モーツァルト <ハフナー>交響曲



今朝の当地の気温は氷点下4度まで下がった。大寒を過ぎ、立春までのあと二週間ほどが寒さのピーク。そちこちからインフルエンザの報も。去年は季節終わりの三月になって帯状疱疹とインフルエンザのダブルパンチに見舞われたっけ…用心用心。 さて、久々に純クラシック音盤タイム。ふと思い出してこんな盤を取り出した。


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アラカン以上のオールドファンには懐かしいジャケット。1970年前後にコロンビアから出た廉価盤シリーズの1枚。40番ト短調と35番ニ長調<ハフナー>が収録されている。この盤以外にはまったく聞いたことのないジャン=ルイ・ジュベール指揮ハイデルベルク室内管弦楽団の演奏(オリジナルは独SASTRUPHONのこれのようだ)。だいぶ前に一度記事にしているので再掲しておく。
実はこの盤、1970年高校1年のぼくがクラシックのレコードとして買った初めての盤だ。以来40年余、学生時代の下宿やら勤め出してから何度かの転居先を転々としながらも散逸せずに今も手元にある。おそらく当時、40番を聴きたくてレコード屋に行き、千円盤(1970年当時、高校生のバイト代が一日千円だった)のコーナーから選んだのがこの盤だったに違いない。まだ演奏家を選ぶほどの知識も耳もなかったし、田舎のレコード屋にそれほど選択肢はなかった。

久々に針を下ろし<ハフナー>交響曲を聴く。この時代の分厚い盤質のおかげか、音は当時の鮮度を保っていてノイズも感じない。演奏はよく整っていて真面目な姿勢を感じる。著名な団体ではないがドイツの堅実な合奏団に違いない。もっと流麗に歌う演奏、ダイナミックに切り込む演奏、魅力ある音色の演奏、いろいろあるだろうが、この盤の演奏はドイツの地方オーケストラのごく日常的な演奏という感じで過不足ない。欲を言えば<ハフナー>の性格上、もう少し華やかであってもいいところだが、小編成ながら音に十分厚みもあるし、アンサンブルもしっかりしている。 指揮者のジャン=ルイ・ジュベールについて何も知らないが名前からしてフランス人だろう。そのためか、音楽が重くモッサリするところがない。録音も残響は少なめだがバランスよく録れていて申し分なく、40年前の盤というのが我ながら信じられないほどフレッシュな音だ。


第4楽章のファゴットパートをさらうお兄さん。


小澤&水戸室内管(豪華なメンバー!潮田益子、安芸晶子、工藤重典、チェロには宮田大も)による演奏。第3・4楽章。上のファゴットが登場するのは第4楽章冒頭、4分33秒過ぎあたりからだ。よほど注意していないとファゴット奏者の努力は分からない。



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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