シリーズ60年代LP サヴァリッシュ&ウィーン交響楽団 ハイドン「驚愕」「軍隊」


このところレコードプレイヤーの調子がおかしく、きょう聴こうとしてスイッチを入れたところ、ターンテーブルが数秒回ったかと思ったら、そのままヘロヘロと止まってしまった。買ってから十数年経つものの、さほど酷使したわけでもなく、サーボ用の電子回路が不調になったのかと思い、いよいよ修理かと覚悟。念のためにと、アルミダイキャスト製のターンテーブルを外そうとしたところ…。何のことはないモーターの回転を伝えるベルトがプーリーから外れかかっているのを見つけた。ベルトをかけ直して結果オーライとはなったが、もしかするとベルトが少々へたっているのかもしれない。そうでなければ簡単に緩んで外れることもないはずだ。近々ベルト交換ですね。

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さて、きょう取り出した盤は60年代の国内盤LP。壮年期のサヴァリッシュが振ったハイドンの交響曲。ウィーン交響楽団との一連の録音の一つだ。この盤、60年代半ばのものを思われるが、中々雰囲気のあるジャケットといい、分厚い盤質といい、当時の国内プレス盤の気合が見て取れる。フィリップス・レーベルながら発売元は日本ビクターとなっている。しかもモノラルでカッティングされていて時代を感じさせる。オリジナルはステレオだったはずだし、70年以降日本フォノグラム社から廉価盤で再発されたときはステレオ盤で出ていた記憶がある。
この時期のサヴァリッシュへの評価は、若手の気鋭ではあるが、よく言えば堅実、いささか地味で際立った個性乏しいといったものだった。しかしハイドンの交響曲を聴くのに堅実以上の何がいるというのか。ウィーンフィルと比べると格下とされるウィーン交響楽団ではあるが、音楽の保守本流、独墺系本拠地のナンバー・ツーだ。ハイドンを聴くのに何の不足もない。モノラルカッティングがゆえに、かえって目先の音の派手さに惑わされず、音楽の流れだけに集中できるのも好適。第94番「驚愕」、第100番「軍隊」と曲も充実した名曲。いいハイドン演奏だ。


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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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