六月スタート 閑話休題
当地関東は先週梅雨入り宣言。宣言と同時に好天が続くのは例年通り。それでも陽射しはやや弱く、気温も湿度感も高い。すっきりした五月晴れとは違う、何となくムッとした天気だ。
六月最初の週末。これといったこともなく過ごす。夕方から久しぶりに少しまとった時間、ギターを弾いた。カルカッシ25の練習曲のあと、江部賢一編のポピュラー曲など。 実は某所より「よかったらどう?」と、河野ギターの最上位モデル「桜井・河野マエストロ」が送られてきて少し弾いてみた。2012年作。サウンドホール近くに言われてみればわかる程度の傷があって中古品扱いらしい。






河野マエストロはこれまでも何度か弾いたことがあるし、一時期は本気で買おうと思って試奏したこともある。70年代の河野ギターは当時の他の国産ギターとは一線を画す良さを持っていたが、その後日本の楽器も良くなったし、若手製作家の登場もあって、かつてほどのステイタスは無くなってきた感がある。それでも材料の良さ、工作精度の高さ、耐久性、当たり外れのなさといった面で、しっかり品質管理されている安心感がある。今回自宅でゆっくりと弾いてみて、太く甘い河野トーンを再確認。どこをとってもたっぷりと良く鳴る。弾き易さも申し分ない。一方で、少し鳴り過ぎが故の分離の悪さが耳に付く。単音でメロディーを弾いている分にはとても気持ちいいのだが、2声・3声あるいは和音の響きとなると、耳元で音がワンワンと響き、どこが主声部だか分からなくなる。ステージで弾いたときの音の通りや分離に問題がありそうだ。この辺りが玄人筋に河野ギターがいま一つ受けが悪い原因だろうとあらためて感じた。曲で言えば、古典やそれ以前の曲、また響きの綾で聴かせる近代の曲などはやや苦手だろう。一方でメロディをたっぷり歌わせてなんぼの近代スペイン物には最高の選択肢の一つだろう(もちろん演歌ギターにも最高だ)。
ところでこのところまったくといっていいほどCDを買っていない。今年に入ってからショップを覗いたことは数回あるかもしれないが、いつも釣果無し。欲しい盤がないではないが、どうしてもというほどのこともないし、手元の音盤でまだ聴いていないものも多々ある。十年ほど前はあれもこれもと見境なく手に入れたが、そういう熱もいささか冷めた。それでもHMVやタワーレコードのクラシックサイトをみたり、DMが届くと気になる盤はいくつある。
ジョージ・セル・エディション(49CD)。これは今一番どうしようかと悩んでいる。セルのCDは以外と手に入りにくい状態が続いていたので、これは朗報だ。

ジュリアン・ブリーム/コンプリート・アルバム・コレクション(40CD+3DVD)。
ギター弾きにはこれも気になるだろうか。一昨年10枚組の選集が出たのを入手しているし、LPも何枚かあるのでこれはパスかな。

以下の二つも少し気になる。
ウエストミンスター・レガシー~管弦楽コレクション(65CD)。ウェストミンスター盤は玉石混合だが、ロジンスキー、シェルヘンなどややマイナーな演奏も多く手に入りにくいので、このセットは中々魅力的だ。

トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション(84CD+DVD)。今更トスカニーニでもあるまいとは思うが、大1枚でおつりがくると聞くと触手が動く。

…う~ん、でもおそらくどれも買わないだろうなぁ。ウエストサイズ同様、身辺の持ち物もすっきししたいのだ。物も音楽も人間関係も、あれもこれもと夢みたいなことをいって拡張路線を走る歳ではなくなった。一つあきらめ、二つあきらめ…まあそういうお年頃であります。
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