昭和歌謡六題 日野美歌 氷雨
3月に入って年度末に関わる仕事の処理に追われる日々。きょうは今年度の業務実績報告。各部門ごとに30分ほど幹部と面談し担当部門の目標達成度ほかの報告と説明と相成った。幹部が質問しそうなポイントについてはあらかじめ準備して臨んだことが奏功し、おおむねスムースに報告完了。もっともスムースに済んだことと、評価やボーナスのアップとはまったく相関はない。それほど甘くはないのだ。そのあとも打合せ・会議ほか4本こなして本日も終業となった。


平日ど真ん中の火曜日、そうそう呑気にくつろぐ余裕もなく、音盤棚を見回しても聴きたくなるような音楽も思い付かず。それでもアンプの灯を入れたので何か聴こうと思い、気分を換えて昭和歌謡のシングル盤を何枚か取り出した。写真の盤はいずれも30年ほど前のもの。ぼくら50代半ば世代にとっては若かりし20代の頃のものだ。いずれも当時ヒットしてテレビやラジオで流れていた曲だから、格別歌謡曲ファンでなくてもお馴染みの曲だろう。手元には昭和歌謡のシングル盤が200枚ほどあるが、以前も書いた通り当時買い求めたものではなく、10年ほど前に近所のリサイクルショップに通っては1枚50円のジャンクボックスから救済してきたものばかりだ。
「ダンシングオールナイト」は何といっても、もんたよしのりの個性が光る。一度聴いたら忘れない声とエネルギッシュな歌唱だ。最近もアレンジを変えて歌っている姿をみるが、このオリジナルの方がストレートでいい。
「カナダからの手紙」は当時、可愛らしい畑中葉子と仲良く歌う平尾昌晃をみて、このオッサンが…と思ったものだが、今から思うとまだ平尾昌晃も若かった。今ではこっちの方が余程オッサンだ。orz
畑中葉子はこの曲がヒットしたあと日活ロマンポルノに出演して驚いたものだ。
「いちご白書をもう一度」は今でもカラオケの人気曲だとか。ぼくらやぼくらより少し上の全共闘世代が当時を思い起こしながら歌うにはぴったりの歌詞、そして荒井由美作曲の四畳半フォーク的ながら歌詞を活かし切った旋律にオジサン連中はグッときてしまう。
「津軽海峡冬景色」は阿久悠と三木たかしという黄金コンビによる昭和歌謡の歴史に名を残す名曲だ。以前北海道函館出身の職場の同僚が、青函連絡船の出航風景は地元の人間が見ても悲しくなると話していたのを思い出す。少し前に、アンジェラなにがしがCMで歌っていたが、この曲に妙なフェイクやテンションコードが不釣合いだと思わないのだろうか。曲の本質を理解していないとしか思えない。この曲は正調オリジナルに限る。
「氷雨」は何人かの歌手の競演となった。中では日野美歌と佳山明生がヒットした。日野美歌は当時まだ二十歳になったばかりだったが、落ち着きのある声で押さえ気味に歌っていて、そこがまたいい。佳山明生は相当なハイトーンだが、独自の甘さにシビレル女性も多かったのだろう。
女がひとり 飲む酒は
寂しい 想い出の 味がする
壊れた夢の ひとしずく
胸に沁(し)みます 想い出グラス
嗚呼、あれから30年…いま再び日野美歌が歌います「氷雨」。張り切ってまいりましょう。
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