最近弾いたギター 2017年秋<続々>
先日都内での仕事のあと、夕方から知人と銀座で会うことになった。仕事が昼で片付いたこともあって(強制終了ということですね…)、ゆっくり昼飯を食べたあと、約束の時間までギターショップを覗くことにした。この秋三回目の巡回パトロール(一回目、二回目)。今回は御茶ノ水・銀座方面の2店にお邪魔した。記憶が失せないうちに備忘として記しておこう。
―御茶ノ水A店―
桜井PCモデル・特別仕様品
川田一高 ワッフルバー&レイズドフィンガー
パコ・サンチャゴ・マリン1992年
奥清秀トーレスモデル
―銀座B店―
ヤマハGC-70C/GC-71
ラミレス・センテナリオ
まずは御茶ノ水A店。
桜井PCモデル特別仕様品は、横裏板に300年物のハカランダを使い、表板はドイツ松というもの。吟味された材料の効果か、通常モデルに比べて手元での響きが控えめでスッキリした印象。中高音は十分に芯のある音で鳴っていた。惜しむらくは低音の反応がやや鈍く重い。音量感は通常モデルとそれほど変わらない印象だが、ピュアで品位の高い高音はさすがに格上だった。川田一高は今風仕様のおかげで中高音がよく鳴るが、ダブルトップにありがちな特性として高音の透明感がやや乏しい。音量感は十分だが、音の品位としてはややランクが落ちる。音量と音質の両立はやはり難しい。パコ・サンチャゴ・マリンは知人の新作640mmが好印象だったので期待したが、音量感はそれほどでもなかった。製作年代の違い、個体差、あるいはその両方だろうか。どうやらパコ・サンチャゴ・マリンは640mmのショートスケールの方が評判良さそうだ。奥清秀トーレスモデルは横裏板にアフリカンブラックウッドを使ったもので珍しい。トーレスモデルとしては異例に重い楽器で、低音も高音もよく鳴っていたが、小型モデルらしい軽快さはない。
A店に小一時間お邪魔したあと、古瀬戸珈琲で一服。次なる銀座B店へ。
在庫していたラミレス・センテナリオは、同店が2011年にラミレス工房へ特注したもの。新品ながらやや年式が古いこともあってディスカウント中(430万円が280万円)。音量感はこの日弾いた中では一番。手元での響きが少々多すぎる感じもしたが、華やかでゴージャスな音は魅力的。但し少々派手な装飾と、安っぽく見えるウレタン塗装の厚塗りが残念。ヤマハGC-70/71は現在のヤマハの最高位モデル。70はヤマハオリジナル設計、71はサントスやハウザー1世を範にした、古いスパニッシュをイメージしたモデル。ぼく自身は低音がしっかりしている71の方が好みだった。ラミレス・センテナリオに比べると中高音の鳴りは少し控えめだが、よく整っていて、バランスも良好の優等生タイプ。価格はいずれも160万円と国内作品としては最高値レベル。その下のGC-82が見たかったが、この日は在庫なしだった。
…ということで、駆け足のインプレッション。言うまでのないことだが、こうした楽器の印象は、まったくぼく個人の感じ方と判断、しかもそのときの…でしかない。これほどあてにならないコメントはないと自分でも感じる。ほんの茶飲み話程度に受けてっていただれば幸いです。今回弾いた楽器の中から、「与太さん、好きなのを持って帰ってええよん!」と言われたら…一瞬悩んで答えは…ヤマハGC-71でありました(^^;
ヤマハのGC上位モデルは伝統的工法で作られている。
ヤマハGC-82Cを弾くベルタ・ロハス
GC-70と71によるデュオ。
★★追伸★★
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