ブラジル風演歌 <もしも彼女がたずねたら>


今夜は少し早く帰宅。本日音盤タイムは休み。平日には珍しくギターを取り出し、気ままに弾き散らかす。以前よく弾いていたディレルマンド・レイス Dilermand_Reis(1916-1977)作曲<Se ela Perguntar(もしも彼女がたずねたら)>という曲を久々にさらってみた。


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レイスはブラジルのギタリストであり作曲家。純然たるクラシックギターも弾いたらしいが、むしろポピュラリティの強いブラジルスタイルの曲をたくさん残したそうだ。<もしも彼女がたずねたら>という意味深長なこの曲は、たまたま買ったナクソスの<ラテンアメリカのギター音楽集>というCDに収められていて知った。ゆっくりとした三拍子で、哀愁を帯びたキャッチーなメロディが一度聴いたら忘れない曲だ。雰囲気としては、かなりコテコテのブラジル風演歌。

技術的にはクラシックギター中級レベルといったところか。いくつかのポジション移動に気を遣う必要があることと、メロディーラインが明確な曲なので、それをいかに歌うかが課題である。テンポはゆっくりなのだが、メロディー音階のアップダウン、すなわちポジション移動が頻繁にあるので、そのゆっくりしたテンポが揺れがちになる。リズムをキープしたうえで、甘く哀愁を含んだメロディーをたっぷり歌わせるよう心がけよう。


以前、ノートPCのマイクで録音した音源。へたくそは仕方ないが、音質は何とかしたい。近々録り直そう


レイス自身の演奏と思われる音源。音からしてスチール弦。


楽譜は以下のURLで公開されている。
http://www.cesaramaro.com/Se%20ela%20perguntar.pdf




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チョイと宅録 2017年弾き初め <その2>


きのうの2017年弾き初め<その1>の続きで、きょうは<その2>。


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佐藤弘和氏の<48のやさしい小品集>。昨年4月現代ギター社から発売。1997年4月から1998年3月までの一年間に渡って月刊現代ギターに連載されていた小品をまとめたもの。佐藤弘和氏は1966年弘前市生まれ。弘前大学教育学部音楽科を卒業後、ギタリストとして、またギター曲を中心にした作曲家として活躍していたが、残念なことに昨年暮れに亡くなった

この曲集に関して佐藤氏いわく、ピアノによくある「子供のための小品集」のようなものがギターにもあったらとも思いで作曲したとのこと。おおむね初級から中級向けの小品が並ぶ。中上級者ならほとんど初見で通せるだろう。いずれも1分に満たないほどの長さ。コンセプトは「やさしく弾ける」「分かりやすく、親しみやすい」だそうで、その意図は十分に反映されている。

クラシックギターの初級者向け小品というと、カルリやカルカッシなどの小さなエチュードが上げられる。確かに音数は少なく、古典的でシンプルな和声で出来上がってはいるが、弾いていて楽しいかといわれると、残念ながらノーだろう。最大の理由は和声があまりにシンプルすぎるからだ。もちろん19世紀初頭の古典和声以上のものを求めるわけではないが、ギターの場合、技術レベルを限定すると和声はどうしてもごくごくシンプルになり、面白さはない。その点この佐藤氏の曲集は、音数を極力少なくし、ローポジションを主体にしながらも、和声的には6,7,9といった和音が多用され、近代的あるいは現代ポップス風の響きが使われている。いわゆる<オシャレ~!>な感じといえば分かりやすいだろうか。佐藤氏の他の作品に接したことのある輩なら「いつもの佐藤節!」とでも感じるだろう。クラシック音楽全般に精通している佐藤氏ゆえ、小品ながらも舞曲、行進曲、変拍子など様々な曲形式を含み、長調短調の按配も考えられている。音楽にノリやすい三拍子系の曲が多いのも特徴。大曲チャレンジもいいが、こんな曲集を初見で雰囲気よく、すなわち音楽様式を感じ取って、さらりと弾く技量とセンスも身に付けたいものだ。

さて能書きはこのくらいにして与太plays佐藤弘和。きょうは以下の3曲をアップした。いずれも短調の作品。きのうと同様、使用楽器はヤマハのつるしギターCG192。録音は安直レコーダーZOOM社Q2HD。レコーダー付属のソフトウェアでなんちゃってマスタリング。

 ・葬送行進曲
 ・北の歌
 ・夜警の騎士

<葬送行進曲> ハ短調の響きを味わう曲。ギターでは開放弦の使用が限られてくることから独自のくぐもった音色感になる。


<北の歌> ギターではあまり使われないヘ短調(フラット4つ)。北の国をイメージさせる陰鬱な表情。途中で突然ホ短調に転じる。意味深長な余韻を残す終止。


<夜警の騎士> ギターで多様されるホ短調。原曲フランスの遊び歌を佐藤氏がアレンジしたもの。肝心なところで押弦が決まっていない。喝!



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チョイと宅録 2017年弾き初め <その1>


穏やかに明けた当地の新年。近所のショッピングモールはきのう元旦の朝からたいそうな賑わい。歌舞音曲、外出をひかえという、かつての元日の慣わしはいずこへ。地方都市の活力低下顕著な現在、うるさいこと言わずにワイワイにぎやか大いに結構…ということかな。 さて、正月番組もコイツ以外はこれといって目当てもないので、元日の晩からギターを取り出し歌舞音曲の宴(^^。 といっても、ギターの小品をチョイと宅録という地味な企画であります。


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昨年末に亡くなったギタリストで作編曲家:佐藤弘和氏の<48のやさしい小品集>から、いくつかピックアップ。昨年数曲録音したものの続編という感じかな。取り上げたのは以下の6曲。

・アルボラーダ
・夕べの祈り
・楽しい休日
・葬送行進曲
・北の歌
・夜警の騎士

出し惜しみしてきょうは3曲を以下に貼っておく。例によって、練習を重ねたわけではなく、楽譜を広げて気ままに弾き散らかし、そのまま録音。楽譜の読み違い、弾き損じ、どうか大目に見てください。なお使用楽器は例のヤマハのつるしギターCG192。録音は安直レコーダーZOOM社Q2HD。レコーダー付属のソフトウェアでなんちゃってマスタリングを施してある。少しまともなオーディオセットで聴くと厚化粧の音だが、スマートフォンやPC付属のスピーカで聴くにはこのくらいでちょうどいいとのコメントもあったので。


<アルボラーダ> スペイン語で夜明けの意。佐藤氏曰く=タレガやトローバの明るい感じとは違った、ちょっと曇り空の何の変哲もない一日を迎える朝の歌。


<夕べの祈り> 佐藤氏曰く=一日の終わりに家族が穏やかに祈りを捧げる、そんな伝統(日常)的情景のイメージ(もちろん西洋の)。途中、完全に音価を間違えたり、最後で無視できない音のミスがあったり…でもテイクを重ねるほどのものでもないでの、そのままで失礼。


<楽しい休日> 第2ポジションから第9ポジションへ跳躍する、イ長調によくあるパターンだが、レコーダーのマイクを前に柄にもなく緊張MAX。しっかり音が出ていません。喝!



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チョイと宅録<佐藤弘和:48のやさしい小品集>~続~



昼をはさんで少々時間があったので、久々にチョイと宅録。
二ヶ月程前に宅録した佐藤弘和小品集<風の間奏曲~48のやさしい小品集~>の続きで、前回とは少し雰囲気の違う曲を選んでみた。


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先回も紹介したように、この曲集は1997年4月から1998年3月までの一年間に渡って月刊現代ギターに連載されていた小品をまとめたもの。佐藤氏いわく、ピアノによくある「子供のための小品集」のようなものがギターにもあったらとも思いで作曲したとのこと。おおむね初級から中級向けの小品が並ぶ。中上級者ならほとんど初見で通せるだろう。いずれも1分にほどの長さ。コンセプトは「やさしく弾ける」「分かりやすく、親しみやすい」だそうで、その意図は十分に反映されている。

きょうはその中から先回の続編として5曲を録音した。録音は安直なレコーダーZOOM社Q2HD。真昼間だというのに照明がほしいほどのどんよりとした暗い空模様。逆光も手伝って画質は酷いが、ヴィジュアル重視でもないのでご勘弁を。付属ソフトのなんちゃってマスタリングでコンプレッションが盛大にかかっている。まともなオーディオセットで聴くと、酷いなあ〜という感じだが、スマホやノートPCのスピーカで聴くにはこのくらいでちょうどいいかもしれない。例によって初見+アルファでほころびだらけだが、のんびりつま弾いたひとコマということで、ひとつ…


佐藤弘和 48のやさしい小品集から<夏の朝>


佐藤弘和 48のやさしい小品集から<前奏曲>


佐藤弘和 48のやさしい小品集から<悲しいワルツ>


佐藤弘和 48のやさしい小品集から<子守唄>


佐藤弘和 48のやさしい小品集から<パストラーレ>



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チョイと宅録 <佐藤弘和48のやさしい小品集>



梅雨明けの関東は朝から陽射しMAXで気温も上昇。
昼をはさんでちょいと外出。三時前には帰宅。夕方まで少々時間もあったので、久々にギターを取り出してチョイと宅録。少し前の記事に書いた、佐藤弘和の小品集を取り出した。


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きょうはその中から気の向くまま弾き散らかし4曲を録音した。食卓テーブルに楽譜を広げ、レコーダーをポンと置いた安直録音。左手は見えず、右手のアップだけが目立つが、何の意図もなし。レコーダー付属ソフトのマスタリングもどきが少々エフェクト過剰で×。 例によって初見+アルファでほころびだらけだが、夏の日の午後、のんびりつま弾いたひとコマであります。


佐藤弘和 48のやさしい小品集から <思い出 Rememberance>


佐藤弘和 48のやさしい小品集から <聖ヴァレンタイン・ワルツ St.Valentine Waltz>


佐藤弘和 48のやさしい小品集から <メランコリー Melancholy>


佐藤弘和 48のやさしい小品集から <家路 Homeward>



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チョイと宅録 ~続き~



きょうは先日の記事…チョイと宅録 カルカッシ<25の練習曲>から…の続編。
先週三曲をアップしたあと、少しずつ続きの録音にトライ。相変わらずろくな練習もせず、運指も場当たりの駆け付け三杯的演奏だがご容赦を。

Matteo_Carcassi.jpg


録音用のレコーダーはZOOM社の数年前のモデルQ2HDを使用。音質良好、画質はオマケというモデル。編集もせず、付属のソフトウェアが提供する安直なマスタリングとエコー付加のみ施している。残響レベルの調整も細かく出来ないので、やや過多の感があるが、まあ1万円ほどのオモチャでは文句も言えない。自分の演奏を録音してみるといろいろなことが分かってくる。弾きミスがあるのは仕方ないにしても、テンポ、強弱、フレージング等、自分では意を払っているつもりが、録音を聴くとまったく何をやっているか分からないことが多い。今回は練習曲なので、ほとんど淡々と弾き進めることだけにしようと留意。しかし聴いてみるともう少し意を払うべきだったと反省している。その前に単純な弾きミスを無くさないといけないが…

さて、きょうは以下の4曲をば。いずれも初級から中級へ向かう段階レベルのもの。さほど技巧的ではないが、イ長調・ニ長調というギターでよく使われる調性でのポジショニング、カデンツァ(和声の終止形)の確認に好適なピースかと。ギター愛好家諸氏には、以下の楽譜アーカイブを参照にトライのほどを。
(楽譜はこちら、スウェーデンのBoijeコレクションで⇒http://boije.statensmusikverk.se/ebibliotek/boije/pdf/Boije%2094.pdf


マッテオ・カルカッシ<25の練習曲>作品60
第3番イ長調


第10番ニ長調 後半の繰り返しが1回余分!(^^;  テンポも遅すぎる。


第13番イ長調


第14番ニ長調


以下は前回アップしたもの
第1番:https://youtu.be/HP5c5uVyjb0
第2番:https://youtu.be/UPSz2SrZNdQ
第12番:https://youtu.be/VFEUIGPl4vY


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チョイと宅録 カルカッシ<25の練習曲>から



連休初日。昼間、時間があったので久々にレコーダーを取り出し、ギターの録音。このところ何か目標の曲を練習するということがなく、いつもウォーミングアップに弾いている(そして、いつもウォーミングアップだけで終わるのだが…)、マッテオ・カルカッシ<25の練習曲:作品60>を取り出した。


Matteo_Carcassi.jpg


カルカッシ(1792-1853)といえば、ぼくら世代にはその教則本(作品59)がお馴染みで、ギター入門者の多くが手にしたはずだ。その教則本とペア、あるいは次の段階として使われるのが作品60の練習曲集。25曲は概ね難易度順に並んでいて、初級から中級あたりをカバーする。ぼくは先生についてギターを習ったことがないので、この練習曲を叩き込まれることもなかったが、かつては中級へのステップアップとして必須の曲集だったはずだ。いずれも3分に満たない小さなエチュード。フェルナンド・ソルほどの音楽的感興はないが、古典的なセオリーで書かれていて、どの曲にも一箇所か二箇所は、ちょっといい和声感も備わっている。アマチュアの特権で、弾けなくても大曲、難曲に挑むが、バッハの組曲だ、ソルのソナタだという前に、このくらいの曲をまともに弾けるようでありたいものだ。(楽譜はこちら、スウェーデンのBoijeコレクションで⇒http://boije.statensmusikverk.se/ebibliotek/boije/pdf/Boije%2094.pdf

…と、講釈をたれたものの、相変わらずの雑な御手前にて失礼。拙宅内では玄関近くのスペースの響きがいいので、そこに椅子を持ち出して弾いてみたが、中高音ばかりに響きがのって、低音が痩せたバランスになってしまった。以前のようにデッドな居室で録って、後処理でエコーを加えた方がいいことが分かった。暗譜などは当然してないので、楽譜から目を離せない状態。ポジション移動であちこちボロが出てしまった。25曲を順番に弾くつもりでもないが、きょうは1番、2番と飛んで12番。練習曲なのでそれぞの曲ごとに何を習得すべきかのポイントや曲の解釈等、ひと通り考えてはいるが、ここに書くのは長くなるので、またいずれ。連休中、時間が取れたら他の曲もトライしましょうかね。


第1番 ハ長調


第2番 イ短調


第12番 ニ長調



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プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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