プチ本番予定



mixiのコミュニティーに<クラシックギター・プチ発表会>というものがある。人前で弾く機会をもって、日頃の成果を発表するもの。練習の励み、場慣れ、といった副次的目的もある。主催者が適当な会場を押さえ事前告知、参加希望者はエントリーして当日現地集合。15~20分の枠で好きなように弾く。参加者は演奏者であると同時に聴衆。互いに弾き、聴くという、ごく内輪の地味といえば地味な企画だ。それでもギター人口の多い関東一円では京浜地区を中心に毎週何箇所かで開催されている。ぼくは2011年にひょんなことからmixiに入ったのをきっかけに何度か参加したのだが、ここ数年すっかりご無沙汰。たまたま今月末に当地で開催の報があったので久々にエントリーすることにした。


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…とはいっても、日頃の練習もしていないし、常備している手持ちの曲もない。20分の時間枠を埋めるべく、何とか楽譜を追いながら止まらずに弾ける曲でいこうかと思案中だ。楽譜の棚をざっと見回し、過去に弾いた曲もあたり、バッハのチェロ組曲第1番の抜粋をメインにすることにした。プレリュードとサラバンド、それとメヌエット1・2。これで9分程度。あとは昨年いくつか演奏動画をアップした佐藤弘和氏の小品か、あるいはソルの小品をいくつか弾こうかと考えている。

チェロ組曲をギターで弾くにあたっては、まず楽譜の選択が必要だ。全曲版として手元にあるのは、40年以上前に世界に先駆けて出た小船幸次郎版、同じく日本人の佐々木忠による十数年前に出た版、Melbay社のイェーツ版、それと原曲チェロ版(ベーレンライター版)がある。原曲のチェロ版からの編曲に当たってはギターでの調の選択と、ポリフォニックな処理としての音の付加が鍵になる。先日来それらの版を見比べながら第1番を弾いているのだが、どの版にしようか決めかねている。佐々木忠版は原曲ト長調に近い一音違いのイ長調を選び、更に低音の音域確保のためイ長調ながら6弦をDに下げている。その結果、全体に落ち着いた響きでチェロによる原曲の音響イメージ近い。イエーツ版はハ長調。原曲への付加音が比較的少なくすっきりした印象で悪くないが、ハ長調という調性はギターでは案外弾きにくいところがある。今のところ全曲版先駆への敬意を込め、小船幸次郎版で弾こうかと思っている。本当は第1番全曲を弾きたいのだが、小船版のアルマンド、ジーグは付加音された音がかなり多く、しかもそれらの不自然さがどうしても気になってしまいパス。上記の3曲に留める予定だ。


数年前にmixiの集まりで弾いたときの音源。このときも第1番から抜粋でプレリュード・サラバンド・メヌエット1/2を弾いた。途中何度も止まって弾きなおすという<あってはならない>失態を繰り返してしまった。こっぱずかしいけど貼っておこう(^^; 楽器は英チャペル社オリジナルの19世紀ギター(1860年頃)。アクィーラ社の19世紀ギター用ナイルガット弦(アンブラ800)を使用。室内騒音多し。クッション付きの椅子の座り心地が演奏には最悪で、往生した記憶がある。



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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