HP-A7
今年始めにプチ大人買いしたヘッドホン、ゼンハイザーとシュアがようやく本格稼動に至った。本格稼動などと少々大仰だが、物色していたヘッドフォンアンプを調達し、まともに聴けるようになったという次第。現用のアンプ、ラックスマンL-570にはヘッドフォン出力がなく、一時は改造か、スピーカ出力にドロップ抵抗を入れたアダプターを付けようか、手持ちの球で久々に自作しようか、とアレコレ思案していたのだが、結局出来合いのものを買うという安直な選択となった。


手に入れたのはフォステクス社HP-A7。入力はデジタル4系統(USB1、同軸1、光2)、アナログ1系統。デジタル系統の対応周波数は、同軸192KHz、他96KHzまで。出力はヘッドフォン標準プラグ2系統とRCA1系統。RCA出力は固定と可変を選べる。また2系統のヘッドフォン出力はゲイン設定が異なっている。デジタル出力も光1系統(S/PIF)がついている。2010年の発売から数年が経っていて、すでに主力機種としては次のモデルHP-A8にバトンタッチしている。スペックとしては現時点では平凡だし、最近流行りのDSD再生にも非対応。総じてデジタル系統の充実を図りながらも、アナログ系統も十分配慮されている印象。当初アナログ入力専用のものを探したが適当なものがなく、また音の評価についてネットでは随分とネガティブなコメントも散見されたが、中身を見る限り丁寧に作られ、パーツも程々に厳選されている様子だったので手を打つことにした。
手元においてじっくり聴いてみた限り、音質についての文句はない。比較対象もないのでそれ以上のコメントもないが、手持ちのゼンハイザーHP800やソニーCD900は十分ドライブ可能。音の傾向としては、よくポータブルヘッドフォンアンプで見受けられるような低音での作為感がなく、きわめて引き締まった低音を繰り出す。少々量感が少ないかなあと感じる程だが、分解能はすこぶる良好で、タンノイ:スターリングのややボケた低音に比べる対照的。これが本来ソースに入っていたバランスなのかと合点している。中高域も同様で分解能はいい。最近手に入れたセルのCDを何枚か聴いて、セルのうなり声や弦楽群の微妙なアインザッツが聴こえてくる。
レコードとCDの再生はアンプL-570のRECOUTから本機のアナログ入力に接続し、PCからは本機USB入力に接続という、ごく基本的なセットアップ。CDプレイヤーとのデジタル接続は未確認。そうでなくてもオーディオセットの裏側は配線ジャングルと化しているし、CDプレイヤーとはアナログ接続でも特段の不満はないので、当面この状態でいくつもりだ。
フォステクス担当者によるHP-A7の紹介。コメントの内容はぼくが実際に聴いてみた印象と同じだ。
★★追伸★★
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