異邦人・翔んでイスタンブール
冬到来を感じる寒い一日。野暮用をいくつか済ませた他は終日在宅。昼過ぎは、出先で買ってきた珈琲豆を挽いて一服しつつ、少し古い雑誌を取り出して眺める。様々な文筆家たちの国内外旅行記の書下ろしや、お薦めの旅の本が紹介され、美しいグラビアも添えられている。ページをめくるごとにまだ見ぬ世界が飛び込んできてわくわくする。


今までのぼくは出不精で、若い頃から今まで旅行らしい旅行の経験は少ない。家族を連れての旅も皆無に近く、家族に旅の思い出を残してあげられなかったことを今も後悔している。しかし内心、異国への憧れは人並みに強く、とりわけ辺境の地への思いは強い。シルクロードから中近東北部、トルコ辺りには一度行ってみたいと常々思っている。また日常的な空間、ご近所散歩や自分が住んでいる町の歴史、あるいは日本全国の古い建築にも興味がある。一方で世界も日本も均一化が進み、例えば日本の地方都市の光景もかつてほど特色がなくなってきた。そんなことを考えていると、この雑誌の特集のように古今の紀行文学を読んで、思いをはせるのもまた一興ではないかと思うのだ。
そんなことを考えながら久保田早紀の<異邦人>と庄野真代の<翔んでイスタンブール>のドーナッツ盤を聴き、雑誌のページをパラパラとめくって眺めて過ごした。
慶応大学クラシックギター部出身にして日本歌謡界最強アレンジャーの一人、萩田光雄氏による傑作アレンジがこの曲ヒットの主因だろう。
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