Guitar Music of 90’s



きょうの当地関東地方は、日照ほどほどながら気温湿度共に高く、ちょっとムッとするような暑い一日だった。前線通過の影響とか。あすは一気に肌寒くなるらしい。 さて、本日も程々に業務に精励。ひと息ついて夜も更けて…こんな盤を取り出した。


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1992年のハバナ国際ギターコンクールで優勝したドイツ生まれのヴィーデマンというギタリストが1990年代、すなわち現代のギター曲を集めて弾いている盤。ARTENOVAという廉価盤レーベルの中の1枚。以前は都内の店ではよく見かけたレーベルだが、最近目にしない。収録曲は以下の通り。3.を除き他は数曲の小品で構成されている。

 1. ローラン・ディアンスのフランスシャンソン集
 2. ボグダノヴィッチのジャズソナタ
 3. スティング:孤独のメッセージ
 4. ヘルムート・ヤスバー:4 Miles 2 Davi

いずれの曲も耳に心地よく、夜更けのBGMとしても最適だ。ちょうど一年前、昨年の10月に亡くなったローラン・ディアンス(1955-2016)のフランスシャンソン集からは全26曲中5曲が選ばれている。いずれもジャスとポピュラーのテイストを帯びた曲想をクラシックギターの技巧にのせて奏でられる。フレンチ・シャンソン集は挑戦してみたい曲ではあるが、楽譜を見るとクラシカルな古典的素養だけでは初見がききにくい譜割りだ。ジャズギタリストが耳コピーして弾けば、正確さはともかく、雰囲気は掴んでいとも簡単に弾くのかもしれない。ボグダノヴィッチのジャズソナタもしばらく前から人気の曲。孤独のメッセージはポピュラーファンにはお馴染み曲だろう。
クラシックギターって、どういうギタージャンル?と聞かれて説明しようとすると、クラシックギターという呼称と実態には中々説明しにくい現実がある。こうした曲だけが90年代あるいは現代のギター曲を代表しているわけではないが、ジャズ・ポピュラーテイストとクラシカルなギター技法との融合という点において、その一つには間違いないだろう。


ディアンスのフランスシャンソン集のプレイリスト


ボグダノヴィッチ:ジャズソナタから



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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