セルの第九



関東地方は予報外れて好天の。気温も30℃近くまで上昇してアララの一日。仕事帰りにちょいと寄り道。今月いっぱいで退職する知人への餞別にCDを2枚選んだ。格別音楽ファンというわけでもないようで、ならばと、村治佳織と寺井尚子のジャケ買いセット(^^; 美女に囲まれどうかお元気で。 さて、帰宅後ひと息ついて…先日来の第九の流れ止まらず、今夜は真打登場。こんな盤を取り出した。


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2年ほど前に入手したセル&クリーヴランド管によるベートーヴェン交響曲全集の中の1枚。1961年4月クリーヴランド管の本拠地セヴェランスホールでの録音。70年代にはセル&クリーヴランド管の録音が廉価盤LPでまとめて出ていたが、当時このコンビの真価に気付いていなかったぼくは、その多くを手にすることなく過ごし、今頃になってこの誇るべきコンビの録音にまともに接している。
演奏は彼らの美点が随所に現れたもので、どこから聴いても第一級の素晴らしさだ。第1楽章は冒頭から音価を短めに切り上げ、思いのほか軽めの響きで通している。弦、管とも正確なピッチと端整なフレージングのためだろう、オケの編成が小さく感じるほどだ。重厚長大なイメージでは決してない。そして何より音楽が格調高い。 第2楽章はティンパニの強打がことのほか冴える。これ以上大きいとバランスが崩れるのではないかと思うほどの強打で第1楽章よりも重量感を感じるほどだ。そして第3楽章。実はこの盤の中でもっとも感銘を受けたのがこの第3楽章だ。前二つの楽章に比べ、セルの解釈は明らかにロマンティックに寄っている。弦楽群は柔軟なフレージングと豊かな響きでこの美しい楽章を歌い、弦楽群と対話するように応える木管が冴え渡る。そして終楽章。冒頭からクリーヴランド管の完璧なアンサンブル。忙しいフレーズで合の手を入れるトランペット、第3楽章を回顧する木管群、いずれもこれ以上ないくらいに正確無比だ。

手持ちのボックスセットは2013年夏に発売された盤で、ドイツでリマスタリングされたもの。かつてのEPICレーベル時代のやや硬い音質が改善され、広がりのあるワイドレンジな音に仕上がっている。各パートの分離もよく、独唱や合唱もクリア。コントラバスの動きもよく分かる。アマゾンでは1600円余でまだ在庫あり。ベートーヴェン交響曲のリファレンスとしてこれ以上のものはないだろう。カスタマレヴュー54件のうち星5つが42件という数字がそれを物語っている。


この盤の音源で第2楽章。再生リストには全楽章のっている。お時間ある向きはぜひ。


リストはベートーヴェン交響曲全曲のピアノソロ編を残した。その版による第九の第2楽章。



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音楽とクラシックギターに目覚めて幾年月。道楽人生成れの果てのお粗末。

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