2017年回顧<覗機関編>
年末恒例本年回顧。ブログタイトルをなぞって<音曲編><六弦編>に続き、きょうは覗機関=のぞきからくり編。覗くためのからくり…まあ、オーディオって感じですかね。


万事に変化の乏しい日々日常。だが、オーディオに関しては今秋、久しぶりの大きな更新を行った。かねてより懸案だったアキュフェーズのセパレートシステムを一気に導入。アンプとCDプレイヤーの全面入れ替えとなった。
パワーアンプ:アキュフェーズ A-70
プリアンプ:アキュフェーズ C-2450 (フォノモジュールAD-2850)
SACD/CDプレイヤー:アキュフェーズ DP-560
アナログプレイヤー:CEC 930
カートリッジ:オルトフォン SPU-G他
スピーカ:アヴァロン ECLIPSE
ヘッドフォン:ゼンハイザー HD800、ソニー CD-900ST
イヤフォン:シュア SE535
一昨年あたりから、まともにスピーカーを鳴らす機会が減った。夜半になって、食卓テーブルにおいたノートPCで与太ブログを書いたりネットを覗いたりしながら、PC付属のドライブにCDをセットしてそのままヘッドフォンリスニングということが多い。オーディオ的には及第点に届かない構成だが、うるさいことを言わなければ深夜のチョイ聴き確認にはオッケーのレベルだ。
スピーカーと対峙して聴くときには、もちろん音楽を楽しむことに違いはないが、数年前にスピーカーをアヴァロンECLIPSEにしてからは、ECLIPSEが提示する音場感に浸るのが主目的になってきた。オーケストラはもちろんミニチュアサイズだが、左右の広がり、前後方向の奥行きなど、実際のステージをイメージして聴く。ピアノやチェロ、ギターなどの器楽曲は、音量設定を適切に行えば実際の楽器を目前にする感じにかなり近く、リアリティ満点だ。 スピーカーの解像度や音場感が向上すると、音盤に刻まれた情報にはまだ奥があるのではないかと<欲>が出てくる。そんな欲がゆえに、オーディオの泥沼にずぶずぶと沈みこむ輩も多いわけだが、その気持ちも理解できる。理解は出来るが、それを具体化するためには相当な財政出動が必要。そこで逡巡、停滞、撤退、突進…と分かれることになる。そして今年は秋になって、一気に突進となった。
プリアンプの最新モデルC-2450は、音盤からピックアップした情報を細大漏らさずパワーアンプへ送り込み、予定していたモデルからワンランクアップしたパワーアンプA-70は、音楽を色付けしない摩天楼型のエネルギーバランスを保ちながらも、押し出しのいい低音を聴かせてくれる。当初、アンプが変わっても音に大きな変化はあるまいと踏んでいて、アンプの入れ替えは、ちょっとしたお楽しみとして散財のカタルシスを味わうくらいだろうと予想していた。しかし実際に入れ替えてみるとの、その音の刷新ぶりに驚いた。それまでがアンプL-570・プレイヤーD-500ともにラックスマンの、それも四半世紀前のモデルで、同社のまったり系キャラが濃厚なモデルだったこともあって、アキュフェーズの高解像度路線の音に接したときには、月並みな表現だが「こんな音まで入っていたのか」と驚いた。同時に、アヴァロンECLIPSEの身上とする音場感がより一層際立つようになり、前後左右に加え、上下方向の空間再現もより明確になったように感じる。
まともにスピーカーと対峙して音楽を聴くことも以前と比べ少なくなった状態でオーディオセットを入れ替えるのはどうしたものかとも思ったが、限られた機会、限られた時間だからこそ、そのときは出来るだけいい条件で聴きたいと、勝手な理屈でちょいと散財。結果的には今回の突進作戦は無事勝利。音楽の聴き方をより深化させ、投資回収に努めようと思っている。
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さて、今年もいよいよ押し詰まり、残すところわずか。代わり映えのしない本ブログの与太記事にお付き合いいただき、まことにありがとうございました。年内更新はこれにて終了。来年もまたマンネリMAXでスタートの予定。引き続きよろしくお願いいたします。 最後にこれも年の瀬恒例の長講一席。冬の噺<二番煎じ>をじっくりと、そして大晦日の晩は五郎との再会で本年も大団円のクロージング。それではみなさま、よいお年を。年明けにまた!
2001年に急逝した志ん朝は若い頃ドイツ語を学び、大のクラシック音楽ファンでもあった。
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