10インチ盤で聴くヘスス・ゴンザレス・モイーノのギター


昨夜からの寒さ少し癒え、陽射したっぷりの穏やかな日曜日。
ストーブを消しても羽織っていた上着を脱ぎたくなるほどの陽気だった。


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午後ひとしきりギターを弾いてから渋茶を一杯。先日手持ちの10インチ盤を広げたときに見つけたヘスス・ゴンザレス・モイーノの盤をターンテーブルにのせた。

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ヘスス・ゴンザレス・モイーノ。60年代から70年代にかけてクラシックギターの通信教育で名をはせた東京音楽アカデミーの教材レコードでぼくら以上のオールドファンにお馴染みのギタリストだ。この盤はそれに先立つ昭和30年代中頃に録音されたものと思われる。収録曲は以下の通り。

  ロマンス(禁じられた遊び)
  アメリアの誓い、商人の娘(カタロニア民謡・リョベート編)
  入り江のざわめき(アルベニス)
  ビート(アスピアス編)
  二つのメヌエット(ラモー)
  組曲ニ短調(ヴィセー)
  主題と変奏(ヘンデル)
  アストリアス(アルベニス)

録音はモノラル。ジャケット写真をみると楽器はフレタのようだ。50年代中庸にマドリッド国立音楽院で共にデ・ラ・マーサに指示した小原安正が書いているライナーノーツにもあるようにセゴヴィアの影響を曲想にも音そのものにも感じる。演奏はいたって真っ当なもので、当時のスペイン系ギタリストにときどき見られた酔っ払いのような拍節感はない。確かにこのまま教材用のレコードになりそうな演奏だ。カタロニア民謡などは昨今聴かれる演奏よりやや速めのテンポであっさりと弾いていて興味深い。アストリアスなども切れのいい技巧でサッと弾いていて好感が持てる。


東京音楽アカデミーの宣伝用?レコード。ゴンザレスのアメリアの誓いが少しだけ聴ける。



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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