ゲルヴィヒのバッハ
九月に入って、日中はまだまだ暑いが朝晩は幾分か過ごしやすい。もう少ししたら、音楽を楽しむには弾くにせよ、聴くにせよ、いい季節だ。 さて週末。きのう金曜の晩は少々遅くなり、帰宅後撃沈爆睡眠。おかげできょうはいつになく気持ちよく目が覚めた。野暮用外出前に、音盤チョイ聴き。きのう初めていただいた、しょうむらのりひこさんのコメントでも触れられていたこの盤を取り出した。
<70年代終り日本コロンビアから出ていたゲルヴィッヒの盤> <手元にあるリュート関連LP>


ワルター・ゲルヴィヒの弾くリュートによるバッハ作品集。BWV996、999、1000、1006、1007などが収められている盤。この盤や同じゲルヴィッヒのバロック作品集(ブクステフーデやパッヘルベルなどを収録)などは、ぼくら世代のギターやリュート弾きなら必ず聴いたことのある盤だろうし、同氏の編纂したバッハ作品集の楽譜は後年全音から出版されていて手軽に入手できた。ゲルヴィッヒのリュートはいわゆる歴史的なバロックリュートではなくルネッサンスリュートであったが、これはこれで雰囲気のある音色で楽しめる。20世紀前半から60年代初頭にかけての古楽復興の一翼を十分に担った存在だろう。バス弦による深い低音、豊かに響く中高音の倍音。こういう音と演奏で聴くと、輝かしい音色と緊張感の強い鳴りの現代の6弦ギターでこの時代の音楽を弾くのは少々そぐわないなあとあらためて感じる。リュート属もしくは6弦なら19世紀タイプのギターを使いたくなる。
ゲルヴィッヒの弾くBWV999と1000
リュートやギターで取り上げるバッハ作品の中いくつかはリュートチェンバロ用に書かれたものではないかとされている。リュートチェンバロは近年復元が試みられ、ぼくもYouTubeでバロック時代に人気を博したというその音に初めて触れた。バロックという言葉には「ゆがんだ真珠」という意味もあるとその昔ものの本で読んだが、確かに独特な幽玄な響きをもっていて、幻惑されるような不思議な感覚になる。
リュートチェンバロによるBWV1000
しばしばリュートチェンバロを演奏している渡邊順生氏による「禁じられた遊び」
★★追伸★★
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