思う秋の日



秋深し…淡々と日々過ぎていく。人生、こんなに短かかったなんて、前もって言ってよ…
さて、今宵はノスタルジックに昭和歌謡でも聴きましょうかね。取り出したのはこの盤。だいぶ前にも一度記事にしていた。再掲。

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岩崎宏美のヒット曲<思秋期>。何でも岩崎宏美の高校卒業に合わせて阿久悠が作詞をし、黛ジュンの兄にして昭和歌謡きってのメロディーメーカー三木たかしが曲を付けた名作だ。VI-II-V-I(ex.Am-Dm-G-C)というバロック時代からの王道コード進行をとっていて、これは三木たかしお得意のパターン。メロディーのよさに加えて、終盤で2度にわたってキーを上げて盛り上げる編曲もいい。この曲が流行った時分はまだ20代でガチガチのクラシックオタクだったから、テレビの歌番組でこの曲を歌う岩崎宏美の記憶はほとんどない。あらためて聴きだしたのは四十を過ぎてからだ。人生長生きするものだ。

この曲に関してはオリジナルの岩崎宏美よりも、カヴァーしている歌手の歌いっぷりが印象的だ。中森明菜はカヴァーアルバム『歌姫』の中で、千住明の華麗なオーケストレーションをバックに切々とささやくように歌っていて、何度聴いてもグッときてしまう。坂本冬美もいい。透明な歌声で伸びやかに歌うが、どこか憂いを含んでいる。岩崎宏美も近年この曲を再び歌っているが、少々豪華に歌い過ぎで、…思う秋の日…という風情には少々遠い。

20年近く前の坂本冬美。のびのび歌っているが、どこか押さえた感じがいい。


中森明菜。この曲の決定版としたい。千住明の素晴らしいオーケストレーション。どやっ!


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プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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