CDプレーヤー


取り立ててオーディオ趣味でない人には少し大げさに聞こえるかもしれないが、レコードやCDを聴いて楽しむ者にとってオーディオ再生装置は、演奏家にとっての楽器に相当する。実際「レコード演奏家」なる造語もあるほどだ。少しでもいい音で聴き、音楽や演奏家の本意に触れるべく、財布の中身と相談しながら日々、いや時々心を砕く。凝る人凝らない人、有り合わせで文句のない人、一生機械選びで落ち着かない人、いろいろだ。


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今年前半はCEC製のレコードプレイヤーを購入から十数年目にして初めてメンテナンスに出したり、カートリッジの定番:オルトフォンSPUを手に入れたりして、レコードの音は随分とよくなった。今のところ文句のない状態だ。一方、日常的にはレコード以上に頻繁に聴くCDに関しては、一向に改善の一歩が踏み出せない。相変わらずソニーのD-100という25年前にポータブルプレーヤーを使っている。これはこれで中々いい音を出す。ポータブルプレーヤーとはいえ、主要なメカニカル部品はダイキャストや丈夫な鋼板で出来ていて、ずっしりとした重みがある。しかし、CDにアクセスするたびにびっくりするほどの大きな音でギーギーとピックアップが動くし、いくらなんでも25年前はないだろうという気持ちもあって、適当なプレーヤーを手に入れたいと考えている。もちろん、フルサイズのCDプレーヤーも使ったことがあるが、ぼくのしょぼい耳ではD-100との違いはわかるにしても、コンパクトなD-100を打っちゃるほどの魅力もなく消えていった。


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先週末、以前から持っているパイオニアのユニバーサルプレイヤーをセットしてみた。2万円でおつりがくる安直なDVDプレーヤーだが、SACDも聴け、その音の良さからオーディオ専門店がリファレンスに使ったり、極めつけはスイスのハイエンドメーカーG社が7桁のプライスタグが付く製品にこのユニットをそっくりそのまま使っていて物議をかもした。音は悪くない。全体にすっきりとした音で、いかにも現代のハイエンド風といっていい。しかし、ドライブのメカ周り、特にベアリングやら回転部分の構造体が安物で、静かな部屋では動作音が気になる。生活騒音がそこそこある環境ならば気にならないだろうが、ぼくのように田舎の静かな夜だと無視できないレベルだ。G社はそのあたりを独自の技術で押さえ込んで、100倍!の付加価値を付けたようだ。
写真のように奥行き20センチほどとコンパクトなので、アンプの上に重ね置きしたいのだが、ぼくの場合はアンプのラッックスL-570の発熱が多大で、その上に載せておくのは望ましくない。…ということで、一日付き合ってみたが、またソニーのポータブルに戻してしまった。


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いまこれなら使ってみようかと思っているのCDプレイヤーは、ラックマンのD-500というモデル。フィリップス製のスィングメカを搭載した最後期のものだ。ときどき中古で出回る。しかしこれとて90年代半ばの製品。進歩の著しいデジタル技術にあって、今更の感もある。DACも当時と比べたら格段に進歩しているだろうから、そんな20年前のハイエンドよりは今の3万円の方がいいのではないかと、そんな迷いもあって決めかねている。もっともCDプレーヤーの音質差を聞き分ける自信はないので、選択は純然たる音質勝負というよりは、しっかりした違和感のないデザインとたたずまい、ユーザーインターフェスの雰囲気といった情緒的なポイントも重要だ。財布の中身と相談の必要がなければ、最新型の中からやはりラックスマンのD-06を選びたい。

…と、まあ、きょうは音楽を聴く気分にもなれず、オーディオ妄想のひとこまでありました。


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たまにはギターも弾きます


7月21日日曜日。参議院選挙投票日。大昔のガールフレンドの誕生日。若杉弘の命日。真夏なんだからさあ、もっとカーッと来ればいいのに…と、暑さに檄を飛ばしたくなるようなダラダラとした暑さ。それに合せるようにこちらも終日ダラダラ。ブログタイトルに六弦とうたっている割にはギターの話が出てこないのもナンだなあと思い、きょうは六弦ネタ。といっても、きょうはギターを弾きましたという、それだけの話です。


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昼をはさんでギターを弾く。きょうはロンドン在住の製作家:デイヴィッド・ホワイトマン作の楽器を取り出した。ハウザー1世1941年製のよく出来たレプリカ。少し前の古楽器奏者:竹内太郎さんの日記にホワイトマンのことが出ていた(ここの7月4日、11日あたり)。竹内さんとは何度かお会いししたり、オリジナルの19世紀ギターを紹介してもらった経緯があって、ときどきメールのやり取りをしている。最近、竹内さんがホワイトマンの工房を訪れた際のことが記されていて、近いうちに現代ギター誌の記事となる模様。ぼくのハウザー1世モデルも竹内さんの紹介を受けてホワイトマンから入手した。2世の60年代以降、現在まで続くモダンハウザーとは異なる楽器。重量軽くウルフも低い。サントスに範を取った20世紀前半までのスパニッシュスタイル。それにドイツ人らしい几帳面さがプラスされたイメージだろうか。ホワイトマンのハウザーモデルは日本にはほとんど入ってきていない。最近ハウザー1世モデルでは、G・オルディゲスやフリッツ・オベールなどが人気だが、ホワイトマンもそれらと肩を並べる出来の良さだ。

そんなホワイトマンの楽器を手に弾く曲は…バッハ。と、そうはいかない。最近はもっぱらヨーロッパの図書館で公開されている19世紀古典ギター全盛期のアーカイブを拾い弾き。きょうは、昨年あたりから話題にあがるようになった、ミュンヘン図書館のアーカイブ:MDZでマティエカの作品を見つけて弾いてみた。他のコレクションでは見かけなかった変奏曲が2つあった(これこれ)。
この時代の曲から、初見プラスアルファで弾ける程度の曲を選んでタラタラ弾くのは、実に興味深い。決して暗譜して練習するのはなく、当時の出版譜を見ながら、楽譜からいろいろなことをイメージしながら弾く楽しみ。19世紀のまだ電灯もなかった時代に、ちょっとした中流家庭での夜の団欒や都市のサロンでのコンサートで弾かれたであろう曲を、当時の様子を想像しながら楽しめる。残念ながらこの時代の多くの曲は忘れ去られたままだが、幸い近年海外のデジタルアーカイブが公開されて、そうした作品に触れられるようになった。

クラシックギターの世界は不思議な世界で、ピアノのバイエルにあたるレベルをマスターせずに、次にはいきなりバッハやソルの大曲に臨む愛好家が多い。アマチュアの遊びだから何でもアリと平然と言い放つ人も多く、議論にはならない。バイエルを終えたばかりのピアノ初心者が、「弾きたいから」という素朴な理由で、すぐにベートーヴェンの後期のソナタに取り掛かって、イヤー、弾けないなあ、もっと練習しないと…と言っているようなものだ。一生弾けませんよ、そんな…。 先ほどの古楽器奏者:竹内さんも以前日記に書いていた。難しい曲を選びすぎる、バッハなんてプロでもおいそれと手を出せないバロックの最高峰だと。クラシック音楽を聴いたり、演奏する楽しさの目指すところは何だろうかと考える。ぼくの場合ははっきりしていて、それは音楽を通して時代をタイムスリップすること。当時の時代の雰囲気を想像し、それに触れることだ。がむしゃらに格闘して敗退するのが目的ではない。

そんなことを思いつつ、きょうは3時間ほどギターと戯れた。
さて、あすは月曜。また1週間働きましょうか。


マティエカのソナタ作品23ロ短調第1楽章。楽譜はこちら


マティエカ/シューベルトの有名な四重奏曲から。マティエカ作の三重奏曲にシューベルトがチェロパートを加えたとされる作品。ウィーン古典派ど真ん中の作風。楽譜はこちら



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市原愛マーラーを歌う 高関健&群馬交響楽団演奏会


きょう土曜日、野暮用が夕方までに片付いたので、予定通り群馬交響楽団の演奏会へ足を運んだ。いつも本拠地高崎で行われる定期演奏会とは別の演奏会で、JR前橋駅近くの前橋市民文化会館での開催。拙宅からは歩いて15分。昼間の暑さがまだいえない時刻だったが、散歩がてら歩いて行くことにした。


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きょうのプログラムは以下の通り。こんな田舎のコンサートにも関わらず中々マニアックなプログラムだ。
マーラー/ 花の章
マーラー/《子供の魔法の角笛》より
 ・この世の生活(Das irdische Leben)
 ・誰がこの歌を作ったのだろう(Wer hat dies Liedel erdacht?)
 ・高い知性を讃えて(Lob des hohen Verstands)
 ・トランペットが美しく鳴り響くところ(Wo die schonen Trompeten blasen)
 ・天上の生活(Das himmlische Leben)
―休憩―
マーラー/交響曲第4番ト長調

  ソプラノ:市原 愛  高関健&群馬交響楽団


高関健の指揮姿を見るのは、彼が群馬を去った2008年の2年ほど前だったから7年ぶりになる。開演時刻の6時半ちょうど、団員が入る前に高関氏が登場し、きょうのプログラムについてのプレトークがあった。以前と変らない足取りとよく通る声にひと安心。マーラーの楽譜校訂には一家言を持つ高関氏らしく今回のプログラムの裏話を披露してくれた。 プレトークが終わってほどなく団員が登場。きょうは本拠地でないことと、会場がやや狭いこともあって、弦の編成は変則12型(12-10-8-8-6)。もちろん高関氏らしく対向配置。コントラバスが1stヴァイオリンの奥に並ぶ。

<花の章>はぼくの手元にあるマーラーの盤では、ラトルとバーミンガム市響との第1番(1997年録音)に含まれている。<花の章>単独での演奏はよくあることなのだろうか。開演していきなり目立つソロを取るトランペットはさぞ辛いだろう。少し音程にあやうい感じがあったが、すぐに持ち直し、曲後半の同様のソロは見事に決まる。この楽章が入ると第1番も随分違った印象になっただろう。高関氏の指揮ぶりは以前を変らず。明確なタクトポイント、各パートへのアインザッツ、フレージングの指示…指揮を見ているとスコアが見えてきそうな指揮ぶりだ。
続いて《子供の魔法の角笛》。15曲ある同曲から今夜は5曲が選ばれた。声楽物にはまったく疎く、市原愛についても不案内。内外での演奏活動はもちろん、国内の様々なイヴェントにも出ているようなので、知らないのはこのぼくだけかもしれない。《子供の魔法の角笛》は、そのものを聴くことはほとんどなく、もっぱらマーラーの2、3,4番の中でモチーフとして親しんできた。しかし今夜の演奏を聴いて、遅まきながらこの曲が単なるオケ伴奏の歌曲に留まらないことを実感。とにかくオケパートがよく出来ている。歌がメイン、オケはサラッと伴奏…そういう曲ではない。高関氏は後半の交響曲4番同様、細かな指示を出し、バランスを整え、そういう作業を精緻にこなしていた。リハーサルでもきっと細かな指示が出ていたに違いない。それくらいしないと、この《子供の魔法の角笛》の真価は分からないだろう。市原愛のソプラノはリリカルでやや控え目でマーラーのこの曲の世界には相応しく、とても好感が持てた。

休憩をはさんでマーラーの第4交響曲。ここでも高関健の解釈と指揮は見事だ。鈴の音で始まる第1楽章はごく中庸なテンポ設定。しかし頻繁に変るフレーズごとにかなりテンポを動かす。キレを要求するところ、大きなフレージングで歌うところ、それぞれに適切なテンポを設定して切り替えていく。妙な例えだが、マーラーの交響曲はオケのあちこちで小爆発が、それも予期せぬタイミング起こる、そんなイメージがある。ブルックナーとは正反対だ。そういう小爆発をコントロールし、きちんと聴き手に示しつつ全体の統一感を感じさせる、その辺りが指揮者の腕の見せ所。その点、高関氏は完璧だ。それこそ1小節の間に3パートに指示を出すくらいの器用さ。対向配置で右側にいる2ndヴァイオリンに前の小節からのフレーズの終わりを示したあとすぐに木管群への鋭い発音を指示、4拍目で左奥にコントラバスにピチカートのアインザッツを送る。そんな具合だ。そんな風に細部にこだわりながら、第3楽章では何度か繰り返される美しい主題とその都度変化する和声のキモをしっかり聴き手に届けてくれる。「マエストロ高関様、参りました」のひと言だった。

4番の終楽章では《子供の魔法の角笛》の<天上の生活>が再び歌われるわけだが、ソプラノの市原愛は第3楽章が始まるときにステージに入って、4楽章まで指揮者横のイスで待っているのかと思っていた。しかし3楽章になっても入ってこない。では3楽章が終わってから入るのだろうと思っていたところ、サプライズが…。何と第3楽章終盤、グランカッサも入って大団円の真っ最中に、その音楽にのせて登場したのだ。そしてアタッカで4楽章へ。これには驚くと同時に一気に気分高揚。4番を演奏会で聴くのは初めてだが、この段取りはよくあるものなのかどうか。ドレスを着替えた市原愛は一層美しく、見事な演出と合せて終楽章の<天上の生活>を楽しんだ。

全曲を通じて、きょうの群響は特に管楽器群が健闘。特にホルンセクションは第1楽章中盤の目立つソロでは、かなりの強奏でのびのびと吹き切り、また第3楽章途中では5名がベルアップして力強いところを見せてくれた。音楽監督を辞めて以来5年4ヶ月ぶりに登場の高関健氏の健在ぶりに当地で触れることが出来たのもうれしい。《子供の魔法の角笛》をオケ伴奏で初めて歌ったという市原愛にもこれから注目していこう。終演後の道すがら夜風が気持ちいい夏の盛りの一夜。いい演奏会だった。


一昨日チョン・ミョンフン指揮ミラノスカラ座フィルによる全曲を貼った。実は記事をアップしたあと、じっくり聴いて驚いた。ミラノスカラ座フィル…めっちゃ巧い!どんなフレーズも歌う歌う!チョン・ミョンフンの指示もあるだろうが、きっと彼らの身体に染み付いたカンタービレに違いない。ぜひPCにヘッドフォン挿してじっくり聴いてみて下さい。
今夜は歌うことでは負けていないアバドとルツェルン祝祭管の演奏を貼っておく。




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ハーベス社 HL-P3ESR <続き>


ハーベスのスピーカー;HL-P3ESRのレヴュー。前回の続き。

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YouTubeにアップした残りの二つを貼っておく。一つはLP盤でベーム&ベルリンフィルによるシューベルトの第5番。もう一つはCD再生で、チック・コリア・アコースティックバンドの演奏で「スペイン」。共に前回同様、自宅の8畳間でいつも聴いているようにセッティングをし、ソファの背もたれのちょうどぼくの頭の位置辺りにZOOM社のレコーダーをセットして、スピーカから出る音を録音した。つまらない写真を添えてスライドショーにしたところも前回と同じだ。一つだけお断りしなければならないことがある。この動画をアップしたあと、YouTubeのチェックに引っかかり、この二つの動画に関しては、携帯端末での再生が不可になっている。UMGの著作権侵害とのことらしいが、動画画面に出てくるジャケットの文字を読み取っているのだろうか。


まずLP再生でベーム&BPOのシューベルト交響曲第5番。録音条件等は一昨日の記事と同じ。



ついでCD。チック・コリアの「スペイン」アコースティックヴァージョン。



一昨日の記事ではHL-P3ESRを手放しで絶賛したが、まったく死角がないかと言えばそんなことはない。ネガティブな要素を書き連ねるのは、何事につけ避けたいと思っているが、このスピーカーの性格を記すという意味で冷静な分析をすると以下のような点が思いつく。
まず大音量再生は無理だ。20畳以上の大きなリビングルームでブルックナーを悠然と鳴らしたいとか、モダンジャズの熱いセッションの音を浴びたい向きには薦められない。昨今の小型スピーカーは店頭やイヴェントでのデモ効果を意識してか、少々の大音量再生でもへこたれないモデルが多い。しかしこのハーベスはその点においてはまったく対応不可。8畳の部屋でも少し(ぼくにとっての少しは普通の人にとっては相当な大音量)音量を上げると、フュージョン系のエレクトリックベースなどは時としてボトミングを起こしてしまい、つまりスピーカのストローク限界を超えて一気に歪んでしまう。また先日のコメントで低音も十分と書いたが、大型機のそれとは質も量も異なる。グランカッサの一撃を風圧で感じることは無理だ。50Hz近辺のコントラバスの音程も聴き取れるが、よく出来た中大型機にはもちろん及ばない。ほぼ同じ大きさの現有機リビングミュージック社のS-2Cに比べても低音の量感は少ない。また中高音のリアルさや立ち上がりも決してほめられたものではない。つまり現代的な視点で見ると欠点はいくつもある。

では何故、ロジャーズのLS3/5aまでさかのぼる系譜を今も受け継いで、この手のスピーカーが何機種か生き延びているのか。結局のところそれは、音楽を<常識的>に楽しむ範囲において必要十分な再生音が得られるということに尽きる。<常識的>の定義でもめるだろうが、そういうことを議論すること自体が常識的ではないと心得るべきだ。ハーベスの故郷であるイギリスのみならず、欧州の家庭のリビングルームは決して広くない。仕事で何度かドイツや北欧の一般家庭にお邪魔する機会があったが、リビングルームは今の日本の標準と変らず10~12畳前後が多かった。もともと寒い北欧州だから、暖房のことも考えるとそんなに広いリビングは有り得ないし、家自体もコンパクトだ。そういう常識的な広さの部屋で、夕食を終えたあとに部屋にセットしたオーディオで音楽を楽しんだり、今度行くコンサートの予習をしたりと、そんな常識的な使い方を想定したオーディオセットの系譜が今も残っている。このハーベスのスピーカーなどはその典型だろう。但し典型にしては価格は安くない。音楽やオーディオに特別の趣味を持たない家庭では、このスピーカーは買わないだろう。あくまで商品のコンセプト、想定したイメージがそういう常識を前提としているということで、その前提に立って、かなり徹底的に細部を磨き、デザインを練り、性能を確保し、プロモーションをし、そうしたことでコストが上がった。実際このHL-P3ESRを前にしてよくよく眺めると、どんな部屋においても違和感のないオーソドクスな大きさと縦横比、色合いとデザイン、そうしたものがかもし出す常識的で節度ある佇まいに、もう音のことなど二の次になりそうになる。何年経っても色あせない常識的な普通さ加減。そしてそれを高い品質と質感で実現し維持する。何もこのハーベスに限らず、靴やバッグ、時計や生活用品など、欧州の数あるブランドの価値観そのものだ。

大阪のオーディオ販売店「逸品館」のHPにハーベスの一連の新機種レヴューがアップされている。逸品館はオーディオマニアの間では有名な店で、プロ級マイクロフォンでスピーカーの音を録音し、比較するという試みをかなり前からやっている(今回のぼくの試みはそのマネ事)。オーディオ雑誌の提灯記事よりは、よほど参考になる。

逸品館でのハーベス製品レビュー。
http://www.ippinkan.com/harbeth_monitor301-201.htm#HL5


同店、小型スピーカーの比較試聴。YouTubeで実際の音を確認できる。
http://www.ippinkan.com/small-speaker_test-2012-8.htm



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Author:マエストロ・与太
音楽とクラシックギターに目覚めて幾年月。道楽人生成れの果てのお粗末。

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