ラフマニノフ<ヴォカリーズ>



今週は週後半になってジワジワ気温上昇。きょうも真夏日寸前となった。一日同じように過ごしていても、気温が上がると、やはりエネルギー消耗も多いのか、いささか疲れて帰宅。ひと息ついて渋茶を一杯。 こんな夜は、美形のディーヴァに癒されようかと、とっておきの盤を取り出した。


201705_AnnnaMoffo.jpg


アンナ・モッフォ(1932-2006)がストコフスキー(1882-1977)指揮の管弦楽伴奏で歌っている有名な盤。1964年録音。収録曲は以下の通り。

・カントルーブ:<オーヴェルニュの歌>から
  アントゥエノ/羊飼いの乙女/泉の水/バイレロ/牧場を通っておいで/
  女房持ちはかわいそう/子守歌
・ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番:アリア/ダンツァ
・ラフマニノフ:ヴォカリーズop.34-14

<オーヴェルニュの歌>は20世紀初頭にダンディ門下のカントルーブがフランスオーヴェルニュ地方の民謡を採譜しクラシカルな手法で歌曲に仕立てたもの。いずれも同地方の風光を思わせる明るい曲想。春の宵にはちょうどいい響きだ。ヴィラ=ロボスとラフマニノフは毎度お馴染み。ストコフスキーの伴奏はもっとアクが強かったのでは思ったが、こうして聴くといずれの曲も控え目に伴奏を付けていて、さすが老練の技といったらいいだろうか。 ラフマニノフのヴォカリーズ、超好き~!などとアラカンおやじが叫ぶのは我ながらどうかと思うが、すっかり通俗名曲となったとはいえ、やはりいつ聴いても胸キュンものの名曲だ。通俗上等!ミーハー上等!
アンナ・モッフォは1935年生まれで、録音当時30代そこそこの頃。ハリウッドからも声がかかるほどの美貌も輝きのピークだったろう。このアルバムのジャケット写真のごとく、部屋のドアを開けて明かりをつけるとこんなゴージャスな女性が待っていたらどうしようかと、要らぬ妄想に心乱れる春の宵であります。


この盤の音源のラフマニノフ<ヴォカリーズ>


この曲はチェロでもしばしば演奏される。
ダニエル・シャフラン(1923-1997)…渋い!なんてカッコいいんだ。



★★追伸★★
ブログランキングポイントは下降傾向。引き続き、下記のバナークリック<一日一打>のほど、お願いいたします。
■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

東京コレギウム・ムジクム合唱団 第7回教会コンサート



◆◆◆ 当コンサートは諸事情により中止となりました ◆◆◆


先日、知人から演奏会の案内が届いた。
東京コレギウム・ムジクム合唱団の教会コンサートが来る4月23日(日)にあるという。知人からは「与太さん、俗にまみれた日常を純粋なるハーモニーで清めてみては?」とのお誘い。


201704_TCMC_0423_1.jpg 201704_TCMC_0423_2.jpg


東京コレギウム・ムジクム合唱団TCMCは、三十名ほどのメンバーからなるアマチュア合唱団。1975年に大阪ハイリッヒ・シュッツ室内合唱団を創立し、ルネサンスから現代音楽まで広く活躍して高い評価を受けている当間修一氏が主宰している。同氏による合唱講座に端を発して2010年に創立されたそうだ。 次第は以下の通り。ご都合つく方はぜひどうぞ。

日時:2017年04月23日(日)
開場:15:30/開演:16:00
会場:カトリック本郷教会
    (JR山手線/東京メトロ南北線 駒込駅下車 徒歩7分)
指揮:当間修一

<演奏曲目> (すべてアカペラ)
◇聖金曜日のためのエレミア哀歌 (T.L.de.Victoria)
◇ブルックナー モテット集より
  MOTETTEN:Ave Maria/Locus iste/Os justi/
  Christus factus est/Virga Jesse (A.Bruckner)
◇さくらももこの詩による無伴奏混声合唱曲集
  「ぜんぶ ここに」より (相澤直人)
◇混声合唱のための「方丈記」 (千原英喜)


合唱にはとんと縁なく、このプログラムで察しがつくのはブルックナーのモテトくらい。それもブルックナーのテデウムやミサ曲からの勝手な想像だ。エレミア哀歌もトマス・タリスの曲があることは承知しているが手元に音盤はなかったはずだ。ことほどさように、あらためて自分の音楽体験の偏狭さに気付く。案じた知人が貸してくれたCDを聴くと、まさに心洗われる響き。日頃ギターを相手に、平均律ベースにところどころ補正を加えてお茶を濁すチューニングで良しとしている耳に合唱のピュアなトーンは新鮮だ。


相澤直人作曲:さくらももこの詩による無伴奏混声合唱曲集「ぜんぶ ここに」より<ぜんぶ>


千原英喜/「方丈記」よりIII.夜もすがら。歌詞は鴨長明の方丈記そのもの。
TCMC指導者の当間修一率いる大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団。


ブルックナーのモテトから6曲が歌われている。7声を基本に書かれているようだ。彼の交響曲の分厚い響きと異なるところ、共通するところ、双方を感じ取れる。



★★追伸★★
ブログランキングポイントは下降傾向。引き続き、下記のバナークリック<一日一打>のほど、お願いいたします。
■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

勧進帳



突然だが、勧進帳。
歌舞伎や邦楽には70年代初頭の高校時代から何となく興味があって、土曜の昼下がりNHKテレビの歌舞伎中継は欠かさず観ていた。近年とんとご無沙汰だが、若い頃には田舎の当地から都内の劇場へもよく出向いた。NHKホールやサントリーホールでコンサートを聴いた回数よりは、歌舞伎座や国立で歌舞伎を観た回数の方が多いかもしれない。団十郎も勘三郎、幸四郎も前の名前の時代だった。このブログのタイトルが歌舞伎の外題からヒントを得ていることは以前幾度も書いた。


201702_Kanjincho.jpg  201702_Kabuki.jpg


今は様々な映像ソフトも出ているようだが、かつて邦楽のソースというと、踊りのお稽古用レコードくらいしかなかった。手元にも10インチ盤のその手の盤が何枚かある。芝居の名場面集なるレコードもあって学生時代によく聴いた。どちらかというと芝居や演技よりは、やはり合奏音楽としての長唄連中の唄や三味線、あるいは下座の音楽を聴くのが楽しみだった。そんなことを思い出しつつ、今夜は勧進帳のCDを聴いている。音源は少し古く1960年の録音。八代目幸四郎の弁慶、七代目梅幸の義経、十七代目勘三郎の富樫、今の幹部連中の先代や先々代の声が聴ける。亡くなった勘三郎が子役(勘九朗時代)として太刀持ちを演じている。勧進帳はストーリーも分かりやすく音楽も踊りも魅力的だ。長唄の聴きどころも多く、有名な<滝流し>のくだりは、いつ聴いてもスリリングだ。映像なしのCDでも十分楽しめる。

ジャパニーズ・オペラとしての歌舞伎には様々な邦楽が登場する。舞踏音楽としての長唄や常磐津、更に高音で艶やかに歌う清元。幕間に舞台袖で奏される大薩摩の三味線、劇中流れる新内の情緒あふれる響き…西洋古典音楽に慣れた耳には実に新鮮だ。そして序破急による展開にはソナタ形式に通じるところもあって、古今音曲の共通性を感じる。 生まれ変わったらジャズギタリストにと以前書いたが、細棹の三味線もやってみたい楽器の一つだ。近所にチョイと年端のいった粋な長唄三味線のお師匠さんがいたら、明日からでも習いに行きたいのだが…


<勧進帳ダイジェスト> 2007年パリオペラ座公演時のものらしい。5分過ぎからの<詰め寄り>はこの芝居の見せ場。頂点に向かって音楽もアチェルランドをかけていく。<延年の舞>を経て、11分過ぎからはフィナーレの飛び六法に向かってバックの長唄連中も盛り上がる。飛び六法前の13分50秒、成田屋!と声をかけよう。


単独の長唄としてもよく演奏される勧進帳。その聴かせどころ<滝流し>





以下のサイトは邦楽の楽曲や楽器に関する多様なコンテンツがある。かなり手間とお金をかけて作ったことがうかがい知れる。
<文化デジタルライブラリー>
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/


<文化デジタルライブラリー;日本の伝統音楽・楽器編>
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/contents/learn/edc6/index.html



★★追伸★★
ブログランキングポイントは下降傾向。引き続き、下記のバナークリック<一日一打>のほど、お願いいたします。
■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

ハンス・ホッター <冬の旅>


夕方仕事を終えて外に出ると、北風ピープー。おお、さむっ!
きのうまでのポカポカ陽気から一転冬型に。師走らしい寒さの中、8時を少しまわって帰宅した。ひと息ついてネットを覗くと、きょうは歌手のハンス・ホッターの命日とあった。1909年1月19日に生まれ、2003年のきょう亡くなった。ハンス・ホッターといえば、まずはこれだろうと、取り出したのはこの盤。昭和歌謡をひとまずおいて、今夜はぐっと渋くいこうか。


201612_Hans_Hotter.jpg


凍てつく冬の夜、ひそやかに聴く音楽は何だろうかと考えるとき、思い浮かぶ曲のひとつがシューベルの代表作<冬の旅>だ。声楽にはまったく不案内で手持ちの盤もごく僅かしかないが、そのごく僅かしかない盤のうち、お気に入りのひとつがハンス・ホッターの歌うこの盤。1961年録音。

ホッターはバスバリトンという位置付けのようだが、耳にはほとんどバスに近い印象がある。懐の深い落ち着いた響き、女性ならずともうっとりとする声だ。ピアノ伴奏はエリック・ウェルバが弾き、プロデューサーがオットー・ゲルデス、録音エンジニアがギュンター・ヘルマンスという、60年代独グラモフォン黄金期のコンビが受け持っている。知人のツテで、もう聴かないからという音楽ファンから譲ってもらった100枚ほどのレコードの中に入っていた。 <冬の旅>の一曲一曲についてまったく知識を持ち合わせないが、苦悩と絶望に打ちひしがれた若者が冬の荒涼とした野をさまよう様とされる曲。続けて聴いているとその悲しみが、達観や平穏につながるイメージもあって、春の予感さえ感じてくる。


1954年にジェラルド・ムーアと録音した盤の音源。



★★追伸★★
ブログランキングポイントは下降傾向。引き続き、下記のバナークリック<一日一打>のほど、お願いいたします。
■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

バッハ カンタータ<われらが神は堅き砦>BWV80



このところ気温の上下が激しい。きのうは晩秋の趣き、そしてきょうは25℃超えの夏日。ほどなく十月も終わるというのに、夏日はないだろうと思うが、北海道からは雪の便りだというから、やはり日本も広い。 さて、きょうは少し早く帰宅。ひと息ついてまだ時間も早いので、ほぼ一年ぶりにこの盤を取り出した。

201610_BWV80.jpg

バッハのカンタータ<われらが神は堅き砦>BWV80。実は今朝のNHKFM<古楽の楽しみ>でこの曲を取り上げていたこともあって、そういえばと思い出した。手持ちの盤は例によって爆安ブリリアントクラシックスのバッハ全集ボックスの1枚。ネーデルランド・バッハ・コレギウムによる演奏。フリーデマン・バッハが付け加えた打楽器とトランペット等は除かれた編成で演奏されている。ちょうど一年前にも記事に書いているの再掲しておく。

ルターの宗教改革記念日である1724年10月31日に際し作曲されたとされ、ルーテル派教会暦では10月31日を前にした日曜日を現在も記念日として礼拝を営むそうだ。ルーテル派のコラールとしてもっとも有名なものの一つである<われらが神は堅き砦=神はわがやぐら>が使われている。メンデルスゾーンの交響曲第5番<宗教改革>でも使われている有名なテーマだ。全8曲以下の構成。

 第1曲 合唱『われらが神は堅き砦』(Ein feste Burg ist unser Gott)
 第2曲 アリア『神より生まれし者はすべて』(Alles, was von Gott geboren)
 第3曲 レチタティーヴォ『思い見よ、神の子とせられし者よ』(Erwage doch, Kind Gottes)
 第4曲 アリア『来たれ、わが心の家に』(Komm in mein Herzenshaus)
 第5曲 コラール『悪魔が世に満ちて』(Komm in mein Herzenshaus)
 第6曲 レチタティーヴォ『さればキリストの旗の下に』(So stehe denn bei Christi blutbefarbten Fahne)
 第7曲 二重唱『幸いなるかな』(Wie selig ist der Leib)
 第8曲 コラール『世の人福音を蔑ろにせしとも』(Das Wort sie sollen lassen stahn)

第1曲冒頭からニ長調の壮大なコラールで開始される。声楽四声による大規模なカノンで、オルガンの重低音も加わって壮麗に響く。第2曲では弦楽の少しせわしない動きをバックに、ソプラノが例のコラール<神はわがやぐら>を歌い、バスがそれを支える。ソプラノにユニゾンで合わせるオーボエがなかなかよいアクセントになっている。第3曲、バスのレチタティーヴォに続き、第4曲ではロ短調に転じてオブリガート・チェロに導かれソプラノのアリアが美しく歌われる。第5曲のコラール<悪魔が世に満ちて>はめずらしく4声の斉唱(ユニゾン)で歌われ、戦いを象徴するかのようなオケパートのせわしない動きの中で、力強い神のユニゾンが響く。

ぼくは特定の宗教的背景を持たないので、このカンタータの元になっている<われらが神は堅き砦>のテキストそのものにはまったく不案内であるが、戦いと勝利への道が、全編を通して陽性の響きと共に描かれる。冒頭の壮麗なコラールに加え、オーボエやオーボエダカッチャのオブリガートが美しさを引き立てる、素晴らしい曲だ。
バッハは彼が過ごしたその土地土地で、教会歴にそった毎日曜のミサのためにカンタータを作曲していった。300年をへた今、それをたどるように毎週一曲ずつ、そのときの教会暦に沿ったカンタータを聴くという試みは多くのバッハファンがすでに行っているところだが、なるほど、バッハを聴く楽しみと意義、ここに極まれリというところだろうか。


以下は合唱団をおかず、各声部1名(OVPP=One_Voice_Per_Part)による小編成での演奏。躍動的で小編成ながらまったく不足感はない。録音状態もいい。ヘッドフォンで聴いていてもオルガンのペダル音とコントラバスの低音がしっかりと聴こえる。 冒頭からカノン風にテーマが引き継がれ1分14秒にコントラバスとオーボエが例のコラールを提示して全声部が合体する。ジェズアルド・コンソート・アムステルダムによる演奏。チェンバロを弾き振りしているのはピーターヤン・ベルダー。多くの古楽セッションにも参加しているベテランで、手持ちブリリアント盤バッハ全集にも顔を見せている。19分50秒から、オーボエダカッチャのオブリガートが美しい。


ヘルヴェッヘによる演奏。フリーデマン版を使用。冒頭からトランペットも加わり、より華やかな響きだ。



★★追伸★★
ブログランキングポイントは下降傾向。引き続き、下記のバナークリック<一日一打>のほど、お願いいたします。
■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

東京コレギウム・ムジクム合唱団第6回定期演奏会


先日、知人から演奏会の案内が届いた。
東京コレギウム・ムジクム合唱団の定期演奏会がきたる11月6日にあるという。知人からは「与太さん、俗にまみれた日常を純粋なるハーモニーで清めてみてはどう?」とのお誘い。「ぼくが行けるかどうかわからないけど、ブログネタで紹介しておくよ」と、俗な返答をして案内を受け取った。


201611_TCMC_1.jpg  201611_TCMC_2.jpg


東京コレギウム・ムジクム合唱団TCMCは、30名ほどのメンバーからなるアマチュア合唱団。1975年に大阪ハイリッヒ・シュッツ室内合唱団を創立し、ルネサンスから現代音楽まで広く活躍して高い評価を受けている当間修一氏が主宰している。なんでも当間氏による合唱講座に端を発して2010年に創立されたそうだ。 次第は以下の通り。ご都合つく方はぜひどうぞ。

日時:2016年11月06日(日)
開場:15:30 / 開演:16:00
会場:かつしかシンフォニーヒルズ アイリスホール
   (京成線青砥駅下車 徒歩5分/京成立石駅下車 徒歩7分)
指揮:当間修一 / ピアノ:小枝佳世
<演奏曲目>
◇I Would Be True
 The Gift Of Charity
 Jesus Child
 Distant Land
 永遠の花 A flower remembered (John Rutter)
◇Komm, Jesu, komm BWV 229
 来ませ、イエスよ、来ませ! (J.S.Bach)
◇無伴奏混声合唱のための ざんざんと降りしきる雨の空に (寺嶋陸也)
◇五つの混声合唱曲 飛行機よ (萩京子)

合唱にはとんと縁がなく、このプログラムで察しがつくのはバッハのモテト、それとジョン・ラターの作品くらい。案じた知人が貸してくれたCDを聴くといずれも耳に心地よく響く。
ジョン・ラターは以前人気曲<レクイエム>の盤を記事にしたが、そのイメージと重なるもの。<永遠の花>は東日本大震災のあと、東北における合唱の復興を支援する団体<Harmony for JAPAN>が日本でも人気の高いラターに委嘱して作られたという。 寺嶋陸也の<ざんざんと降りしきる雨の空に>もまた、震災で被災した須藤洋平氏の詩をテキストとしているそうだ。 萩京子の<飛行機よ>のテキストは寺山修司の作品。寺山修司について何も知らないに等しいぼくなどが印象を語るのはまったくもってはばかられるのだが、寺山修司と聞いてイメージする暗い小劇場と昭和の匂いからは遠く、どこか懐かしくも清々とした憧憬が目に浮かぶ。


一時間余の合唱コンサート。冒頭でジョン・ラター<永遠の花>が歌われ、以降様々なフォーマットによる合唱の<今>が続く。


日本の日常の中で歌い継がれていきますように。


バッハのモテトBWV229。今回TCMCは8声のアカペラを二つに分けて対向配置で歌うとのこと。



★★追伸★★
ブログランキングポイントは下降傾向。引き続き、下記のバナークリック<一日一打>のほど、お願いいたします。
■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

さまよえるオランダ人



今頃になって夏の疲れが出てきたのか、十月に入ってから少々バテ気味。しかし、悲しいかな食欲衰えず。身が細るには至らず。結局本日も三食平らげ、どこが夏バテ?の一日が終わった(^^;
さて、このところようやく涼しくなり、夜のリスニングタイムもエアコン騒音なし。音量控え目でも十分音楽が楽しめるようになり、サーフェイスノイズの抑制が音量設定の肝になるアナログ盤再生には好適の時期になった。そんなことを考えつつ、久々にこんな盤を取り出した。


DSCN5222 (560x560)  DSCN5223 (560x560)


70年代初頭、一連のバイロイト実況録音盤のリリースに合わせて発売されたワグナー作品のダイジェスト盤。きょう取り出したのは<バイロイト・セット・サンプラー>と称する一枚。<さまよえるオランダ人><タンホイザー><パルシファル>の三作品のダイジェストが収録されている。オランダ人とタンホイザーがサヴァリッシュ、パルシファルがクナッパーツブッシュ、いずれも60年代初頭のバイロイトでのライヴ録音。その後このシリーズは何度かリリースされ、手元にはベームによる<リング>のダイジェスト盤もある。

大学に入り、ダイヤトーンのロクハンP610と6BM8シングルの自作セットで音楽を聴き始め、ワグナーの管弦楽作品もひと通り聴いて、ぼちぼち楽劇全曲を聴きたいと思っていた頃、そうはいっても全曲はまったく手が届かなかったボンビー学生にとっては、ダイジェストとはいえ、独唱や合唱付きのバイロイトライヴを聴ける(しかも千円盤で)ということで飛びついた記憶がある。

この盤の冒頭の入っている<さまよえるオランダ人>。当時、序曲だけは聴きかじってはいたが、それほど面白い曲だとは思わず、タンホイザーやマイスタージンガーなどのポピュラーな曲ばかり聴いていた。そんな折に、サヴァリッシュによるこのライヴ録音を聴き、合唱と独唱、双方の素晴らしさに目覚めた。この盤では第2幕の<ゼンタのバラード>と第3幕の<水夫の合唱:見張りをやめろ、かじとりよ>の2曲が収録されている。<さまよえるオランダ人>全曲からのダイジェストとなると、この2曲の選択が妥当だろうし、この曲の良さも味わえる好場面だ。特に<水夫の合唱>は、ライヴならではの臨場感にあふれる。その後これまでこの曲のいくつかの盤を手に入れたが、やはりバイロイトのライヴが図抜けている。ノルウェイ船の水夫たちが船上で酒を飲みながら歌り、足を踏み鳴らしながら踊る様が、バイロイトの特殊構造のステージとホールに響き渡る。胸板の厚い大男らによる迫力の合唱、当時まだ30歳半ばだった気鋭のサヴァリッシュのタクトも冴え、十数分の、まさにダイジェストながら、バイロイト詣での気分を楽しませてくれる。


荒波続きの航海を終え、ようやく上陸の見通しとなる。水夫たちは歓喜し、舵手をからかうように歌う。「そこの舵取り、見張りをやめろ。こっちへ来いよ」。舞台演出そのものは少々地味かな…


同じ場面。1999年のペーター・シュナイダー指揮のバイロイトライヴ。



★★追伸★★
ブログランキングポイントは下降傾向。引き続き、下記のバナークリック<一日一打>のほど、お願いいたします。
■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
QRコード
QR
閲覧御礼(2010.10.01より)