吉田慶子のボッサ



初秋の宵。地方都市住宅街の一角。外では秋の虫たちの合唱MAX。
週末は野暮用他で終わり、さて明日から仕事という夜。久々にこんな癒しの一枚を。


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ウィスパーボイスでボサノバを歌う吉田慶子のデヴューアルバム『コモ・ア・プランタ』。2007年リリース。十年近く前、近所の大手スーパー閉店の際、そこに入っていたCD店の閉店セールで手に入れたもの。帯タイトルに『ただ始まって、ただ終わる美しいひととき』とあるが、まさその言葉通り。いつの間にかイントロのギターが始まり、そしていつの間にか次のトラックまでの静寂が訪れる。そしてもう一つ、このアルバムを手にした理由は、彼女が使っているギターがぼくの愛器と同じ田邊雅啓さん製作のギターだということ。ブックレットの末尾には、Keiko Yoshida plays Masahiro Tanabe hand made guitar.と記されている。実はそのことを、この盤を手に入れる少し前に田邊さんから聞いていた。写真に写っているギターヘッドのデザインからして田邊さんが2002~2004年頃に製作していたロマニリョスモデルで、ぼくが使っている2004年作のものと同一のデザインだ。
さらに興味深いことに、いくつかの曲では、あの長谷川きよしがジョイントしている。彼のヒット曲である『別れのサンバ』でオリジナルとはまったく違ったテイストながら、吉田慶子のボーカルを歯切れのよいギターでサポートしている。また全編に渡ってセンスのよいフレーズを繰り出す中村由利子のピアノも聴き逃せない。
夏の暑さがようやく癒えた初秋の晩に、程よく冷えたミネラルウォーターのような、こんなボッサを聴くのも悪くない。


笹子重治(ショーロ・クラブ)のギターをバックに歌う吉田慶子。


抱えているギターは、ぼくの楽器とほぼ同時期に製作された田邊雅啓作ロマニリョスモデル




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無印良品BGM集



喫茶店がカフェと呼ばれるようになったのはいつ頃からだろうか。スターバックスコーヒーが日本で人気になり始めた2000年頃からか。もともとはカフェの日本語訳が喫茶店だったのだろうから特に不思議はないのだが、喫茶店とカフェでは言葉から受けるイメージがかなり違う。喫茶店が昭和テイストなら、カフェは21世紀、平成のイメージだ。喫茶店からは薄暗い空間とタバコの煙り、素っ気無い白の器を連想するが、カフェは明るく清潔な空間と洗練されたカップ&ソーサーが浮かんでくる。今どき「サテン行く?」と言っても通じないかもしれない。 今夜はそんなことを思いながら、こんな盤を取り出した。


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無印良品のBGM集。このアルバムは無印の店舗用BGM用に収録され、実際に店で流していたところ評判がよくてCDとして一般発売にいたったようだ。写真のセットは、そのNo.2からNo.11までをコンパクトにパッケージングしたもので、近所のショッピングモール内に入っている無印の店で買い求めた。

パリ、シチリア、スコットランド、プエルトリコ、アンダルシア、スウェーデン、アルゼンチン、ハワイといった世界各地の現地ミュージシャン、それもほとんど無名といってよいメンバーの演奏が収められている。どちらかといえば、やや辺境の地のマイナーな演奏と言える。しかし現地のカフェやバーで日常的に奏でられているのはこんな演奏に違いない。中ではアルゼンチンのブエノスアイレスで収録されたタンゴ集No.10や、パリのメトロミュージシャンによるNo.2、明るいイタリアの空を連想するマンドリンの響きも軽やかなNo.9などがお薦めだ。ぼくはNo.10のタンゴ集をよく聴く。哀愁に満ちたバンドネオンやピアノの音を聴くと、かつて南米のパリと称されて繁栄を極めたブエノスアイレスの下町の様子が目に浮かんでくる。
ぼくはボックスセットを買ったが、ばら売りの中から好みのものを一つ二つと選んでコレクションしていく方が楽しいだろう。ばら売りのCDには収録地の様子を写したブックレットが入っていたはずだ。休日の午前中、とりあえずの用事を済ませ、こんなアルバムを聴きながら珈琲を淹れれば、自宅カフェの出来上がりだ。

…と書きながら言うのもナンだか、実のこころぼくは「おしゃれな」カフェより、昭和のにおいがしてくるような路地裏の喫茶店を好む。カフェだけでなく音楽も「おしゃれ~!」がつくと何だか「幸せ100%」という感じがして、少々居心地が悪い。おしゃれなカフェで素敵な彼女とデートするより、路地裏の名もない喫茶店でちょっと訳ありの女と幸せばかりでない話をする方がイマジネーションがわく。まあ、どちらもかなわない現実なので、どうでもいい話ではありますが…


17曲からなるプレイリスト。



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小松亮太<タンゴ・ウィズ・ミー>



一月もきょうで終わり、あすから二月。もうすぐ立春だ。このところ少し寒さが緩んだが、あすからまた寒くなるとのこと。 さて、きのうのブラジル風演歌の続きというわけではないが、きょうはアルゼンチン。久々にこんな盤を取り出した。


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バントネオン奏者小松亮太のベスト盤。十年前、2007年リリース。それまでに発売されたアルバムから、あれやこれや以下の17曲が収録されている。

1. マレハーダ、2. ノスタルヒコ、3. 風たちとの出逢い、4. アグア・ベルデ
5. リベルタンゴ ~ヴァージョン 2005 、6. タンゲディアIII、
7. ラ・トランペーラ(うそつき女)、8. 槍、9. ポル・ウナ・カベーサ(首の差で)
10. デカリシモ、11. フォルティン・セロ、12. 春のロマンス
13. 空色の瞳、14. ブエノスアイレアンド、15. スム
16. タングアンゴ、17. トゥリウンファル

小松亮太が世間で人気を得たのはもう十数年前になるだろうか。その頃2枚ほどアルバムを買った。当地に来演して、群馬交響楽団との協演でピアソラのバンドネオン協奏曲を演奏したのものその頃だった。田舎の町でピアソラのコンチェルト聴けるとは思わなかった。
ぼくはタンゴファンでもバンドネオンファンでもないので、まったく語るべきものもないのだが、この手の音楽の常として、娯楽的なポピュラーミュージクに終始してしまうことがしばしばだ。特にタンゴのふるさとでない日本ではなおさらかもしれない。あるいはピアソラ、それもリベルタンゴ、オブリビオン、アディオスノニーノの繰り返し…。しかし手元にある彼の数枚の盤を聴く限り、コマーシャリズムに流されない意欲的な表現が聴ける。最近の活躍にはまったく不案内だが、彼のサイトによればオリジナルのタンゴワールド以外にも活動の幅を広げている様子。特に様々ジャンルのアーティストとの協演が目立つ。そうした新たな潮流もいいが、バンドネオンなら小さなライブハウスでコテコテのタンゴを聴きたい気分だ。


<オスバルド・モンテスとの遭遇>


そのオズバルト・モンテス(1934-2014)とギターのアニバル・アリアス


足立区民だそうです。



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R50!懐かしの映画音楽集



きのうの記事<ちょい渋のイ・ムジチ>でニーノ・ロータの名前を出したことでふと思い出し、今夜はこんな盤を引きずり出した。


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1970年3月に講談社から出た映画音楽7枚組のレコードセット。その春、高校の入学祝いとして待望のステレオと一緒に買ってもらった記念すべきレコードでもある。収録された曲の映画のワンシーンや主演俳優のグラビアがのっている中々豪華な冊子も付いている。高校1年になったばかりのぼくは、まだクラシックには目覚めておらず、この7枚組の映画音楽のレコードを飽かずに聴いていた。編集の時期から、例えば60年代終盤の「白い恋人たち」や「ロミオとジュリエット」は入っているが、70年代になってからの「ひまわり」や「ある愛の歌」は入っていない。一部はアレンジした演奏もあるが、多くはオリジナルのサウンドトラックで、いま聴くと観ていない映画まで劇場で見た記憶があるかのような錯覚を覚える。

今の若い世代に60年代、70年代の映画音楽はどれほど認知されているのだろうか。あの当時、音楽に親しむきっかけとして映画音楽の役割はとても大きく、多分今とは比べようがないほど映画音楽が巷にあふれていた。映画音楽あるいは映画音楽ファンというカテゴリーが立派に存在した。こんな企画盤が売れるマーケットが存在したわけだ。

このセットは古い盤にも関わらず音がいい。1973年/昭和48年のオイルショックをきっかけに、石油化学製品の一つであるレコード盤は材料節約のため次第に薄くなっていき、80年代には手に持つと自重でたわむほどになってしまった。しかしこの盤はまだそうした節約志向になる前の盤で、盤自体に十分な厚さと重量感がある。材質の関係か経年変化か不明だが、静電気の発生も少なく、いま聴いてもとても鮮度の高い音だ。サウンドトラックのややナローレンジの音色も、デジタル化でワイドレンジかつノイズレスになった昨今の音質に慣れた耳で聴くと、何とも懐かしい。この盤に収められた曲目から目についたところをあげてみると…

ウェスト・サイド・ストーリー、マイ・フェア・レディー、魅惑の宵、80日間世界一周、ライムライト、魅惑のワルツ、チムチムチェリー、ララのテーマ、慕情、虹の彼方に、男と女、日曜はダメよ、華麗なる賭け、いそしぎ、ロミオとジュリエット、ロシアより愛を込めて、帰らざる河、白い恋人たち、シェルブールの雨傘、太陽がいっぱい、第三の男、鉄道員、エデンの東etc

…といった具合だ。50代から上の人であれば、映画ファンあるいは映画音楽ファンでなくても、きっと多くの曲のメロディーが浮かぶだろう。最近は映画音楽よりもアニソンらしい。ぼくはまったく不案内だ。久石譲のジブリシリーズの音楽などもポツポツと知っている程度。流行のポップスだけなく、こうしたジャンルでの世代間格差は案外大きい。かつてのスタンダードもいつの間にか単なる懐メロになってしまうのかもしれない。この盤を聴くと、高校入学当時の雰囲気がリアルによみがえり、なんともノスタルジックで切ない気分になる。


<鉄道員>のサウンドトラック。


<太陽がいっぱい>のラストシーン 世界の恋人アラン・ドロン…


<シェルブールの雨傘>ラストシーン う~ん、切ないなあ…



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長谷川きよし <別れのサンバ>



実は昨年末12月後半あたりから業務にわかにひっ迫。年末年始の休み、そしてこの三連休はありがたいながら、仕事のことを考えるといささか落ち着かない状況が続いている。仕事始めの4日から三日間があったとはいえ、何となくあすからようやく本年開始という気がする。そんなことを考えながら、ナイトキャップ代りの一枚を探していたら、こんな盤が目にとまった。


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長谷川きよしの<カスタム20>と称する、今でいえばベスト盤アルバム。1973年発売。この当時の彼の主だった曲が、<別れのサンバ>を筆頭に18曲収録されている。十数年前に近所のリサイクルショップで手に入れた。<別れのサンバ>は年に一度聴きたくなる曲の一つだ。

<別れのサンバ>がヒットしたのは、ぼくが中学3年から高校1年の頃だった。当時ぼくはまだ、コードをかき鳴らす以上のギターテクニックとは無縁だった。そんなときテレビで<別れのサンバ>を演奏する長谷川きよしを見て衝撃を受けた。こんなカッコいいギターがあったのか。それからせっせと彼の演奏をコピーした。といってもレコードは持っていなかったから、テレビやラジオから流れてくる曲をそのまま耳コピーするしかなかった。それでも練習の甲斐あって何とかそれらしく弾き、ギターに合せて下手な歌をうたうことが出来るようになった。高校に入りしばらくした頃、ギター・マンドリン部のに入部しようと部室を訪ねると一人の先輩がいた。「何か弾いてみて」と言われたので<別れのサンバ>を弾いた。8小節のイントロをそれらしく弾き、続いてギターに合せて歌もうたった。すると先輩が「歌はいいよ(笑)スケール弾いて」ぼく「はあ?スケール…」先輩「スケール、音階、ドレミ」、ぼく「はあ…」 楽器の基本である音階(スケール)も知らずにいた田舎の高校生のクラシックギターとの出会いは中々笑えるエピソードで始まった。以来高校時代は日々スケール練習に明け暮れた。そして同時にギター伴奏で歌うことは止めた(笑)。その「スケール弾いてみて」とぼくに言った先輩が本ブログにも時々登場する旧友Y氏である。彼とは結局大学も一緒だったが、その後音信不通となった。そして三十年後の2011年にふとしたことで再会を果たした。ぼくら世代には強烈な印象を残した<別れのサンバ>。あれからやがて半世紀…。遥かに来てしまったなあと、妙に感慨にふける曲である。


別れのサンバ@2012with 仙道さおり。変らぬ声とギター。今も元気に活動継続中だ。楽器は何かな…ヘッドデザインはアグアドスタイルだが、サウンドホールからチラリと見えるラベルからすると、今もファンの多い田村廣のフラメンコギターようだ。



◆◆◆<黒いオルフェ> これは聴きものです。 仙道さおりも若い!◆◆◆
https://youtu.be/hKoknP1O1rk



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ジャコー・ド・バンドリン作品集


12月半ばの週末土曜日。昼をはさんで野暮用外出。ほどなく戻って午睡に落ち、終日ダラダラと過ごす。朝は冷え込んだが昼頃から暖気流入し気温上昇。陽射しほどほどながら穏やかな日和となった。
昼間の惰眠が効いているのか、夜半になっても意識覚醒するも、楽器を取り出して練習するほどの甲斐性なく、安直に音盤チョイ聴き。きのうの記事に貼ったバンドリンおじさんを思い出し、こんな盤を取り出した。


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エヴァンドロ/メモーモリアス~回顧録~<ジャコー・ド・バンドリン作品集>と題された一枚。1992年、当時新星堂傘下のインディーズレーベル:オーマガトキからリリースされたもの。オーマガトキレーベルは80年代後半から90年代かけ、いわゆるワールドミュージックの広まりと呼応するように、それまで一部の好事家にしか知られていなかった様々な音楽とその演奏家を紹介するユニークな盤を数多くリリースしていた。この盤も、当地にもあった新星堂の店舗に並んでいるのを見つけて手に入れた。ブラジル音楽の代名詞ともいえるショーロ。そのタイトル通り、この盤ではジャコー・ド・バンドリンことジャコー・ビテンクール(1918-1969)が残したショーロから14曲が選ばれ、一世代若いバンドリンの名手エヴァンドロことジョゼヴァンドロ・ピリス・ジ・カルヴァーリョ(1932-)が演奏している。エヴァンドロ来日時の日本国内録音。バックは井上みつる(カヴァキーニョ)、田嶌道生(ギター)、栗山豊二(パーカッション)らが務めている。

ブラジル音楽に見識のないぼくなどが語るものは何もないのだが、曲はいずれも肩の凝らないポピュラリティーと懐かしくも切ない曲調にあふれる。バンドリン(ポルトガルスタイルのフラットマンドリン)の音色と、ギター(ヴィオーラ)、カヴァキーニョ(ポルトガルスタイルのウクレレ)、パーカッションというシンプルな典型的なショーロスタイルの響きも、方寸の部屋を満たすのにはちょうどいいサイズ感。こうしてときどき聴くと実に心温まる。


ジャコー・ド・バンドリン作・演奏<Vibrações>という曲。


同じ曲のやや現代風演奏。ブラジルの(特にショーロスタイルでは)ギターは7弦が主流。この動画で使われているギターは少し変わっていて、糸巻き中央部先端部にもペグがあり7弦仕様とわかる。


ジャコー・ド・バンドリン作・演奏<Noites cariocas>



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ドナルド・フェイゲン<The Nightfly>



降ったり止んだり、あいにくの週末土曜日。天気次第で出かける予定であったが中止。終日在宅、ダラダラと過ごす。夜になって部屋の片付けをしながらのナガラリスニング。今夜はこの盤を取り出した。


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ドナルド・フェイゲンの<The Nightfly>。ちょっとポピュラー好きの輩なら先刻承知。1982年録音の名盤。アマゾンを覗くと今もってレヴュー数も圧倒的であることから、30年余を経てなお聴き継がれていることがわかる。手持ちの盤は、十数年前に自由が丘駅の東急ストアに入っていた中古レコード店で買い求めた米国プレス輸入盤。海外盤とはいえ高くはなく、確か1500円ほどだったか。

ポピュラー好きでもアメリカンロック好きでもないぼくがこの盤を手にしたのは他でもない。このジャケットに一瞬にしてやられてしまったからだ。完全ジャケ買いの1枚。普通、オヤジのジャケ買いといえば、オネエちゃん、オネエさん、オバさま…まあ、そんなところだろう。しかしこの<The Nightfly>のジャケットには異次元のカッコよさがある。4時8分を指す時計、RCA製のリボンマイク、テーブルに置かれたソニー・ロリンズのアルバム、Para-Flux A-16トーンアームを載せたレコードプレイヤー…。

この盤については多くのファンが盛んに語っているだろうから、ぼくの出る幕ではない。ひと言だけ紹介かねてコメントするとしたら、当時考えられるポピュラー音楽の最も洗練されたエッセンスが詰まっているといったらいいだろうか。レゲエのリズムにのってさりげなく始まる第1曲I.G.Y以降、ファンク、R&B、フュージョン、ラテンロックなど、変化に富んだ曲が周到に練られたアレンジと演奏で繰り広げられる。そして録音も含めて完成度が極めて高い。勢いとノリで一気録りという安直さがまったくない。主役のドナルド・フェイゲンの他、バックはラリー・カールトン、マーカス・ミラー、ブレッカー兄弟など、その後現在までトップを走ることになるジャズ・フュージョン系ミュージシャンが固めていて万全だ。こういう質の高いポピュラーアルバム、昨今はあるのだろうか。


この盤の全曲
https://youtu.be/WbRtmUdmVFw


M5の<New Frontier>


<New Frontier>のベースをカヴァーするお兄さん。


こちらはギターですね。



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プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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