村上春樹の部屋
週末土曜日。昼をはさんでちょいと外出。近所のショッピングセンターの横を通ると駐車場は満杯。入庫待ちの車が公道に列を成していて驚いた。ボーナス支給、年末、クリスマス…店はかき入れどきだ。 そんな師走の光景を眺めつつ帰宅すると、アマゾン経由で注文していたムックとCDが届いていた。

CasaBRUTUS特別編集「音のいい部屋」とCD2枚、益田正洋(G)と福原彰美(P)の新録音。
主に大人男性向けの雑誌として発刊された「サライ」。それに続いた「AMUSE」(廃刊)や「男の隠れ家」といった一連の雑誌で、「ステレオサウンド」や「無線と実験」といったオーディオ専門誌とは違った切り口で、音・音楽をテーマとした特集が組まれることがある。ときの流行りや編集担当者の嗜好が反映されてそうしたテーマが決まるのだろうが、ここしばらく音楽やオーディオの特集を見かけなかった。今回のムックでは、雑誌Casaらしい切り口で音と音楽を軸に、様々な人たちの部屋、音のいいレコードBAR、オーディオショップなどを紹介している。


こちらは十年前

記事の一つとして村上春樹の部屋が取り上げられているのだが、たまたま十年程前にもステレオサウンド別冊で同じように氏の部屋が取り上げられていて、この十年の変化が見て取れて興味深い。仕事場を兼ねる部屋は相変わらずきれいに整理されているし、全体のイメージも変わりがない。メインのスピーカは長年使っているJBLのバックロードホーンで不変だが、十年前にあったLINNのトールボーイ型スピーカがなくなり、代わってタンノイのバークレイが置かれている。アンプは以前と同じアキュフェーズのプリメインE-407に、OCTAVE社の真空管アンプが加わった様子。レコードプレイヤーは継続使用のトーレンスTD520の横に新しいラックスマンPD5200が並んでいる。ステレオ用・モノラル用で2台体制になったとのこと…等々。評するのは僭越だが、音楽愛好家らしい堅実なシステムで好感がもてる。
この手の特集で様々な人の書斎や道楽部屋を見ると、自分の方寸小部屋の参考にしたくなる。今回取り上げられている「音のいい部屋」の主の多くはぼくより若い世代。そしてそのオーディオシステムにはヴィンテージ品によるものも多い。ここ数年ですっかりありがちな今風システムになった我がオーディオシステムだが、こういう記事をみると、以前の2S-305と真空管アンプによる「昭和なシステム」に回帰したくもなる。まあ、あれもこれもというわけにはいかず、悩みつつも、どこかで折り合いつけ、分相応にやっていくしかないのだが。
2枚のCDについては、近々あらためて。
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