J.K.メルツ ギター二重奏 3つの挽歌


蔵出し映像の第3弾…といっても、もうこれでお仕舞いです。メルツ作曲のギター二重奏曲から「挽歌集」の演奏。昨年の夏、当地で行われたmixi仲間の内輪の発表会で、例によって旧友Y氏を合わせたもの。この日は、このメルツの二重奏のあと、カルリの二重奏作品34-2も演奏。その様子は数日前の記事に書いた通りだ

メルツをはじめジュリアーニほか、当時のギター二重奏曲には第1ギターにテルツギター(一般のギターより短三度高い調弦)を使ったものが随分とたくさんある。当時は小型のテルツギターが大そう流行していたらしいが、今日演奏する場合は通常のギターにカポタストを付けることが多い。しかし今回は指定通り第1ギターにテルツギター、しかも当時のオリジナル楽器(旧友Y氏所有品。19世紀ドイツの名工房;シュタウファー工房にいたカール・ブランドルという職人の作。写真のもの)を使った。第2ギター担当のぼくは、このイベントの少し前に手に入れたオリジナル楽器が不調だったため、故・水原洋氏2003年作のラコートレプリカで参戦した。


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メルツの曲の中でも、同時代の初期ロマン派の雰囲気がよく出ている曲だが、いささか地味めの曲想。派手な演奏会に向いている曲ではない。もともと親しい仲間と合わせて楽しむための曲だろう。メンバーが二人揃ったら、スウェーデン国立図書館で公開されている以下のBoijeコレクションから楽譜をダウンロードして遊んでみてはどうだろう。

第1曲 恋人の墓の前で http://www.muslib.se/ebibliotek/boije/pdf/Boije%20415.pdf
第2曲 君を想う http://www.muslib.se/ebibliotek/boije/pdf/Boije%20416.pdf
第3曲 葬送行進曲 http://www.muslib.se/ebibliotek/boije/pdf/Boije%20416.pdf


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アンプの衣替え


5月も半ばを過ぎ、日中の気温は晴れると25℃前後になる日が多くなった。おおむね快適な季節だが、雨が降って湿度が上がると途端に蒸し暑くなる。そうこうしているうちに、あと二、三週間もしたら梅雨入りの声をきく時期だ。


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そんな季節となり、オーディオアンプを夏仕様に衣替えしようと先日、この冬、手に入れて使っていたラックスマンのアンプL-570を押入れに片付け、代ってオンキヨウのデジタルアンプA-1VLをセットした。ラックスマンL-570は音に文句はもちろんないが、いかんせんA級動作の出力段から出る発熱量が半端ではない。そうでなくても暑くなるこれからの季節はアンプ自体へのダメージも心配だ。オンキヨウのA-1VLは出力段がスイッチング動作のため、無音時には出力素子のトランジスタが原則オフ状態で電力損失はない。ご覧のように上部にわずかな放熱用スリットがあるだけで、数時間使っていてもほんのり温まる程度で済む。
音質はラックスマンの滑らかで奥行きを感じる音に比べ、このA-1VLはシャープに切れ込む。相手のスピーカーがメインの三菱2S-305だと音のエッジが立ち過ぎて耳に痛いほどだ。但し、このところ305に代って使っている小型スピーカ(リビングミュージック製S-2C)に対しての相性はよく、少々効率の低いこの小型スピーカーもグイグイとドライブしてくれる。


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そういえば連休前、休み中のお茶の友というつもりで久々にオーディを雑誌を買った。小型スピーカーの特集があったというのも手が伸びた理由だった。かつてオーディオといえば部屋の空間を圧するような大型スピーカーを狭い部屋にいかに鎮座させるかがテーマの一つだった。しかし今や時代は変わり、小型のスピーカーでも家庭で使うには十分な音が出るようなった。

以前から何度も書いているが、ぼくのこの8畳の道楽部屋もモノが占拠するスペースを極力減らし、音盤を聴くときも楽器を弾くときも、スピーカーや楽器から出る音が部屋の中に自由に拡散するようにしたいと考えている。雑誌を眺めていると、以前から注目していた独ELAC社製小型スピーカーにあらためて目がいく。オーディオ評論家の寸評は『…ほとんど奇跡というほかはない』『…目を閉じれば大型スピーカーが鳴っているとしか思えない』『…特筆すべきは低音の解像度で、和声の基本的な部分が非常に的確に示される』と続き、ドイツ魂のポルシェデザインを思わせる漆黒のルックスと理詰めで作られた隙のない構成など、物欲が強烈に刺激される。夏の夜、こんな小型のスピーカーでドイツの権化たるワグナーの『神々の黄昏』を深々とした音で鳴らし、バイロイト劇場の空気感を楽しめるなら散財も是としようか。…いのち短し、悩めよオヤジ…嗚呼


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若き日のラッセル&スミッツ F・ソル ギター二重奏曲集


連休初日の土曜日に川越でギター仲間のイベントがあって弾いてきたことは先日書いた。そのとき久々にアンサンブルを楽しんだせいか、この数日ギターの合わせ物を聴いている。ギターに限らず、気のおけない仲間と二重奏や数名のアンサンブルを楽しむのは楽器をやっている者の最大の特権の一つだろう。事前の練習を重ねてしっかり合わせるもよし、初見演奏の感興を楽しみながらも合わせるのもまたいい。


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さてこの盤。若き日のデヴィッド・ラッセルとラファエラ・スミッツによるフェルナンド・ソル作曲の以下の二重奏曲が収められている。録音は1984年。
 (1) 喜遊曲 OP.38
 (2) 二人の友(幻想曲)OP.41
 (3) 幻想曲 OP.54bis
 (4) 喜遊曲 OP.62
曲はいずれもソルの作品らしく音楽的な充実感に満ちたもので、特に名曲OP.54bisはいつ聴いても素晴らしい。OP.62もポロネーズ風の指定がある後半はOP.54bisの作風に近く、スパニッシュの趣きがある。
演奏はいかにも若き日の二人のもので、実に生真面目に弾いている。もちろん技巧面での不安はまったくないし、ギルバート製のギター(この販売店で売りに出ているギルバートのギターはこの盤のジャケットにも写っているラッセルが使った楽器だろう)からはモダンギターの理想的ともいえる艶やかな音が繰り出されている。ぼくのこの歳になって聴くと、もう少し遊び心があったもいいのではないかと感じてします。せっかく達者の二人が揃っているのだから、すべてに余裕をもって弾けるはずだ、その余裕を技巧面でなく、音楽の聴かせどころへの配慮に注いぎたいところだ。具体的にはフレーズとフレーズのつなぎを少々急ぎすぎるように思うし、もっと小さな区切りとして小節内の次の音へのアクションが少し前のめりに感じるのだ。今の二人であれば、きっと相当違ったアプローチをするに違いない。

以下に19世紀ギターによる演奏を二つ貼っておく。
まず名曲OP.54bis。以前も取り上げたクラウディオ・マッカリとパオロ・プリエーゼという二人組みの演奏を貼っておく。



こちらはデンマークの二人組によるOP.34ラン・クラージュマン出だしの部分。楽器はもちろんだが、衣装や椅子や譜面台などの調度品まで意を配り、アンティークかつオーセンティックで中々興味深い。



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音楽とクラシックギターに目覚めて幾年月。道楽人生成れの果てのお粗末。

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