弦楽器フェア2011


四連休の中日、好日に誘われて都内で行われている『弦楽器フェア』に行ってきた。場所は日本武道館近くの科学技術館。地下鉄を九段下で降り、靖国神社を右手に見ながら北の丸公園方向へ折れ、武道館の横を通り過ぎると会場の科学技術館だ。毎年文化の日前後の週末に開かれる。2000年から2005年頃まで何度か足を運んだことがあるが、今回は数年ぶり久々だ。


<九段会館を臨む>                        <田安門>
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<田安門>                              <武道館>
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<武道館から科学技術館への道>               <フェア会場の科学技術館>
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その名の通り、各種弦楽器見本市といった感じのフェアで、プロ・アマ製作家の作品展示、楽器商社のブースなどが広がる。会場はヴァイオリン属とギター・リュート属に大別されるが、相変わらず華やかな雰囲気のヴァイオリン属のエリアに比べ、ギター・リュート属は年々出展者も減り規模縮小。以前見た頃に比べ三分の一程度の面積と出展者数になってしまい、少々さびしい。にぎやかな会場内でも朗々と響くチェロや、よく通るヴァイオリン属の音に比べ、ギターは遠くからでは鳴っているのかさえ分からないほど音が小さい。こういうイベントにはそもそも馴染まないのだろう。
それでもギターの出展作品の中からいくつか試奏してきた。中では岐阜の製作家;寺町誠氏と名古屋の大西達郎氏の楽器が印象に残った。寺町氏の作品はフレタ型のボディでかっちり作られ、低音も高音も張り詰めた緊張感があって気に入った。大西達郎氏のトーレスモデルは、隅々までこだわりぬいて作られた小型のボディー全体から豊かな音が広がるように出てくる。バランス的には低音寄りだが、響きのいい部屋やホール聴くといい雰囲気のある音を聴かせてくれそうだ。


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<材料商社のブース>                    <美しいバーズアイメイプルも>
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<無量塔蔵六氏一門のブースと氏が1974年に復元した正倉院所蔵の古代ハープ「箜篌=くご」レプリカ>
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このフェアでは開催中の午後になると、会場内にある小ホールでプロの演奏家による出展楽器の弾き比べミニコンサートがあって呼び物なっている。あいにく時間が合わず聴けなかったが、きょう初日は遠藤真理さんがチェロを、川畠成道さんがヴァイオリンをそれぞれ受け持った。あすはギターの宮下祥子さんも登場予定だ。入場券は三日間有効なのだが、当地群馬からでは連日行くにはいささか遠く残念。かなりさびしくなったギター属の展示をひと通り見てフェアを早々に切り上げたあとは、都内のクラシックギター専門店を2軒ほどハシゴして帰途についた。秋の好日、心身共に充足の一日だった。

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プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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