ギター工房訪問記 浦和 堤謙光工房 20110430


昨日の記事に書いた通り、30日土曜日の川越プチ発表会に引っ掛けて、その日の午前中、浦和でギター製作をしている堤謙光氏の工房を訪れた。目的はもちろんギターを見ることだが、特に氏が力を入れて製作しているハウザーモデルがどんなものか確かめることにあった。当地前橋を7時半に出発。途中、隣り町で旧友Y氏をピックアップし、本庄児玉ICから関越道にのった。所沢ICを降りたあと出口方向も間違えるというミステイクはあったが、約束の10時に工房に到着した。


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堤氏は電話での会話もそうだったが、気さくに話をしてくれるフランクな方で、この日も興味深い話をいろいろと伺った。見せていただいた楽器は、ハウザー1世をモデルにした松・ハカランダのもの、次にハウザー2世モデルの松・ローズのもの、そしてハウザーモデルをベースにしながら、より音が出しやすいようにしたオリジナルのもの、以上3本である。
最初に弾いたハウザー2世モデルは、低音・高音とも引き締まった音で音の透明感、分離など申し分ない。表面板の板厚が3.5ミリと聞いていたので、もっと「鳴らない」楽器を予想していたが見事に裏切られた。音量は十分に出ている。先日弾いた土井金松のハウザー2世モデルとよく似た響き方だ。続いて弾いたハウザー1世モデルは、2世モデルに比べると緊張の糸をいくらかほぐした感じだ。高音・低音とも少し太く、緩やかになる。6弦ローポジションの低音のボリューム感がぐっと増し、楽器全体としての音響は、低音をベースにしたピラミッド型になる。私が弾き、Y氏に聴いたもらった印象では、ハウザー1世モデルの方が低音がしっかりしていてバランスよく聴こえるとのことだった。但し、ある程度広さのあるホールなどで弾いたとき、より音の絞まった2世モデルの方が通るかもしれないが、こればかりは分からない。最後に弾いたオリジナルモデルは、楽器店に来る軽いタッチの初心者でも音が出し易いようにチューニングしていあるとのことで、確かに音は軽く出る。しかし、それがアダになり、少し強めのタッチで弾くと音が飽和する感じがあるし、和音の分離もよいとはいえない。単音ではきれいにメロディーを弾けるが和声感を基本とした音楽では分離が悪いという、日本のギターによくある音作りだ。堤氏も、本来の自分の音作りとは少し方向性が異なるが、店頭ウケのよい楽器を求められることもあって、工夫しながら作っているとのことだった。

ハウザー1世モデルをY氏とふたりでいい楽器だと言っていたら、「ここで弾いていてもよく分からないだろうから、自宅に持ち帰ってゆっくり弾いてみてほしい」と堤氏。せっかくの好意なので遠慮せずに自宅お持ち帰りとなった。昨日から一夜明けたきょう、自室でゆっくりと弾いてみたが印象変わらず。しっかりとした低音、その上に分離のよい高音がのるというハウザーのイメージそのもので、すこぶる気持ちがいい。

川越に向かう前に堤工房に立ち寄ることを知ったmixi仲間から「うん?楽器はそのままお持ち帰り(購入)?」と冷やかされ、「なあにほんの試奏ですよ、試奏」と返答したのだが、どうもその彼の予言通りになりそうな気配である。 マジ、やばいッスよ…というところか。

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