コシュラー&スロヴァキアフィル シューベルト交響曲第5番変ロ長調


風薫る五月…と言いたいところだが、どうやら全国的に寒気が居座っている様子。きょうも朝晩は寒いくらいの陽気だった。今年の連休は暦通りの休み。きのうから仕事復帰できょうあすで再び週末連休だ。きょうは都内で一日過ごしたが、行き帰りの新幹線や都内の地下鉄も空いていて、何となくゆるい空気が支配する。8時半過ぎに帰宅。ぼちぼち日付けが変わる時刻だが、例によってナイトキャップ代わりに音盤を一枚。


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しばらく前から何度かこのブログに登場しているシューベルトの第5番。きょうレコードの棚をサーチしていたら、コシュラーとスロヴァキアフィルの盤があったので取り出した。これも以前、ネットで知り合った方から激安箱買いした中に混じっていたもの。かれこれ十年間、棚の中で眠っていたことになる。1977年の録音。オーパスレーベル。ビクター音楽産業の国内盤。
第1楽章の針を落とし、穏やかな主題の出を待っていたら、とても元気のいいアレグロで主題が奏でられ驚いた。速めのテンポ、切れのよいフレージング、生気にあふれ実に生き生きとした開始だ。確かに楽譜の指定は単にアレグロ、モデラートとも、ノン・トロッポとも付されていない。ベーム盤に代表されるようなウィーン風の解釈よりもこちらの方が本来の姿かと思うほどだ。第2楽章は一転して実に滑らかかつ穏やかに歌う。第3楽章のスケルツォ風のメヌエットでは再び切れ味と勢い感じさせる解釈に戻るが、トリオではぐっとテンポを落としてレガートに歌う。このあたりのコシュラーのギアチェンジは中々の巧者ぶり。終楽章も勢いを維持して突き進む。特に途中短調に転じるフレーズや展開部での切り込み方が実に効果的だ。
手元にはこのコンビのモーツァルトやドヴォルザークが何枚かあるがいずれも期待を上回る演奏だ。1928年生まれで1956年のブザンソン指揮者コンクールの覇者でもあるコシュラー。1995年67歳で急逝。存命していればチェコの重鎮になっていただろう。


イヴァン・フィッシャー指揮ベルリンフィルで第1楽章のサワリだけ。木管群を最前列に並べている。



◆◆◆急告◆◆◆
十年来のお付き合いとなるギター製作家の田邊さんからメールがあり、あす5月2日と来週9日、地元FM曲の番組に登場するとのこと。こちらのサイトに確かに情報があった。といっても出力20Wのローカル局ゆえサービスエリアは知れたもの。10エレ2スタックの八木を20mHに上げても(このくだりが分かる方は同好の士です(^^;)関東一円とはいかない。幸いネットで聴けるようで、このサイトに中ほどにある<FM桐生>にアクセスすればOKのようだ。あす来週とも22時半から。
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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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