ホルン!



週半ばの水曜日。きょうは仕事で霞ヶ関へ。中堅キャリアと小一時間面談。いつもながら彼らの頭の回転の速さには感服する。こちらのつたない説明でも、背景から過程、用件のポイントと課題を即座に理解、指摘する。こちらのボンクラ度合いと比べるのは、そもそも失礼な話だろうが…。とかく風当たりの強い立場だろうが、余人をもって代え難い能力の連中が毎夜遅くまで懸命に仕事をしているのをみると、ふた世代も違うぼくなどは、素直に応援したくなる。
さて、帰宅後ひと息つき、机の上を片付けながらのナガラ・リスニング。さきほどからマーラーの第1交響曲を聴いている。


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少し前にマーラーの中間楽章のつまみ聴きの記事を書いたが、もちろん中間楽章以上にマーラーの終楽章は感動的だ。来るぞ、来るぞ、とわかっていながら、そのクライマックスに向けての演出に引き込まれてしまう。今夜聴いているマーラー第1番の終楽章ではホルンが目立つ。音を聴いているだけでもそうだが、実際のコンサートではクライマックスでベルアップし、さらに最後はホルンセクション全員が立ち上がって朗々と吹くこともしばしばだ。視覚的な効果も加わって、エンディングのカタルシスは比類がない。

思い起こしてみれば、管弦楽におけるホルンはオケを構成する楽器の中でも最も重要かつ魅力的な楽器のひとつだ。音数の少ないフレーズやロングトーンを吹くだけでも、オケの響きが格段に広がりと深みを増す。ソロもいいし、セクションでのアンサンブルもいい。どれか一つの楽器に注目して管弦楽を聴くというのも、曲を知るには面白い。YouTubeを覗くと、同じような視点で編集された動画をいくつかあったので貼っておこう。


マーラー交響曲第1番終楽章のエンディング。相変わらずラトルの巧みな解釈。そして最強BPOのホルンセクション。


ブラームスの第1交響曲でもホルンは大活躍する。ハイティンクとSKD。もはやペーター・ダムの時代じゃない(^^


古典期の作品、取り分けベートーヴェンの作品ではホルンは花形だ。第8番の第3楽章。ブリュッヘンと18世紀オケ。ナチュラルホルンの妙技。



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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