オーディオ小ねた Bluetoothスピーカ



アマゾン経由で注文していたBluetoothスピーカが届いた。


DSCN5904 (560x560)  DSCN5903 (560x560)


ソニーのSRS-HG1というモデル。
このところ夜半のリスニングはヘッドフォンに頼ることが多いのだが、ちょっとした音の確認にはスピーカから出る音が便利だ。とはいってもPCでYOUTUBEをチョイ聴きするたびにオーディオシステムの電源を入れるのも面倒なことがあって、かねてより手軽な小型スピーカが欲しいと思っていた。このカテゴリーでは数年前からBluetooth接続の小型スピーカが人気のようで、ネットの評判等も参考にして選んだ。写真のイメージでお分かりなると思うが、ちょうど500mLのペットボトルサイズ。重さは790gということだからお茶よりは少し重く、手に持つとズッシリとした感触がある。接続はBluetooth、USB、アナログライン、無線LANと多彩だが、主眼はBluetooth接続。手持ちの古いiPhone4、先日手に入れたiPadとも簡単にペアリングして音出しとなった。

ネットでは随分とよい評価も見られるが、まあ所詮は手のひらサイズのスピーカ。あまり過剰な期待はしない方がいい。特に左右に分かれた中高音を担当するスピーカの間隔は20センチに満たないことから、左右に広がるステレオイメージは乏しい。その点では左右独立したアクティブスピーカの方が断然有利だ。音質そのものは素直なもので、米B社のシステムに見られるような作為的な低音増強はなく、好感がもてる。もちろん<ハイレゾ>の派手なポップが付く商品だが、その辺りにはまったく関心も期待もなし。出力は片チャンネル12W。といってもスピーカ側の能率は相当低いと思われ、8畳程度の部屋ならまずまずの音量が確保できるという程度だ。このユニット2本左右に並べてステレオ再生するモードも持っているが、あえてこのユニット2本買うケースは少ないだろう。やはりこの手のスピーカの価値はバッグに入れて持ち運び可能で、ポンとどこにでもおけて、PC内蔵のものよりはまともに聴けるという辺りにある。楽器仲間との練習で参考音源を一緒に聴いたり、チョイ録した音源をその場で確認するような用途には格好だろう。


オーディオのポータルサイトでの評価はこんな感じ
⇒ http://www.phileweb.com/review/article/201703/27/2471.html






★★追伸★★
ブログランキングポイントは下降傾向。引き続き、下記のバナークリック<一日一打>のほど、お願いいたします。
■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

たまには掃除をせんと…


寒冷前線通過後に天候回復の予報だったが、朝の濃霧が長引き、昼過ぎ遅い時間になってようやく太陽が顔をのぞかせた。終日在宅。しばらく前から気になっていたことがあって、きょう昼前からようやく手を付けた。年末には少々早いが、オーディオセット周辺の大掃除。機器の後ろ側にたまったホコリやら、ケーブル類の整理やら、ほぼ一年ぶりにセット裏側に手を入れた。


DSCN5323 (640x640)  DSCN5325 (640x640)

DSCN5337 (640x640)  DSCN5340(640x640).jpg


音楽愛好家なら規模の大小問わず、何がしかのセットが手元にあって、ときには掃除が必要だろう。そうでなくても一般的なテレビやビデオレコーダーの類を置くラック内もクリーンにした方がいい。少々のホコリで電気的な不具合やそれが原因の火災が起こる可能性は高くはないが、きれいにしておくにこしたことない。ちなみに拙宅の現状セットアップは以下の通り。

アンプ:ラックスマン L-570
CDプレイヤー:ラックスマン D-500
SACD/CDプレイヤー:デノン DCD-1500SE
アナログプレイヤー:CEC ST930
カートリッジ:オルトフォン SPU-G
スピーカ:アヴァロン ECLIPSE
ヘッドフォンアンプ:フォステクス HP-A7

すべての接続を外し、機器を棚から下ろす。ホコリを掃除機で吸い取り、ウェットティッシュの類で拭き掃除も実施。さっぱりとしたところで機器を戻し、接続する。接点のクリーニングもやった方がいいのだろうが、煙草も吸わないし、それほど劣悪な環境でもないのでパス。すべての接続を終えて、いつものように電源投入。聴きなれた音盤で音出し確認。心なしか音もスッキリ見通しがよくなったような気になって自己満足にて業務完了となった。

ついでに、手持ちの安直レコーダーZOOM社Q2HDをリスニングポジションにセットして、スピーカからの出音を録音してみた。部屋の響きをなるべく拾わないようマイクの指向性設定をやや絞り込んだので、左右の広がりは実際よりもかなり狭くモノラル的になってしまい、大失敗。こんな録音で音質の良し悪しをうんぬんできるものではないので、まあお遊びということで。屋内外の生活雑音混入も悪しからず。

中森明菜のLP盤アルバム<クリムゾン>から<駅>。部屋の響きがのっていて明菜嬢の歌声が引っ込んで聴こえるが、実際には彼女のウィスパーボイスがヒタヒタと迫ってくる。


同じく中森明菜の<思秋期>。こちらはCDアルバム<歌姫>に収録されているもの。千住明の秀逸なオケアレンジ。


群馬交響楽団が80年代初頭に行った一連の録音から、メンデルスゾーン交響曲第4番<イタリア>とブラームスの交響曲第4番(4分20秒過ぎから)の抜粋。メンデルスゾーンは豊田耕児、ブラームスはモーリス・ジャンドロンの指揮。ともに発売当時のLP盤。カメラータトウキョウによるデジタル録音でSN良好。ほとんどサーフェイスノイズを感じずに<イタリア>の溌剌とした音が立ち上がる。群響も現在のレベルからみるとさすがに30年前ではあるが、欧州仕込みの豊田耕児が徹底的にトレーニングした成果は著しく、この演奏以前とは隔世の感があった。



★★追伸★★
ブログランキングポイントは下降傾向。引き続き、下記のバナークリック<一日一打>のほど、お願いいたします。
■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

SACD vs CD



十月も下旬。陽射し程々ながら穏やかな週末。昼をはさんで少々時間があったのでオーディオセットのスイッチを入れ、そういえばと思い出し、先日知人から借りた音盤を取り出した。


DSCN5240 (560x560) (2)  DSCN5249 (560x560)


先回の記事に書いた東京コレギウム・ムジクムの演奏会。その案内を届けてくれた知人が一緒に持参してくれたのが、五嶋みどりと今井信子によるモーツァルトのドッペル<ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲ニ長調>。そのSACD盤。なんでも知人のそのまた知人がダブり買いをしてしまったのでと譲り受けたとのこと。しかし知人がSACD用の装置がなく、与太さんよかったら聴いてみる?…となった次第。 この演奏は以前から愛聴盤のひとつ。演奏内容はもちろん、録音も素晴らしくいい。手持ちの盤は当然CD盤で、同じ演奏をSACDと聴き比べるのは興味あるところだ。

CDはラックスマンのL-500に、SACDはデノンのDCD-1500にセットした。L-500は名器ながら20年以上前のもの。デノンのDCD-1500はエントリークラスで筋金入りのオーディオマニアからみればおもちゃレベルだろう。音盤の音質比較をするのに違うプレイヤーで、それもメーカーも世代も違う…そんなもの比較にも何にもならないだろうという突っ込みどころはいくらでもあるのは承知。もちろんCDもSACDもOKのDCD-1500で比べることは可能だが、ぼくの知覚能力ではディスクを入れ替えている間に音の記憶が薄れ、比較できる自信はない。というわけで、まあ、ちょっとしたお遊びレベル。そのあたりはどうかひとつ…。ちなみにアンプはこれまた古めのラックスマンL-570、スピーカは昨年入れ替えたアヴァロンECLIPSE

SACDが世に出てかなり年月が経ち、プレイヤーもSACD対応機種がほとんどではあるが、メディアとしてのSACDは一向に普及せず、一時は風前のともし火になった。近年、SACDのDSD形式がハイレゾやネット配信などとの相乗効果で息を吹き返しつつあるといった状況だ。理由はいろいろあるだろうが、CDフォーマットの限界は登場当初から議論されていたものの、現実的にはCDでも十分に高音質が楽しめるというのが最大の理由だろう。実際ぼくの手持ちに中にもSACD盤は10枚とない。とはいっても、知覚能力の高い人はその違いが十分感じ取れるだろうし、もうあとには戻れないというSACD派もいるだろう。もちろんマルチチャンネル再生となればSACDの独壇場だ。

さて結果はどうだったか。
両音盤をそれぞれプレイヤーにセットし、楽曲がほぼ同時進行となるようにプレイボタンを押した。
まずはL-500によるCDを聴く。二人の奏する名工グァルネリ作のヴァイオリンとヴィオラの音色がともかく美しい。五嶋みどりのヴァイオリンはいつもながら音程が完璧、かつボーイングも均一で安定していて、あまりに正確過ぎて一聴すると線が細いと感じるほどだ。今井信子のヴィオラもさすがに世界のトップ。五嶋みどりに劣らず正確なピッチで、滑らかで暖かいヴィオラの音が堪能できる。今井信子はこの曲を弾くに当たって、楽譜の指定に従い調弦を半音上げたスコルダトゥーラで演奏している。これによって、原調の変ホ長調がヴァイオリン族でも最も弾きやすく音の出やすいニ長調で記譜されることになる。事実ヴィオラの発する音も張りのある音色で、ヴァイオリンとの「対比」というより「調和」を感じさせる。エッシェンバッハ指揮のNDR響もドイツの伝統あるオーケストラの実力を感じさせる安定した響きと落ち着いた渋い音色で申し分ない。録音も、クリアに録られた二人のソロと前後左右に展開するオケのバランスがよく、目を閉じて聴くとステージイメージも十分想像できるほどだ。CDで聴いてこれといった不満を感じない。 次にアンプの入力をDCD-1500に切り替えてみる。入力切替えのリレー音に続いて一瞬のミュートが入ってからSACD盤からの音に切り替わる。…う~ん、違う!二人のソロがよりクリアになり、オケ部とのコントラストが明瞭になる。オケ部の各パートもCDよりも更によく分離する。低弦群なども、コントラバスの弾くトリルの一音一音がはっきりとわかるほど。全体の響きも前後左右そして上下方向まで一段と広がり豊かになる。これはいい!思わずニヤッとし、しばし聴き惚れてしまった。

事前の予想では、ぼくの駄耳では違いに気付かないだろうと、(謙虚に)思っていたのだが、予想は一聴して覆された。何度もCDとSACDを行ったり来たりしたが、CDに切り替えるたびに音全体の解像度は下がるのを実感する。もっともそのままCDを聴き続けるとすぐに耳が慣れ、十分高音質に聴こえてくる。手持ちの盤をこれからSACDに買い替えるほど意気込みはないが、録音の良さにも魅力を感じて今後新しい盤を手に入れるようならばSACDを選択してみたいと思う。スピーカを含めた再生環境が音の広がりや空間再現性まで考慮できるレベルにあり、そうした要素をリスニングの対象として重視するなら価値有りというのが、きょうのところの結論だ。繰り返すが、プレイヤーが違うので、この違いが盤の違いとは断言出来ない。機会をみて同じCD盤を今回の二つのプレイヤーにそれぞれセットして、プレイヤー側の違いを確認してみたい。


この演奏の音源で第1楽章。何度聴いてもいい曲だなあ…。YouTube音源につき空間再現性云々は難しい。


同第2楽章。https://youtu.be/xOOftaGcsOs
同第3楽章。https://youtu.be/Uq1JtYHOC4o

モーツァルト作曲VnとVcのためのドッペル?!
ヨーヨーマがヴィオラパートを弾いている演奏。アイザック・スターンのヴァイオリン。



★★追伸★★
ブログランキングポイントは下降傾向。引き続き、下記のバナークリック<一日一打>のほど、お願いいたします。
■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

CEC ST930



きのうのスピーカーネタの続きで、きょうはレコードプレイヤーの現況報告を。


201607_ST930_1.jpg  201607_ST930_2.jpg

201607_ST930_3.jpg  201607_ST930_4.jpg


現在使っているレコードプレイヤーはCEC社製ST930というモデル。80年代終わりに発売されたモデルながら、細々と2000年頃まで生産された。ぼくが買ったのも1996年。ベルトドライブで電源ユニットが別置型になっている。このST930が届いて最初に聴いたとき、そのSN比の良さと瑞々しく解像度の高い音色に驚いた。三年程前には<回転数調整><アーム調整><ベルト交換><インシュレータゴム交換><基板半田アップ><各部クリーニング>といったメニューでオーバーホールを受け、その後は回転系の洗浄オーバーホールが効いたのか、回転の立ち上がりもよくかつ一層滑らかに感じる。状態のいい盤を載せて針を落とし、8畳間でごく普通に楽しむ音量で聴いているとサーフィスノイズもほとんど感じない。


201607_SPUG_1.jpg  201607_SPUG_2.jpg


アームは購入時に付いていたS字タイプのもの。SME用のセットアップも可能だったが、当時はそこまで凝るつもりもなかった。このアームはもともと市川宝石製のもので、現在もカタログにSA-250としてリストされている。アームのゼロバランスを取ったあと、ヘッドシェル部にコピー用紙を1センチ角に切った紙片をのせると1枚で反応し、2枚で完全に沈み込む。紙片1枚が数ミリから10ミリグラムになる勘定だからアーム感度も及第だろう。
カートリッジは長らくDENONの定番MC型DL-103や安いshure社のMM型M44Gなどを使ってきたが、数年前にSPU-Gを手に入れ、現在はほとんどSPU-Gを付けっぱなしの状態だ。

このところ世間ではアナログ盤復活の話題をよく聞く。対前年比何倍かの出荷だとか。レコードプレイヤーの新製品発売のニュースもしばしば耳にする。もちろんCDには遠く及ばないが、そのCDが音楽配信に押されて出荷減少が続くこともあって、アナログ盤の勢いが目立つ。アナログ盤が市場から姿を消して四半世紀。気付いてみればひと昔いやふた昔だ。誰が買っているのか…。どうやら主な購買層は若者らしい。彼らにとっては、物理的な存在感のある新しいメディアのようだ。もちろん、ぼくら世代のカムバック組も多いだろう。実際、このブログのレコード盤の与太記事をみて、プレイヤーを買い込んだ復活組が身近にも数人いる。レコードの話をすると、決まって聞かれるのが「レコードプレイヤーって、まだ売っているの?針は手に入るの」という質問。答えはもちろんイエスだ。ポケットマネーでお気軽セットアップの松竹梅レベルから超弩級までより取り見取り。取りあえず押入れにしまってあるはずのレコードを引っ張り出して聴いてみようという人は、オーディオテクニカかDENONあたりのエントリー製品がお薦めか。1万円でおつりがくる。イコライザーという仕組みも内蔵しているのでミニコンポにも簡単につなげる。うるさいことを言わなければ、レコードの雰囲気を楽しむには十分だろう。利便性においてはCDに勝るものではないし、音質論議も各様でレコードが優位ともいえないが、四半世紀に渡って日陰の道を歩んだ結果、今ではノスタルジックな情緒的満足を手軽に得るツールとしては、中々いいのではないかと感じる。


よく安直にデジカメで動画撮影して、その音声でオーディオ機器を紹介しているのをよく見かけるが、?マークを3つくらい付けたくなる。せめて配慮されたレコーダーか、プレイヤー系の紹介ならこの動画のように音声をラインから取り出すべきだ。以下の動画はその意味で合格・正解。ST930のSNの良さ、解像度の高さが分かる。



★★追伸★★
ブログランキングポイントは下降傾向。引き続き、下記のバナークリック<一日一打>のほど、お願いいたします。
■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

AVALON導入一周年



西日本・東海地方梅雨明けの報。当地もきょうは朝から日照強く気温も上昇中。関東の梅雨明けもまもなくだ。さて、三連休の最終日。夕方、定期点検で近所のディーラーへ車を持ち込む他にこれといった用件もなくダラダラと。昼過ぎからはオーディオのスイッチを入れ、アレコレと摘み聴き中だ。そういえば今のメインスピーカーAVALONを入れてからまもなく一年になる。


DSCN3926 (800x532)

DSCN3912 (800x533)


AvalonのモデルEclipse。昨年のちょうど今頃、アキバの某販売店で程度のいい出物があり、試聴して1分後には即決した。Eclipseは1990年に発売され2000年代初頭まで販売された。この手の製品にしてはロングセラーの部類。同社がハイエンドスピーカーメーカーしての存在を確立した時期の主力モデルでもある。現行品モデルの中で大きさと重量から相当するモデルをさがすと…Ascendant 2以上Transcendent未満というあたりだろうか。スペックは以下の通り。

<製品仕様>
方式         2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・フロア型
使用ユニット    低域用:22cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型
再生周波数帯域 45Hz~24000Hz ±1.5dB -3dBポイントは35Hz以下
共振周波数    42HzにてQ=0.5
インピーダンス   6Ω(±1Ω、100Hz~20kHz)
出力音圧レベル 86dB(2.83V、1m)
外形寸法      幅280×高さ990×奥行(底面)381mm  重量48kg

創業当時の主宰者が代った現在の同社製品と大きく異なるのは、エンクロージャが密閉式だということウーファが1本だということだ。現行製品はバスレフ型+ツインウーファを基本としている。但し、エンクロージャの剛性を高くし、かつ不要回析を排除する基本ポリシーは変わっていない。明るい色の突き板はブックマッチされていて、たまたま部屋のフローリングの色合いに近いせいかうまく溶け込み、エンクロージャの大きさはあまり気にならない。

サイズの割りに50キロ近い重量はことのほか重く感じる。バッフル面の板厚は10センチを超え、キャビネットを叩いても、コンッと表面で音がするだけ。このスピーカと引き換えに下取りに出したタンノイ:スターリングはエンクロージャ容量ほぼ同一ながら重量は約半分。箱が鳴ることを前提としたスピーカであることをあらためて認識した。縦長で上部の両肩が傾斜しているスタイルも、今ではすっかりお馴染みになり、他社の多くのスピーカでも、このコンセプトを導入している(例えばヤマハのこれや、復活ダイヤトーンのこれなど)。


DSCN3920 (560x560)  DSCN3923 (560x560)

DSCN3925 (560x560)  DSCN3930 (560x560)


以前使っていた三菱2S-305に文句はなかったのだが、そろそろ小型スピーカーでこじんまりやろうと思ったり、一度使ってみようと思っていたハーベスの小型(こちらこちらも)やタンノイに手を出したりしたが、結局音そのものが2S-305の代替になることはなく、イジイジしていたときに出会ったのが、このAVALONだった。現代風のハイエンドスピーカも一度経験してみたいという気持ちに抗し難く、実際試聴の印象もきわめてよかったので手に入れた。

ウーファサイズ9インチで密閉箱というスペックから心配していた低音は十分に低いところまで反応し、質、量共に文句はない。50Hz以下がスカスカでレスポンスしないスターリングとはまったく異次元。ローエンドは長らく使っていたダイヤトーン2S-305(12インチウーファと大容量160リットルバスレフ箱)と同等以上に深く沈み込む印象だ。もちろん密閉箱なので妙な共振やふくらみはなし。コントラバスやオルガンペダル音の音階がきっちりと示される。中高音の解像度はAVALONの真骨頂。高解像度を保ちつつ、音場感も広く深く展開する。86dBの能率はサイズからすると少々低いが、よくある低能率ゆえの反応の悪さなどはない。
何より秀逸なのは前後左右、取り分け前後に展開する音場感だ。きちんと配慮された録音を聴くと、オーケストラのステージイメージが見事に広がる。手前に弦が左右に広がり、山台の上の木管群がその奥から聴こえ、さらに左奥からホルンの響きとティンパニーが…といった具合だ。そういうイメージを感じながら聴くと、以前のように音圧による迫力がなくても十分に管弦楽が楽しめる。こうしたステージイメージは小型スピーカをうまくセッティングしたときにも得られるだろうが、そこはそれなりの大きさを持ったシステム。エネルギーレンジが広く、全域に渡って無理なく音が出て、小型システムより一層リアルに響く。特に音数の多いバッハの宗教曲、ブルックナーの交響曲などは、絡み合った糸がほぐれるように音楽の組立てが明解になり、抜群に相性がいい。

この一年、AVALONが本領発揮するような聴き方をしたのは数えるほどだし、これからもオーディオ三昧の日々というわけにもいかないだろうが、だからこそ、限られた機会には最良の音で聴きたいとも思う。今のところ死角のないこのAVALONを当分使っていくつもりだ。


アヴァロン社工場内での生産の様子。



★★追伸★★
ブログランキングポイントは下降傾向。引き続き、下記のバナークリック<一日一打>のほど、お願いいたします。
■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

ヘッドフォンその後



昨年の今頃、ヘッドフォンを新調した。あれから一年、その後のあれこれを記しておこう。
一年前、手に入れたのはゼンハイザーHD800とシュアSE535。当時購入に際してのポイントは以下の通り。

 (1) 夜半のリスニング用としてゆったりとした音場感のあるもの
 (2) 移動時のiPhone用として遮音性のあるカナル型で高音質のもの

通常のリスニング用として従来から使っていたソニーの定番モデルCD900STは、解像度とレンジ感共に不満があったわけでなかったが、業務用モニターとしての解像度重視の性格からユニットの振動ダイアフラムが耳に近く、それゆえに音場感の表現は苦手だった。つまり細かい音までよく聴こえるが、音の横方向、前後方向の広がりはあまり感じらず、ゆったりと音楽を聴くという感じになりにくかった。そこへゼンハイザーのいくつかのモデルのうちHD800が、その辺りの表現得意と知り、それではということになった。シュアの535は、それまで使っていたソニーの3000円程のインナーイヤー型のものではさすがに低音は出ず、音の抜けも悪かったため、遮音性があって、かつそこそこの低音域まで再現できるモデルということで選択した。購入したのが昨年の一月。その後しばらくしてヘッドフォン用アンプとしてフォステクスHP-A7を導入した。


Zen_HD800.jpg  Shure535.jpg


ゼンハイザーHD800は購入時点で同社のフラグシップモデルで、解像度、前後左右の音場感の広がり、装着感など、いずれもさすがの逸品だ。低音の量感は下位モデルのHD650より控え目だが、再生レンジは十分低いところまで確保されていて、YouTubeのオーディオチェック用音源で確認すると20ヘルツの手前からブルブルと鼓膜を揺すぶるのが分かる。駆動するHP-7の性格もあって中低音は極めてタイトで、それが高音域の解像度の高さをさらに際立たせる。

シュア535も少し前までには同社のトップモデルだったもので、こちらも遮音性と音質、共に期待通りのものだった。付属のウレタンフォームは耳の形にフィットしてよく馴染む。一年間かなりの頻度で使っているが、ウレタンフォームに劣化は見られず、引き続き良好なフィット感を維持している。音質もバランスアーマチュア型らしい高解像度で、低域は以前のソニーの安直なものとはまったく次元を異にし、移動中リスニング用途としては必要十分な性能だと感じる。

解像度、解像度とうるさく唱えているが、実際解像度の高い音で音楽を聴くと、単純にメロディーやハーモニーを楽しむというものから一歩進み、演奏しているオケやメンバーの編成やステージ上での並び、録音会場での音の広がり、ハーモニーを作る際のバランスや微妙な音程など、聴く側の耳や脳も高解像度になり、演奏者の音楽表現をより仔細に汲み取れるようになる。
昨今のオーディオ市場におけるヘッドフォンの隆盛は驚くほどだが、スピーカーによるハイエンドシステムよりひと桁かふた桁少ない予算で、同等以上の望みうる最高の音質がデスクトップ上で実現するメリットは大きい。今や6桁プライスのヘッドフォンも珍しくないが、そこまでいかずとも、良質なヘッドフォンとヘッドフォンアンプとで数万円ほどの投資で十分な見返りを得られるものと思う。

少し前に、知人がちょっと個性的なヘッドフォンとヘッドフォン用アンプを手に入れた。傳田聴覚システム研究所というところの製品。傳田聴覚システム研究所は独自の理論による聴覚トレーニングを展開している会社だが、派生的にオーディオ用ヘッドフォンシステムも商品化している。まだ手に入れたばかりとのことだったが、目的としていたPCベースの音楽視聴には十分とのこと。 オーディオ業界は個性的な中小メーカーが活躍できる市場でもある。ヘッドフォン業界にもいくつかそうした会社が存在する。くだんの傳田聴覚システム研究所、あるいは本ブログにも度々コメントを寄せてくれるマイスターフォークさん愛用の城下工業製のものなど、そうしたものの中から自分の感性にあったモデルを探し出すのも、比較的なお気軽にトライできる楽しみのひとつだ。


個性的かつ高性能なヘッドフォン(イヤースピーカー)を送り出し続けているスタックス社。そのハイエンドモデルの開発夜話。2010年の動画だが、その後このモデルがSR-009として発売された。技術部長の鈴木氏。話しぶりからして同社の誠実な製品開発の姿勢がうかがわれる。十年ほど前、埼玉にある同社の本社工場へ行き、映っている試聴室にお邪魔したことがある。そのときも鈴木氏が誠実で丁寧な対応をしてくれた。 以前は同社の製品は高いなあと感じたものだが、6桁プライスのヘッドフォンが珍しくない昨今にあっては、スタックスの製品はその高性能に対して、むしろ割安感さえある。SR-009の30万超は別格だが…



■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

BOSE WMS3



知人から頼まれ、ボーズ社の一体型オーディオシステム<ウェーブミュージックシステム3=WMS3>を調達。昨日拙宅に到着し、「ちょっと、開けていいかな?」「どうぞ、遠慮なく」ということで、引渡し前に確認&検分中だ。

DSCN4103 (560x560)  DSCN4101 (560x560)


確か数年前にマイナーチャンジしたWMS3。今回依頼されて注文しようとしたらすでに販売終了。継続機種としてインターネットやPC環境への親和性を高めた新機種が少し前に発売になっていた。依頼主はCDが聴ければいい、他の機能は不要とのこと。いくつかのボーズ直営のアウトレット店舗に問い合わせたところ、某店に僅少ながら新品在庫有りとのことで、何とか入手できた。ボーズの小型一体型システムは、以前のモデルを何度か聴く機会があったが、このWMS3を自宅で聴くのは初めてだ。ボーズと聴いただけであまり期待しないながらも興味津々で、さっそく日頃聴きなれているCDを取り出して試聴となった。

結論から言うと…
ピアノソロ、ヴァイオリンやチェロのソロあるいはピアノ伴奏などはいずれも悪くない。あまり四の五の言わなければ、十分メインシステムとして楽しめるかもしれない。小口径スピーカーゆえの立上がりの良さが奏功して、中高音が明快だ。特にピアノはいい。アファナシエフのショパン:マズルカ集をしばし聴き入ったが、日頃聴いているメインのシステムと比べても違和感がないほどだ。フローリング8畳の部屋で、ゼロから99まであるこのセットの音量設定で75程度まで上げると部屋が音に満たされ、日頃メインのシステムで聴いている感じに近くなる。しかし音の出口が本体幅30センチほどのところから出てくるわけで、電気的に何らかの処理をしていると思われるが、左右への広がりは希薄。モノラル録音を擬似ステレオ化した音のような感じだ。この広がり感の欠如が、少し編成の大きなものになると足かせになる。フル編成のオケも個々の楽器の音は確認できるものの、音の出所が真ん中に集中するため、その個々の音を注意深く聴き取ろうとすると、いささか疲れる。弦楽四重奏程度の編成でも四人の奏者の定位を聴き取るのは難しい。

ボーズの売りである<サイズを超えた低音>はどうか。
60ヘルツ以下をあきらめれば及第。バッハ<ロ短調ミサ>を大編成で演奏しているクレンペラー盤をフルボリューム(音量設定75~80)で聴いてみたが、低弦群の深い低音もかなりの程度に聴こえてくる。低音増強のために本体内に設けられた共鳴管は、もちろん特定の周波数で突出した鳴り方をするが、音楽の中ではその周波数ばかり連続して出ているわけではないのであまり気にならないだろう。但し、コントラバス低域の音程まで聴き取ろうとすると限界がある。また60ヘルツから下の、本当に沈み込むような低域は空振りになる。これはクラシックよりは、コンテンポラリーなジャズやフュージョンなどではっきりと分かる。
ジャズのホーン類もピアノ同様、音の立上がりはよく、クリアに前に出てくるが、中音域の質感に乏しいので(ドンシャリと言えばわかりやすいだろうか)、メインのシステムと聴き比べると旗色が悪くなる。本来分厚いサックスのブロウが、少し極端な言い方とすると、力の抜けたブリキのサックスから出たような音に感じる。中々聴かせるピアノや弦楽器のソロも、音の質感まで欲しくなるとやはり少々難しいだろうか。

総じて音の基本的な素性は、多少のドンシャリ傾向に目をつぶれば悪くない。音量も12畳程度までなら歪むことなく十分確保できる。再生帯域や音の広がりに関しては、音楽を構造的に聴くこと、例えばオーケストラの各パートの定位やポリフォニックな音楽の和声の構成に耳を傾け楽しむ、といった聴き方を追求しなければ及第だ。もしこのシステム本体が三分割可能で、スピーカー部が多少でも離隔してセッティング出来たら、メインの装置として使えそうな感じがする。もっともそれなら他のミニコンポでも…ということになってしまうのだろうが。


BOSE社による本機の簡単な紹介動画



★★追伸★★
ブログランキングポイントは下降傾向。引き続き、下記のバナークリック<一日一打>のほど、お願いいたします。
■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
QRコード
QR
閲覧御礼(2010.10.01より)