黒磯詣で
栃木県北部のリゾートエリア那須。その玄関口のひとつである黒磯へ。隣県ながら同地を訪れるのは初めて。当地からは150キロ。高速使って二時間余。かねてより家人から訪問リクエストがあった評判のカフェとアンティークショップをハシゴするミーハードライブを楽しんできた。
■1988 CAFE SHOZO■
JR黒磯駅前から続く商店街。一見して古く閑散とした地方小都市の街並み。休日にもかかわらずか、休日ゆえか、人通りは少ない。そんな商店街を少し行ったところに<1988 SHOZO CAFE>はある。
かつて珈琲好きといわれた人種、昨今はカフェマニアというらしい。珈琲そのものに加え、付随するスイーツ、店舗の調度を含めてカフェカルチャーとして楽しむ。女性が多くを占めるそのカフェマニアらが「黒磯に行く」というとき、それはイコール「SHOZOへ行く」ことを意味するという。




店名の通り1988年に店を開き、店主が好みに合わせて一つ一つ手作りしてきた店は、30年の時の重みも加わり、古く閑散とした商店街に異彩を放っていた。レトロな店内のヴィジュアル、店のコンセプトに魅せられて集まってきた若いスタッフ達のフレンドリーかつ丁寧な接客、そしてほろ苦さとマイルドさが絶妙にバランスしたブレンド珈琲とそれに見合ったスイーツ。どこから見ても完璧な調和。それがこれ見よがしでなく、ごく自然かつリラックスして提供される。カフェマニアならずともいつまでもその場にとどまりたいと感じる空間だった。
■NASU SHOZO CAFE■
黒磯駅前商店街の<1988 CAFE SHOZO>で朝の珈琲&スイーツをひとしきり楽しんだあと、そこから車で15分。那須高原の一角にある姉妹店<NASU SHOZO CAFE>へ。こちらは新しく、レトロモダンな店内はリゾート地に相応しい明るく雰囲気だ。こちらも開店早々から行列が出来ている。




少し腹に詰め込もうと、ぼくはトースト、家人はスコーンとマスカットがのったレアチーズケーキを注文。こちらの店舗も若いスタッフ達のきもちのいい接客が印象に残る。この店で働きたいという気持ちが伝わってくる。珈琲も黒磯店同様に深入りながらクセがなくマイルド。チーズとマスタードをのせたトーストにもよく合う。
■タミゼ クロイソ■
カフェのハシゴで心もお腹も満足したのち、JR黒磯駅まで戻り、駅からほどないところにある<タミゼ クロイソ>へ。かつてタクシー会社の車庫だったという古い建物を改装した店。<1988 CAFE SHOZO>同様、無関心でいたら単なる古い店としか映らず、見過ごしてしまう。(店内No photo pleaseとのことで外観のみ。リンク先サイトに写真多数あります)


アンティークショップといったらいいだろうが、古いものだけでなく、日本や世界の各地から集めた現代の物も置かれている。但し、現代の物といっても、それらは古くからの伝統的な方法や考えでしつらえられたもの。アンティーク類と同居する違和感のないものばかりだ。店主の吉田昌三さんは都内にも店をもち、アンティーク家具の修復と販売を手がける。店主夫人の高橋みどりさんは、食器や食文化に関する著作も多い人気のスタイリストで、日曜・月曜と黒磯の店舗に立って接客もしている由。きょうも初めて訪れたぼくらに気軽に声をかけてくれて、あれこれと話の花が咲いた。
■丸信ラーメン■
黒磯・栃木にとどまらず関東あるいは全国区で評判のカフェ&アンティークショップ巡りのあと、シメはやはり黒磯で評判店の一つ、ラーメンの<丸信本家>へ。

平打ちの縮れ麺とあっさりとした鶏ガラ・醤油ベースのスープ。一見、同じ栃木県内のご当地グルメ佐野ラーメンを思わせるが、仔細に比べると麺の食感がより中華麺寄りに感じる。大ぶりのどんぶりになみなみと注がれたスープの上にはメンマ、チャーシューとネギのシンプルなトッピング。さっぱりとした味わいもあって、カフェ巡り後のスイーツ腹にもすんなり収まる。ラーメンだけのシンプルメニューも潔く、二重丸でありました。
最近テレビのバラエティー番組で、栃木県vs群馬県という、底辺争いのような展開を見かけるが、きょう一日の黒磯巡りの結果からは、どうも当地群馬県は分が悪いように感じる。カフェ、アンティークにラーメンと、リピート必至の黒磯レジェンドを前に、参りましたのひと言だ。
糸井重里主催の<ほぼ日刊イトイ新聞>が企画したアパレル製品が、東京南青山にあるSHOZO CAFEの姉妹店で採用された。
関連するイヴェントが黒磯本店<1988 CAFE SHOZO>で開かれた。
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