ハウザー1世ヴィエナモデル



関東地方は暑さMAX。外に出るのも勇気がいるので、終日在宅引きこもり。きのうの記事に書いた到着品の腑分け・検分と相成った。


201807_HSR1_Vienna_1921_3.jpg

201807_HSR1_Vienna_1921.jpg

201807_HSR1_Vienna_1921_2.jpg


到着したのは、独ハウザー工房製作のギター。ハウザー1世時代の1921年(大正10年)に作られたヴィエナ(ウィーン)モデル。ほんの一週間前、ロンドン在住の古楽器奏者竹内太郎から話があったもの。同じタイプのものを数年前に一度試奏したが、そのときはこの楽器の性格と位置付けが自分の中で曖昧であったこともあってパスした。しかしその後、この楽器のもつ19世紀的要素とその後のモダンギターに通じる要素の入り混じった性格に興味があり、適当な出物を探していたところだった。今回のものは英国内のコレクター所有だったもので、相場に比して廉価だったことにも背中を押されて即決した。

ギター弾き諸氏には説明不要だろうが、ヘルマン・ハウザーは今日まで100年続くドイツ・ギターマイスターの名門。そのハウザー1世作の楽器がセゴヴィアの目に留まり評価を高めた。ハウザー工房では様々な形式のギター族を作っていたが、このウィーンモデルもその中の典型。セゴヴィアが使い始めたのはスパニッシュスタイルのハウザーギターだったが、おそらくハウザーを最初にみそめたのは、それ以前のウィーンモデルであったろうと竹内さん。19世紀の独墺系ギターを代表するシュタウファー工房作のレニャーニモデル(ヴァイオリンのパガニーニとデュオを組んで欧州で人気を得たギタリスト:ルイジ・レニャーニのモデル)を範に取る弦高調節機能を持っている。弦長は635mmという話だったが、弦高調節機能との関係で多少前後するのだろう、ぼくのセット状態では実測640mmを少し切るくらいだ。表板はスプルース。横裏板はメープル。表板には時代なりのクラックがあるが問題なく修理されている。ネックはVジョイント。ナット幅は47mmでゼロフレット付き。糸巻はライシェル製と思われるアルミ軸のものが付いている。仏系19世紀ギターと違い、独墺系らしく装飾要素は皆無。

届いた楽器にはごく普通のナイロン弦が張ってあった。その状態で弦高調節機能のネジを回してネックを合わせながら調弦し、まずは音出し。3弦がビニールっぽい音で精彩を欠く他は4年前の同タイプ試奏時の印象を変わらない。19世紀ギターとモダンの中間くらいの印象だ。一夜明けてきょうはまず弦の交換。手持ちの中からアクイーラ社のアンブラ800が取り出した。新品時は盛大に伸びるナイルガット弦のアンブラ800。糸巻をせっせと巻きながらA=415Hzで合わせて様子見。3弦の鳴りはぐっとよくなり、ビニールっぽさは消えた。ナイルガットのフィラメントに銀メッキ銅巻きの低弦音は通常の低音弦よりも反応がよく及第。総じて全域でバランスよく鳴るようになった。

ガット弦風のざらついた表面を持つナイルガット高音弦とのマッチングは良好で、タッチのときに指先と弦のざらつきで生じるノイズも心地よい響きに変わる。19世紀半ばの古典ギター最盛期の作品やタレガの小品などを楚々と弾くと何とも味わい深く、強いタッチで音量を稼ごうという気にならない。自然にタッチし、ギターが発するフィンガーノイズを含む響き全体に耳がいくようになるから不思議だ。一方で、19世紀ギターより重量があり、横裏の仕立てもしっかりしている。そのため音のサステインも19世紀ギターよりも長め。通常のナイロン弦の中から適当なものを選べば、一般的ななモダンギターに近いイメージの音になりそうだ。
きょうはまだ様子見の状態。詳細検分はまたいずれ。


同じタイプの楽器を弾くスタロビン。動画の終わり近くでこのハウザー製ウィーンタイプのギターについてコメントしている。ソルの作品48の6。楽譜はこちら


同ジュリアーニの作品51の13。楽譜はこちら



■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

到着!

こんな荷物が到着…ロンドンより

201807_from_London.jpg


■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

ロベール・ブーシェ



きのう火曜日。都内での仕事を早めに切り上げ、上野のギターショップへ。
実は必要あってフレタとアグアドの検分。例によって昼前に電話を入れて夕方お邪魔した。


IMG_1401.jpg


フレタは60年代から90年代のものを3本在庫していた。そのうち1本はペペ・ロメロのコレクションだったもの。いずれもフレタらしい男性的なイメージのカッチリしたコンサートギター。鳴らし切るには相当の力と習熟が必要だと感じるもの。アグアドはその点、少し手綱を緩めてくれて、近寄りがたさは感じない。いずれもこれまで持っていたイメージと変わらず、確認・検分の試奏は早々に終了。身支度をして引き上げようかと思っていると「与太さん、ブーシェをぜひ弾いてみて下さいな」と店主。HPで見てブーシェ入荷は知っていたが、縁なしとスルーしていた。しかし中々現物にお目にかかれないブーシェ。折角なので店主の言葉に甘えることにした。


IMG_1403.jpg IMG_1402_201806202321049b5.jpg


今回入荷の作品は1951年作でシリアルNo.16という初期のモデル。ロベール・ブーシェ(1898-1986)のギター作りはトーレスベースから始まったが、その頃のもの。甚だ失礼ながら、初期の習作でそう大したことないだろうと期待もしないまま手に取ったのだが…。これが素晴らしかった!

https://www.guitarshop.jp/03show_handcrafts02.php?class=guitar&picture=001_000_bouchet_03_151

表板=松、横裏=メープル。弦長650㎜。トーレスにならいボディーは軽く、低音共鳴は6弦開放E付近と低い。調弦のときからドーンという低音が響く。中高音は半世紀の年月を経たこともあって味わい深く枯れている。この時代の楽器、しかも横裏がメープルの場合、アタック音優先でサステインが短いものも多いが、このブーシェはサステインも十分もあり、どの音も満遍なく鳴っていて非の打ちどころがない。トーレスベースといっても外形はオリジナルで、大萩康司などが使っている後年の作品と似ていて、さすが画家上がりのブーシェ、造形の美しさには気品を感じる。単純なスケールやタレガの小品などを弾きながら、出てくる音の品格の高さに圧倒された。

このブーシェは久々に素晴らしいギターに出会ったなあと感じた1本。ちなみに値段も最高!アグアドの倍ほどするとのことで、こちらも溜息でありました(^^ その他、ちょっと珍しい19世紀末スペインのホセ・オルテガ、ドイツのステファン・シュレンパー、邦人製作家の尾野薫や栗山大輔の新作なども検分したが、そのあたりは機会をあらためて。


ブーシェ1947年作シリアルNo.2



■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

本邦初お目見え セバスチャン・ステンツェル作ギター



「与太さん、例の楽器が入ったので見に来ませんか」
恵比寿のクラシックギター専門店「カリス」の店主T氏からメール。昨年秋にお邪魔した際、「近々ドイツの珍しい楽器が入荷予定なので、入ったら連絡します」と話の出ていた楽器がようやく届いたらしい。他にちょっと気になった楽器があったこともあり、きょう都内での仕事を早々に切り上げてさっそくお邪魔することにした。


201802_SS.jpg  201802_SS2.jpg


ドイツ在住のセバスチャン・ステンツェルという製作家の手になる最新作。なんでも日本には今回初めて上陸したらしい。すでに欧州や米国(例のGSI)そして中国には紹介されているとのこと。ぼくも今回初めて聴く名前だった。ウェブサイトをみると相応のキャリアもあるし、ウードの製作でも有名のようだ。 表板はスプルースの色白美人。横裏はハカランダで裏板センターにメイプルの化粧が施されている。ロゼッタやヘッドのモザイクにも程々の装飾。全体に工作精度は高く、細部まで入念に仕上げられている。弦長650ミリで、ボディサイズ・重量とも中庸。ネックはVジョイント。表板のブレイシングは6本の扇形とのこと。6本というのはちょっと珍しいが、総じてオーソドクスに作られているうようだ。

店主Tさんが調弦しているときから、並々ならぬ音圧で店内に音が響く。手に取ってそろそろと弾き始める。低い方から高い方までひと通り音出ししてみると、どの音域も軽いタッチではじけるように鳴る。手元での響きも豊かで、少し響きが過多かなと感じたが、3メートル程離れて聴いていた店主Tさん曰く、明快な輪郭をもった音が飛んでくるとのこと。響きが多過ぎて、和音が団子になったり、音のつながりが不明瞭になったりということは無さそうだ。強いタッチにもリニアに音圧が上がっていく。一方で、タッチの軽重に関わらず軽く発音することと、手元での響きが豊かなことから、タッチによる音色の変化が少し付けにくいかなと感じた。もっともこれはぼくの技量の未熟さゆえが主因だろうが、今風のよく鳴るギターには共通した特徴ともいえる。総じて軽いタッチでも強い音圧が確保できることから、アルアイレ主体のタッチで運動性を重視し、音色の機微よりは音量のダイナミクスで曲を作る、現代風の演奏形態にはジャストミートの楽器だと感じた。また他の楽器とのアンサンブルでも威力を発揮しそうだ。大音量といっても、サイモン・マーティーのように楽器重量が通常の倍近くあったり、あるいはダブルトップの、音量はあるがやや単調な音色に違和感を感じる向きにも、基本構造がオーソドクスなこの楽器は受け入れられやすいかと思う。


右=ステンツェル 左=シャルバトケ 奥=レオナ
201802_SS3.jpg


さて本邦初入荷のギターに続いて弾いたのは、以前から気になってはいたものの出会うことがなかった、やはりドイツの製作家:ローランド・シャルバトケのギター。プロにも愛好者が多いと聞く。今回弾いたのは1999年作のもの。表板スプルースと横裏ハカランダ。特注と思われるロジャースのペグがヘッドに埋め込まれるようにセットされている。そして特徴的なヘッドデザインでシャルバトケ作と分かる。 先のステンツェルと弾いたあとにこのシャルバトケを弾くと、なんともホッとする音だ。低音域も高音域も音量は十分あるが、全体にスッキリとした鳴りと響き。特に高音の透明感ある音色ときれいに収束するサステインは実に美しく、タッチによる音色変化も付けやすい。最近弾いた中でもトップクラスの美しい音のギターだった。

長居は禁物と思いながら、ちらっと眼に入ったりスリムボディーの楽器も弾かせてもらった。80年代中庸の企画物とでもいうべきトーレスモデル:レオナギター。当時の日本の製作家数名によるトーレスレプリカの競作。今回のものは1983年中出治作のもの。レオナはこれまで何度か出会って弾いたこともあるが、今回のものは状態もよく30年を経て枯れた音色も中々魅力的だった。板厚薄く重量も軽いことから、19世紀ギターに近いような鳴り方で、ポンとはじけて短めのサステインで収束する。音量感も手元では十分にある。この楽器でコンクールに出ようというようなものではないが、座右において古典やタレガあたりの小品を楽しむには好適の楽器だと感じた。

性格の異なるギターを3本弾いたあと、恵比寿駅で買い求めて手土産に持参した御門屋の揚げ饅頭を頬張りながら店主Tさん&奥様としばし歓談。平日の昼下がりということもあって他に来店客はなく小一時間、静かに試奏の儀 in 恵比寿を楽しみ店をあとにした。


ステンツェル2017年作@米国ギター販売店GSI。


ローランド・シャルバトケ2005年作


製作家セバスチャン・ステンツェル


製作家ローランド・シャルバトケ



■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

最近弾いたギター 2018年年始編



きょうは都内での仕事を早めに切り上げ、知人と落ち合って上野入谷方面へゴー! 馴染みのギター専門店「アウラ」へお邪魔し、少々遅い年始挨拶方々気になる楽器をチェックしてきた。

試奏する知人
IMG_0062.jpg


アウラは昨年秋以来三ヵ月ぶり。地下鉄日比谷線入谷駅から歩くこと数分でアウラに到着。例によって奥の間へ通される。事前に電話を入れ、見たい楽器を連絡しておいたでのさっそく試奏となった。きょうは拝見したのは以下のギター。いずれも高水準の音。ネックの状態など健康状態も良好なものばかりで楽しく試奏した。中でも印象に残った楽器をいくつか挙げておく。

エドガー・メンヒ1世 1966年
ハウザー3世 2007年
ハウザー3世 1981年
バルベロ・イーホ 1997年
ショーン・ハンコック ハウザー1世モデル 2017年新作
ブライアン・コーエン ルビオモデル 1983年
尾野薫 ハウザー1世モデル 2005年 他

今回、事前にリクエストしたおいた筆頭がメンヒ1世のギター。メンヒ2世はよく見かけるが、1世それも60年代あるいはそれ以前のものは中々出くわさない。10年程前、神田明神方面にあったメンヒ1世の60年代のものが好印象で記憶に残っていた。そのときの記憶ではボディーは軽く出来ていて、ボディ共鳴(低音ウルフ)もF#辺りと低め。ハウザー1世や古いスパニッシュをほうふつとさせる音だった記憶がある。今回の1966年作はメンヒ1世には珍しく横裏板がハカランダ。重量もあって、かなりしっかりした作りの個体だった。しかし出てくる音は意外に軽い発音で、特に中高音は澄んだ音が抜け良く響き好印象だった。メンヒ2世のギターは仲間内で使用者がいるのでしばしば耳にするが、1世の時代とは異なる、より現代的で重厚な音だ。

ハウザー3世はいつもながら安定していて素晴らしい音。2007年作はぼくが使っている2006年作と近いこともあって、音の印象も似ている。低音も高音も太く鳴りながら、あいまいなところがない。また弾き手の手元の鳴りは控えめながら、数メートル離れた前方では実に明瞭に聴こえてくる。1981年作は3世作としては初期のもので、#48のシリアル番号が付されていた。まだ2世(1911ー1988)が存命中の時期で、3世のラベルながら父子共作の頃だったかもしれない。30年余を経ていることと、前所有者がよく弾き込んでいたことを伺わせ、2007年作と比べると明らかに音の抜けがよく、今回もっとも印象に残った1本だった。

尾野薫とショーン・ハンコックのハウザー1世モデルは共にやや軽めのボディーで、低音高音とも品位のある音で申し分なくよく鳴っていた。ブライアン・コーエンのルビオモデルは太めの男性的な音ながら、高音は明瞭に発音し、660㎜の弦長も気にならなかった。

いずれ劣らぬよい楽器を囲んで、また鎌田社長のフレンドリーな対応もあって、いつながらの楽しい一時間。そして、これもいつもながら、試奏の礼代わりに知人は弦を、ぼくはナクソス盤のCDを1枚買い求めて店をあとにした。


■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

オルディゲス メンテナンスから戻る



愛器オルディゲスがメンテナンスからから戻ってきた。
手に入れてから3年が経つゲルハルト・オルディゲスのギター。以前からネックのわずかな順反りが気になっていて、少し前にこの楽器を購入した恵比寿の販売店に相談を持ちかけた。


R0014268 (560x560) R0014265 (560x560)

取り外したフレット
R0014269 (560x560) R0014270 (560x560)


ネックの順方向の反りに対する考え方や感じ方は人それぞれで、一定範囲であれば許容範囲とされるし、弦のビリ付きへの対応から必要な要素でもある。ぼくは人一倍、いや人三十倍くらいネックの状態に神経質なこともあって、オルディゲスギターのわずかな反りが気になっていた。12フレットでの弦高は6弦側、1弦側とも標準寸法以下で問題ないのだが、ネックが7フレット辺りからわずかに起きているため、3~7フレット辺りの弦高さが少し高い。店主には「おそらく許容範囲だとは思うが、何か手があれば少しでも改善したい」と伝えた。

ネック反りの修正方法はいくつかあって、加熱プレスするアイロン方式がもっとも簡便だが、時間経過と共に戻ってしまう場合が多い。指板の厚さに余裕があれば、削りなおしてフレットを打ち直す方法が確実。ぼくのオルディゲスに関しては黒檀指板の厚さがやや薄いためその方法が使えない。実際のメンテナンスをお願いする製作家のネジメさんから「この程度の反りは許容範囲ではあるが、フレットの打ち直しだけでもいくらか改善できるかもしれない」とのコメントがあり、それではとフレットの打ち直しを依頼した。フレットの指板への打ち込み部分の形もいろいろとあるようで、やや太目の足をもつ材料を打ち込み、それで指板表面を順反りとは逆方向に押し広げるという手法だ。

当初予定よりも早く完了の連絡。きょう都内での仕事の帰りに立ち寄り、受け取ってきた。さすがは第一人者ネジメ氏熟練の技。以前の状態よりもずっとよくなっていて、ネックフェチのぼくにもほとんど気にならない程度に修正された。フレットの打ち込み具合もオリジナルの状態よりカッチリとしていて見るからに気持ちがいい。帰宅後、ゆっくりと調弦をして少し弾いてみたが、併せてお願いしていたサドルの新規作成と相まってか、音の密度が上がった(ような気がする)。 これでまた気持ちよくオルディゲスと付き合えそうだ。

<追伸>
きょう恵比寿の店で楽器を受け取り、居合わせた別の客と店主をはさんで二言三言おしゃべり。しばらくするとのその男性客から「あのぉ、六弦…ブログやっている与太さんですか?」と声をかけられた。びっくりしたなあ、もうぉ(^^! 世間もギターの世界も狭いことをあらためて認識した。声をかけられたのが楽器店でよかった…(^^


オルディゲスと、ステファン・ニチカという製作家の新作試奏。弾き手に少々難有りだが…


与太playsオルディゲス(^^;



★★追伸★★
ブログランキングポイントは下降傾向。引き続き、下記のバナークリック<一日一打>のほど、お願いいたします。
■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

最近弾いたギター 2017年秋<続々>



先日都内での仕事のあと、夕方から知人と銀座で会うことになった。仕事が昼で片付いたこともあって(強制終了ということですね…)、ゆっくり昼飯を食べたあと、約束の時間までギターショップを覗くことにした。この秋三回目の巡回パトロール(一回目二回目)。今回は御茶ノ水・銀座方面の2店にお邪魔した。記憶が失せないうちに備忘として記しておこう。

―御茶ノ水A店―
桜井PCモデル・特別仕様品
川田一高 ワッフルバー&レイズドフィンガー
パコ・サンチャゴ・マリン1992年
奥清秀トーレスモデル
―銀座B店―
ヤマハGC-70C/GC-71
ラミレス・センテナリオ

まずは御茶ノ水A店。
桜井PCモデル特別仕様品は、横裏板に300年物のハカランダを使い、表板はドイツ松というもの。吟味された材料の効果か、通常モデルに比べて手元での響きが控えめでスッキリした印象。中高音は十分に芯のある音で鳴っていた。惜しむらくは低音の反応がやや鈍く重い。音量感は通常モデルとそれほど変わらない印象だが、ピュアで品位の高い高音はさすがに格上だった。川田一高は今風仕様のおかげで中高音がよく鳴るが、ダブルトップにありがちな特性として高音の透明感がやや乏しい。音量感は十分だが、音の品位としてはややランクが落ちる。音量と音質の両立はやはり難しい。パコ・サンチャゴ・マリンは知人の新作640mmが好印象だったので期待したが、音量感はそれほどでもなかった。製作年代の違い、個体差、あるいはその両方だろうか。どうやらパコ・サンチャゴ・マリンは640mmのショートスケールの方が評判良さそうだ。奥清秀トーレスモデルは横裏板にアフリカンブラックウッドを使ったもので珍しい。トーレスモデルとしては異例に重い楽器で、低音も高音もよく鳴っていたが、小型モデルらしい軽快さはない。

A店に小一時間お邪魔したあと、古瀬戸珈琲で一服。次なる銀座B店へ。
在庫していたラミレス・センテナリオは、同店が2011年にラミレス工房へ特注したもの。新品ながらやや年式が古いこともあってディスカウント中(430万円が280万円)。音量感はこの日弾いた中では一番。手元での響きが少々多すぎる感じもしたが、華やかでゴージャスな音は魅力的。但し少々派手な装飾と、安っぽく見えるウレタン塗装の厚塗りが残念。ヤマハGC-70/71は現在のヤマハの最高位モデル。70はヤマハオリジナル設計、71はサントスやハウザー1世を範にした、古いスパニッシュをイメージしたモデル。ぼく自身は低音がしっかりしている71の方が好みだった。ラミレス・センテナリオに比べると中高音の鳴りは少し控えめだが、よく整っていて、バランスも良好の優等生タイプ。価格はいずれも160万円と国内作品としては最高値レベル。その下のGC-82が見たかったが、この日は在庫なしだった。

…ということで、駆け足のインプレッション。言うまでのないことだが、こうした楽器の印象は、まったくぼく個人の感じ方と判断、しかもそのときの…でしかない。これほどあてにならないコメントはないと自分でも感じる。ほんの茶飲み話程度に受けてっていただれば幸いです。今回弾いた楽器の中から、「与太さん、好きなのを持って帰ってええよん!」と言われたら…一瞬悩んで答えは…ヤマハGC-71でありました(^^;


ヤマハのGC上位モデルは伝統的工法で作られている。


ヤマハGC-82Cを弾くベルタ・ロハス


GC-70と71によるデュオ。



★★追伸★★
ブログランキングポイントは下降傾向。引き続き、下記のバナークリック<一日一打>のほど、お願いいたします。
■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

カレンダー
06 | 2018/07 | 08
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
QRコード
QR
閲覧御礼(2010.10.01より)