ダイナ・ワシントン <Dianh James>
月が改まって12月。職場で目を通す日経新聞文化欄の「私の履歴書」も文化人類学者・石毛直道氏の連載が終わり、きょうから江夏豊の登場だ。林真理子の連載小説「愉楽」もシンガポール・東京と回って舞台へ桜咲く京都祇園へ。芸妓たちと色事にたわむれる展開となってきて、朝イチのメールチェック前にそちらをチェック…と落ち着かない(^^; それはともかく、今年もわずか。そして改元も一年五か月後ということになった。なんだか、わがつましい人生ともども、追い立てられるような気分だが、ひとまず今週も終了して週末弛緩モード。今夜はジャズでも聴きましょか。


1963年に39歳で急逝したダイナ・ワシントン(1924-1963)のヴォーカルと、彼女を取り囲むように名手達によるソロ回しのジャムセッションが聴けるアルバム。1954年の録音。収録曲は以下の通り、お馴染みのスタンダードチューンが続く。
1. Lover Come Back To Me
2. Alone Together
3. Summertime
4. Come Rain Or Come Shine
5. No More
6. I've Got You Under My Skin
7. There Is No Greater Love
8. You Go To My Head
観客の拍手や反応もあって、ちょっと聴くとどこかのクラブでのライブかと思うが、カリフォルニアのスタジオに聴衆を入れて録られたスタジオセッションとのこと。幼少期にシカゴへ移り住み、そこでシカゴブルースやゴスペルに触れ、ブルースやゴスペルを歌うようになった経緯もあって、その後彼女はブルースの女王という看板を背負うことになった。とはいえ、その後のキャリアはジャズシンガーとして築かれた。この盤でもよく通る声質と強めのヴィブラート、そして明瞭な発音とアーティキュレーションにゴスペルの背景を感じることは確かだが、コテコテのブルース臭さはない。 アルバムタイトル通り、彼女の歌をメインにしながらも、クリフォード・ブラウン、メイナード・ファーガソン、クラーク・テリー他が曲によって出入りしながらご機嫌なセッションが続く。
週末の晩に、表通りから少し入ったところにある馴染みのバーで、強めの酒をワンショットやりながら、こんな盤を古いアルテックのスピーカで聴くなんてのは、中々いい絵になりそうだ。まあ、下戸のぼくには縁のない話ですけどね。
<You Go To My Head>
ダイナがひとしきり歌ったあと、3分20秒過ぎからのソロ回しがいい雰囲気だ。
イケイケ・ドンドンのアップテンポ<Lover Come Back To Me>
本邦ザ・ピーナッツによる<Lover Come Back To Me>@エド・サリヴァン・ショウ
ぼくら世代には懐かしい二人だが、姉・伊藤エミは2012年に、妹・伊藤ユミは昨年2016年亡くなった。
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