祝優勝!前橋育英高校


いや~、やってくれました。当地群馬代表の前橋育英高校、堂々の優勝だ。
県民度が低いの名物がないだのとパッとしない群馬県だが、どうして、やる時はやるのだ。1999年には正田樹(翌年日本ハムに入り新人賞)を擁した桐生第一高校が春夏連続優秀に輝いた。35年前春の選抜では前橋高校が滋賀比叡山高校を相手に初の完全試合をやってのけた(オールドファンには懐かしい「八時半の男)」宮田征典は前橋高校出身)。全国に知られるような常勝チームはないが、突然変異的に抜きん出た成績を上げる。まあ、その方が高校野球らしくていいようにも思う。


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さて優勝を祝して一曲。
「1812年」か「ウェリントンの勝利」か悩んだが、そもそも「ウェリントンの勝利」は手持の盤があるのかどうか不明(おそらくない)。1812年はちょいと重すぎないかい…ということで、ヴェルディ・イヤーにちなみ、シノポリがベルリンドイツオペラを振って入れたオペラ合唱曲集を取り出した。モーツァルト、ベートーヴェン、ワグナー、ウェーバーといったドイツオペラから5曲。そしてヴェルディが6曲収録されている。イタリアオペラはとんと縁がないのだが、この合唱曲集はときどき聴く。オペラファンならずとも楽しめる選曲がいい。

1. 歌劇≪魔笛≫から 僧侶の合唱<イシスとオシリスの神に感謝を>
2. 歌劇≪フィデリオ≫から 囚人の合唱<おお、なんという自由のうれしさ>
3. 歌劇≪魔弾の射手≫から 狩人の合唱<狩人の喜びは>
4. 歌劇≪魔弾の射手≫から 村人たちの合唱<勝利だ!勝利だ!>
5. 歌劇≪タンホイザー≫から 大行進曲<歌の殿堂をたたえよう>
6. 歌劇≪ナブッコ≫から ヘブライの捕虜たちの合唱<行け、わが思いよ、金色の翼に乗って>
7. 歌劇≪十字軍のロンバルディア人≫から 十字軍兵士と巡礼の合唱<おお主よ、ふるさとの家々を>
8. 歌劇≪マクベス≫から スコットランド亡命者の合唱<しいたげられた祖国>
9. 歌劇≪トロヴァトーレ≫から アンヴィル・コーラス<朝の光がさしてきた>
10. 歌劇≪アイーダ≫から 凱旋の合唱<エジプトとイシスの神に栄光あれ>
11. 歌劇≪アイーダ≫から 勝利の合唱<戦いに勝った将軍よ、前に出よ>

こうして聴くと、豊かな声量と張りのある声質を持つ西洋人の合唱と伝統あるオーケストラサウンドの合体はまったく素晴らしい。この盤はセッション録音らしくテンポをゆっくりめに取ったスケールの大きな演奏が楽しめる。シノポリは次世代のオペラを担う指揮者として嘱望されたが、2001年にアイーダの指揮中に倒れて急逝した。そんなことを思い出しつつ、地元高校の勝利を祝して、有名なアンヴィル・コーラス、そしてアイーダの凱旋の合唱と勝利の合唱を聴いた。五十代終盤にして、もはや栄光も凱旋も勝利もないが、こうした曲を聴くと、ついこの間までは先々の人生が無限で希望にあふれているように思えていた頃の気分を思い出す。


ヴェローナでのアイーダから。ヴェローナでのアイーダを一度は見てみたい。



今年2013年のヴェローナ音楽祭初日の様子かな。夏はバカンスをかねた音楽祭シーズン。
イタリアのヴェローナ、ロンドンのプロムス、ドイツのバイロイト、そして群馬の草津音楽祭!



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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