ミュンシュ&パリ管 ベルリオーズ 幻想交響曲


今週は暖かい日が続き、2週間前の大雪の名残りもごくわずかとなった。
週末金曜の晩。今週は中々ハードに働いたゼ…ふ~っ。きょうは少し早く7時半過ぎに帰宅。ひと息ついてアンプの灯を入れた。春の気配を感じる今頃になると聴きたくなく曲の一つにベルリオーズの幻想がある。どうやらきょうはその気分になるタイミングのようで、いつものように音盤棚で迷うこともなく、幻想のレコードを取り出した。


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シャルル・ミュンシュ指揮パリ管弦楽団による演奏。1967年録音。発売当時から名盤の誉れ高い一枚だ。手持ちのLP盤は昔から持っていたものではなく、数年前に例によって大阪梅田の名曲堂阪急東通店で(確かワンコインで)手に入れた。。
ミュンシュはフランスを代表する指揮者であったわけだが、フランスの指揮者という語感から想像するような、洒落て粋な感覚や透明な音色感、洗練されたアンサンブルといったものから随分遠い。もともとアルザスというドイツ圏とフランス圏と行ったり来たりした地域の生まれ、若い頃はライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管のコンサートマスターとして、フルトヴェングラーの薫陶も受けたミュンシュは、他の純粋なフランス系指揮者とは明らかに違う資質を持っている。実際この幻想や、同時期にやはりパリ管と残したブラ1などは、まったくもってドイツ的な演奏だ。ブラ1はフルトヴェングラーのステレオ盤かくやと思わせる演奏だったが、この盤でも第1楽章から重心のサウンドで、コントラバスのアルコは分厚く響き、ピチカートもバンッと威勢がいい。そのドイツ的な厚い音響イメージにラテン系らしい熱く積極的な感情の表出が加わる。そのコンビネーションがうまく機能したのが、この幻想の録音だ。
前半の3つの楽章はいずれもスケールが大きく、後半の2つの楽章は即興性にあふれた豪放な演奏。手持ちのLP盤で聴く限り録音も抜群によく、オケの距離感、各パートの分離、金管群や打楽器群の立ち上がりなど、いずれも素晴らしい音が楽しめる。今もってこの曲のもっとも優れた演奏の一つだろう。


1967年の幻想リハーサル風景とのことなので、この盤に関わる練習かもしれない。
http://youtu.be/h7aGvWlEBhw


ボストン響時代の幻想。最終楽章。



こちらも熱血漢:ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス指揮によるデンマーク放響の演奏。ごく最近のものと思うが、ブルゴスも随分年を取った。



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ケニー・ドリュー・トリオ


2月も最終週。先日の大雪のあと、まだ寒さは続くものの、太陽の高度が確実に上がっているからだろう、日中の空気には春を感じる。3月年度末は、勤め人にとっては年末とはまた違った気ぜわしさがある。1年間の業務を余裕をもって締めくくるべく、今週も鋭意業務に精励中だ。さて、今夜も少々遅くなったが、気分転換にジャズを1枚だけ聴こうかと思い、こんな盤を取り出した。


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ケニー・ドリュー・トリオの名がそのままアルバムタイトルになっているリヴァーサイドレーベルの名盤。ケニー・ドリューのピアノ、ポール・チェンバースのベースとフィリー・ジョー・ジョーンズのドラムスによるトリオ。1956年のモノラル録音。
ケニー・ドリューの盤は、以前「ダーク・ビューティー」を記事に書いた。ダーク・ビューティーはケニー・ドリューがヨーロッパに移り住んだのち、方向転換をする過程で生まれた傑作だったが、今夜取り出したこの「ケニー・ドリュー・トリオ」はそれよりずっと前、50年代のビバップ全盛期に彼が残した、ピアノトリオの中でも傑作とされる名盤だ。収録曲は以下の通り。

1. Caravan
2. Come Rain Or Come Shine
3. Ruby, My Dear
4. Weird-O
5. Taking A Chance On Love
6. When You Wish Upon A Star
7. Blues For Nica
8. It's Only A Paper Moon

お馴染みのスタンダードが並ぶが、中ではアップテンポのM4、5、8が抜群にいい。特にマイナーチューンのM4のスウィング感は思わずアンプのボリューム上げて聴きたくなる。ピアノトリオという、クラシックでいえば弦楽四重奏にあたる過不足ない編成。それぞれが与えられた役目をきっちり果たしつつ、個性を発揮する。このメンバーがベストのパフォーマンスを演じるこの盤ではその醍醐味が十全に楽しめる。


この盤の全曲。M4のスウィンギーなマイナーチューン:Weird-Oは16分55秒から。M5のTaking A Chance On Loveは21分から。



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バルビローリ&VPO ブラームス交響曲第2番ニ長調


きのう土曜の午前中、家の外でドンッという大きな音がした。何かと思って庭先に出てみると、拙宅前の家の屋根から落ちてきた雪が数メートルに渡って転がっていた。すでに氷の塊というべき状態で、ふたかかえ以上あるその塊が数メートル上から落ちてくる衝撃は予想以上。いつもならそこにある拙宅の車は移動してあったので難を逃れて無事だった。大雪から一週間。関東の山間部では依然孤立に近い状態の集落もある。暖かい日が何日かでも続いてほしいと願うばかりだ。

さて前回の記事でベームとウィーンフィルのブラームス第2を聴いた。どうやら聴く音楽の季節性というのはしっかりあって、春を迎える頃になるとブラームスの第2、シューベルトの第5など長調の交響曲、そしてメンデルスゾーン、ときにストラヴィンスキー、あるいは物憂いフランス近代…。まあ、その辺りの盤を取り出すことが多いように思う。そんなわけで今夜もブラームスの第2番を。


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以前も記事に書いたバルビローリとウィーンフィルによる演奏。60年代初頭に全4曲が録音された。この演奏には学生時代に手に入れた緑色のセラフィムレーベル廉価盤で長らく親しんできた。その後、写真の1番とカップリングされた盤や格安CDボックスセットなどを手に入れた。
ひと言でいうと、ベームとはまったく対照的な演奏だ。ブラームスが持ついくつかの要素のうち、ベーム盤を古典的構成感に、そしてこのバルビローリ盤はロマン派的側面に、それぞれ軸足がある。ベーム盤でみられた素っ気無いほどのフレージングとはまったく異なり、バルビローリは全編ともかくよく歌い、その歌も濃い口で深く豊かに響く。フレーズの起伏は少々大げさなほどに抑揚を伴い、ところどころに出てくる木管ソロはくっきりと提示され、ウィンナホルンは音を割る寸前まで吹き切って突き抜けてくる。そして弦楽群の音は潤いに満ち、実に明るく艶やか。バルビローリが元々チェロ弾きだったこともあるのだろう、取り分け第1楽章の第2主題、第2楽章の冒頭など、チェロやヴィオラの歌いっぷりはこれ以上ないくらいに感動的だ。終楽章も少し遅めのテンポながら、ともかく音がぎっしりと詰まっていて、まったく弛緩するところがない。

久々にこの盤を聴いて、あらためてその素晴らしさに鳥肌が立ってしまった。60年代初頭EMIによる録音もウィーンフィル全盛期の艶やかな音色を分離よく捉えていて文句なし。今更ながらの名盤だ。


この盤の演奏。LP盤から第1・2楽章。
http://youtu.be/ufAMOPCVnS4



終楽章の一部。



以前も貼ったドキュメンタリーの中の1編。1分30秒過ぎからブルックナーのスケルツォのリズムとアーティキュレーションをしつこいくらいにオケに要求している。



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ベーム&VPO ブラームス交響曲第2番ニ長調


今週も何とか一週間が終わった。月末までの納期仕事の目途も何とか立って休心。週末のきょう金曜日は勤務先の同僚の飲み会に付き合うことになった。とはいっても、例によって下戸のぼくはオチャケで一献。10時少し前に帰宅した。すでに日付が変る時刻だが、あすは休み。まあ、のんびりイコカ…


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何度も同じようなことを書いて恐縮だが、何を聴こうかと、音盤棚の前でアレコレ物色するも定まらずに時間が過ぎることが多い。今夜もそんな展開だったが、このところがっちりとしたシンフォニーを聴いていないことに気付き、目が合ったベーム&ウィーンフィルによるブラームスの交響曲を取り出すことにした。70年代半ばに録音された全集盤。その中から今夜は第2番を。あらためてライナーノーツを確認したところ、この全集は1975年の5月と6月の初旬に、のべ10日間で一気に録音されている。1曲を2日間ほどで録っている勘定だ。
記事に取り上げておきながらナンだが、このベーム盤のブラームスは、発売当時から評価が分かれていた。ベームとしては晩年の録音で、しかもセッション録音ということもあってか、何となく日和見的で感興に乏しいという評も多い。この2番でも、同時期にベルリンフィルとのライヴなどで素晴らしい演奏を繰り広げているのをFMで聴いたことがあるぼくにとっても、比べるとこのウィーンフィル盤はどこか素っ気無く、予定調和的でスケールも小さいと感じてしまう。一方で、この第2番の2楽章などは素っ気なさがかえって寂寥感に満ちた響きを作りだしているようにも思えて、ベームの確信犯的解釈ではないかとも思ってしまう。
ウィーンフィルは立派な響きで、同時期のカラヤン&ベルリンフィルの録音とは、同じグラモフォン、同じギュンター・ヘルマンスでありながら、音の作り方がまったく違う。カラヤン&ベルリンフィルに比べ、このベーム盤はずっと響きがタイトで各声部の分離も良好だ。録音会場の違いはもちろん無視できないが、これはやはりベームとカラヤンの解釈の違いがはっきりと出ているといっていいだろう。カラヤンはグラマラスで個々の分離よりはマスのボリュームとエネルギー感が優先する。一方、ベームはずっと筋肉質で硬質な音楽構成を目指している感じが強い。長いフレーズ、短いフレーズ、いずれもことさらにレガートにつなごうという気配もない。今どきのブラームス演奏はもっと流麗かつドラマティック。こんな無骨な演奏は流行らないだろうが、今となっては貴重な解釈だ。


60年代後半の演奏だろうか。14分過ぎから始まる第2楽章の冒頭。1分間に渡って続くチェロによる長いフレーズは何度聴いても素晴らしい。



ラトル&BPOによる2楽章冒頭。



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カーメン・マクレエ&デイヴ・ブルーベック


大雪から五日。大方の道路はいつも通りに車が行き来し、スーパーやコンビニの食料品もぼちぼち原状復帰。宅配便の配送もオンタイムで来るようになった。きょうからあすにかけ、再度雪の予報が出ていたが、低気圧の経路が南に下がり降雪は回避の様子で休心。そんな中、業務ひっ迫で今夜も9時半過ぎに帰宅。ようやくひと息ついたところだ。あすもあさっても気の抜けない状況が続くので、夜更かしというわけには行かないが、ナイトキャップ代りにチョイ聴きしよう。


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カーメン・マクレエとデイヴ・ブルーベックの共演。1961年NYのクラブ:ベイズン・ストリートでのライヴ録音。客の談笑やグラスの触れ合う音がバックに聴こえてきて、雰囲気満点だ。収録曲12曲中11曲がデイヴ・ブルーベックの作曲によるもの。いずれも軽いスウィング感のジャズ王道スタイルの曲ばかり。デイヴ・ブルーベックといえば、テイク・ファイヴということになるが、この盤ではカーメン・マクレエによるヴォーカルヴァージョンのテイク・ファイヴが楽しめる。テイク・ファイヴは、チャイコフスキー悲愴交響曲の第2楽章とならんで5拍子のもっとも有名な曲のひとつだろう。両曲とも聴くたびに5拍子という拍子の自然さに感心してしまう。
相変わらず、大アネゴ風情たっぷりのカーメン・マクレエだが、まだドスコイ状態までには至らない時期か、ときにチャーミングな表情もみせる。ライヴということもあってフェイクやシャウトもかなり大胆なところをみせて、楽しめる。


この盤と同じ音源のテイク・ファイヴ


本家の演奏。



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ハチャトゥリアン チェロ協奏曲ホ短調


とんでもない大雪に見舞われた。先週末に続く降雪ながら、当初予想では早々に雨に変るのでさほどの積雪にならないというものだった。ところが金曜の晩から一夜明けて土曜日の朝、びっくりしたなあ~もう~の積雪70センチ超え。何でも観測開始の120年来で初めてだそうだ。記憶にあるのはせいぜい30センチほどの積雪までだった。拙宅向かいの家はご覧の通り。


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車社会の当地群馬県。家の前を雪かきしても幹線道路までがまったく通行不可。出かけたところで物流全滅でスーパーもコンビニも機能していない。それより何より、カーポートが雪の重みで倒壊し車が出せない。値切って安普請した拙宅だけかと思ったら、ご近所も同様。健在なのはむしろ古い鉄製支柱のカーポートだ。この分だとあす朝の出勤もままならないだろう。幸い電気も水もOK。米びつにはたっぷりコシヒカリ。卵もあるでよぉ~。…ということで、観念しました。ハイ。


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陽射しが戻ってきたので、雪解けを待ちつつ何か聴こうかと思い、取り出したのは例のワレフスカ(こちらこちらも)が70年代に録音した盤の復刻セット。その中からハチャトゥリアンの協奏曲をセットした。1973年録音。プロコフィエフの協奏曲とカップリングされている。
あまり演奏されることがない曲だが、名人チェリストの多くが録音を残している。曲はハチャトゥリアンのドンパチやるイメージからは遠く、オケは終始内省的。一方のチェロも大見得を切るような派手さよりは、細かな技巧や旋律的な抒情性に耳がいく。第1楽章などは無窮動のごとく忙しく弾き回る。2楽章は神秘的で印象的な開始。映画のバックに流れていても不思議はないような曲想だ。第3楽章はこの曲の中ではもっとも民族色が強い。
ワレフスカは録音当時の70年代前半、ほぼ同世代のデュプレ、グートマン、ハレルなどと並んで最有望株だったそうだ。この復刻盤にように主要な協奏曲を短期間に録音していることが何よりの証拠だろう。2010年そして昨年の来日時のような、豪腕で線の太い個性はまだ色濃くは出ておらず、この曲の抒情性と細かな技巧的パッセージも鮮やかに弾ききっている。


1998年チャイコフスキーコンクールの覇者:デニス・シャポヴァロフのソロ。2003年。お馴染みのモスクワ音楽院ホール。



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H・シェリング ベートーヴェン Vn協奏曲ニ長調


休日明けの水曜日。仕事の調子が出ないのではないかと懸念していたが、思いのほか順調に進み、夕方までに懸案を消化。速攻定時退勤となった。ホッ…。さてあすは木曜。2月も半ば。厳冬もピークを超えた感あり。何だか早いなあ。人生こんな短いとは誰も教えてくれなかったよな…嗚呼。


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数日前から聴こうと思っていた曲を取り出した。ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。シェリングのヴァイオリン。ハイティンク指揮アムステルダムコンセルヘボウ管弦のバック。第1楽章カデンツァはヨアヒム作のもの。1973年録音。当時シェリングは52歳。前回記事のポンセはメキシコの作曲家だが、シェリングも生涯の後半をメキシコで送った。
かれこれ800話となる本ブログの与太記事でこの曲について書くのは、記憶が正しければ初めてのはずだ。60年代終盤から70年代初頭にかけて出た廉価盤の走り、コロンビアの千円盤シリーズのセールスコメントで、音楽評論家の大木正興氏がこう書いていたのを思い出す。「…世にはクラシックマニアと称してワーグナーのレコードの大枚をつぎ込む人がいる。しかし聞いてみると、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲も聴いたことがないという。音楽を幅広く聴いてこそより深く理解できる。…このシリーズで広く古今の名曲に触れることを期待したい…」といったような内容だった。当時高校生になったばかりのぼくは、ワグナーもベートーヴェンのコンチェルトも知らず、大木氏のたとえがどういうことなのかが分かったのは、その数年後だった。

さてこの盤。1980年のリリースで、バッハのヴァイオリン協奏曲3つとベートーヴェンが2枚組になっている。両曲ともその頃までにはFMのエアチェックカセットでいやと言うほど聴いていたが、レコードとしては初めて手にした盤だ。こうしてターンテーブルにのせるのはおそらく20年ぶりくらいかもしれない。まったく個人的な嗜好で、ベートーヴェンのこの曲は他のヴァイオリン協奏曲に比べ圧倒的に聴く機会が少ない。ベートーヴェンの作品の中でも、穏やかでナチュラルな牧歌的曲想は珍しい。ついついベートーヴェンには苦悩と勝利とを求めてしまう…というわけでもないが、この曲や田園交響曲などは聴く頻度が少ない。
この盤の演奏はシェリングとハイティックというコンビからイメージする通りのもの。終始この曲が持つ穏やかで田園的な雰囲気を保ちながら進む。第1楽章の前半などは、やや硬さがあり流麗さを欠くが、中盤から次第に音楽はふくよかに響き出す。その雰囲気がそのまま第2楽章に持ち越され、第2楽章はソロ、オケ共に抑制の効いた歌い口で静かに進み、まことの感動的だ。終楽章のロンドも急がないテンポ設定で、和音の移り変わりや木管群の響きなど、まるで森の中を逍遥するかのように進む。<アムステルダム>時代のコンセルヘボウは、音がよくブレンドされた木質系の音色で実に好ましい。聴く頻度が圧倒的に少ないといいながらも、手元にはフルトヴェングラーとメニューヒン、ヨッフムとシュナイダーハン、クリュイタンスとオイストラフなど、往時の名盤もいくつかある。いずれもまた針を通すことにしよう。


第1楽章途中まで。スタインバッハーのヴァイオリン。ネヴィル・マリナー指揮NHK響。2007年@サントリーホール。そういえばファゴットの水谷氏は元群馬交響楽団在籍だったな。



この曲はベートーヴェン自身によってピアノ協奏曲に編曲された版もある(作品61a)。他にもクラリネット版やギター版(本邦:山下和仁編)などもある。



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プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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