のスケルツォをおき、第3楽章に優美なメヌエットが配されている。このメヌエットは美しい。終楽章は8分の6拍子。タランテラ風の急速調で、ベートーヴェンらしい熱を帯びたフィナーレとなる。

ハスキルはいずれの楽章も力で押すことなく、美しい音色と穏やかなフレージングが生きた演奏だ。全楽章を通じて、ハスキルが力を込めたフォルテシモで鍵盤をたたく箇所はそう多くない。メッゾフォルテ以下の弱音のコントロールが素晴らしいのだ。人間もそうだが、大事なことは大声で叫ばず小声で伝えるものだということが、ハスキルの演奏からはよく分かる。あのチャップリンをして「私の生涯に出会った天才はチャーチル、アインシュタイン、そしてハスキルだけだ」と言わしめた天賦の才に恵まれながら、若くして病魔に冒され、ナチスに追われたハスキルの過酷な人生を思うと、晩年のこれらの演奏を裏付けるものが分かるような気がする。


ハスキルの弾く18番。但し、こちらは1955年の録音(モノラル)。


18番の楽譜付き音源。ケンプの演奏だそうです。


横山幸雄による18番のレッスン。


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ブレンデルの<告別>



早いもので八月最後の週末金曜日。いつも通り7時過ぎに帰宅。一服したあと少し雑誌を眺めていて、気付いたらもう11時を回っていた。実はこのところ、以前にも増して音楽を聴こうというパッションが減少。かろうじてこのブログ時期の更新をトリガに何か盤を探してはみるが、あまり真剣に聴いている状態ではない。きょうもそんなノリの悪い夜なのだが、気を取り直して音盤棚をサーチ。何枚か出しては戻しを繰り返して、ようやくこの盤に落ち着いた。


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ブレンデルの弾くベートーヴェンのピアノソナタ2曲が収められているLP盤。1985年のリリース。時代はCDへのシフトが進みつつあった頃。当時、ベートーヴェンのピアノソナタはグルダのアマデオ盤全集が手元にあったのだが、時流にのった演奏も聴きたいと思い、1800円というミドルプライスと、録音のいい直輸入原盤使用という触れ込みに釣られて手に入れた。しかしその後あまり聴いた記憶がなく、盤面も真新しい。さきほどからいつものCEC製プレイヤーとオルトフォンSPU-Gという組み合わせで聴いているが、プチッというノイズ一つなくクリアな音を聴かせてくれている。その後、この録音を含むブレンデルの70年代録音の全集セットをCDで手に入れたが、LPはLPで味わい深い。
告別ソナタはベートーヴェンのピアノソナタな中では好きな曲の一つだ。特に第一楽章がいい。落ち着いた、しかし緊張感のある序奏。そして主部では短調と長調のスケールが微妙に交錯する。ブレンデルの、この1977年録音の演奏はやや遅めのテンポで急がず騒がず、展開部に入ってもフレーズの一つ一つをじっくり確かめるように進む。ベートーヴェン演奏にありがちな剛直な感じは皆無。むしろ静寂感が支配しているといってもいいくらいで、ぼくが抱くこの曲のイメージにぴったりだ。一緒に入っている大曲ハンマークラヴィアソナタについてはまたいずれ。


ブレンデルによる告別ソナタ。


楽譜付き音源。



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プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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