畠山美由紀



アラフォーの女性ヴォーカリスト畠山美由紀(畠山みどりにあらず)。デヴューは随分前だが、メジャーになったのは十年程前からだろうか。ぼくも名前はかなり以前から知っていたが、初めて彼女の6作目というこのアルバムを手にしたのは数年前のこと。以降、恒例行事のごとく年に一度この季節に夜、やおら取り出して聴く。


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極上の美声ではないし、CDで聴く限り声量もある方ではなさそうだ。舌を巻く巧さということでもない。がしかし、その声の幾ばくかのあやうさとはかなさに何ともひかれる。そして曲によってかなり多彩な表情を聴かせる芸域の広さもいい。すでに十分メジャーな存在だろうが、それを裏付ける魅力がある。あまりくどくど説明するのは本意ではないので、ここまでにしておこう。実は来月7月20日には当地で彼女のライヴも予定されている。

アルバムは何枚か出ていて、少し大きめの店なら置いてあるだろう。邦楽の<は>の棚を探すと、<畑中葉子:ゴールデンベスト>の隣りあたりに見つかるはずだ(^^;。 もちろんAmazonにも。YouTubeにもかなり数の動画がアップされている。但し、圧縮されたオーディオフォーマットでは、彼女の声のニュアンスをとらえた素晴らしい録音の魅力は半減してしまうかもしれない。


このアルバムの中から「夜と雨のワルツ」。ありがちなノスタルジックなワルツかと思うとそうではない。中々凝った転調も仕組まれている。「あなたが思うよりも人生は短く、あなたが思うよりもはてしもない」…まったくだ。


震災の年の年末に出た第5作中の「わが美しき故郷よ」 気仙沼生まれの彼女が歌うから、こうした強い表現になるのだろうか。クラリネットのオブリガートが効果的だ。


小田急ロマンスカーTVCMソングも歌っている。



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ザ・ビートルズ<Please Please Me>



帰宅後、ネットを覗いていたら、1963年のきょう3月22日はビートルズの記念すべき初アルバム<プリーズ・プリーズ・ミー>がリリースされた日と書かれていた。 それでは…と、音盤棚から手持ちの盤を取り出した。


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振り返ってみると、彼らが活躍したのはわずか10年ほど。解散後の40年を思えば随分と短かったと実感する。ぼくはビートルズのファンでもなんでもないが、中学生の頃はラジオのスイッチを入れればビートルズやローリングストーンがリアルタイムで流れていた時代だったので、当然馴染みはある。まだクラシックには目覚めていなかった時期で、ポップスをそれなりに楽しく聴いていた。但しレコードにあてるほどの小遣いもなく、そもそもステレオ装置も持っていなかったから音源はもっぱらラジオだった。手持ちのビートルズのレコードはすっかりオッサンなってから何となく集めたもの。リサイクルショップのジャンク箱から救済してきたり、会社の同僚がもう聴かないからと譲ってくれたり、そんな風にして何枚かのアルバムがほとんど投資なしで集まった。

さて<プリーズ・プリーズ・ミー>。この盤は十数年前、近所のリサイクルショップで入手した。この盤と同時に初期のアルバム5枚がまとまって@100円で並んでいた。オリジナルフォーマットのモノラルカッティング、帯付き、盤質は新品同様…という中々の掘り出し物だった。日本での本アルバムのリリースは遅く、ビートルズ解散から6年後の1976年6月のことであった由。さらには米国ではCD期までリリースそのものがなかったとのこと。この盤はその1976年盤(ステレオ)ののち、1982年にモノラルでリリースされたものだが、その辺りの事情については深入りするほどの知識はない。収録曲は以下の通り。

-A-
アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア/ミズリー/アンナ/チェインズ
ボーイズ/アスク・ミー・ホワイ/プリーズ・プリーズ・ミー
-B-
ラヴ・ミー・ドゥ/P.S.アイ・ラヴ・ユー/ベイビー・イッツ・ユー
ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット/
蜜の味(ア・テイスト・オブ・ハニー) /ゼアズ・ア・プレイス/ツイスト・アンド・シャウト

東芝EMI仕様のレッドカラー盤に針を落とす。わずかなサーフェイスノイズのあと、ワン、ツー、スリー、フォーの掛け声と共に第1曲<アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア>が勢いよくスピーカーから飛び出してきた。モノラルではあるがカッティングレベルが高く、凝縮されたエネルギー感あふれるサウンドが素晴らしい。以降、アルバムタイトルチューンでシングルヒットした<プリーズ・プリーズ・ミー>も含め彼らのオリジナル曲や当時の定番ロックンロールなども織り交ぜて中々楽しいアルバムだ。音質同様、彼らの演奏もフレッシュかつエネルギッシュで、スタジオライヴを聴く趣きがある。実際この盤のほとんどの曲はオーバーダビングなしの一発録りで録られたという。なるほどと合点。

ビートルズの曲をほんの申し訳程度にしか聴かないぼくなどがコメントするのは大そう気が引けるのだが、ビートルズはやはり60年代半ばまでの初期のものがいい。それ以降は多様な音楽的要素や音響的トライアルが導入されたり、様々なメッセージが込められたりと、確かに音楽として熟成されている。しかし英国のやんちゃな若者がストレートに音楽を楽しんでいるという感じはなくなる。その点このアルバムはぼくにとってはビートルズのビの字を感じさせてくれる名盤だ。


<アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア>


<プリーズ・プリーズ・ミー>



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聴き初めはラテンでGo!


新春も穏やかに明け、正月二日目。
きのうの元日は古来の習わしに従い歌舞音曲を控えていたが、きょうは本年最初の音出し。きっと多くの音楽ブログ主はきょうあたりから<聴き初め>の記事をアップしているのかな…。ぼくも年の初めは独逸の重鎮シューマンの交響曲でもじっくり…と思いつつ音盤棚を眺めていたら気分が変わり、こんな盤を取り出した。


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オルケスタ・デ・ラ・ルス1991年リリースのセカンドアルバム「サルサに国境はない」。
オルケスタ・デ・ラ・ルスがアメリカでブレイクし、日本でも人気を博したのは80年代後半から90年代半ば。その後一旦解散するも2000年代に入って再結成、現在も活躍中だ。このアルバムもどこから聴いてもゴキゲンなラテンのノリが楽しめる。もちろん音楽の質、つまりバンドとしてのアンサンブルやそれぞれの楽器のテクニックなどは、カルロス菅野、大儀見元、塩谷哲、中路英明などそうそうたるメンバーを揃え、極めて高い。

ラテン音楽の森(森というより熱帯雨林かな)は深く広い。少し前にやや本気でラテンを聴こうかと思ったことがあったのだが、途方もない広がりを前に、早々に深入りはやめることにした。手元には写真の通り、ごくわずかながらラテン音楽の盤があって、時々聴いている。ウ~ッ、マンボ!のペレス・プラードに始まり、ザビア・クガート、エンリケ・ロドリゲス、フロリンド・サッソーネ、ハリー・ベラフォンテ。本邦勢では見砂直照と東京キューバン・ボーイズ(古ッ!)、熱帯ジャズ楽団、オルケスタ・デ・ラ・ルスといった盤が何枚かある。全部合せても20枚に満たないし、もちろんラテンを語る資格もそのつもりもないのだが、憂愁に満ちたブエノスアイレスの街をイメージするピアソラだけでなく、パーッと明るい中南米音楽はまた違った楽しみ。特に当世の熱帯ジャズ楽団やオルケスタ・デ・ラ・ルスはいつ聴いても明るくて楽しく、ラテン・ハイになる。


このアルバムにも入っている「私はピアノ」サルサ・ヴァージョン。


「私はピアノ」はサザンの曲として世に出たが、程なく高田みづえがカヴァーしヒット曲をなった。1980年紅白。20歳とは思えない落ち着いた歌いぶりの高田みづえ。八神純子と太田裕美のピアノ。サザンお得意の昭和歌謡調。昭和30年代前半に大流行したラテン音楽は、昭和歌謡の一つのルーツ。 ラリーカールトンにビリージョエル…時代だなあ。


その後若嶋津夫人となった高田みづえ。2015年8月NHK「思い出のメロディー」にて30年振りに一夜限りの復活。



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吉田慶子のボッサ



初秋の宵。地方都市住宅街の一角。外では秋の虫たちの合唱MAX。
週末は野暮用他で終わり、さて明日から仕事という夜。久々にこんな癒しの一枚を。


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ウィスパーボイスでボサノバを歌う吉田慶子のデヴューアルバム『コモ・ア・プランタ』。2007年リリース。十年近く前、近所の大手スーパー閉店の際、そこに入っていたCD店の閉店セールで手に入れたもの。帯タイトルに『ただ始まって、ただ終わる美しいひととき』とあるが、まさその言葉通り。いつの間にかイントロのギターが始まり、そしていつの間にか次のトラックまでの静寂が訪れる。そしてもう一つ、このアルバムを手にした理由は、彼女が使っているギターがぼくの愛器と同じ田邊雅啓さん製作のギターだということ。ブックレットの末尾には、Keiko Yoshida plays Masahiro Tanabe hand made guitar.と記されている。実はそのことを、この盤を手に入れる少し前に田邊さんから聞いていた。写真に写っているギターヘッドのデザインからして田邊さんが2002~2004年頃に製作していたロマニリョスモデルで、ぼくが使っている2004年作のものと同一のデザインだ。
さらに興味深いことに、いくつかの曲では、あの長谷川きよしがジョイントしている。彼のヒット曲である『別れのサンバ』でオリジナルとはまったく違ったテイストながら、吉田慶子のボーカルを歯切れのよいギターでサポートしている。また全編に渡ってセンスのよいフレーズを繰り出す中村由利子のピアノも聴き逃せない。
夏の暑さがようやく癒えた初秋の晩に、程よく冷えたミネラルウォーターのような、こんなボッサを聴くのも悪くない。


笹子重治(ショーロ・クラブ)のギターをバックに歌う吉田慶子。


抱えているギターは、ぼくの楽器とほぼ同時期に製作された田邊雅啓作ロマニリョスモデル




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無印良品BGM集



喫茶店がカフェと呼ばれるようになったのはいつ頃からだろうか。スターバックスコーヒーが日本で人気になり始めた2000年頃からか。もともとはカフェの日本語訳が喫茶店だったのだろうから特に不思議はないのだが、喫茶店とカフェでは言葉から受けるイメージがかなり違う。喫茶店が昭和テイストなら、カフェは21世紀、平成のイメージだ。喫茶店からは薄暗い空間とタバコの煙り、素っ気無い白の器を連想するが、カフェは明るく清潔な空間と洗練されたカップ&ソーサーが浮かんでくる。今どき「サテン行く?」と言っても通じないかもしれない。 今夜はそんなことを思いながら、こんな盤を取り出した。


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無印良品のBGM集。このアルバムは無印の店舗用BGM用に収録され、実際に店で流していたところ評判がよくてCDとして一般発売にいたったようだ。写真のセットは、そのNo.2からNo.11までをコンパクトにパッケージングしたもので、近所のショッピングモール内に入っている無印の店で買い求めた。

パリ、シチリア、スコットランド、プエルトリコ、アンダルシア、スウェーデン、アルゼンチン、ハワイといった世界各地の現地ミュージシャン、それもほとんど無名といってよいメンバーの演奏が収められている。どちらかといえば、やや辺境の地のマイナーな演奏と言える。しかし現地のカフェやバーで日常的に奏でられているのはこんな演奏に違いない。中ではアルゼンチンのブエノスアイレスで収録されたタンゴ集No.10や、パリのメトロミュージシャンによるNo.2、明るいイタリアの空を連想するマンドリンの響きも軽やかなNo.9などがお薦めだ。ぼくはNo.10のタンゴ集をよく聴く。哀愁に満ちたバンドネオンやピアノの音を聴くと、かつて南米のパリと称されて繁栄を極めたブエノスアイレスの下町の様子が目に浮かんでくる。
ぼくはボックスセットを買ったが、ばら売りの中から好みのものを一つ二つと選んでコレクションしていく方が楽しいだろう。ばら売りのCDには収録地の様子を写したブックレットが入っていたはずだ。休日の午前中、とりあえずの用事を済ませ、こんなアルバムを聴きながら珈琲を淹れれば、自宅カフェの出来上がりだ。

…と書きながら言うのもナンだか、実のこころぼくは「おしゃれな」カフェより、昭和のにおいがしてくるような路地裏の喫茶店を好む。カフェだけでなく音楽も「おしゃれ~!」がつくと何だか「幸せ100%」という感じがして、少々居心地が悪い。おしゃれなカフェで素敵な彼女とデートするより、路地裏の名もない喫茶店でちょっと訳ありの女と幸せばかりでない話をする方がイマジネーションがわく。まあ、どちらもかなわない現実なので、どうでもいい話ではありますが…


17曲からなるプレイリスト。



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小松亮太<タンゴ・ウィズ・ミー>



一月もきょうで終わり、あすから二月。もうすぐ立春だ。このところ少し寒さが緩んだが、あすからまた寒くなるとのこと。 さて、きのうのブラジル風演歌の続きというわけではないが、きょうはアルゼンチン。久々にこんな盤を取り出した。


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バントネオン奏者小松亮太のベスト盤。十年前、2007年リリース。それまでに発売されたアルバムから、あれやこれや以下の17曲が収録されている。

1. マレハーダ、2. ノスタルヒコ、3. 風たちとの出逢い、4. アグア・ベルデ
5. リベルタンゴ ~ヴァージョン 2005 、6. タンゲディアIII、
7. ラ・トランペーラ(うそつき女)、8. 槍、9. ポル・ウナ・カベーサ(首の差で)
10. デカリシモ、11. フォルティン・セロ、12. 春のロマンス
13. 空色の瞳、14. ブエノスアイレアンド、15. スム
16. タングアンゴ、17. トゥリウンファル

小松亮太が世間で人気を得たのはもう十数年前になるだろうか。その頃2枚ほどアルバムを買った。当地に来演して、群馬交響楽団との協演でピアソラのバンドネオン協奏曲を演奏したのものその頃だった。田舎の町でピアソラのコンチェルト聴けるとは思わなかった。
ぼくはタンゴファンでもバンドネオンファンでもないので、まったく語るべきものもないのだが、この手の音楽の常として、娯楽的なポピュラーミュージクに終始してしまうことがしばしばだ。特にタンゴのふるさとでない日本ではなおさらかもしれない。あるいはピアソラ、それもリベルタンゴ、オブリビオン、アディオスノニーノの繰り返し…。しかし手元にある彼の数枚の盤を聴く限り、コマーシャリズムに流されない意欲的な表現が聴ける。最近の活躍にはまったく不案内だが、彼のサイトによればオリジナルのタンゴワールド以外にも活動の幅を広げている様子。特に様々ジャンルのアーティストとの協演が目立つ。そうした新たな潮流もいいが、バンドネオンなら小さなライブハウスでコテコテのタンゴを聴きたい気分だ。


<オスバルド・モンテスとの遭遇>


そのオズバルト・モンテス(1934-2014)とギターのアニバル・アリアス


足立区民だそうです。



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R50!懐かしの映画音楽集



きのうの記事<ちょい渋のイ・ムジチ>でニーノ・ロータの名前を出したことでふと思い出し、今夜はこんな盤を引きずり出した。


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1970年3月に講談社から出た映画音楽7枚組のレコードセット。その春、高校の入学祝いとして待望のステレオと一緒に買ってもらった記念すべきレコードでもある。収録された曲の映画のワンシーンや主演俳優のグラビアがのっている中々豪華な冊子も付いている。高校1年になったばかりのぼくは、まだクラシックには目覚めておらず、この7枚組の映画音楽のレコードを飽かずに聴いていた。編集の時期から、例えば60年代終盤の「白い恋人たち」や「ロミオとジュリエット」は入っているが、70年代になってからの「ひまわり」や「ある愛の歌」は入っていない。一部はアレンジした演奏もあるが、多くはオリジナルのサウンドトラックで、いま聴くと観ていない映画まで劇場で見た記憶があるかのような錯覚を覚える。

今の若い世代に60年代、70年代の映画音楽はどれほど認知されているのだろうか。あの当時、音楽に親しむきっかけとして映画音楽の役割はとても大きく、多分今とは比べようがないほど映画音楽が巷にあふれていた。映画音楽あるいは映画音楽ファンというカテゴリーが立派に存在した。こんな企画盤が売れるマーケットが存在したわけだ。

このセットは古い盤にも関わらず音がいい。1973年/昭和48年のオイルショックをきっかけに、石油化学製品の一つであるレコード盤は材料節約のため次第に薄くなっていき、80年代には手に持つと自重でたわむほどになってしまった。しかしこの盤はまだそうした節約志向になる前の盤で、盤自体に十分な厚さと重量感がある。材質の関係か経年変化か不明だが、静電気の発生も少なく、いま聴いてもとても鮮度の高い音だ。サウンドトラックのややナローレンジの音色も、デジタル化でワイドレンジかつノイズレスになった昨今の音質に慣れた耳で聴くと、何とも懐かしい。この盤に収められた曲目から目についたところをあげてみると…

ウェスト・サイド・ストーリー、マイ・フェア・レディー、魅惑の宵、80日間世界一周、ライムライト、魅惑のワルツ、チムチムチェリー、ララのテーマ、慕情、虹の彼方に、男と女、日曜はダメよ、華麗なる賭け、いそしぎ、ロミオとジュリエット、ロシアより愛を込めて、帰らざる河、白い恋人たち、シェルブールの雨傘、太陽がいっぱい、第三の男、鉄道員、エデンの東etc

…といった具合だ。50代から上の人であれば、映画ファンあるいは映画音楽ファンでなくても、きっと多くの曲のメロディーが浮かぶだろう。最近は映画音楽よりもアニソンらしい。ぼくはまったく不案内だ。久石譲のジブリシリーズの音楽などもポツポツと知っている程度。流行のポップスだけなく、こうしたジャンルでの世代間格差は案外大きい。かつてのスタンダードもいつの間にか単なる懐メロになってしまうのかもしれない。この盤を聴くと、高校入学当時の雰囲気がリアルによみがえり、なんともノスタルジックで切ない気分になる。


<鉄道員>のサウンドトラック。


<太陽がいっぱい>のラストシーン 世界の恋人アラン・ドロン…


<シェルブールの雨傘>ラストシーン う~ん、切ないなあ…



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プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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