ウェーバー フルートソナタ集


週末土曜の朝。早起きを強いられる平日から解放され、寿命が3年は延びる感じ。気持ちよさにつられて朝食のパンも対平日比5割増だ(^^; さて、そんな気分につられて朝の音盤タイム。こんな盤を取り出した。


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ウェーバーのフルートソナタ集作品10。ジャン・ピエール・ランパルのフルート、ジョン・スティール・リッターのピアノ。1982年録音。第1番から第6番までの6曲からなり、元々ヴァイオリンとピアノのための作品として出版され、のちにフルート版がウェーバー本人の許諾も得て出版された由。ヴァイオリン版との違いはフルートでは演奏不可能な低い音域の変更や和音の単音化など僅かにとどまり、ピアノパートはまったく同一、とライナーノーツに記されている。
全6曲のうち半分は2楽章だけ、比較的規模の大きな第6番を除くと、いずれもちょっとした小品というほどの規模だ。この曲は元々<アマチュアに向け作曲・献呈されたヴァイオリンオブリガート付き段階的ピアノソナタ集>と題されていたそうで、時代的にはロマン派に属するウェーバーではあるが、古典的な様式感と簡潔な和声で書かれている。ただ、この時代以降好まれた異国趣味が反映されていて、ボレロ、ポロネーズ、ロシア風といった指定が、全6曲の5つの楽章に付されているのが特徴的だ。

このレコードも以前ネットで激安箱買いした数百枚の中に混じっていたもの。そんなことでもなければ、フルート学習者でもないぼくが自ら選んで手にすることもなかったろう。作品の規模、難易度から、コンサート用プログラムにのることはほとんどないのだろうが、爽やかな休日の朝に聴くに相応しい中々チャーミングな作品だ。


全6曲の中ではもっとも規模の大きな第6番ハ長調(といっても8分ほど)。オリジナルのヴァイオリンによる演奏。近年しばしば来日しているイザベル・ファウスト(ヴァイオリン)&アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)というコンビ。


同第2番



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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