メンデルスゾーンのドッペル


相変わらず寒い日が続く関東地方。きょうは日照も少なく、昼間も肌寒かった。わずかばかり年末進行の仕事を終え、7時ちょうどに帰宅。さて12月半ばの週末金曜日。ひと息ついて、暖を取りつつ音盤の在庫確認。こんな盤を取り出した。


OEKの本拠地。JR金沢駅前にある石川県立音楽堂。
201712_Kanazawa_Hall.jpg 201712_Mendelssohn_P_Vn.jpg


オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の一連の録音からメンデルスゾーンのあまり演奏されない協奏曲とモーツァルトの第38番ニ長調<プラハ>を収めた盤。十年近く前に出張で金沢を訪れた際に地元の老舗レコード店「山蓄」(現在は廃業)でOEKの盤をまとめて手に入れた中の1枚。今夜はメンデルスゾーンのトラックを選んでプレイボタンを押した。ヴァイオリン安永徹、ピアノ市野あゆみ。2005年録音。指揮者なしでの演奏とライナーノーツに書かれていた。

ピアノ、ヴァイオリンのための協奏曲ニ短調。通称メンデルスゾーンのドッペル。この曲はメンデルスゾーンが弱冠14歳のときの作品だそうだ。堂々18分を要するソナタ形式の第1楽章。冒頭からニ短調の調性に相応しく、悲劇的な曲想で始まる。モーツァルトの短調作品を思わせる古典的様式感と充実した和声。ヴァイオリンとピアノ扱いもまったく不自然さはない。ところどころで古典派から少しはみ出すような初期ロマン派らしい斬新な転調も織り交ぜて、まったく飽きさせない。第2楽章は二つの独奏楽器主体の静かで美しいカンタービレ。第3楽章も充実したアレグロ・モルト。両ソロ楽器の技巧的なパッセージも十二分に折り込まれて聴き応え十分だ。

メンデルスゾーンは一般にはヴァイオリン協奏曲と第3番以降の交響曲ばかりが有名で、知名度の割には他の曲があまり聴かれない。弦楽合奏や吹奏楽のための合奏曲、室内楽やピアノ曲、そして大規模な宗教曲まで傑作揃い。もっと聴かれてしかるべき作曲家だろう。


全3楽章で40分近く要する大曲だ。


ピアノスコア付き音源。演奏はクレメルとアルゲリッチだそうだ。



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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