陶器製スピーカーCERAMUSICA



晴天夏日の予報が少々はずれて、好天ながら気温ほどほどで快適な土曜日。車を走らせ、郊外で開かれていた<榛名山麓工芸展>なるイベントを覗いてみた。今回で9回目。陶芸、木工、染色など9名の作家の作品展。実用品主体で、自由に手に取り、その場で購入も可。洒落た会場建物の造形と相まって、小一時間のよい気分転換。


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木の造形を生かした会場に入ると、奥の部屋からチェロの響きが聴こえてくる。折からサロンコンサートでもやっているのかなあと進んでいくも、コンサートの様子はない。あれ?と思いつつ部屋を見回すと…


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床の上に無造作に置かれた、バスケットボールほどの球形スピーカが一対。ミニコンポにつながれ、そこからチェロの音が流れていた。あらためて聴けばもちろん生音ではなかったが、生音と勘違させるほどリアルな音に驚いた。<はるな陶芸工芸製>の陶器製スピーカCERAMUSICA。陶器製のエンクロージャは直径30センチほどの球形で、後ろ面にはバスレフポートが設けられている。ユニットはMarkAudio製のこのあたりだろうか。スピーカとして理想的な形状とされる球体から発せられた音は高い天上高の部屋によく広がり、同時にチェロの胴鳴りを感じさせる低音域もよく伸びている。

小型の製品としてラインナップされているもの
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感心して話を聴くと、ぼくが聴いたものは特注品で販売はしておらず、ふた回り小型の直径20センチほどのものが製品としてラインナップされているとのこと。こちらの通常製品も別室で音が聴いたが、やはりサイズなりにスケールダウンした音。本格的に聴くには物足らないが、小部屋のデスクトップ用途にはいいだろう。いずれもシンプルな形状に工芸品として美しい彩色が施されていて、雰囲気のいい部屋でさりげなくいい音で音楽を聴きたいという向きには好適だと感じた。


こんな器でそばをたぐり、茶漬けをさらりと食べたい。
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いいネ!
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展示主体の食器や道具類も、いずれも簡素ながら美しい形と色合いで、こういう優れた感性によって形作られたものを日用品として使いながら生活すれば、日頃の感覚も清廉で研ぎ澄まされるのかなあと、他力本願に思う。





かねてより陶器はスピーカエンクロージャとしての素性はよいとされてきた。一聴して、木製箱に比べ透明度の高い音がする。こちは陶器の本場、愛知県瀬戸市のメーカによる、かなり本格的なシステム。デジカメによる録音ながら素性の良さはわかる。


開発者による説明
https://youtu.be/Tk492HgEDVY


最近よく見かけるスマホ用陶器製<拡声器> ナイスなテーマ音楽で…井之頭五郎登場!



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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