車、どうする?



このところテレビのバラエティーで、とかく笑いの自虐ネタにされる群馬・栃木・茨城の北関東三県。様々なランキングで最下位争いに甘んじている当群馬県であるが、全国ランキングの上位にリストされる項目もある。例えば車。運転免許所持率はトップ、世帯当たり車所有率も常にトップ集団。…まあ、田舎の証明ということだけですけどね(^^; 車ナシでの日常生活は難しい。世帯に住む大人の人数だけ車を所有する家も多い。我が家の隣り組のある家では、世帯主夫妻、その父母、子供二人、家族全員分計6台の車が車庫に並んでいるが、珍しい光景ではない。もっとも当県だけなく、大都市圏以外は日本全国似たようなものだろう。

いまぼくが乗っているのはトヨタ・プリウス。二代目のモデルで2007年に購入し、まもなく11年。15万キロほど乗ったが、不具合なく快調そのもの。心配していた電池劣化もなく、燃費も新車当時と変わらない(街乗り17キロ、一般道遠出25キロ、高速20キロ)。もっぱら通勤用途だったが、50代の最も多忙かつハードな10年を支えてくれたという感慨もある。そんないくつかのポジティブな要素があるので、長く乗り継ごうかと考えていたのだが、以前と通勤距離が変わって、さほど燃費を気にしなくてもいい状況になったこと、それとさすがに10年乗って、ちょっと違う車に乗りたくなったという浮気心もあって、ぼちぼち退役させようかと、少し前から思案している。

乗りたい車の筆頭いすゞ117クーペ
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きょうは家人の乗るアクアの冬タイヤ履き替えのため国道沿いのディーラーへ。馴染みの営業担当と、そんな浮気心の人生相談。当然彼は新型プリウスへの乗換えを進めるが、現行モデルのエクステリアデザインがダメなのよねぇ~とゼロ回答。流行りのSUVには興味ないし、クラウンのような大型車も受け付けない。いわゆるCセグメントの程々のサイズで、すっきりしたデザイン。上質ではあるが、あまりオッサン臭くなく…などど考えていると、意外に選択肢はなくて、結局外車に目がいってしまう…と話すと営業担当の彼もうなづきつつ同意。そうはいっても何か選ぼうかと思っていて候補は、スバルかワーゲン・ゴルフ、あるいはBMWの3シリーズ辺り…というと、「ゴルフ、試乗しますか?」と彼。そのトヨタディーラーに隣接してフォルクスワーゲンのディーラーがあることを思い出した。ヤナセが手を引いてからフォルクスワーゲンの販売店をトヨタ系列の販売店が併設していることも多く、その店もそうだったのだ。

運よく試乗車は空いていて、アクアのタイヤ交換をお願いしている間にゴルフの試乗となった。試乗したのはエントリークラスTSIとスポーツモデルGTI。 ぼくはカーマニアでも走り屋でもないのだが、ゴルフは以前から一度は乗りたいと思っていた車の一つ。そのデザインは誕生から40年を経過しても基本が変わらず、いつの時代も「いまひとつダサいよね」といわれながらもそれを頑なに変えないことで、それがやがて価値に変わるということ自ら証明している。現行モデルも日本車の視点から見たら、インパクトがない、刺さらないなどといわれて、企画会議でボツになりそうなデザインだろう。しかし、見るほどに無駄がなく、継続されたコンセプトが息づく。乗ってみれば、ドアの開閉から始まって、上質感があふれ、走りも秀逸。直噴1.2リッターの小型エンジンながらターボの恩恵で低回転域から力強い加速感。加えてミッションも国内の主流となったCVTと違い、ダイレクト感覚の7速DSG(DCT)。アクアやプリウスとは段違いの走行フィーリングだった。
スポーツモデルのGTIにも試乗。直噴2.0リッターのターボ付きエンジンは、最高出力230ps、最大トルク35kgm。こちらは別次元の速さ。ちょっと踏んでみて下さいという営業担当のお誘いもあったので、周囲の様子を伺いながらアクセルを踏み込むと圧倒的な加速感。まさにぶっ飛ぶ。巡航速度が150キロを超えるアウトバーンで追い越し加速するにはこのくらいのスペックが必須なのだろう。

久々の新車試乗に気分高揚。現行ゴルフにはきょう乗った1.2リッター・ターボの上に1.4リッター・ターボもあって売れ筋だとういう。流行りの安全予防や運転支援のシステムもひと通り入っているようだ。そしてなんと言ってもこのクラスの車のベンチマークとして君臨するだけの実力を備えた車であることに納得。営業担当に礼をいい、カタログ片手に帰途についた。

プリウスの車検は年明け1月末。気になるもうひとつの車。スバルの新型インプレッサも次世代プラットフォームの導入でゴルフに迫る乗り心地と走行性能らしい。国内メーカーとして今やユニークな存在となったマツダとスバル(今年4月に富士重工から社名変更)。マツダ=広島ほどには、スバル=群馬の認知度はないが、開発部門・主力工場を当地に置くスバルは、間違いなく群馬純血種。郷土愛も手伝って、水平対向エンジンとAWDの伝統メカニズムを楽しみたい気持ちもあり、しばらくは悶々と悩む日々が続きそうだ。


今春マイナーチェンジしたゴルフ7


エントリークラスの小型車だったスバル・インプレッサも3ナンバーのCセグメントになった。昨年秋にフルモデルチェンジした現行モデルは、運転支援システムのアイサイトと共に評価が高い。セダンモデルのG4のスタイルは中々いいと思うがどうだろう。


実は、本当に乗りたいのはこの車、いすゞ117クーペ(写真)。ぼくら世代には懐かしい名車だ。しかし自分でメカをいじる技術もなく、この手の<旧車>に手を出すわけにはいかないだろう。



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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