ミュンシュ&パリ管のブラームス第1



五夜連続。真夜中のブラ1が止まらない…(^^; 今夜はガツンとこれでいこうか。


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ミュンシュ&パリ管によるブラームス交響曲第1番ハ短調。1968年録音。当時の仏文化相アンドレ・マルローの提唱でパリ音楽院管弦楽団から発展的解散を経て創設され、ミュンシュを音楽監督に迎えたパリ管弦楽団創設直後の録音の一つ。この演奏については多くが語られているので、今更付記すべきこともない。久々にこうして聴いてみると、やはり一期一会の名演だ。ライナーノーツで故宇野功芳御大が例の宇野節でこの演奏について熱く語っている通り、この演奏は、フルトヴェングラーのステレオ録音かくやと思わせるところがある。

第1楽章冒頭の序奏からして並々ならぬ重量感と堂々たる威容に圧倒される。フルトヴェングラー&BPOのDG盤1952年録音の序奏を彷彿とさせる。序奏の終盤、木管のフレーズを受けてチェロが寂寥感に満ちた下降音形を奏でるところがあるが、ここでそれまでの力感あふれる運びから一転して抑え気味にこのフレーズをチェロに弾かせ、力ばかりでないこの曲の成り立ちを象徴的に表現する。主部も遅めに始まるが、じわじわとテンポを上げていく。全体に響きのトーンは重心低くドイツ的。コントラバスがゴーゴーと唸るような音を立て、金管やティンパニーが要所要所の決め所で強烈なくさびを打ち込む。第2、3楽章ではパリ管木管群の響きが冴え渡る。そして終楽章で音楽はますます即興的になり、より熱を帯びてくる。周到な練習を経て、合わせることに注力する演奏の対極といってもよい。第1楽章以上に低弦群が強調され、ティンパニーの強打にも一層力が入る。そして一気になだれこむコーダ。手持ちのブラームス第1の盤は二十指に及ぶと思うが、その中でももっとも熱い大団円だ。チェリビダッケやヴァントのような緻密で周到に仕組まれた演奏もいいが、ときにこのミュンシュ盤のラプソディックで熱っぽい演奏も聴きたくなる。


この盤の音源。


第2楽章。1966年ORTF(フランス国立放送管)との来日公演。


ミュンシュの弟子にあたる小澤征爾。サイトウキネンオケとの演奏@1992。 この時期の小澤らしいうねるような音楽の運び。工藤重典、宮本文昭、徳永兼一郎…、加藤知子や徳永二男が第2プルト!なんと贅沢な布陣。まさにジャパンオールスターズ。



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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