シューベルト ピアノ三重奏曲変ロ長調作品99
正月気分もすっかり抜けて、本日も業務に精励。7時ちょうどに帰宅した。寒波到来中で寒さもピーク。今夜も冷え込んでいる。このところほとんど24時間連続運転状態のエアコンで暖を取りつつ、週末夜更けの音盤タイム。久しぶりに室内楽でもと思い、こんな盤を取り出した。


ぼくがもっとも敬愛するチェリスト:アントニオ・ヤニグロ(1918ー1989)が参加しているシューベルトのトリオ。ピアノはバドゥラ・スコダ(1927-)、ヴァイオリンはジャン・フルニエ(1911ー2003 チェリスト:ピエール・フルニエの弟)。ヤニグロとトリオを組んでいくつかの録音を残したメンバーだ。手元に資料がないのではっきりしないが、おそらく50年代初頭の録音。手持ちの盤は60年代の日本ウェストミンスター社による盤。これも出張先の大阪で梅田に投宿した際、近くの名曲堂阪急東通り店で買い求めた記憶がある。
この曲を耳にするのは本当に久しぶりだったが、第1楽章が流れてきて一気に学生時代にフラッシュバックした。かつてこの曲をよく聴いたことを思い出す。堂々とした第1主題が朗々と歌われる。しかしそこはもちろんシューベルト。朗々といってもベートーヴェンのように強さが前に出ることはない。整ったソナタ形式のこの楽章は聴いていて本当に落ち着く。意表をつく展開はないが、すべてが音楽的に程よく収まる。展開部ではヤニグロのチェロも大活躍する。第2楽章もヴァイオリンとチェロの掛け合いが美しい抒情的なアンダンテ。スケルツォを挟んで、終楽章のロンドはかなり長く、やや冗長になる感も否めないが、まあこれがウィーン古典派の流れを汲むロマン派の特徴でもあり、ゆったり付き合うべしというところだろう。
この盤のLP音源。録音は1951年とある。CDでは復刻されていないのかな…
エベン・トリオというチェコの若い三人組による演奏。
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