アナ・ヴィドヴィッチ(G)来日公演予定



人気のギタリスト:アナ・ヴィドヴィッチがこの秋11月下旬に来日。以下の通り全国5ヶ所で公演予定だ。

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<公演日程>
11月21日 [土] 18:30
 群馬県/館林市三の丸芸術ホール
11月22日[日] 14:00
 京都/京都府立府民ホール アルティ
11月23日[月祝] 15:00
 福岡県中間市/なかまハーモニーホール大ホール
11月25日[水] 19:00
 横浜市/磯子区民文化センター杉田劇場ホール
11月26日[木] 19:00
 東京/東京文化会館小ホール

<プログラム>
J.S.バッハ(デシュパリ編):無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007
ジュリアーニ:大序曲Op.61
スカルラッティ:ソナタ イ長調K.322 / L.483
スカルラッティ:ソナタ ホ長調 K.380 / L.23
タレガ:アルハンブラの想い出
バリオス:大聖堂
バリオス:神の愛のほどこし
武満 徹:「ギターのための12の歌」より“イエスタデイ”
ポンセ:南のソナチネ

2010年、2012年、2014年と、このところ隔年で来日しているアナだが、このたびは前回2014年7月から1年余で再来日となった。不思議なことなのだが、近年3回の来日にうち、2010年、2014年と当地北関東の片田舎へ来演していて、今回もなぜか当地が選ばれた。2010年、2014年の公演は拙宅のごく近所で開かれたこともあって、ともに足を運んだ。

 2010年10月30日来演の記事
 2014年7月6日来演の記事

過去2回の印象は少々異なっていて、昨年の公演は近代の本格的なソナタ3曲を取り上げるという意欲的なプログラムであったが、音そのものも含めて少々ネガティブな印象をもってしまった。さて今回はどうだろう。ぼく自身は今のところ聴きにいく予定はないのだが、上記公演ご近所の方はいい機会なので<クロアチアの宝石>に会いにいかれてはどうだろう。なお当地群馬県館林公演に足を運ばれる際には、同地の県立美術館へもぜひ


今年2015年のドイツでの公演とか。 バリオス<大聖堂>に続き8曲が再生される。



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宗倫匡(Vn)のブラームス



好天が続いた連休も終わり、きょうから社会復帰。調子が出ないのなんのとブツブツ言いながらも終日業務に精励。今月予定の仕事もほぼ見通しがつき、ホッとひと息の木曜日だ。休み中は格別のイベントもなく野暮用少々。音盤リスニングも相変わらずで、整理の行き届いていない棚を見回しつつ落穂ひろい。今夜はそんな中で見つけた一枚を取り出した。


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宗倫匡(そうともただ1943- )の弾くブラームスのヴァイオリン協奏曲ニ長調。60年代から70年代にかけて出回っていたコンサートホールソサエティ盤の一枚。 デヴィッド・ジョセフォヴィッツ指揮モンテカルロ歌劇場管弦楽団がバックを務める。手持ちの盤は10年ほど前、近所のリサイクルショップのジャンク箱にて捕獲(例によって@100円)。正確な録音時期は不明だが、ジャケット裏には1978年リリースの記載があることから、おそらく70年代後半と思われる。宗倫匡の名はぼくらより少し上の世代によく知られた名前だろうか。60年代にいくつかの国際コンクールで入賞し活躍。近年は後進指導やサイトウキネンオケ、水戸室内管への参加、現在も国内外で活躍している由。

中々立派なブラームスだ。録音の音質傾向もあってか、ヴァイオリンの音はやや硬質に響き、解釈も古典派寄りでテンポの揺れも控えめ。整然とし、襟を正した演奏だ。この時代、ブラームスの協奏曲をレコーディングした日本人奏者は果たしていただろうかと考えると、コンサートホール盤というマイナーなレーベルながら、この盤の貴重さを認識する。少々残念なのはバックのオケだ。いつも指摘されるコンサートホール盤の録音の貧弱さには目をつぶるにしても、アンサンブルがときに緩慢で縦の線がビシッと合わない。付点音符の音価があいまいでフレーズに緊張感が生まれない。音程の怪しい箇所も散見される。と、少々辛口に文句を付けたくなる。これはモンテカルロのオケの技量もさることながら、指揮者ジョセフォヴィッツのコントロールがいささか手ぬるいと言うべきだろう。バックのオケが宗倫匡のソロ同様に整然とし、引き締まった音響で支えてくれたなら、はるかに聴き映えのする演奏に仕上がっただろうと、いささか残念ではある。


この盤と同じコンサートホール盤で、パガニーニ<Va、VcとGの為の三重奏曲=トリオ・コンチェルタータ>(楽譜はこちらで参照可)の録音を残している。



宗倫匡がバウムガルトナー時代のルツェルン祝祭管のメンバーだった当時、独グラモフォンに残した録音の音源。バッハ:3台チェンバロの為の協奏曲として知られるBWV1064。



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弦楽合奏版ゴルトベルク変奏曲



久しぶりに晴れ間がのぞく一日。週末金曜日。今週も終了!ふ~っ…
あすは土曜日。ちょっとした用事はあるが、平日のように早起きの必要はない。それを思うだけで、心おどる週末の夜。こんな夜は、程よく冷やした白と頂き物のめずらしいチーズで一杯…というのは真っ赤な嘘。まったく下戸の不調法につき、<初恋の味カルピス>で一服しつつ、こんな盤を取り出した。


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バッハのゴルトベルク変奏曲の弦楽合奏版。ドミトリ・シトコヴェツキー率いるニュー・ヨーロピアン・ストリングスによる演奏。1993年録音。手持ちの盤は10年程前にワーナーレーベルから出た廉価盤シリーズの一枚(こちらで試聴も)。
シトコヴェツキー(1954-)はヴァイオリニストにして指揮者、編曲者。グールドの人となりに魅せられ、それがきっかけでゴルトベルク変奏曲にひとかたならぬ思いを抱くようになったそうだ。当初、弦楽三重奏に編曲。ミーシャマイスキーらによって取り上げられた。その後、その拡大ヴァージョンとでもいうべき弦楽合奏版を完成させ、この録音に行き着いた。

実に巧みに考えられた編曲だ。冒頭のテーマはシトコヴェツキーのヴァイオリンソロと、それを静かに支える弦楽合奏の響きで楚々と始まる。以降、変奏になると、あるときは合奏協奏曲、あるときはトリオ、あるときはヴァイオリン協奏曲の緩徐楽章のようにと、手を変え品を変え、多彩な響きが部屋を満たす。この曲が「眠りを誘うための曲」なのか、「眠れぬ夜を退屈させないための曲」なのか、諸説あるようだが、この弦楽合奏版はいずれでもなく、覚醒してじっくり聴くに値する。オリジナルの、取り分けグールドの演奏にように、研ぎ澄まされた、ときにミニマルミュージックかと思わせるような曲調と違って、ずっとグラマラスで色彩的な音楽に仕上がっている。今や様々な楽器で演奏されるゴルトベルクだが、この弦楽合奏版はひときわ心地よい演奏だ。


この盤の音源、全曲。再生回数の多さが人気の高さを物語る。



こちらは同じシトコヴェツキーによる弦楽三重奏版。



IMSLPでも、ギターアンサンブルをはじめ、多くのアレンジが確認できる。
http://imslp.org/wiki/Goldberg-Variationen,_BWV_988_(Bach,_Johann_Sebastian)


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BOSE WMS3



知人から頼まれ、ボーズ社の一体型オーディオシステム<ウェーブミュージックシステム3=WMS3>を調達。昨日拙宅に到着し、「ちょっと、開けていいかな?」「どうぞ、遠慮なく」ということで、引渡し前に確認&検分中だ。

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確か数年前にマイナーチャンジしたWMS3。今回依頼されて注文しようとしたらすでに販売終了。継続機種としてインターネットやPC環境への親和性を高めた新機種が少し前に発売になっていた。依頼主はCDが聴ければいい、他の機能は不要とのこと。いくつかのボーズ直営のアウトレット店舗に問い合わせたところ、某店に僅少ながら新品在庫有りとのことで、何とか入手できた。ボーズの小型一体型システムは、以前のモデルを何度か聴く機会があったが、このWMS3を自宅で聴くのは初めてだ。ボーズと聴いただけであまり期待しないながらも興味津々で、さっそく日頃聴きなれているCDを取り出して試聴となった。

結論から言うと…
ピアノソロ、ヴァイオリンやチェロのソロあるいはピアノ伴奏などはいずれも悪くない。あまり四の五の言わなければ、十分メインシステムとして楽しめるかもしれない。小口径スピーカーゆえの立上がりの良さが奏功して、中高音が明快だ。特にピアノはいい。アファナシエフのショパン:マズルカ集をしばし聴き入ったが、日頃聴いているメインのシステムと比べても違和感がないほどだ。フローリング8畳の部屋で、ゼロから99まであるこのセットの音量設定で75程度まで上げると部屋が音に満たされ、日頃メインのシステムで聴いている感じに近くなる。しかし音の出口が本体幅30センチほどのところから出てくるわけで、電気的に何らかの処理をしていると思われるが、左右への広がりは希薄。モノラル録音を擬似ステレオ化した音のような感じだ。この広がり感の欠如が、少し編成の大きなものになると足かせになる。フル編成のオケも個々の楽器の音は確認できるものの、音の出所が真ん中に集中するため、その個々の音を注意深く聴き取ろうとすると、いささか疲れる。弦楽四重奏程度の編成でも四人の奏者の定位を聴き取るのは難しい。

ボーズの売りである<サイズを超えた低音>はどうか。
60ヘルツ以下をあきらめれば及第。バッハ<ロ短調ミサ>を大編成で演奏しているクレンペラー盤をフルボリューム(音量設定75~80)で聴いてみたが、低弦群の深い低音もかなりの程度に聴こえてくる。低音増強のために本体内に設けられた共鳴管は、もちろん特定の周波数で突出した鳴り方をするが、音楽の中ではその周波数ばかり連続して出ているわけではないのであまり気にならないだろう。但し、コントラバス低域の音程まで聴き取ろうとすると限界がある。また60ヘルツから下の、本当に沈み込むような低域は空振りになる。これはクラシックよりは、コンテンポラリーなジャズやフュージョンなどではっきりと分かる。
ジャズのホーン類もピアノ同様、音の立上がりはよく、クリアに前に出てくるが、中音域の質感に乏しいので(ドンシャリと言えばわかりやすいだろうか)、メインのシステムと聴き比べると旗色が悪くなる。本来分厚いサックスのブロウが、少し極端な言い方とすると、力の抜けたブリキのサックスから出たような音に感じる。中々聴かせるピアノや弦楽器のソロも、音の質感まで欲しくなるとやはり少々難しいだろうか。

総じて音の基本的な素性は、多少のドンシャリ傾向に目をつぶれば悪くない。音量も12畳程度までなら歪むことなく十分確保できる。再生帯域や音の広がりに関しては、音楽を構造的に聴くこと、例えばオーケストラの各パートの定位やポリフォニックな音楽の和声の構成に耳を傾け楽しむ、といった聴き方を追求しなければ及第だ。もしこのシステム本体が三分割可能で、スピーカー部が多少でも離隔してセッティング出来たら、メインの装置として使えそうな感じがする。もっともそれなら他のミニコンポでも…ということになってしまうのだろうが。


BOSE社による本機の簡単な紹介動画



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パピーがやって来た


たまには身辺諸事情でも…

生後二ヶ月のパピーがやってきた。イエロー・ラブラドールレトリバーの女の子。
盲導犬育成のボランティアとして、一年間お預かりする。可愛がり、愛情を込め、家族の一員として育てることはもちろんだが、自家用愛玩目的ではないので、食事や散歩、普段の接し方もいくつかのルールに従う。将来、盲導犬としてきちんと仕事が出来るよう準備するためだ。

今はまだ抱っこ散歩。
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お腹を出し、無防備に爆睡中。ちょっとお嬢さん、そこはベッドでなく、トイレトレイ(^^;
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ぼく自身は愛犬家には程遠いのだが、昨年まで14年半に渡ってラブラドールレトリバーと暮らして(昨年秋、空へと旅立った)犬の素晴らしさ、取り分け、ラブの素晴らしさには感銘を受けた。犬はみな可愛いが、中でもラブは別格だという人の主張に全面的に賛同する。我が家に来て一週間。只今体重6キロ。半年後にはほぼ成犬の20キロ。まずはワン・ツーの掛け声と共にトイレトレーニング。頑張ってよぉ~。そしてこれから一年よろしくね。

誕生8週から一年まで。ちょうどこの期間一緒に過ごすことになる。



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プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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