トゥリビオ・サントスのギター
爽やかな週末土曜日。県内ローカルでちょっとしたイベントがあって、隣り町のマンドリンアンサンブルに属するギターパート数名と参加。ギターだけのアンサンブルで数曲演奏してきた。ろくろく練習もしていなかったので、参加を見合わせようかと思っていたのだが、メンバーから「与太さん、賑やかしでおいでよ!」と心温まる誘いもあってノコノコ出かけていった。演奏は、結果オーライ!楽しく遊んでお開きとなった。 さて、あすも休み。今夜は夜更かしオッケー。昼間ギターを弾いた余韻もあって、こんな盤を取り出した。


ぼくら世代には懐かしい、70年代半ばに出た「ギターの展望シリーズ」の中から、トゥリビオ・サントス(1943-)の弾くスペイン物の盤。1973年録音。アルベニス、グラナドス、トゥリーナ、ファリャ、ロドリーゴなど、お馴染みのスペイン近代の作品が並ぶ。一部はギターのためのオリジナルもあるが、多くはピアノ曲や歌曲からの編曲。編曲とはいっても、20世紀前半にはすでにギターの主要レパートリーとなっている曲ばかりで、すっかりギター作品として馴染み、定着した作品ばかりだ。中ではトゥリーナの「タレガ賛歌」「ファンダンギーリョ」、グラナドスのゴヤの美女、ロドリーゴのファンダンゴなどがぼくのお気に入り。
トゥリビオ・サントスは1965年のパリ国際ギターコンクールの覇者。ブラジル生まれでスペイン物にも同じラテン系として血の通う演奏を繰り広げる。しかし、当時のラテン系奏者にしばしば見られた、独自の拍節感と目の前のメロディーだけに気がいくような演奏とは一線を画していて、さすがの感がある。何枚かある手持ちの「ギターの展望シリーズ」の中に、同じトゥリビオ・サントスの弾くヴィラ・ロボスの協奏曲、神秘的六重奏などの盤もある。いずれもまた聴いてみよう。
トゥリビオ・サントスの弾くトゥリーナ:ファンダンギーリョ。おそらく70年代後半の映像か。現在はすっかりブラジル回帰して活躍中のようだ。右手タッチが弦に対してほぼ直行するスタイルは、昨今はほとんど見られなくなった。
ヴィラ・ロボスのショーロ第1番。2010年アップロードとあるので、その少し前あたりの映像を思われる。
★★追伸★★
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