レスピーギのピアノ曲



11月も半ば。関東地方は好天続く。
先週から難儀していた案件が何とか片付き休心。気分もいくらか軽い週末金曜日の夜。仕事帰りに調達してきた深入り珈琲豆を挽き、濃い目の一杯とチビチビやりながら、久々にこんな盤を取り出した。


201711_Respighi_PianoMusic.jpg  201711_Respighi_1935.jpg


オットリーノ・レスピーギ(1879-1936)のピアノ曲集。コンスタンティン・シチェルバコフというピアニストが弾いているナクソス盤。1996年録音。収録曲は以下の通り。

 リュートのための古風な舞曲とアリア(抜粋)
 6つの小品
 ピアノ・ソナタ ヘ短調
 グレゴリオ旋律による3つの前奏曲

この盤はレスピーギのピアノ曲がコンパクトにまとまっていて、彼の作風の一面を知るには好適だ。<6つの小品>や<グレゴリアン聖歌による前奏曲>など、こうして夜更けにやや絞り気味の音量で聴くに相応しい。大音量でばく進する管弦楽曲<ローマ三部作>と同じ作家というのがにわかに信じがたいほどだ。 レスピーギはラヴェルなどフランス印象派の影響を強く受けたという解説がなされているが、そこに元々の擬古典風の作風が加味され、耳に馴染みやすく心地よい。小品はややサロン風に過ぎると軽んじられるかもしれないが、ヘ短調のソナタなどは古典回帰の彼の作風がよく出た充実した響きで、ブラームスを思わせるところなどあり、中々聴かせる。

<リュートのための古風な舞曲とアリア>のピアノ編曲版を聴くと、もちろんロマン派の味付けはあるのだが、オリジナルの和声感は崩しておらず、違和感なく聴ける。例えて言うなら、ブゾーニ編のシャコンヌほどにはデフォルメしていないというところか。 <6つの小品>も粒揃いの美しさと多彩な表現。ワルツは可憐だし、夜想曲は深刻にならない程度に心を沈静させてくれる。 どの曲も美しいが甘過ぎず、ときに渋さもただよう。

ピアノを弾いているコンスタンティン・シチェルバコフは1963年シベリアの中心都市ノボシビルスク生まれ。バリバリの技巧派として知られ、超絶技巧を要する曲を多数録音しているようだが、そんな彼が、かすかな甘さや控えめな抒情を漂わせるレスピーギのピアノ曲を丁寧に弾いていて好感がもてる。


この盤の楽譜付き音源で<6つの小品>。仏印象派の影響を受けた作風。サティーを思わせるサロン風の「甘美なワルツ」から始まり、「カノン」「ノクターン」「メヌエット」「練習曲」「間奏曲・セレナード」と続く。


<グレゴリアン聖歌による三つの前奏曲>。 この曲を元にした大規模な管弦楽曲「教会のステンドグラス」という作品があるが寡聞にして不案内。


ピアノ・ソナタ ヘ短調。19世紀末の作品ながら、作風はロマン派MAX。ときにシューマン、ときにショパン、ときにブラームス(^^;



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