美しき日本の四季…というけれど、日頃自然豊かな田舎暮らしのぼくなどは、「季節は都会で感じたい」などど思ってしまう。自然の絶対量で都会はローカルにかなわないだろうが、その分様々な演出で季節感を表現する。その多くは商業主義のベースにのっているのだろうが、それをとやかくいうことも昨今はなくなった。このところ仕事以外でチョイと東京おのぼりさんが続き、都会の季節感に触れ、そんなことを考えた。

11月末神宮外苑。東京都内のイチョウ並木といえばまずはここだろう。この時期恒例のイチョウ祭りが今年は中止になったとのことだが、休日のイチョウ並木は小雨混じりの天気にもかかわらず大勢の人出で賑わっていた。隣りの神宮球場やラグビー場からは大学リーグ戦のものだろうか、時折り歓声が響く。そういえば…二十歳になった頃の夢は、都心の大学に通い、秩父宮ラグビー場で母校の試合を観戦、そのあと夕陽に輝く神宮外苑のイチョウ並木をガールフレンドと歩く…と、まあそんなピュアのものだった。結局、どれもかなわず今に至るわけだが、この時期になると気分だけはその頃に戻る。


三菱村の丸の内界隈もかつてはダークスーツのビジネスマンの世界だったが、ここ十年ほどで大きく変貌した。かつての丸ビル群の多くは新しく高層に建替えられ、ブランドショップやレストランが並ぶ。ぼくのようなおのぼりさんも多いのだろう、都会の夜景をバックにスマホのシャッターを押す光景があちこちにみられる。丸の内界隈はクリスマスまで丸の内ルミナリエと称してライトアップされる。




東京駅南口横の日本郵政本社ビルKETTEもこのエリアでは外せないスポット。旧東京中央郵便局の局舎を一部残した建屋内部には大きな吹き抜けがあって、この時期は巨大なクリスマスツリーが設置され、様々なイヴェントも開かれる。多くのテナントに加え、2・3階には東京大学博物館のコレクション展示があって無料で楽しめる。膨大な所蔵品をもつ東大博物館。その一部とはいえ一見の価値有り。ときどき関連イヴェントもあって、近くでは蓄音機でジャズを聴かせてくれるとか。

おのぼりさんの一日は忙しく歩くのでお腹もすく。帰りがけの食事は八重洲の地下街で<いきなり>ではなく、予定通りにガツンとステーキ。一昨年あたりから話題の店<いきなりステーキ>八重洲地下街店にて300グラムのサーロインを平らげてご満悦。翌日のウェストは気になるが、毎日食べるわけでもないし、まあオッケー。かくして、おのびりさんの一日は暮れるのでありました。
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う~ん、不覚にも風邪をひいてしまった。まだ11月だというのに…。先日、日曜の晩にのどがおかしいなと思っていたら、きのうは更に咽頭全体に痛みが広がり、身体もだるくなった。買い置きの薬やらのどスプレーやらを総動員したものの防戦一方。きょうは頭痛も加わり完全降伏。これ以上悪化しないよう用心しないといけない。…と思いつつ、あすの休みをいいことに今夜も夜更かし。ジャズでも聴きましょうかと、こんな盤を取り出した。

ブロッサム・ディアリーBlossom Dearie。1926年生まれで2009年に世を去ったとWikipediaに出ている。ベースにレイ・ブラウン、ドラムスにジョー・ジョーンズという名手を従え、ピアノ弾き語りでジャズスタンダードを歌っている。このジャケット写真(1956年録音のアルバムなので彼女は30歳)を見ると、一時代前のアメリカの高校教師風情に見えるがどうだろう。数年前の夏に買ったアルバムだが、高校教師風情の印象からまったく予見できない、チャーミングなボーカルを飛び出してきて驚いた。SJ誌いわく、カマトト・ボイス。そうかもしれないが、これほど個性が明快なシンガーもそうはいないだろう。
還暦の頃と思われる映像。歌いっぷりも、このアルバムが録音された30歳の頃の印象そのままだった。ハイトーンの可愛い声で、一瞬矢野顕子かと思ったほどだ。他のアメリカの大姐御的なドスの効いた女性ボーカルとは対極の味わいである。たまには、こんなカマトト・ボイスもいだろう。さて、この歌声で頭痛も治るとよいのだが。
若い頃の映像
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寒冷前線通過後に天候回復の予報だったが、朝の濃霧が長引き、昼過ぎ遅い時間になってようやく太陽が顔をのぞかせた。終日在宅。しばらく前から気になっていたことがあって、きょう昼前からようやく手を付けた。年末には少々早いが、オーディオセット周辺の大掃除。機器の後ろ側にたまったホコリやら、ケーブル類の整理やら、ほぼ一年ぶりにセット裏側に手を入れた。

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音楽愛好家なら規模の大小問わず、何がしかのセットが手元にあって、ときには掃除が必要だろう。そうでなくても一般的なテレビやビデオレコーダーの類を置くラック内もクリーンにした方がいい。少々のホコリで電気的な不具合やそれが原因の火災が起こる可能性は高くはないが、きれいにしておくにこしたことない。ちなみに拙宅の現状セットアップは以下の通り。
アンプ:ラックスマン L-570
CDプレイヤー:ラックスマン D-500
SACD/CDプレイヤー:デノン DCD-1500SE
アナログプレイヤー:CEC ST930
カートリッジ:オルトフォン SPU-G
スピーカ:アヴァロン ECLIPSE
ヘッドフォンアンプ:フォステクス HP-A7
すべての接続を外し、機器を棚から下ろす。ホコリを掃除機で吸い取り、ウェットティッシュの類で拭き掃除も実施。さっぱりとしたところで機器を戻し、接続する。接点のクリーニングもやった方がいいのだろうが、煙草も吸わないし、それほど劣悪な環境でもないのでパス。すべての接続を終えて、いつものように電源投入。聴きなれた音盤で音出し確認。心なしか音もスッキリ見通しがよくなったような気になって自己満足にて業務完了となった。
ついでに、手持ちの安直レコーダーZOOM社Q2HDをリスニングポジションにセットして、スピーカからの出音を録音してみた。部屋の響きをなるべく拾わないようマイクの指向性設定をやや絞り込んだので、左右の広がりは実際よりもかなり狭くモノラル的になってしまい、大失敗。こんな録音で音質の良し悪しをうんぬんできるものではないので、まあお遊びということで。屋内外の生活雑音混入も悪しからず。
中森明菜のLP盤アルバム<クリムゾン>から<駅>。部屋の響きがのっていて明菜嬢の歌声が引っ込んで聴こえるが、実際には彼女のウィスパーボイスがヒタヒタと迫ってくる。
同じく中森明菜の<思秋期>。こちらはCDアルバム<歌姫>に収録されているもの。千住明の秀逸なオケアレンジ。
群馬交響楽団が80年代初頭に行った一連の録音から、メンデルスゾーン交響曲第4番<イタリア>とブラームスの交響曲第4番(4分20秒過ぎから)の抜粋。メンデルスゾーンは豊田耕児、ブラームスはモーリス・ジャンドロンの指揮。ともに発売当時のLP盤。カメラータトウキョウによるデジタル録音でSN良好。ほとんどサーフェイスノイズを感じずに<イタリア>の溌剌とした音が立ち上がる。群響も現在のレベルからみるとさすがに30年前ではあるが、欧州仕込みの豊田耕児が徹底的にトレーニングした成果は著しく、この演奏以前とは隔世の感があった。
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きょうは少し早く帰宅したので、この記事を書くまで少々ギターの練習。例によってスケールをちょっと、そのあと小品をポツポツさらった。

第1巻は易しいものが多い。第3巻以降は調性や音域など次第に難易度が上がる。
記されいてるポジション等はマンドリン用のもの。

練習メニューが決まっているわけではないが、最初はスケール練習を15分から30分ほど。気分がのれば1時間近く。まず指慣らしに半音階のメカニックなポジション移動によるもの。次いで実用的でメロディアスなスケール練習として、マンドリン用の「オデルマンドリン教本」巻末にある技巧練習を弾く。第1巻は譜読みに苦労するほど難しくないので、指慣らしや初見練習にはちょうどよいし、マンドリン用なのでギターに弾きやすい音形ではなく、そこがむしろ練習になる。同じスケールを、速度を変えたり、レガートとスタカートで弾き分けたりとバリエーションを付けると飽きずに練習出来る。
初見練習としては、まず楽譜全体をサッと見回し、最高音がどこまで使われるか、ポジション移動をどこでするか(特に移動に際して開放弦を使えるところはどこか)、といった程度のことを確認しておくと、初見もスムースにいく。もちろんその前に、調性と拍子の確認は必須。ギターの場合は調性により取りうるポジションが定石として目星が付けられる。また拍子の確認で、速度設定や曲の形式(単純なスケール練習曲だが、パストラーレ、タランテラ、ワルツ他、意外に様々な音楽形式にのっとって書かれている。)をある程度想定できる。スケール練習というと単調でつまらないという印象があるが、スケールといっても当然背後に和声を伴っているので、それを感じながら弾けば、そう退屈でもない。中にはそのままギター曲として弾いても十分魅力的なものもある。マンドリン用に限る必要はなく、ヴァイオリン用の鈴木メソッド教本でもいいだろう。
ギター弾きの中には、まず曲を暗譜し、そのあとは指板をみながらギターと格闘という輩が多いが、楽譜を見ながら弾くことも重要だ。おたまじゃくしの文様を見ながら浮かぶイマジネーションを感じつつ弾くのも楽しい。それにアンサンブルとなれば楽譜をみて弾くことが常態だ。他の弦楽器や管楽器の連中に比べ、ギター弾きの初見能力が格段に低い現実をみると、アンサンブルが演奏形態の基本である彼らとの差を痛感する。
オデルマンドリン教本第1巻はIMSLPのサイトで参照できる。⇒ こちら
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