モーツァルト オーボエ協奏曲ハ長調



三月早々ビッグなニュースが飛び込んできた。


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正月のスペシャル以降、Season6制作決定との情報はあったのだが、放送日程は近々にと、おあずけ状態だった。春先か初夏かと気をもんでいたのだが、月があらたまったきょう放送予定のリリースがあった(こちら⇒http://www.tv-tokyo.co.jp/kodokunogurume6/) 4月7日金曜スタート。時間は例によって深夜0:12分から。早々に録画予約をして<夜食テロ>を迎え撃とう。

さて、空気もなごむ春三月のスタートに明るい曲はをどうかと、今夜はこんな盤を取り出した。
モーツァルトの管楽協奏曲を集めたもので、ベーム指揮ウィーンフィルのバックで同団のトップ達がソロを取っている。1970年代前半の録音。十年程前に廉価盤で出た際に買い求めた。


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モーツァルトがいくつか残した管楽協奏曲のうち、この盤ではフルート協奏曲ト長調、オーボエ協奏曲ハ長調、ファゴット協奏曲変ロ長調の三曲が収録されている。いずれも生真面目なベームらしい楷書で少々無骨に過ぎるかと思えるバックにのせて、これまたウィーンフィルのトップ連中が実に真面目に吹いている。特にフルート協奏曲を吹くヴェルナー・トリップは、メトロノームに合わせてきっちり吹くとこんな感じになりますよという見本のような演奏で、まるで教則本に付録で付いてくる音源のような律儀さだ。本当はもっと自在に吹きたかったのだが、大将のベームに、アホかっ!もっと真面目に吹かんかい!とどやされた結果かもしれない。
それに比べ、ゲルハルト・トレチャックのオーボエはずっと積極的な表現。ウィーン風のオーボエのチャーミングな音色と併せて、実に聴かせる。この曲にはこんなに多彩な表現箇所があったのかといくつも新たな発見をしたほどだ。これは掛け値なしの名演といえる。

ぼくの好みから言うとモーツァルトに関してはフルートやクラリネットより、オーボエ協奏曲とファゴット協奏曲が好きだ。ディットマール・ツェーマンのファゴットによるこの盤の演奏も中々味わい深い。どんな楽器か知らないがやはりウィーン風のやや古風な楽器なのだろうか、録音で聴く限りでも少し音量は控え目で音色は暖色系だ。カラヤン&ベルリンフィルによる、やはり70年代前半のEMI盤で吹いているギュンター・ピースクに比べ、朴訥としていて味わい深い。


循環呼吸でオーボエを吹くハインツ・ホリガー(1939-)の演奏。90年代のものと思われる。この音源、実はオーボエよりスペイン生まれの名指揮者ヘスス・ロぺス=コボス(1940-)に注目して選んだ。オケ部のアーティキュレーションで中々細かい指示を出している。オケはロぺス=コボスが90年代にシェフを務めていたローザンヌの室内管弦楽団。ざらつき気味の録音が残念。



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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